Angel Beats! 星屑の記憶   作:刻焔

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第04話 死後の世界

「ようこそ、死んだ世界戦線へ」

 

ベレー帽をかぶった少女が、こちらへと手を差し伸べてきた。

 

「……いきなり何のことだ?」

 

俺は今、何と言われた。

死んだ世界戦線?何のことだ。

戦線と言っているあたり、この学校では戦争でもやっているのだろうか

いや、それはないだろう

昼間や放課後に、そんな雰囲気は感じなかった。

ならば何と戦っているのだろうか

……いや、そんなことよりも

 

――――コイツは今、なんて言った?

  死んだ世界?どういう意味だろうか

 

「何の事って、まさかあなた、死んだ記憶がないの?」

 

「死んだ、記憶だと?どういうことだ」

 

俺はソファーから飛び起き、ベレー帽の少女へ歩み寄る。

 

「ここは天国だとでもいうのか!?だとしたら俺は、こんな世界には居たくないね!

 毎日授業に出て、放課後は部活か?そんな毎日、俺はごめんだね!」

 

俺がそこまで言い切ると同時に、ベレー帽の少女の口がニヤリと吊り上る。

 

「あなた、今言ったわね。そんな毎日はごめんだと

 なら選択肢は二つよ」

 

ベレー帽の少女は2本の指を、俺の目の前に向けてきた

 

「1つ目は、天使の言いなりになり消される事。

 2つ目は、私達と共に天使を消し去り、この世界を手に入れ自由になる事!」

 

「……なるほど、この世界での自由、それがこの戦線の目的か」

 

「そうよ、そのために戦っている」

 

俺は少し考える。

ここは本当に死後の世界なのだろうか

この世界で死ぬとどうなるのか

いや、俺はその答えを知っている。

むしろ体験したはずだ、思い出せ、この部屋に入る直前の出来事を

 

俺が部屋へ入ろうとドアノブに手をかけた瞬間

天上が開き、その穴から巨大なハンマーが飛んできた。

俺はそのハンマーによって窓の外へと吹き飛ばされ、そのまま地面へと叩きつけられた。

 

あの勢いのまま3階から地面に叩きつけられたとすれば、とてもじゃないが生きてはいないだろう

そのことから、ここでは死んでも生き返るということが、なんとなくだが分かる。

 

「……しばらく考える時間がほしい、明日の放課後、校舎の屋上で答えを言う」

 

俺は身を翻し、出口へと向かおうとしたが

目の前に巨大な斧、たしかハルバートと言ったか

その刃が俺の前に出され進路を妨げる

 

「おい貴様、黙って聞いていれば、いい気になりやがって

 入隊するか否か、今ここで決めろ!」

 

「ちょっと野田君、かまわないで良いから、彼を行かせてあげなさい」

 

ベレー帽の少女が止めに入るが、野田と呼ばれた男はやめる気配がなかった。

 

「おい、聞いてるのか!」

 

ハルバートの先を俺の喉元へ突き立て、更なる脅しをかけてくる。

が、俺は不思議と何の脅威も感じなかった。

 

「……せぇ」

 

「あ?今なんて言った」

 

「ぅるせぇって言ったんだよ!」

 

俺は野田の懐へと体を滑り込ませ、そのまま腕を取り

背負い投げの要領で野田の体を地面に叩きつけた。

 

『なっ!?』

 

その光景にその場にいた全員が驚きを隠せなかった。

俺はそれに構わず、扉を開き、校長室を後にした。




ゆ「えと、作者が居ないので、あとがきの進行は私と月斑君でやることになりました」

燕「逃げたな、ゆりの名前も俺の名前も出さなかったから粛清を受けるとわかってたんだろ」

ゆ「でしょうね、次回のあとがきで地獄を見せてあげないと」

燕「セリフだけだから分かり辛いが、目が本気だぞ」

ゆ「だってそうでしょ!お互い名前を知らないはずなのにあとがきで普通に名前呼びしてるのよ!?
  普通許されないわよ!」

燕「いやだってここ、本来はこの話の裏話をする場所だからな」

ゆ「……コント、コンビニ」

燕「いやいやいや!裏話をする場所だって今言ったばかりだろ!」

ゆ「あたしに死ねってか!」

燕「ボケないと死ぬのかよ!」

ゆ「それにしても、メンバーと交流はさせないとか言ってたくせに、しっかり交流してるじゃない」

燕「唐突のに話を戻したな、まぁいい
  交流って言っても、一方的に話を聞いて、最後は野田にケンカ売られただけだぞ」

ゆ「それも十分よ」

燕「そうか?おっと、そろそろ尺がまずいな」

ゆ「そうね、締めましょうか」

燕&ゆ『それでは、また次回~』

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