なんでこんなことになったんだ!?   作:サイキライカ

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注意、以下は連載中の艦これの小説内に登場する人物に関わる設定の纏めになります。

ネタバレも多分に含まれているため、読む際はその点に注意下さい。

また、特定の理由により省かれているキャラクターが数人存在します。



詳細資料

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【主な独自設定】

 

 

艦娘:深海棲艦に対する人類唯一の反抗手段

 大本営がクローン技術を使い生産している生体兵器。

 艦娘と艤装は対で一つの艦を構成し艦娘が艤装の一部分でも装着していれば装備していると見なされる。

 艤装を装着している間は睡眠や排泄といった生理機能が不必要となり、艤装を稼働させ続ければ年単位で飲まず食わずでも肉体に変調は発生しない。

 また艤装を装備している間は肉体年齢が止まり老いることはなく燃料弾薬といった資源を肉体から摂取することで補給することが可能であるが、艤装を外した状態では肉体が毒物として拒絶反応を起こす。

 それらを可能としているのは『妖精さんの加護』と呼ばれる説明不可能なエネルギーであり、艤装に一体でも住んでいれば力を発揮し数が多ければ多いほど加護は強化される。

 これを近代化改装と呼び、搭乗限界の状態を改修限界としている。

 妖精さんの加護には艦娘を物理的なダメージから護る力もあり、艤装を背負っている艦娘はたとえ生産直後でもプロの格闘家や殺人鬼であっても妖精さんの加護を持たない攻撃では傷を付ける事は出来ないのだが、敵意や悪意といった害意を持たない攻撃(つっこみで叩くなど)には効果を発揮せず普通に痛いと感じる。

 これにより艦娘と深海棲艦以外からのダメージは殆どが無力化され戦闘時のダメージも艤装と衣服までで留まるが、加護を上回る攻撃を受けると肉体が破壊される。(例、核兵器)

 妖精さんの加護を深海棲艦を統括する『総意』は『呪い』と呼んでいる。

 全ての艦娘はオリジナル(詳細不明)の遺した細胞を培養することで産み出され、同時に建造される艤装に合わせて個体として完成される。

 何故男性体の生産が不可能なのか、また何故一人の細胞からあれほど多岐にわたる個体が製造されるのかという疑問はいまだに解明されていない。

 大破進軍や旗艦の轟沈回避といったゲームシステム的恩情は一切無く、応急修理要因と女神のみが艦娘を護る最後の砦となっている。

 ドロップはなく全て建造で生み出され戦意高揚状態でもキラキラが発生したりはしない。

 

 

提督:艦娘を指揮する希少な資質の持ち主。

 自然発生以外に開花した記録の無い資質であり、発生確率0、000001%という途方もない確率に頼るしかないのが現状である。

 資質を持つ者の指揮を受けた艦は基礎性能が向上し士気が高揚しやすく、例え錬度が低くても高い結果を叩き出すことが多い。

 

 

深海棲艦:人類種の天敵。

 発生理由から敵対理由、生体構造に至るまでのあまねく全てが謎に包まれた存在。

 その多くは解読不可能な言語を用いているが、姫等の上位種は人類と同じ言語を使う。

 艦娘と同じく燃料や鋼材といった資源を主食としそれらの資源や同深海棲艦を捕食することにより自己再生を行う。

 高い不死性を有し活動不能なレベルの損害を負い轟沈しても数日、早ければ一日で補給状態も含めた完全な状態で復活し、更に条件が揃っている状態で轟沈すればエリートやフラグシップ等の上位個体へと進化する。

 通常兵器への絶対的防御力を有し核などの過剰な火力を用いねば人間には太刀打ち出来ないが、妖精さんの加護と非常に相性が悪い。

 そのため深海棲艦は加護が掛かった兵装は装備できずそれらから与えられたダメージは防御特性が発揮されず自身の装甲でしか防げない。

 同時に深海棲艦にも妖精さんの加護をある程度貫通する性質を産まれながらに備わっており、互いに天敵として存在しあっている。

 轟沈や捕食される事への忌避艦が非常に薄く、修復の目処が立たないから一度沈んで復活するといった荒業も彼等にとっては当たり前の認識である。

 『総意』と呼ばれる存在に従っているらしいが泊地棲姫を介して指令を下していること以外にその正体は一切不明である。

 

 

『霧』:招かれたる異邦人。

 何等かの理由によって揺らいだ時空を利用し『総意』の手により『蒼き鋼のアルペジオ』の世界から余興として招かれた存在。

 艦娘を護る妖精さんの加護と深海棲艦の防御特性を等しくぶち抜く火力を用いてそれぞれの両陣営に荷担しその脅威を知らしめた。

 しかし過ぎたる力はあまりにもパワーバランスを狂わせたためこれ以上の甚大な被害を被る前に『総意』は世界に留まらせることなく時空の揺らぎが収まると同時に一切を残さず元の世界へと返した。

 しかしその爪痕は大きく、特に燦々たる損失を被った横須賀は『霧』に劣らぬ力を模索し暴走を始めた。

 

 

バイド&R戦闘機:異世界から来訪したイレギュラー。

 駆逐イ級と共に『R-TYPE』の世界からやって来た外法の技術の集大成であり、R戦闘機が主力とする波動は艦娘と深海棲艦の双方に等しくダメージを与えられる。

 本来は人間が乗るための兵器であるため機体のサイズも数メートルはあるが、この世界では艦娘に搭載できるよう30㎝程にサイズダウンされている。

 開発と同時に妖精さんの加護が掛かるため例外を除き深海棲艦には装備できない。

 R戦闘機にはそれぞれに艦娘の装備としてのカテゴリー分けがなされいるため特殊な例や改装を施していない艦娘を除き該当する兵種が装備できない艦娘も対象のR戦闘機を搭載できない。 

 現在確認されているカテゴリーは主砲、副砲、水上偵察機、艦上戦闘機、艦上攻撃機、対潜哨戒機、その他。

 それとは別にTACTICSとFINALの二種類の仕様があり、どちらになるかは完成してみないと分からないが波動砲が搭載されていない仕様の機体はほぼFINALに固定される模様。

 バイドに汚染された艦娘はR戦闘機の能力を発現し深海棲艦は純粋に性能が上がる。

 よってどちらも非常に強力な敵となるため汚染された艦を撃破することは非常に難しく仮に撃破できた場合も波動を用いない攻撃では完全な撃滅は不可能であるため、倒すにはR戦闘機ないしバイド兵器であるフォースか同等の効果があるシャドウシリーズが必要となる。

 

 

応急修理要因&女神:艦娘の最後の命綱。

 妖精さんの加護数十人分を一スロット分にまで凝縮された特殊なアイテム。通称ダメコン。

 艦娘の死、またはその要望に応えダメージを肩代わりし艦娘の命を掬い上げる。

 海域を航行中に偶然発見する以外入手方法がなくその入手には謎が多い。

 一説には沈んだ艦娘の想いと同乗した妖精さんが合わさったものなのではとも言われている。

 それを証明するかのように発見された海域では必ず艦娘が轟沈した記録が残されている。

 百人以上の妖精さんの加護が凝縮された応急修理女神は更に入手が困難で、現在までに入手が確認された海域は鉄底海峡や沖ノ島等相当以上の艦娘が命を落とした海でしか見付かっていない。

 

 

高速修理剤:艤装の傷を消す薬品。

 応急修理要因と同様戦地で希に手に入る薬品。

 ダメコンと違い激戦区でなくとも見付かるため比較的収集は容易。

 海上に浮かんだ状態で見付かるも専用の容器でなければ長期保存は叶わず、回収してもすぐに劣化して使い物にならなくなる。

 ダメコンと違い深海棲艦にも効果があるが効きは悪く艦娘の十倍は消費しなければならない。

 なお、その中身は艦娘の血液と同じ成分で構成されている。

 本来は資源と併用しなければ効果はないがイ級とその仲間達は修理剤のみで効果を発揮している。

 

 

【主人公サイド】

 

 艦娘、深海棲艦のどちらにも属さない代わりに両方に肩入れと敵対をしている。

 一応中立だが深海棲艦と戦う事が多くやや艦娘寄りに立っている。

 

 

駆逐イ級:物語の中心に居る一応主人公。

 元人間からの転生者だが自信に纏わる記憶を一切持っていない。

 ある存在の手により駆逐イ級の身体に転生させられているが、その身には駆逐艦でありながら艦載機運用能力があり更に深海棲艦が持ち得ない妖精さんの加護が付与された艦娘用の装備を積む力と『蒼き鋼のアルペジオ』の世界の艦の力である『霧』のナノマテリアル制御能力と超重力砲を有する『イレギュラー』と認定され、大本営及び深海棲艦の両サイドから警戒されている。

 そのため対外的に『駆逐棲鬼』と呼ばれている。

 しかし当人はあまりその事に殆ど頓着はなく、仲間として共に居てくれる艦娘と深海棲艦が安寧を抱ける場所かを作れればそれでいいと考えている。

 また、球磨とあきつ丸を見捨てたことと目の前で千歳が殺されたトラウマから自身が負傷することへの頓着も低く仲間を喪失する恐怖が凄まじいため、仲間の為ならば自己犠牲を一切躊躇せず行動を起こすことが多く仲間達からは懸念と警戒を山ほどさせている。

 大和により右目を喪失しており喪失した右目の代わりに探照灯を埋め込んでいるのを木曾の眼帯で覆い身体をモスグリーンの迷彩柄に塗り替えることで他の駆逐イ級と差異を表している。

 装甲空母ヲ級、バイド艦娘、転生レ級、深海棲艦化艦娘と通常ならざる敵との戦いを重ねるに連れ自身の力が急激に上がっていることに懸念を感じつつもそれは転生の特典であろうと考えないようにしている。

 負の感情が一定値を越えると黒いオーラを纏い正の感情が振り切れるとキラキラが身を包む。

 最近ナノマテリアル制御能力を応用して『くちくいきゅう』に変身出来ることが判明した。

 猶、外見はくちくいきゅうだが中身はそのままである。

 

主な装備:その他『B-1D3 BYDO SYSTEM γ』、対空ガトリング砲『ファランクス』、多機能型自立砲撃ユニット連装砲ちゃん『しまかぜ』『ゆきかぜ』『ゆうだち』、応急修理要員、応急修理女神、三式爆雷、『超重力砲』

 

 

アルファ:英雄になれなかった元人間。イ級の艦載機『B-1D3 BYDO SYSTEM γ』

 『B-1D3 BYDO SYSTEM γ』の名の通り艦隊これくしょんの世界の存在ではなく『R-TYPE TACTICS』の世界から呼ばれたバイド生命体。

 ジェイド・ロス提督の指揮下の下でR戦闘機を駆るエースパイロットであったが黒瞳の瞳に飲み込まれバイド化。

 バイドの帰巣本能のままに地球への帰還を果たし、その際に己等がバイドに成り果てていたことに気付き提督と共に宇宙の果てに去った。

 その後イ級を転生させた存在の要望に応え艦載機になるためのサイズダウンと能力の封印、そしてバイド汚染の拡大を防ぐため感染力を内側に向ける処置を施し地球への2度目の帰還を果たした。

 最初はイ級に従う事をただ地球に帰るための条件としか考えていなかったが、醜悪な肉塊である自分の事を忌避しなかったイ級に解され正式に主人と認める。

 その後、戦闘能力を封印した状態のままではこの先生きのこる事は不可能だと考え、島風から譲渡された『バイドの切端』を手に力を取り戻すため次元を越える。

 その途中自身と同じく『英雄』になり損ないバイドへと成り果てた『暗黒の森の番犬』と邂逅し同じ苦しみを味わった者として共感から友人となる。

 『番犬』は己のフォースを提供しアルファは『バイドの切端』と『番犬』のフォースを基に己のフォースを獲得。

 その後発生したバイド艦娘との戦いではバイドへの怒りと憎しみに駆られ如何なる手段を用いてでも滅ぼそうと奔走したが、マザーバイドとの戦いの最中に見た『R-99 LAST DANCER』の幻影とパイロットの言葉により憎しみを昇華。

 現在はイ級の艦載機として戦う傍ら休眠状態に入ったバイドツリーが再び目覚めないか監視しつつはぐれバイドの策敵と殲滅に当たっている。

 『R-TYPE TACTICSⅡ』とは平行時空でありそちらの提督とも邂逅し自分達のもうひとつの結末に至ったのかも知り得ている。

 名前の由来は最初の時点では『B-1D1 BYDO SYSTEM α』であったためだが、βを経由しγへと進化した現在も本人の希望によりアルファと呼ばれている。

 猶、βの姿について北上から『ネオアームストロングサイクロンジェットアームストロング砲』と比喩された経験があり、下手な追求や言及は(性的な意味で)命はない。

 

兵装:バイドフォース(Δウェポン搭載型)、デビルウェーブ砲Ⅲ

 

 

木曾:イ級の相棒の艦娘。改二。

 元々は横須賀所属の艦娘であったが、大本営の暴走により復活された特別攻撃兵器を搭載可能な艦であったためそれを嘆いた球磨と千歳の手引きにより脱走させられる。

 その後レイテの離島に身を隠していた明石に拾われ共同生活を送っていたが運悪く深海棲艦の艦載機に襲われ大破。

 轟沈寸前の所を転生したばかりのイ級に救われ以後仲間として行動の多くを共にする。

 装甲空母ヲ級を初めとしたいくつもの戦いを共にする内にイ級のトラウマからくる我が身を省みない無謀さと危うさを身近に見続けたため、誰よりも心配しておりその支えとなりたいと考えている。

 実はイ級が那珂ちゃんのファンだと聞いた瞬間ギリィしていたりする。

 しかしイ級への感情はあくまでも友情である。

 他の木曾との差異は軍刀をより頑丈なカトラスに交換していることとR戦闘機用に追加カタパルトの増設を行っていることの二点。

 

主な装備:8cm高角砲、対空電探『SPY−1D 対空レーダー』、水上偵察機『R-9B STRIDER(final仕様)』

 

 

明石:イ級達の足場を支え頭を悩ませる艦娘。

 50年程前呉で建造され横須賀に転属した艦娘であったが、中大破した艦娘の修理を可能なイレギュラーな艦娘であったことが仇となり同型の明石が自身と比較されることを厭い脱走。

 以後はレイテの外れにある名もなき島に身を隠し隠者の様に日々を過ごしていた。

 しかし脱走した木曾を拾ったことを契機にイ級を初めとした数多の出会いを繰り返す内に深海棲艦の艤装への造詣とR戦闘機の技術を手にしたことで工作艦としての本能が暴走し、以後周りが止めろと言っても聞かずに大量の資源を食い潰し春雨の艤装やR戦闘機の開発を繰り返すようになった。

 しかしあまりに度が過ぎるためついにアルファにより汚染が起こらないよう加工されたバイドにより制裁を喰らい多少自重するようになったのだが、代わりにアブノーマルな性癖に目覚めかけていることに本人はまだ気づいていない。

 他の艦との外見的な差異は特にない。

 

主な装備:艦艇修理施設、10cm高角砲+高射装置、FuMO25 レーダー、その他『Rr2o-3 工作機 呼称『アサガオ』(Tac仕様)』

 

 

宗谷:イ級の癒しであり最も特異な経緯を持つ元深海棲艦。

 海で自然発生したニュービーであったが資源の略奪を狙った深海棲艦に襲われ僚艦を全て失い自身も大破して漂流していた所をイ級に救われ慕うようになった。

 最初はただワ級と呼ばれていたが島に新たなワ級が増えたため『あつみ』の名をイ級から与えられた。

 イ級のような特殊な存在で無いにも関わらず妖精さんの加護を受けるようになり、艦娘と深海棲艦の兵装を同時に使用できるようになったためR戦闘機の運用も可能となる。

 その後、艦娘用の改装設計図を用いて艦娘へと変位を行い特務艦宗谷へと生まれ変わった。

 性格は深海棲艦の頃から非常に穏やかで戦いは好まないが、現在もなお現存する宗谷の記憶を継いでいるため砲を握る必要が有るならば躊躇わない果敢さも持っている。

 艤装は腰回りに装着するタイプ。

 宗谷自身の姿見は艦の船体よりその艦齢が強く反映しかつ南極観測船としての影響からか青く澄んだ長髪と白人のような白い肌を有する妙齢の女性体に白いブラウスとタイトスカートの上から艤装に掛からないようファー付きの上半身のみを包むタイプの丈の短いコートを羽織っている。

 海に出るとダメコンを見付けることが多く、本人曰く「呼ばれた」かららしい。

 余談だがあつみ(ワ級)の頃から他のワ級と違いお腹の膨らみが殆どなかった。

 

主な装備:応急修理要因、応急修理女神、その他『TP-2 POW ARMOR(Tac&finalの魔改造)』、増設バルジ、7.7mm機銃、九四式爆雷投射機

 

 

北上:島の主力艦。改二。

 特別攻撃隊を用いる特務隊に配属され、精神を磨り減らしながら千代田と瑞鳳の三隻で深海棲艦と戦い続けていた所をイ級と遭遇し敗北して拿捕された。

 いっそ死んだ方が楽になれると考えるまで参っていたが、球磨と千歳を殺した大和への憎悪を糧に再び立ち上がる。

 普段はイ級のためにマイペースな北上さまを意識しているが大和への憎しみを忘れた日はなく、大和を殺すその日のために腕を磨き爪を研いでいる。

 工作艦としての経験から手先は器用で戦いの際の搦め手のみならず島の雑務でもよく頼りにされている。

 イ級ガチ勢。

 

主な装備:五連装(酸素)魚雷×2、甲標的『TP-2M FROGMAN(final仕様)』

 

 

千代田:島の兵站を支える大黒柱。甲標的母艦。

 北上と共にイ級に拿捕されその後行動を共にしている艦娘。

 イ級との関係は悪くないように見えるが、自分を救い上げておきながら千歳を救えなかった事にお門違いの怒りとそんな感情を抱いていることへの後ろめたさから余り距離を近付けて欲しくないと思っている。

 既にレベル90を越えているため軽空母への改装は可能なのだが、島の戦力は空母の層が厚く改装しても余り活躍の場はない事と自身が使うR戦闘機を乗せられなくなること、そしてなにより島に暮らす者が全体的に兵站への配慮が足りない事から自分が大発を下ろしたら破産するという現実から改装を諦めた。

 

主な装備:水上偵察機『R-9E MIDNIGHT EYE(final仕様)』、甲標的、大発動艇、ドラム缶、増設バルジ、瑞雲

 

 

瑞鳳:姫と家族になった艦娘。双胴空母。

 北上と共に拿捕された艦娘。

 戦艦棲姫に保護された先で戦艦棲姫が預かっていた北方棲姫に懐かれその可愛らしさに陥落。

 最初はただ可愛いがっていただけだったが、共に過ごす内に彼女が内に秘めた寂しさに気付きその寂しさを埋めてあげたいと思うようになる。

 その後、転生レ級に受けた暴行により瀕死の重症を負い艦娘として再起不能と判断されたが、明石の手により北方棲姫と艤装を共有する双胴空母として復活。

 姫クラスの性能を獲得した代わりに消費資源が爆発的に増加したため出撃の機会はほぼなくなったが、自分が出ないということは同時に北方棲姫が出撃しなくなるということなので本人は全く不満を感じていない。

 

主な装備:震電改、艦上攻撃機『R-9AD ESCORT TIME(Tac仕様)』、副砲『R-9D SHOOTING STAR(Tac仕様)』

 

 

信長:装甲空母姫の魂を継ぐ深海棲艦。装甲空母水鬼。

 元々は装甲空母姫に付き従うただの空母ヲ級であったが、あきつ丸の放ったマルレ艇の自爆特攻から装甲空母姫を庇い死亡。

 ヲ級の死に狂乱した装甲空母姫は自らを素体としてヲ級を蘇らせようと試みるも、しかしそれは最悪の形で失敗。

 二つの魂が両存した肉体は均衡を保てず破壊衝動のままに見境なく暴れ続ける装甲空母ヲ級という怪物に成り果ててしまった。

 その後、装甲空母ヲ級を討伐するため立ち向かったイ級の強大な力を本能的に恐れた装甲空母ヲ級はイ級を取り込もうとするが、逆に内側に閉じ込められていた装甲空母姫とヲ級の魂を奪われ内側から超重力砲を放たれ轟沈した。

 その後、ヲ級は装甲空母姫がやろうとした魂の融合を果たした状態でイ級から吐き出された。

 肉体は空母ヲ級だが融合した結果装甲空母姫の赤い瞳と改型flagshipの蒼い瞳を左右に持つオッドアイとなった。

 艤装はそれまで被っていたヌ級型飛行甲板に加え装甲空母姫の艤装を同時に扱えるようになり大量の艦載機を放つ航空戦艦として強化され正式に『装甲空母水鬼』と認定された。

 装甲空母ヲ級の名残として数多の艦娘と深海棲艦を爆撃した『Bー29』を所持しており、本気にさせると通常航空戦に加えBー29による開幕爆撃とレ級エリートが装備する特殊魚雷による先制雷撃まで放って来る。

 不可能を実現し自分を生かしたイ級が何者なのか確かめるためヲ級はイ級の下に身を寄せる事を選び、島に暮らす艦娘達とは付かず離れず協力は惜しまないが馴れ合いはしないという絶妙な距離間を保ちながら部下と共に暮らしている。

 名前が変わった理由はヲ級の直臣に空母ヲ級が入ったのでややこしいという理由から小説『旭日の艦隊』から装甲空母信長の名前を引用しているためである。 

 

主な装備:特殊攻撃機『Bー29』、特殊魚雷、14inch連装砲、新型艦戦、新型艦爆

 

 

鳳翔:大本営史上最強の空母。

 現元帥が提督在任中から現役で戦い続けていた空母。

 その武勲は凄まじく最低性能の言葉を努力で覆し当時最高戦力であった長門を尻目に最も多くの深海棲艦を海底に叩き返した実績を持つ。

 また、鉄底海峡の主である飛行場姫を護身用にと飛行甲板の裏に仕込んでいた14㎝単装砲を用いて右手を吹き飛ばし撃退。

 更にそれが夜戦での出来事であっこともあって飛行場姫から『鬼子母神』という渾名を授かった。

 本気にさせると大破状態でなお発艦を行いながら40ノットを越える巡航速度を叩き出す等、最早鳳翔とは名ばかりの別の艦というのが周りの認識である。

 元帥を男性として慕い元帥も鳳翔を女性として愛し将来を誓い合っていたが、時代がそれを許さず元帥は別の女性と結婚。

 その後元帥の任期終了に伴う再編の折りに解体を勧められたが、艦として戦う事を選び地方着任を希望しブルネイで教導艦として後進の育成の傍ら小料理屋を営みながら兵役に務めていた。

 装甲空母ヲ級の襲撃の際周りの反対を押しきり遅滞防御を行う殿隊に自ら志願した結果、大破しながらも辛くも生き延びた山城と大和を連れラバウルを目指しイ級に救われた。

 その後駆逐棲鬼監督の任を元帥から拝命し合流。

 その際に明石から『R-9DP HAKUSAN』を貰い、その一撃必殺を究めんとする浪漫に惚れ愛機と選んだ。

 現在もまだ元帥を心から愛しているが、負担にはなりたくはないので受け入れてもらおうとは考えていない。

 イ級には嘗ての恩を仇と返すことになったことを申し訳なく思っている。

 艦歴が長いのでお婆ちゃん呼ばわりされても笑って流せるが、鍛えすぎたせいで他の鳳翔より胸が一回り小さい事と腹筋が割れている事を指摘したらたとえ誉めていたとしても アサノガワでぶち抜かれる。

 

主な装備:艦上爆撃機『試製電光』、艦上戦闘機『F8F ベアキャット』、策敵機『彩雲(夜偵回収型)』、艦上攻撃機『R-9DP2 ASANOGAWA (Tac仕様)』、14㎝単装砲

 

 

古鷹:琥珀色の海に漂う艦娘。

 沼南泊地に所属する艦娘であったが、偶発的に巻き込まれたバイド化した夕立との戦闘で木曾を庇い右腕をフォース化した魚雷に喰われバイドに侵された。

 喪った右腕の代用品として装着している義手に内蔵したフォースコンダクターによりバイドの侵食を抑制しているが、侵食を完全に停めることは不可能でありいずれ完全なバイドになるという避けられない運命を背負っている。

 バイド化した艦娘がR戦闘機の能力を獲得するケースが確認されているが、古鷹もその例に漏れず義手から『R-9/0 RAGNAROK』のメガ波動砲とハイパー波動砲の二種類を使い分けて放つ事が可能なバイド艦娘へと変異を起こしている。

 バイドの狂暴性が鎮まっている間はおおよその古鷹と同じく大天使フルタカエルとして宗谷と並び島の癒しとなっているが、バイドの侵食が進み狂暴性が露になるとラグナロックの別名『ELIMINATE DEVICE』の名を体現するように破壊衝動の赴くままサイクロンフォースを手に敵対する全てに破壊と殺戮を撒き散らす。

 島の面子の中で特にアルファと仲が良く深い関係なのかとからかわれているが、古鷹はアルファの事はバイドに成り果ててなお人間の意識を強く持っている事に尊敬しているからと答えている。

 しかし好意が無いとは一言も言わない。

 バイドの感性に染まったためか彼女にとってサイクロンフォースは可愛い部類に入るらしい。

 

主な装備:20.3cm(3号)連装砲、その他『サイクロンフォース(Δウェポン搭載型)』、増設バルジ『シャドウビット(明石製)』、水上偵察機『R-9ER POWERED SILENCE(Tac仕様)』

 

 

『しまかぜ』『ゆきかぜ』『ゆうだち』:バイドになった元艦娘。

 バイドに汚染され身も心まで完全にバイドに成り果てた末、アルファの手により魂のみを回収されそれぞれ連装砲ちゃんを器とされた。

 しかしバイド化した魂は連装砲ちゃんだけでは収まりきらず、そのためそれぞれから力を分割し『R-11S2 NO CHASER』『TP-1 SCOPE DUCK』『R-9Sk2 DOMINIONS』の三機のR戦闘機へと封印された。

 封印に使われたR戦闘機の各機は妖精さんを不用とする自立型となったため主にアルファが管理指揮している。

 連装砲ちゃん内の魂に艦娘時代の記憶はないが、ゆうだちが姉妹艦の春雨を思い憚る様子を見せるなどの艦娘である事を覚えているかのような反応を見せることがある。

 見分けかたは身体に書いてある名前の他、それぞれを連想させる鳴き声を上げながら無邪気に遊び回っているので以外と分かりやすい。

 そんな一見ただのマスコットな三体だが、装備として同伴する際は非常に強力な兵器として縦横無尽の働きをみせる。

 また、それぞれ装備時の性能上昇が違い、しまかぜは雷装が特に上がり、ゆうだちは火力が特に上がり、ゆきかぜは火力と雷装に加え幸運が上がる仕様となっている。

 更に同時に装備することでシナジーが発生する。

 しかしデメリットとして消費資源が増大し更にはシナジーは資源の消費にも作用してしまうため運用には難がある。

 

 

春雨:艦娘で在ることから逃げ出した深海棲艦。

 腿から下を切り落とされた姿で心を閉ざし海を漂流していたところを南方棲戦姫の配下に拾われイ級の島に預けられた。

 初めの頃は介助の手がなければ何も出来ないほどに精神が壊れていたが『ゆうだち』や島の篤い看護に少しづつ心を開き始め、イ級の闇落ちの際にそれを救うため覚醒した。

 覚醒した現在も事ある毎に鬱の気を患うため慎重に扱わねばならず、そんな気遣いをさせてしまうことに更に鬱を発してしまう悪循環をよく起こしている。

 深海棲艦化した阿賀野と翔鶴等とも面識があるが、対面すると過去の恐怖がフラッシュバックを起こし特に高雄と愛宕は名前だけで錯乱状態に陥ってしまう。

 切断された両足の替わりにと明石謹製の深海棲艦を組み込んだ水陸両用の特殊な艤装に乗って日々を過ごしている。

 外見は駆逐棲姫のそれであるが帽子のみ春雨のものを被っている。

 

主な装備:5inch連装砲、22inch魚雷後期型×2

 

 

酒匂:深海棲艦から生まれ変わった艦娘。

 元はイ級に惚れ込み島で暮らしていた軽巡ヘ級であったが沈むことへの恐怖を理解し、共に沈もうとしていたイ級を救うためへ級の前に現れた酒匂に肉体を譲り渡した。

 ヘ級の頃の記憶は持っているため島の深海棲艦とも特に問題はないが、艤装と肉体の変化等の自身の変化に色々戸惑うことがある。

 イ級ガチ勢。

 

主な装備:15.5cm三連装砲、三式爆雷、四連装(酸素)魚雷、水上偵察機『RX-10 ALBATROSS(final仕様)』

 

 

北方棲姫:人と深海棲艦の狭間に産まれた艦。双胴空母姫。

 港湾棲姫とリンガの磐酒提督の間に産まれた娘。

 身の安全のために産まれてすぐ戦艦棲姫に預けられた。

 全ての姫に大事にされ、外に出れないことに対しての不満を除けば不自由の無い生活であったが自分が他の深海棲艦と違うことに疑問と寂しさを抱え続けていた。

 そんな自分とずっと一緒に居てくれると約束してくれた瑞鳳と出逢い彼女を母と慕い一緒に暮らしていたが、転生レ級の暴虐に壊されていく瑞鳳をただ見ていることしか出来なかった事からこのままただ甘えているだけではダメなのだと気付き、共にあるために自分の艤装を瑞鳳と合一させ双胴空母へと改装された。

 半分が人間であるため妖精さんの加護を受けることが可能なのだが本人にその気がないため得ていない。

 いずれ姫として北方海域を担当することが決まっていたため姫として必要な教育は修めているが、精神が幼いためそれらを活かすことはほぼ無い。

 戦艦棲姫をおばちゃん呼びして度々怒られているが一切反省しない。

 

主な装備:新型艦攻、新型艦爆

 

 

鈴谷&熊野:人間を見限った艦娘。航巡。

 とある泊地で建造されたただの艦娘であったが、解体施設と偽った艦娘を売買する施設に連れ込まれ書くのにも躊躇う凄惨な恥辱と汚辱を味わう。

 戯れに殺されるか人目に見せられない姿にされどことも知れぬ地に売り飛ばされるかの救いの無い未来を避けるため恭順したふりをしながら機を伺い脱走。

 しかし行く宛もなかった二人は深海棲艦に沈められるほうがマシと海をさ迷っていたところをリンガを目指していたところを千代田に見付けて貰うが追走してきた高雄達に捕捉され千代田が身代わりとなってしまった。

 その後千代田への自責の念からリンガに留まらないかという磐酒提督からの提案を蹴りイ級達と行動を共にすることを表明。

 艦娘を含む極度の人間不審と男性恐怖症を患っているため自分のために本気で怒ってくれたイ級と島の仲間以外には警戒心がMAXになる。

 その身体には刺青やピアス跡といった汚辱の記憶が残されており氷川丸によって少しづつ消されているが肌を曝すことに抵抗があるため現在は部屋に内風呂を増設してもらいそちらを使用している。

 他の艦との差違は制服の下にスパッツとインナーを着用して肌が見えないようにしていること。

 

主な装備:共通 20.3cm(2号)連装砲、21号対空電探改

 

鈴谷:四連装(酸素)魚雷、水上偵察機『R-9DV TEARS SHOWER』

 

熊野:12.7cm高角砲+高射装置、水上偵察機『R-9DH GRACE NOTO』

 

 

山城:他に類を見ない悪運の持ち主。航空戦艦。

 装甲空母ヲ級の爆撃を引き受ける遅滞防御の殿隊として建造されたが奇跡的に生き残りイ級に安全な海域まで護送され、その後ブルネイに居づらいと勝手に哨戒に出て道に迷った所をトラックの艦娘を売買する連中の手先として働いていた艦娘に騙され誘拐されるも下種の魔の手が及ぶ前に千代田に暴行を働いた輩をぶち殺しに掛かったアルファの行動により逃れ、極めつけに帰りたくないからイ級達の所に転がり込むというあまりにあまりな経緯で仲間になった艦娘。

 基本ネガティブな山城だがこの山城は加えて被害妄想が強く事ある毎に見下されたと思い込むめんどくさい性格をしている。

 そのため与えられたR戦闘機の強力な性能に全く目がいかずただ可愛いデザインが嫌がらせだと思い込んでいる。

 しかし最初に扶桑型を評価してくれた宗谷だけは気を許しており、大体宗谷の部屋に要ることが多い。

 

主な装備:41㎝連装砲、探照灯、主砲『TW-2 KIWI BERRY』、対潜哨戒機『TP-3 Mr.HELI』

 

 

氷川丸:大本営ではなく人間のために働く艦娘。

 横須賀で建造されるも病院船の矜持から戦いに加わることを拒否し解体の窮地に陥るも元帥の手により妹達と共に海に放された。

 その後深海棲艦の手により断絶したアジア諸島を回遊し多くの人を病から救ってきた。

 常に轟沈の危機と戦っていた氷川丸達だが、弱者を狩るのを嫌うリ級達に出会い彼女達に深海棲艦が殆ど立ち寄らない海路を教えてもらいこれまで生き延びてきた。

 イ級と出会った後は拾っても捨てるしかなかった不用な装備と引き替えに補給と修理を行ってもらう相互扶助の契約を交わし交流をするようになった。

 氷川丸から提供された装備は大発動艇やドラム缶といった戦闘では役に立たないものが殆どだが、時折ダメコンを見付けてくるのでイ級達は多いに助かっている。

 

 

尊氏(軽母ヌ級):イ級を慕う深海棲艦。

 装甲空母ヲ級の戦乱の際に生まれたニュービーで氷川丸を襲い掛かった所をイ級に阻まれるも、直後に装甲空母ヲ級の爆撃機に襲われ結果的にイ級に救われたことに感謝し以後姉御と呼び敬って付き従っている。

 イ級に付いていく深海棲艦の纏め役をやっておりイ級が不在の際は居残り組を率いて島の警戒を担っている。

 

 

雷巡チ級:イ級を慕う深海棲艦。

 ヌ級と共にイ級に付いてきた深海棲艦。

 レ級の特殊魚雷を持っているため何気で先制雷撃が出来たりする。

 しかし畑仕事を始めてからそちらにのめり込み今では艤装を手に海に出るより麦わら帽子を被って草むしりをしている時間のほうが長い。

 

 

駆逐ニ級:イ級を慕う深海棲艦。

 相棒のイ級と共にへ級の代わりに漁業に精を出している。

 なんだかんだでflagshipに進化してる。 

 爆雷漁業は嫌いで竿での一本釣りが好き。

 

 

駆逐イ級:イ級を慕う深海棲艦。

 二級と共に漁業担当。

 こちらもflagshipに進化済み。

 爆雷漁業は邪道、網引き漁業こそ至高と宣っている。

 

 

潜水カ級:駆逐棲鬼の部下。

 駆逐棲鬼への昇格に伴い部下を持つよう言われたイ級により連れてこられた深海棲艦。

 鬼の直属ということで意気込んでいたが、与えられる仕事が哨戒とオリョクル等の資源の回収ばかりで自分の存在意義に悩んでいる。

 

 

潜水ヨ級:駆逐棲鬼の部下。

 カ級と共にイ級に連れてこられた深海棲艦。

 カ級と違い現状に不満は無いが、イ級の部下なのにヌ級等と行動する場合のほうが多いのはどうなのかと思っている。

 

 

輸送ワ級:駆逐棲鬼の部下。

 カ級とヨ級と共ににイ級に連れてこられた深海棲艦。

 襲われる心配が殆ど無い今の生活に満足しているが、あつみのすっきりしたお腹に嫉妬していた。

 

 

【艦娘サイド】

 

 ゲームでプレイヤーが属する勢力。

 提督を担う資質を持つ者が大本営が管理する各泊地に属艦着任し娘を建造、育成を重ね深海棲艦を撃破して奪われた海を取り戻すことを目的としている。

 対外的に海上自衛隊所属となっているが、実質は完全な独立組織として運営されている。

 それを利用し私腹を肥やそうとする政治屋上がりや海自上がりの官僚と前線で艦娘を指揮していた元提督達を中心とする叩き上げの現場主義の二派閥が互いに争う泥沼の想定を成しており、現在は戦線が膠着していることもあり叩き上げ側が押されている。

 

 

米内夏彦:大本営の統轄を担う元帥。

 最初期に提督として着任し南西諸島を初めとした多くの海域を拓いた偉人として元帥を任じられた人物。

 少ない資源。足りない兵装。建造されたばかりで練度の足りない艦娘。上からの余計な横やりと四重苦に晒されながらも艦娘の被害を最小限に留めながら任期終了までの三十年を戦い続けた。

 鳳翔を女性として愛していたが、提督を担ために必要な資質の調査のために舞鶴の女性提督と意にそぐわない結婚を強いられた。

 国のため愛する女を不幸にしたと悔恨の念を抱いており、妻となった女性とは差ほど仲は悪くなかったが間に生まれた息子とは折り合いが悪い。

 任期終了に伴い多くの艦が解体され、現在彼の当時に付き従った生き残りは鳳翔、長門、大淀、神通、加賀、叢雲、扶桑、龍驤、羽黒、足柄、伊8、陸奥の12隻のみである。

 艦娘の勝利と人類の衰退を止めることを第一としているが、那珂ちゃんがアイドルデビューするために根回しした等以外とはっちゃけた所もある。

 

 

磐酒智哉:姫を愛した男。

 リンガの提督であり安定感のある運営に評価の高い提督であるが、その経緯のため本土からは嫌悪の対象としてみられている。

 かつて磐酒は深海棲艦が跳梁する遠海で漁をする命知らずであったが、嵐に見回れ船が難破。

 舵が壊れポートワイン近海を漂流中に事故により運悪く艤装を失った状態で海に放り出された港湾棲姫を艦娘と勘違いして助け、漂着した無人島で生活を続ける内にその正体に気づいたが人と変わらぬ彼女を愛した。

 しかし望まず艦娘達に救助され、それまでの経緯から終身刑となるも提督としての資質があることが発覚し、開放されたばかりのリンガ泊地に着任するか裏切り者として処断されるかの二択を迫られた磐酒は再び港湾棲姫に逢うため提督となる道を選ぶ。

 別れる間際、港湾棲姫から身籠ったと聞かされていた磐酒はそれだけを頼りに慣れない提督業務をこなし続けてきた。

 そして偶然娘と逢うことが叶い、彼女がそれまで大事にされていた事を知った磐酒は終戦を目指すことを改めて決意した。

 

 

須賀政道:横須賀の新鋭提督。

 横須賀の提督としては三代目となる提督。

 実直で質実を絵にかいたような真面目な人物で、無能な上層部による無茶振りからなんとか艦娘を守ろうと東奔西走している。

 大和の暴虐に心を痛め自分が側に居れば大人しくなることから秘書艦として側においていたが、本当はそこに球磨を置いていたかった。

 特攻兵器の件で動いていた球磨と千歳の裏工作に気付いてはいたが、自分は強いる側にいるためそれが成功するよう気付かないふりをしていた。

 しかしその甲斐もなく最終的に二人は沈み、己に出来たことはなかったのかと須賀は悔やんでいる。

 後任の大和については前任と違うことは把握しているためおおよそについては長門に任せている。

 

 

大和:不遇に見舞われ続けた喪女。横須賀所属。

 山城と同じく殿隊としてブルネイで建造された艦娘。

 奇跡的に生き残りラバウルへと逃げ延びた大和はその後ブルネイに属してはいたが、ブルネイの艦数制限に引っ掛かりずっともて余されていたところを横須賀の大和の後任として横須賀に転属。

 しかし前任の大和の暴制により居心地は最悪だったため食事と風呂と手洗い以外で外に出ない引きこもり生活を続ける内に完璧なコミュニティ障害を患ってしまった。

 しかしながらこの大和の性能は前任と比肩するほどに桁外れで、鳳翔と山城が生き残れたのも実は大和のお陰であった。

 しかしその秘めた実力を本人さえ自覚しておらず、それに気付いているのは長門だけである。

 人工的に強化された前任と違い偶発的に生まれた天然物の決戦存在であり、イ級がいなければ主人公となっていた艦娘である。

 階級は少尉。

 

 

長門:元帥の主力艦。横須賀所属。

 長門型の中でも初めて建造された艦娘であり、沖ノ島攻略の一躍を担った艦娘の代表格。

 日本の艦娘代表格として立った経験もあるが、現在は大和型にその座を譲り平時は横須賀で相談役として多くの艦から相談を受ける立場にいる。

 勝利のために手段を選ばない前任の大和とは反りが合わず自分の所に逃げ込んでくる艦娘が多かったため度々反目の眼を向けられていたが、同時に大和がそうなってしまった理由を知っていたため憐れんでいた。

 実は可愛いものが大好きなのをプライドの高さからそれを隠していたのだが、偶然叢雲に知られてしまい更に他の秘密まで握られてしまったため頭が上がらなくなっている。

 くちくいきゅうを飼いたくて堪らないため、イ級がその姿をとると暴走を始める。

 階級は中佐。

 

 

金剛:潜水艦絶対殺すウォーシップと化した艦娘。リンガ所属。

 イ級と対面するまでは標準的な提督LOVE勢の金剛であったが、イ級との戦いに割って入ったアルバコアにより潜水艦をぶち殺す事に執念を燃やすようになった。

 その執念は凄まじく、そのためにわざわざラバウルに赴き専用兵器として三式弾を改良した対潜クラスター弾を開発してもらうほど。

 結果、唯一対潜が可能な高速戦艦として名前が知られ、演習相対した潜水艦娘からは泣いて戦うのを拒否されるようになってしまった。

 余談だがラバウルに赴いた際に霧島も新しいマイクを注文したとか。

 階級は上級曹長。

 

 

神通:鍛えることに人生を費やすトレーニングジャンキー。リンガ所属。

 元帥の旗下で活躍し、現在は駆逐艦と軽巡の指導を行う教導艦として従事している。

 神通の教導は鬼であることは有名だが、この神通は更に容赦がなく息が出来るならまだ大丈夫と言い、ボロ雑巾になっても生きてるならまだ戦えると引きずり回し、気絶したなら意識がなくなっても戦えと正に鬼の所業に等しい訓練を科す。

 しかしそれは僅かでも生存率を高め生還の目を引き寄せてほしいからと言う親心の表れであり、訓練は自分ができる範囲での扱きまでしか行わない。

 最も、神通は胸の脂肪がすべて筋肉になるレベルまで身を鍛えている怪ぶもとい傑物なので、それを基準にされて扱かれている側は生き残れたのは彼女のお陰だと敬いながらも二度と指導は受けたくないと思っている。

 ちなみに鳳翔を鍛えたのも彼女だったりする。

 階級は名誉軍曹。

 

 

陸奥:女神と呼ばれるラバウルの守護神。ラバウル所属。

 長門と共に最初期の前線を支えた艦娘。

 元帥の解任後は島流し同然の扱いだったラバウルの防衛戦力として派遣され、今ではすっかりラバウルに馴染んでしまった。

 周りが変態(誉め言葉)ゆえに常識人だと思われているが、砲塔は爆発するもので兵装は基本使い捨て、応急修理女神は常に載せるものとかなりブルジョワ(ラバウルでは普通)思考の持ち主。

 今日も今日とて変態達が造り出すステキ兵器を試験運用しては爆発している陸奥だが、最近急に今まで以上に色香が増し職員たちを悩ませている。

 階級は准佐。

 

 

夕張:ラバウルの変態科学者。ラバウル所属。

 多くの夕張と同じく研究と開発が趣味の艦娘だが、ラバウルで建造されたせいか度を超えた開発をやらかし過ぎる問題児。

 『FROM』という本土のシンクタンクと繋がりがあり、そこから得た知識で事あるごとに性能よりも浪漫を重視したステキ兵器を開発しては陸奥に被害を与える。

 中には実用に足るガチ性能も含まれているのだが、基本的に特定の艦娘のためのワンオフだったり凄まじい威力でも効果と費用が見合うと言えなかったりするため大本営は本採用はしないで見て見ぬふりをしてなにも言わないらしい。

 ちなみに夕張だけでなく提督を含むラバウルの職員の九割もFROMと繋がりがあったりする。

 階級は技術曹長。

 

 

加賀:大湊の片翼を担う古参兵。大湊所属

 元帥の旗下にて三羽烏と呼ばれ鳳翔と龍驤の三隻で空母機動部隊を率いて人類に多くの勝利の報を齎した。

 再編後は大湊に移り空母機動部隊の一角を担い続けていたが装甲空母ヲ級の前に惨敗。

 共に戦っていた翔鶴と赤城と龍鳳を失いながらも瑞鶴を連れ本土へと敗走した。

 自らの弱さが仲間を死なせたと思い生き残った瑞鶴を守り通すと誓うが互いに想いが噛み合わず仲違いが続き、終いには戦闘にさえ悪影響を及ぼしてしまいそれを知った鳳翔により制裁を食らった。

 その後二人で話し合った結果和解。

 瑞鶴と共に一からやり直すと決めた。

 階級は少佐。

 

 

瑞鶴:加賀の対になった翼。大湊所属。

 加賀に憧れ彼女に認められたいと必死に足掻いていたが、装甲空母ヲ級により空母機動部隊は壊滅。

 翔鶴達が沈んだのは自分のせいだと思い込み死に物狂いで腕を磨き続けた。

 しかし一番に認めてほしかった加賀が自分を甘やかそうとすることが許せず反目。

 そうして互いに噛み合わず関係が悪くなっていた所で鳳翔と彼女が用いたアサノガワに蹂躙されたことで頭が冷え、加賀と話し合い和解することが出来た。

 元より加賀の事は慕っていたが、今は先輩としてだけではなく女性としても慕っている。

 階級は上等兵。

 

 

球磨:イ級に道を強いた艦娘。横須賀所属。

 須賀提督が最初に建造した艦で須賀が最も信頼を置いていた艦娘。

 『霧』を発端として狂っていく大本営の犠牲を産み出させないため千歳と共に奔走していたが、木曾の件以降は大和に感付かれ何も出来ずにいた。

 最期は自分達が届かなかった北上達に手を繋いでくれたイ級に希望を託し大和へ特攻。

 死の間際その顔に治らない傷を与えた。

 最終階級は中尉。

 

 

【深海棲艦サイド】

 

 突如発生し人類から海を奪った勢力。

 姫に付き従う者と己の意思のまま戦いに身を投じる者と思想もなくただ本能に身を任せる三種類が存在する。

 

 

戦艦棲姫:姫の代表格。

 鉄底海峡で初めて確認され、その力と多くの戦場で振るわれた卓越した指揮から大本営から要注意とされている。

 レイテ沖に構えた戦艦武蔵を模倣した拠点に住まいその海域を封鎖し続けている。

 イ級と最も関わりが多く、彼女の経済を握ることで艦娘側に寄りきらないよう手綱を握っている。

 ゲームのイラストと違い艤装に頭が三つ存在しているがそれぞれには意思はなく自我は一つだけの模様。

 泊地棲姫や南方棲戦姫より若いのに彼女達より年上に見られているのをものすごく嫌がっており、おばちゃん呼びなどした日には北方棲姫を除き艤装の餌になること待ったなしである。

 直臣は改型flagshipのタ級が勤めている。

 

 

南方棲戦姫:戦に恋する乙女。

 戦場で生き戦場で散ることを望み強者と死合うのを何より楽しみとして生きるバトルジャンキー。

 故に戦うに足らない相手は歯牙にも掛けない。

 最近はイ級と戦ってみたいと思っているが、本人にその気がないため残念に思っている。

 大和を元としているため派手めな外見や性格に似合わず家事全般が得意で料理は絶品。

 直臣は定まっていないが必要があれば氷川丸と共にいる改型flagshipのリ級に頼んでいる。

 

 

泊地棲姫:『総意』の代弁者。

 姫であると同時に『総意』からの指令を伝える巫女でもある深海棲艦。

 最初期に生まれた姫であり、性能はお世辞にも高いとは言えない。

 本人もその事を気にしており、一時期アルコールに逃げたほど己の弱さが嫌い。

 ジャーキー作成を趣味としており、その腕は南方棲戦姫さえこれだけは及ばないと言わせるほど。

 直臣は護衛要塞が勤めているが、喋れない要塞とどう意思疏通を図っているのか本人しか知らない。

 

 

飛行場姫:自儘に振る舞う最強の姫。

 鉄底海峡を支配し史上最も多くの艦娘を沈めた姫。

 鳳翔に右手を奪われたが、それを恨むどころか心から賞賛するほどに器が大きい。

 ただし性格は好奇心のまま後先考えない向こう見ずと実にはた迷惑で、姫でさえ振り回され幾度となく迷惑を被っている。

 直臣は改型flagshipル級。

 

 

港湾棲姫:人を愛した深海棲艦。

 ピーコック島攻防戦の前哨戦としてポートワインを拠点に艦娘を迎え伐ちその敗走中に磐酒に拾われ彼を愛してしまった。

 磐酒と北方棲姫が無事に生きてくれれば満足であり、そのためならば『総意』に砲を向ける覚悟を抱いている。

 直臣はエリートレ級だが、レ級当人にその自覚がなく本当に必要な戦闘以外は避ける主人とは反対に常日頃から激戦区であるサーモン海域に入り浸って艦娘との戦いに明けくれている。

 

 

潜水ソ級:主を定めぬ傭兵深海棲艦。

 バイド艦娘から逃げていたイ級を助けた深海棲艦。

 強力な深海棲艦であるが、特定の領海を持たず様々な海域を一人で回遊することを好むはぐれ者。

 依頼という形で戦線に参加し補給に必要な資源を確保している。

 

 

重巡リ級:南方棲戦姫を心服する深海棲艦。

 強さを求め力有るものと戦うことが好きな深海棲艦。

 同じく南方棲戦姫に心服したホ級とロ級の三隻でパーティーを組み日々強者を探して海を行く日々。

 義侠心に厚く氷川丸を助けたりイ級の口八丁を簡単に信じて鳳翔達を助けたりと己の義を貫くためなら艦娘を助けることも厭わない。

 そのためイ級からはいい意味で三馬鹿と認識されりっちゃんと呼ばれている。

 最近は氷川丸を護送してレイテ近海を共に回遊している。

 

 

【その他の勢力】

 

 大本営と深海棲艦のどちらにも含めることが出来ない者達。

 

 

愛宕:悦楽に沈む者。深海棲艦化艦娘。

 ハワイにて如月牛星に従う艦。

 重度のサディストでありながらマゾヒストでもあるという歪んだ精神状態を有し何よりも快楽を得ることを最重要視している。

 深海棲艦を材料とした艤装を使用し現代兵器である各ミサイルを主軸とした長長距離飽和射撃を得意としている。

 同じく深海棲艦化した高雄と共に春雨の両足を切り落としたらしい。

 

 

翔鶴(空母水鬼):怠惰に溺れる者。深海棲艦化艦娘。

 トラックの包囲網を破壊するために阿賀野と共に現れた元艦娘。

 常に気怠そうな態度を取り、何事に対してもやる気を見せない。

 面倒が何より嫌いらしく一番面倒なことを避けるため行動し、そのためになら他人にどんな被害が及ぼうと構わず行動する。

 ただし加賀に対しては別で、加賀が関わっているなら率先して行動する模様。

 ジェット機『F-4』を所持しておりレシプロを超越した運動性で相手を蹂躙する。

 

 

阿賀野&那珂(軽巡棲鬼):偽りの仮面にすがる者。深海棲艦化艦娘。

 深海棲艦化した阿賀野だが、その精神は分裂し艦娘の那珂の人格を有している。

 分裂した人格は自分が阿賀野の一人格であることも深海棲艦化していることを自覚しておらず、それが破綻すると阿賀野が表に出てくる。

 阿賀野は那珂の存在が消滅することを恐れており、彼女の存在を揺らがせるものは己さえ憎悪の対象として考えている。

 特別な装備は持っていないが那珂への執着がその性能を限界以上に引き上げておりバイド艦娘とさえ対等に渡り合うする超性能を有する。

 春雨によると彼女達の仲間に軽巡那珂は居たらしい。

 

 

如月牛星:狂気を生み出す研究者。

 元は艦娘の建造に携わる研究者の一人で人道に外れる方面で特にその才覚を発揮し拘留されたが、飛行場姫の登場により現戦力に不安を感じた官僚達の手により開放。

 最強の艦娘を建造するためあらゆる手段を講じることを許され、結果深海棲艦を素材とする大和の建造を完成させる。

 その過程において多くの艦娘が犠牲になっていたが、秘密裏に処理されたそれをある艦娘が命懸けで元帥の耳に届かせ再び拘留。

 あまりの非道に終身刑に処されるも『霧』の一件で弱体化した戦力の早期復活を目論んだ官僚の手により『バイドの切端』を兵器として実用化させることを条件として再び外に出される。

 しかし如月は研究の最中に『バイドの切端』が生物であるという事実と今の技術では制御は叶わないという結論に至り、己の研究欲を満たすには日本に居ても叶わないとハワイへと逃亡。

 そして中断していた深海棲艦についての研究を再開した。

 研究以外に興味を持たない生粋のサイコパスであり、人道は元より自らの命にさえ価値を感じない狂人である。

 彼にとって大和の建造すらただの実験の副産物であった。

 

 

大和(病):最強の名のために生み出された狂気の産物。深海棲艦化艦娘。

 元は横須賀の象徴として立っていたが、その身を構成する半分以上が深海棲艦の部品であり実際上彼女は艦娘ではなく艦娘の姿をした深海棲艦と呼ぶのが正しい存在であった。

 敵の強さに比例して性能が向上していくという特性を与えられたためほぼ無敵と言って差し支えない存在であったが、万が一反意が起きた場合を恐れた官僚達の手により完成直前に『提督に依存する』よう精神を弄くられてしまった。

 その結果不安定な状態だった精神は破綻し、大和は『提督』に度を越えた依存性を発露した。

 敵を殺すためになら見方ごと敵を撃ち貫く冷酷さと『提督』に害となると判断すれば味方の艦娘にさえ殺す気で拳を降り下ろす暴虐性により大和は横須賀の内部にとって恐怖の代名詞と成り果てた。

 敵以上に味方に恐れられ続けた大和は妖精さんにさえ見限られてしまい、最後は装甲空母ヲ級との戦闘中に深海棲艦化が発症し恐慌状態に陥り姿を消した。

 


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