Angel Beats! 星屑の記憶   作:刻焔

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大変遅くなりました!
どうにか11月分の投稿です!


*16/7/6 修正
本来の設定と異なる部分があったため一部修正しました


第20話 森の中の孤児院

奈落に落ちていく中、俺はまた夢を見ていた。

 

その風景は前回見たものと変わらず、森の中にひっそり建っている施設の物だった。

 

ただ一つ変わっているとすれば、今回の夢は本当に過去の記憶だと言う事だ。

 

 

 

 

―――――――――――――――――――――――――

 

 

 

 

「さて、今日もあいつらの所に行くか」

 

俺はいつもの様にギターやお菓子を準備し、あの施設へ向かう

 

そこには身寄りのない子供たちが大勢いる。

 

いわゆる孤児院というやつだ。

孤児院は町はずれの森の中に建っている。

 

 

「よう、遊びに来たぞ」

 

「あ、燕兄ちゃん!」

「今日も来てくれたんだ!」

「シスター、燕さんが来たよー!」

 

子供たちの声に孤児院の中から小柄な女性がでてくる。

 

「いらっしゃい燕さん、毎日ありがとうございます」

 

「いや、俺が好んで来てるだけですから」

 

シスターと呼ばれた彼女が孤児院を管理しており、子供たちの世話をしている。

彼女は町の教会の手伝いをしていることから、子供たちからシスターと呼ばれるようになったそうだ

最近では俺も、子供たちにつられてシスターと呼ぶようになってしまった。

 

俺がシスターと立ち話をしていると、後ろから服を引っ張られ

気になって後ろを向くと、そこには気の弱そうな少女が立っていた。

 

「お、真奈か、どうかしたのか?」

 

「……約束」

 

「約束? あ、次に来たときは真奈と夕飯を作るんだったな」

 

俺が約束の内容を話すと真奈は笑顔になり、抱きついてきた。

 

「あらあら、相変わらず甘えん坊ね真奈」

 

シスターは呆れているが、この光景を見た他の子供達は

 

「あ、真奈だけズルい、僕も!」

「私も~」

 

次から次へと、俺の元へと集まってきた。

 

「おいおいお前等、そんな一斉に来たら―――ってうわっ!?」

 

10数人の子供たちに押し寄せられ、バランスを崩してその場に倒れてしまった。

 

「あらまぁ」

 

シスターは終始その状況を見ているだけだった。

 

 

 

 

―――――――――――――――――――――――――

 

 

 

 

「~~ひーかーりーぃをーめざす限ーり♪」

 

俺が「WILD LIFE」を歌いきると、子供達は歓声を上げながら拍手をしてくれた。

するとここに来た時と同様に、後ろから服を引っ張られた。

 

振り向くと、そこにはやはり真奈がいた。

 

「…夕飯の支度」

 

「もう17時だもんな、そろそろ準備するか」

 

「…うん」

 

俺は真奈に連れられ、先にシスターがいる台所へと足を運んだ

 

「さて、今日は何を作りましょうか」

 

「…燕さんに決めてもらいたいです」

 

「俺か?」

 

この孤児院では決まった献立が無く、その日その日でメニューを決めている。

普段はシスターと真奈が相談して決めるらしいが、今日は俺も手伝うと言う事で

メニューの決定権を押し付けられてしまった。

 

「う~ん、そうだな」

 

俺はここ最近のメニューを思い出してみた。

3日前の夕飯は確か親子丼、2日前が鳥鍋、昨日が肉じゃがだったハズだ

 

「…麺類…肉うどんなんてどうだ?」

 

「…うどん、良い。みんな好き」

 

「じゃあ今日の夕飯は肉うどんで決まりですね」

 

うどんなら手軽に作れるし、何より美味いからな(*ちなみに作者はそば派です。

 

それから俺と真奈の二人でうどんを作り、皆の待つ食堂へ料理を運んだ。

 

「それじゃあみんな」

 

『いだだきま~す!』

 

「…いただきます」

 

皆大声でいただきますを言うのに対し、真奈は俺の隣で控えめな声で喋りうどんを口にし始めた。

 

その後夕飯を済ませた俺達は再び皆で遊び始め、そしていつの間にか眠りについていた。

 

 

 

 

―――――――――――――――――――――――――

 

 

 

 

「……ぅん」

 

目を開けるとそこはゴツゴツとした岩の天井だった。

 

「ここは…」

 

「あ、ようやく起きましたね月斑先輩」

 

首を動かし声の聞こえた方を見ると、チャー・日向・入江がこちらを見ていた。

 




入「月斑先輩!!」

燕「うわっ、なんだよいきなり」

入「今回出てきた真奈って子は誰なんですか!?」

燕「落ち着け入江、今回のあとがきは真奈の事を話すから」

あの~まずは一か月以上遅れてしまった事の謝罪をさせてもらいたいんですけど

入「今回も仕事が忙しかったのに加えて新作ゲームで遊んでたのが遅れた原因ですよね。はい、おしまい」

…………なんかいつもより酷くない?

燕「そんな事よりも入江をどうにかしてくれ、すごい剣幕で迫ってきて手が付けられないんだが」

入「早くプロフィールを見せてください!」

名前:水梨 真奈(みずなし まな)
年齢:12歳
備考:孤児院の最年長の少女
   いつも遊びに来る燕に好意を抱いているが
   引込み思案な性格の為、告白できずにいる。
   面倒見がよく、他の子供達から慕われている。

簡易的ですがこんな感じですね。

燕「まぁとりあえず真奈に関する詳しいコメントは次の過去編があった時のあとがきコーナーでな」

入「分かりました。文句は次回にとっておきます。
  それでは皆様」

『また次回もお楽しみに~』

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