ランサーとバゼットのルーン魔術講座   作:kanpan

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ちょっとだけ前回からの続き。


家畜/財産 《fehu》

 藤村組は冬木市に拠点をもつヤクザである。

 今日、藤村組本部には若い衆が集まり、慌ただしく何事かの準備と相談をしていた。だが、いつもと何か様子が違う。そんな若い衆たちに組長の娘、藤村大河が不思議そうに尋ねる。

 

「ねえみんな、急に慌てたり、ヒソヒソ相談事なんかしてどうしたのよう?」

「それがですね、最近街にウチの組のいうことを聞かないチンピラ集団がいるんです。先日はパチンコ屋の景品交換所を壊しました。なんでも、外国人のカップルがリーダーで、赤枝組と名乗っているらしいです」

「むむ、そんな人たちが現れたのね……」

 

 藤村組は地元のヤクザ団体として、街で起こった面倒な揉め事の後始末をつけたり、たまに街にやってくる流れ者と地元の人々とのまとめ役をしたりなど、そのスジの社会の円滑な営みを助ける役割を持っているのだ。

 たとえば、季節のお祭りの際にだけ街にやってくる露店の商売人たちの取り仕切りも藤村組の昔からの仕事の一つだ。

 

「今日は夏祭りです。祭りの露店の準備をしてるんですが、そんなチンピラどもになめられるわけにはいきません!」

 

 と口々に訴える藤村組のお兄さんたち。

 それを聞いた大河は、

 

「なんですって、それは大変! でもみんな安心して。私が力強い助っ人を呼んでくるわ!」

 と、藤村組を飛び出していった。

 

 

 

「士郎いるー!?」

 

 衛宮宅の玄関のドアががらがらっと勢いよく開けられる。飛び込んできたのは大河だ。

 

「なんだよ藤ねえ。急ぎの用事か?」

 

 出迎えた士郎の横をつかつかと通り過ぎて、大河は玄関から家にあがりこんだ。

 

「おいおい藤ねえったら」

「士郎とセイバーちゃんにお願いごとがあるのよ」

 

 大河は士郎の方を振り向いて言う。

 

「はいはい、居間で聞くから。セイバーを呼んでくるから、先に居間で待っててくれ」

 

 そういうと士郎はセイバーを呼びに家のなかに消えた。

 

 

 衛宮家の居間。士郎が手際よく用意したお茶とお菓子をつまみながら、大河は藤村組の面々から聞いた話をかくかくしかじかと説明した。

 

「そういうわけで、助けてほしいの。士郎、セイバーちゃん!」

「藤ねえ、そんなこといわれてもいったいどうすりゃいいんだよ」

 

 士郎としてはその筋の皆さんの揉め事に首を突っ込むのは自粛すべきだと思っているのだが、放っておくと大河が暴走しそうなので、とりあえず無下には断らずに話は聞く。

 

「夏祭りの露店がピンチなの。赤枝組の奴らに売り上げをとられてしまうかもしれないのよー」

 

 どん、とテーブルを叩き訴える大河。そこにいままで静かにお茶を飲んでいたセイバーが口を開いた。どうやら自分の分のお茶菓子をきれいに食べ終わったようである。

 

 

「シロウ、夏祭りの露店とは美味な食べ物がたくさん売られる店の事ですね。たこやき、焼きそば、焼きとうもろこし、かき氷など」

「ああ、そうだよセイバー」

 

 質問に答えた士郎に対して、セイバーは眉をきりっと引き締めた。

 

「夏祭りの露店はこの国の素晴らしい文化。露店でおいしい食べ物が買えなくなると一大事です。ここは大河をたすけるべきです、シロウ!」

「えっ、セイバー……」

 

 まずい、セイバーがやる気になってしまった。止めなければと士郎が言葉を探すうちに、セイバーはすでにすくっと立ち上がっていた。

 

「大河、敵はどこでしょうか!」

「ありがとう。よし、行くわよセイバーちゃん!」

 

 大河とセイバーはがらりと居間の戸を開けると、だだだっと素早く出て行ってしまった。

 

「まっ待て。藤ねえ、セイバァァァァァ!」

 

 士郎は慌てて後を追う。このままでは謎の赤枝組と衛宮家女子組の抗争が始まってしまう。ふせがなければ。

 

 

 

 往来の人々のこっそりとした視線を集める二人組。肩で風切るアロハ姿と夏でもきっちり黒スーツというとても堅気に見えない男女。ランサーとバゼットは日々の偵察と称して街を散策していた。

 正直言って、ここしばらくの間は偵察どころではない。先日パチンコ屋で出会ったチンピラ軍団が二人の周りを囲んでいる。

 

「ランサー、彼らがいつも周りにいるのは困るのですが」

「うーん、そうは言っても邪険にするのもかわいそうだしなあ」

 

 当惑の視線を交わしつつ、ランサーとバゼットはこっそりと呟く。

 

 

 このチンピラたちはパチンコ屋で出会ったランサーを兄貴と仰ぎ、ランサーとバゼットが街に出るたびにどこからともなく現れて取り巻いてしまう。

 あげく、彼らはランサーとバゼットが話している会話から聞きかじったのか、いつの間にやら赤枝組と名乗っていた。

 

「あまり大人数で行動して目立つのは戦略上よくありません。それにこのままではこの街のこういう集団の元締めの藤村組と対立することになるのでは」

 

 そして、バゼットのその予感はすぐに現実になった。

 

 

 道行くランサーとバゼット、その他大勢の前に同じような風体の男たちの集団が立ちはだかる。向こうの集団の一番前にはシマシマ柄シャツの女。その手には竹刀。藤村大河と藤村組のみなさんであった。

 

「こらー!君たちが赤枝組だな。この藤村組がいるこの街で狼藉を働くとは不届き千万っ!」

 

 大河はランサーとバゼットに向かってびしっと竹刀をかざす。

 軽い頭痛を感じてバゼットは思わずこめかみを抑えた。

 

「藤村大河。先日私が壊したパチンコの景品交換所のガラスは弁償したはず。

 私たちの周りにいる人たちは勝手に付いてきているだけで、私たちと特別関係があるわけではありません」

「問答無用っ! 強力な助っ人を用意したわ。いざ勝負!」

 

 

 吠える大河に、ずっと困惑ぎみだったバゼットの目が鋭くなる。

 

「戦うというのですか? ならば我ら赤枝の騎士は正面から受けて立ちましょう」

 

 バゼットの言葉を受けて、両集団がざわっと色めき立った。

 大河はふふん、と鼻をならすと藤村組の集団の真ん中を指さす。

 

「よし、ではウチの助っ人を紹介しちゃうわよ!

 お客人! 相手はこいつらです」

 

 ざざっと集団の真ん中が割れ、その中から小柄な人影が現れた。

 

 

 いかつい集団の真ん中から現れたのは、見た目は小柄でかわいらしい金髪碧眼の西洋人の女の子である。

 

「む。セイバーのサーヴァント!」

「おや、魔術師(メイガス)。あなた方がこの街の夏祭りを妨害しようとしているとは。私たちから露天での買い食いの楽しみを奪うとは許せません」

「何の話ですか……」

 

 セイバーとバゼットが言い争っている間に、後を追ってきた士郎がセイバーの後ろから現れた。

 

 

「セイバー、バゼット、藤ねえ! こんなところで戦いなんてやめるんだ。街が壊れるだろ」

 

 仲裁しようとする士郎だが、バゼットは語気鋭く返す。

 

「私たちなら異存はありませんよ、セイバーのマスター。そちらがやる気ならこちらも場所は選ばない。ランサー、構いませんね」

「まあ、こういうのも悪くねえよ」

 

 ランサーとバゼットの返事を聞いたセイバーの表情が引きしまる。セイバーは腰をわずかに落として身構えた。バゼットはポケットから革手袋を取り出して手にはめる。

 場は一触即発の緊張感で満たされていく。

 

 

 その張りつめた空気を

 

「よーし、決まりね!」

 

 能天気な大河の声がぶちこわす。

 

「勝負方法はこの夏祭りのたこ焼き露店。士郎とセイバーちゃん、バゼットさんとランサーさん、それぞれの店で売り上げを競って、たくさん売れた方が勝ち!」

 

 大河は竹刀をまっすぐ天にかざしながら宣言した。

 

「え……?」

「へ……?」

 

 身構えたランサーとバゼット、士郎とセイバーがあっけにとられる中、こうして藤村組vs赤枝組のたこ焼き屋対決が決定したのだった。

 

 

 

 夜になり、夏祭りが始まる。

 こちらセイバー陣営。

 士郎がたこ焼きを焼く係、セイバーが客引きと売り子である。

 

「必ずや勝利しましょう、シロウ。ランサーたちに遅れをとってはなりません」

 

 セイバーが祭りの人混みを眺めながら激をとばす。

 士郎は頭にぎゅっと鉢巻きをしめて、手際よくたこ焼きの具を混ぜていた。

 

「ああ、セイバー。やるからには勝つ。たこ焼きくらいお手の物さ」

「もちろんです。私のマスターに敗北は許さない」

「殺る気なんだな、セイバー……」

 

 

 一方ランサー陣営。

 「たこやき」とでっかくプリントされた露店のテントの端に、謎の文字が書き込まれた旗が翻っている。

 

 「ランサー、露店にfehu(フェイヒュー)のルーンを書いた旗を結びつけました。これは財産や金銭を象徴するルーン。きっと我らに金運をもたらします。これで商売繁盛の魔術頼みはばっちりです」

 

 満足そうなバゼットに、ランサーは陽気に答えた。

 

「おう、あとは商売するだけだ。タコの調理はまかせとけ!いつも港で釣ってるからな」

 

 ランサー陣営はランサーがたこ焼き調理担当、バゼットが販売担当である。

 

 

「よしよし、両陣営張り切ってるわね」

 

 セイバー陣営とランサー陣営の様子を見回りして、藤村大河は余裕たっぷりの笑顔を浮かべている。

 実はこの夏祭りの露店の場所(ショバ)代は藤村組が管理しているのだ。結局どっちの陣営が勝っても藤村組に損はないのだった。

 

 

 

 祭りはたけなわ。露店がでているエリアは祭りの客で大賑わいになっていた。

 

「ねえ、アーチャー、あのたこ焼き屋!」

「凛、あまり私から離れるな。迷子になられると探すのが大変だ」

 

 賑やかに会話している赤い服装の男女は遠坂凛とアーチャーだ。凛は一軒のたこ焼き屋の露店を指差している。アーチャーはそこに意外な人物の姿を見た。

 

 

「……セイバーに衛宮士郎。君たちはいったい何をしているのだね」

 

 皮肉っぽく笑いながらアーチャーはたこ焼き屋の二人組に声をかけた。

 

「見てわかるだろ」

「凛、それにアーチャーではありませんか」

 

 士郎とセイバーも凛とアーチャーに気がつく。

 

「なによ、士郎にセイバー、何であんたたちがたこ焼き屋なんてやってるの?」

「藤ねえの手伝いだよ。遠坂もよかったら一つ買ってくれよ」

「いいわよ」

「毎度ありがとうございます。1つ500円です」

「……金をとるのか」

 

 

 憮然とするアーチャーをまあいいじゃないとなだめつつ、凛はセイバーに500円を渡してたこ焼きを受け取った。さっそく1個つまんでみる。

 

「うん、おいしいわ。合格点よ」

「ありがとう遠坂」

「当然です。シロウが腕を振るっているのですから」

 

 凛の感想に士郎とセイバーはそれぞれの反応を返す。

 

 凛とアーチャーがたこ焼きをつまみながら様子を見ていると、士郎、セイバー組の店はさわやか高校生男子と、金髪外国人美少女の組み合わせで着実に売り上げている。

 

「士郎とセイバー、案外がんばってるじゃない」

 

 新しくやってきた客の相手をする士郎とセイバーを見ながら、凛とアーチャーは静かにその場を離れた。

 

 

 

「ランサー」

「ん? なんだバゼット」

 

 ランサーは返事しながら、たこ焼きピックを片手にプレートの上の生地を見つめ、的確にコロコロとひっくり返すのに熱中している。

 

「先ほどから急に店の前の人通りが減ったような気がするのですが」

 

 バゼットにそう言われて、ランサーも顔を上げる。

 

「そういえばそうだな……」

 

 先ほどは目の前に大勢の通行人がいたのだが、今は誰も店の前を通ろうとしない。いや、眺めていると店の前に差し掛かった通行人はなぜか方向転換して去っていく。

 

「妙ですね。なぜ人通りが減ったのでしょうか。私が声をかければ百発百中で売れていたのですが、人がいないとどうしようもありません」

 

 腕組みして思案するバゼット。

 ふと目をあげると人気のなくなった店の前を久々に横切ろうとしている通行人がいた。

 

 

「凛、なんでこちらの道を通るのかね」

「だってこっちのほうが空いてるじゃない。さっきの道は人でごった返してて通りにくいわよ」

 

 凛とアーチャーは人混みを避けて空いている道に移動していた。

 が、突如その二人の前に黒い人影が立ちはだかる。サーヴァントであるアーチャーですら気配を察知しきれなかった。常人とは考えられない。

 

「貴様は……!」

 

 一歩下がって身構えるアーチャー。凛とアーチャーの目の前に立ったその人物は静かに口を開いた。

 

「そこの二人、たこ焼きはいかがですか。 一つ500円です」

 

 凛はその相手に叫んだ。

 

「バゼット!ランサー! 士郎たちだけじゃなくて、あなたたちまでなにやってるのよ!!」

 

「よう、アーチャーとマスターのお嬢ちゃん。オレのたこ焼きも食べてってくれよ」

 

 たこ焼き屋の奥から調子のいい声がする。凛とアーチャーがそちらを向くとたこ焼き屋のプレート越しにランサーが赤い瞳をぱちりとウィンクしていた。

 

「さきほど士郎とセイバーの店でたこ焼きを食べたばかりなのだが」

「もう一個くらい食べられるだろ」

 

 ランサーの押し売りに負けて、アーチャーは渋々バゼットに500円を払いランサー謹製たこ焼きを受け取る。

 

 

「仕方ない。貴様のアイルランド風たこ焼きを食べてやる。もしやタコではない魚を入れたりはしていないだろうな」

「うるせー、バカにすんな! 和風にしてるよ。タコが入ってなかったらたこ焼きじゃないだろうが」

 

 ランサーに毒舌を浴びせながらアーチャーはたこ焼きを一つほおばる。

 

「ふむ、野蛮で洗練されていないが、悪くはない」

 

 凛も一つ口に入れる。

 

「ふうん、ふつうに美味しいわね」

 

 士郎、セイバー組のたこ焼きと大差はない。

 

「だろ?」

 

 凛、アーチャーの感想を聞いたランサーは得意げにしている。一方バゼットは真面目な表情で考え込んでいた。

 

「なるほど、味に問題はないようだ。それに私が施したfehu(フェイヒュー)のルーンの加護も効いているはず。

 遠坂凛、この店にはなぜ客が近寄ってこないのでしょうか?」

「う……!」

 

 凛は思わず口に含んだたこ焼きを噴き出しそうになるのをこらえた。けほけほと咳き込みながらたこ焼きを飲み込み、バゼットに言う。

 

「そんなの一目瞭然じゃない!」

「何がですか?」

「わからないの? アンタたちのその格好がダメなのよ!」

 

 凛はランサーとバゼットの頭からつま先までつつっと眺めた。

 アロハシャツを来てサングラスを引っ掛けた兄ちゃん、そしてエージェントのごとく黒スーツを着込んだ女。どう見てもヤバいの人の店にしか見えない。

 彼らに「たこ焼きはいかがですか」と勧められて断れる一般人がいようか。

 

 

「バゼット、ランサー。ちょっとこっちきなさい!」

 

 凛はランサーとバゼットを露店から連れ出した。店の仕事は赤枝組の舎弟に代わってもらった。

 凛に手を引かれながらバゼットが聞く。

 

「どこへ連れて行くつもりですか、遠坂凛」

「アンタたちに日本の夏祭りらしい服装を教えてあげるわ」

 

 凛が二人を連れて行った先は商店街の呉服屋である。

 

「この二人に浴衣を見繕ってあげてください!」

 

 

 凛の手引きによって浴衣に着替えたランサーとバゼットが店に戻ると、店の前の人通りは元通りになった。いや、むしろ増えた。

 浴衣姿の外国人男女がやっているたこ焼き屋は物珍しいらしく、無事彼らの店の売り上げは回復した。

 浴衣姿でたこ焼きを売っているバゼットに凛が尋ねる。

 

「どう、バゼット。 悪くないでしょ?」

「慣れませんが、おもしろい衣装です。基本的に数枚の布だけでできている服なのですね。絵柄もこの国の自然をモチーフにしたもので美しい。

 衣服を変えると気分も変わるものだ。さっきより気楽に販売ができるようになりました」

 

 楽しげに通行人にたこ焼きを売っているランサーとバゼットを見て、凛も気分がよくなった。

 

「よし、アーチャー、私たちも浴衣に着替えるわよ」

「えっ、凛。俺たちもか」

「あたりまえでしょ。日本人が浴衣着ないでどうするのよ」

 

 そう言って、凛はアーチャーの手を引いて呉服屋の中に入っていった。

 

 

 

 夜も更けて、夏祭りは終わり。

 セイバー陣営とランサー陣営は双方の売り上げを持ち寄り、電卓片手に大河が計算をしていた。

 その周りでは藤村組と赤枝組の面々が固唾を飲んで見守っている。

 

「はーい、結果が出ました!」

 

 大河が計算を止めて手を挙げながら宣言した。

 

「たこ焼き露店売り上げ対決は、500円差で士郎、セイバー組の勝利です!」

 

 うおおおお!と藤村組のお兄さんたちは喜んでいる。対してがっくりと頭をたれる赤枝組のお兄さんたち。

 この結果、ランサーを慕って集まった赤枝組は解散することになったのだった。こうして冬木市ヤクザ界の治安は守られた。

 

 

 残念そうに去っていく舎弟たちの背中を見送りながら、バゼットはぽつりとランサーに言う。

 

「セイバーとの勝負に負けたのは悔しいですが、結果としてうまくおさまりましたね」

「ま、こんなもんなんじゃねえの。なかなか楽しかったよな」

 

 ランサーは飄々としている。

 

「ランサー、あなたはいつもそんな風に中庸だ。まったくあなたらしい」

 

 そんなランサーの姿にバゼットは少し微笑んだ。

 

 

 通りはにぎやかに語らい合いながら帰宅する人々で埋まっている。そのざわめきの中に突如、どん!と低い音が響く。

 

「シロウ、今の音は?」

 セイバーが士郎を振り返る。

 

「花火だよ、セイバー」

 

 マスターとサーヴァントたちが上空を見上げれば、夜空に大輪の火花が咲いていた。

 

 聖杯戦争にはあり得なかった夏の、終わり。

 

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fehu(フェイヒュー)  

 

象徴:家畜

英字:F

意味:家畜の牛を意味するルーン。つまり財産、金銭、資産などの意味ともなる。 家畜を飼育して増やす事を表すこの文字は物事が着実に発展していく事を示す。

 

ルーン図形:

【挿絵表示】

 




学生の皆さんは夏休みが終わりですね。

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