なんでこんなことになったんだ!?   作:サイキライカ

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ソレデモ私ハ…


戦ウ事ハ嫌ジャナイ

 オージザブトムを殺すためバイドの本能のままに戦いを開始するアルファ。

 それと同時にイ級達もまた戦いに加わざるを選ない状況に陥っていた。

 

「ミッドナイト・アイより通達!!??

 高速で夕立がこっちに向かって来ているわ!?」

「またあいつか!?」

 

 前回散々苦労させられた記憶にイ級は叫び指示を飛ばす。

 

「ストライダーとフロッグマンを戻させろ!?

 後出来ればパウもだ!!」

 

 夕立が最大火力で放つ砲撃はイ級のクラインフィールドを持ってしてもそう何度も防ぎきれるものでは無い。

 故にバリア波動砲だけでなく絶対防護力を持つフォースを一つは差し戻さねば苦戦どころの話では無いのだ。

 しかし、アルファ達にもそれほどの余裕は無い。

 オージザブトムから猛然と吐き出される弾幕を防ぎ切るには最低二つのフォースが必要な程に濃密なのだ。

 水中専門故に来る弾幕の密度が薄かったためなんとか離脱するフロッグマンとバリア波動砲を盾に引き返すストライダーだが、パウはその場に釘付けにされ退避する余裕は無い。

 

「駄目!?

 ストライダーとフロッグマンは間に合うけどパウは戻れない!!??」

 

 二機がぎりぎり間に合うかという状況で遂に夕立が六人を射程に捉える。

 

「ぽイッ!!」

 

 まだ豆粒程にしかみえず、駆逐艦の射程では到底届かない筈だが、夕立はバイド化によって獲得したR戦闘機の特性によりその不可能を強引に捩伏せる。

 

「バウンドライトニングはどウホうっポイ!!」

 

 右手に握った連装砲に電磁変換された波動が走り砲弾は一時的に限界を突発。

 レールガンと化した砲弾が音速を遥か後方に置き去りイ級達に迫る。

 

「バリア波動砲を放てストライダー!!」

「クラインフィールド!!」

 

 木曾とイ級の咆哮が重なり黒い結晶膜とブロック状の波動エネルギーが六人の前方に展開。

 加速しながら迫り来る砲弾は二つの障壁に阻まれ運動エネルギーに耐え切れず砕け飛散した。

 

「バリア波動砲でも防ぎ切れない!?」

「だが威力は大分削れてる!!

 厳しいがこれで乗り切るぞ!!」

 

 イ級の号令と同時に夕立に対し六人は行動を開始。

 

「俺とイ級を先頭に副縦陣を形勢しろ!!」

 

 その指示の下木曾の後ろに鳳翔と千代田が、イ級の後ろに北上とワ級が並ぶ。

 

「砲撃戦開始!!

 撃てぇ!!」

 

 号令に合わせ木曾、北上、千代田が砲撃を敢行。

 

「ぽイッ!!」

 

 降り懸かる砲弾を確認した夕立は楽しそうに笑いながら砲撃をかい潜り1番大きいワ級に向け砲を構え立て続けに放つ。

 

「やらせるかよ!!??」

 

 反撃と飛来する砲弾をイ級が展開したクラインフィールドが弾いた直後、空気を切り裂きながらライトニング波動砲がクラインフィールドを激しく叩いた。

 

「ぐうっ!!??」

 

 直撃は避けるが海上を駆け抜けた余波が駆け抜け全員に軽い痺れが走る。

 

「海で指向性持ちの電撃は反則だよ!?」

 

 酸素魚雷に引火したかもしれなかった恐怖から北上がそう悲鳴を上げながらも単装砲を夕立目掛け発射。

 

「ポイッ!!」

 

 迫り来る砲弾に夕立はあろうことか拳を振り上げ殴り飛ばした。

 殴り飛ばされた砲弾は鋭角を描いて千代田に当たる。

 

「なにやってんだ北上!?」

「私のせいじゃないよ!!??」

 

 バルジに当たり事なく済んだが、今の一発から下手な砲撃は逆に窮地に追い込まれると雷撃メインに切り替える三人。

 

「前に出る!!

 背中は頼むぞ木曾!!」

 

 入れ代わるようにファランクスをばらまきながらイ級が吶喊。

 

「ゴっはンゴッはん〜♪」

 

 夕立は左手の鎖を解き乱喰歯をがちがち鳴らしながら奇声を上げる魚雷を放つ。

 魚雷に対しイ級は以前やったクラインフィールドの刃を展開しようと叫んだ。

 

「そう簡単に喰らうかよ!?」

 

 黒い結晶が刃の形を模るが、何故か形が崩れ砕け散る。

 

「なっ!?」

 

 切り払うつもりだったイ級は魚雷に対し致命的な隙を晒すも、先んじて警戒していたストライダーが放つバリア波動砲に魚雷が阻まれ一難を避けられた。

 

「一体どうして!?」

 

 イメージは完璧だったのに失敗した理由が解らず軽い混乱に陥りながらもイ級は高速で走りながら夕立にファランクスを浴びせる。

 

「ぽい〜!?」

 

 片腕でファランクスを防ぎながら軽い悲鳴を上げる夕立だが、すぐに怒った様子で左手を振って魚雷を引き戻そうとするもベアキャットに振り回され怒り心頭と命令を無視。

 代わりに夕立は真っ赤に染まった鎖をイ級に叩き付ける。

 

「ぐぁっ!?」

 

 装甲が削られる程の衝撃にイ級はバランスを崩し傾斜を深くするが、即座にスクリューの回転数を上げ更に排水を駆使しその場でスピンターンを敢行。

 

「そらぁっ!!」

 

 その勢いに任せ爆雷を夕立目掛け投擲してみせる。

 放物線を描いた爆雷は夕立の顔面に直撃するとそのまま爆発。

 だが、爆炎を意に介さず髪を焦がし煤で顔を汚しながら夕立はイ級を蹴り飛ばした。

 

「ポいっ!!」

 

 細い脚から放たれたとは到底思えない凄まじい威力の蹴撃でイ級の身体がサッカーボールのように吹っ飛び何度も水面にたたき付けられながら海上を転がる。

 更に追撃と夕立が砲撃ひ放ち爆炎にイ級が飲み込まれた。

 

「イ級!?」

 

 直撃にワ級の悲鳴が響くが直後にクラインフィールドを全身に纏ったイ級が再び夕立目掛け吶喊。

 

「まだだぁぁあ!!」

 

 迎え撃とうとライトニング波動砲を溜める夕立の足元が突如爆発。

 

「ぽいっ!?」

 

 驚く夕立に対し北上が自慢げに鼻を鳴らした。

 

「ふふん。

 重雷装艦を甘く見たツケだよ」

 

 それは北上の指示で雌伏を続けていたフロッグマンが放った魚雷に因るものだった。

 北上の言を証明するようにフロッグマンが一度浮かび上がりちゃぷんと音を立てて再び潜る。

 フロッグマンの魚雷が夕立の脚を直撃したことでスクリューを破壊されたらしく夕立の動きが止まる。

 

「これジャアモう戦エナいっポイッ!?

 バカァ!?」

 

 脚を奪われそう文句を口にする夕立をクラインフィールドを纏ったイ級のラムアタックが直撃。

 

「これで終わりだ夕立!!」

 

 吹っ飛ばされた夕立に対し全員が一気にとどめを刺しに動く。

 

「バブル波動砲やっちゃってフロッグマン!!

「零距離バリア波動砲を叩き込めストライダー!!」

「全艦載機爆装!!

 一気呵成に仕留めるのよ!!」

 

 鳳翔から飛び立った試製電光が真上から爆弾を投下し、正面からストライダーがバリア波動砲を叩き込むため飛び込み足元から波動を孕む致死の泡が浮かび上がる。

 避けられない死を前に夕立は楽しそうに、本当に楽しそうに笑いながら尋ねた。

 

「ゆウダち、ガン張ったッポい?」

 

 その答えを聞く暇は与えられず、爆撃と波動の光がない混ぜになった光の中に掻き消えて行った。

 

 

〜〜〜〜

 

 

 イ級達が夕立との激戦を身を窶していた頃、アルファ達もまたオージーザブトムを相手に苦戦を強いられていた。

 

『喰ラエ!!』

 

 瀑布の如く迫り来る弾幕をフォースで防ぎながら何度も波動砲を叩き込むためアルファとパウアーマー。

 しかしオージーザブトムの装甲は波動に強いのか二つの波動砲を喰らいながらもさしたるダメージは見えない。

 波動砲の反撃と言わんばかりに胸部が展開すると水晶体が現れ水晶体から波動を纏うエネルギーが拡散しながら放たれる。

 

『ドプルゲンMAXノ拡散放射ダト!?

 ダガ、ソノ程度!!』

 

 フォースをハクサンの警護に残しアルファは異次元へと潜航し弾幕を躱す。

 そのまま背後を取ると通常空間に帰還すると同時に半分ほどまでチャージした波動砲を節体に連なる砲台に叩き込む。

 砲台には本体程の耐久性はなく波動砲により破壊された。

 更に節体そのものも装甲は薄いようで波動砲により装甲に皴が入った。

 

『装甲ノ薄イ節体ヲ先ニ潰ス!!

 ミッドナイト・アイトパウハ節体ヲ狙エ!!』

 

 振るわれた鎌を呼び戻したフォースで軌道を逸らし本体を撹乱するためビットを解き放つ。

 放たれたビットはオージーザブトムに当たると同時に内側に収められていたエネルギーひ攻撃力に変換して爆発。

 四つのミサイルと化したビットの爆発にオージーザブトムの動きが止まり、その瞬間を狙っていたミッドナイト・アイとパウアーマーの波動砲が節体を切り落とす。

 節体を切り落とされ絶叫するオージーザブトムが目茶苦茶に鎌を振るいミッドナイト・アイの片翼とパウアーマーのアンテナが切り落とされるが、パウアーマーは構わず切り落とした節体にフォースを撃ち込み内側からレーザーを乱射してズタズタに引き裂く。

 更にここまで機を伺いひたすら波動砲のチャージを続けていたハクサンが高高度からザブトム目掛け急降下。

 重力の加速度を加え更に加速しながら必殺のパイルバンカー波動砲をオージーザブトムの頭に打ち込む。

 打ち込まれた杭が装甲を貫き内側から溢れ出す波動エネルギーが荒れ狂いオージーザブトムの装甲を皴割り砕き散らす。

 

『攻メロ!!

 攻メロ攻メロ攻メロセメロセメロセメロ!!!!』

 

 まるでバイドの本能である怒りと憎しみをに飲み込まれたかのようにアルファは猛り狂いオージーザブトムの露出した顔面にフォースを押し付ける。

 まるで、ではない。

 実際アルファはオージーザブトムの顔の奥から現れたドプケラドプスの姿に激昂していた。

 これまで戦って来た敵はどれも新海棲艦や艦娘ばかり。

 バイド化していてもその姿は注して変化は無かった。

 だがしかし、此処に至り明確なバイドの姿を目にし、それもアルファにとって全ての始まりとさえ言えるドプケラドプスの顔を確認したアルファはついにかつての怨みを爆発させてしまった。

 

『マダドプケラドプス(貴様)ハ俺ノ前ニ現レルノカ!?

 何度現レバ気ガ済ム!!??

 コノ世界ニ来テ、漸ク俺ハオ前達(バイド)ヘノ憎シミヲ忘レテ生キテイケルト思ッテイタンダ!!??

 ナノニ、何故オ前達ハ俺ノ前ニ現レル!!??

 俺ハ、オ前達(バイド)ヘノ憎シミヲ忘レルコトサエ許サレナイノカ!!??』

 

 フォースを押し付けられ続け遂に頭が完全にすり潰されたオージーザブトムに向け、アルファは慟哭と共に波動砲を解き放つ。

 

『答エロ!! 悪魔(バイド)!!??』

 

 限界まで溜め込まれた波動エネルギーがバイドを形作りオージーザブトムを蹂躙。

 激昂したアルファの猛攻はオージーザブトムを完全に撃滅した。

 

『……』

 

 内側から爆発を繰り返し波動の光に崩れ行くオージーザブトムの姿に、アルファはやっと冷静さを取り戻す。

 波動の炎に焼かれるオージーザブトムが何かを掴もうと腕を伸ばし、しかし何も掴む事なく崩れ塵すら残さず消えていくのを眺めながらアルファはごちる。

 

『…私ハ、嫌ダ』

 

 それが何に対するものなのか、アルファは静かに胸に秘め、今度こそバイドを全滅させたことを確認し帰還を始めた。




ようやくステージ1をクリアしました。
次はステージ2です。

後以下にキャラクターの軽い紹介を載せておきます。

別枠にしてもいいのかもしれないけど、話数稼ぎと思われるのも釈なので。(苦笑)

なお、アルバコアのみある理由から外してあります。


駆逐イ級

 一応主人公

 クソ野郎により深海棲艦に転生させられた不運な元人間。
 馬鹿ではないが難しい話になると考えるのをやめてしまう悪癖がある。
 日本人らしい甘ちゃんで球磨と千歳が自分が原因で死んだことがトラウマになっており無意識下で仲間の死をひたすらに恐怖している。
 『霧』のクラインフィールドと超重力砲を有しており全勢力から警戒視されているのだが本人は全く気にしていない。


アルファ

 ジェイド・ロス提督と共にバイド中枢へと突入しバイドとなった元人間。
 現在はバイドシステムαから進化しイ級の艦載機として索敵防空にと主に戦闘でイ級を補佐しつつ鳳翔達のR戦闘機乗りと切磋琢磨する毎日に充実している。


木曾

 イ級が初めて出会った艦娘でイ級の竹馬の友。
 原作以上にお艦気質がありイ級が無茶をするのをいつも心配している。
 島唯一の改二改装をしており軍刀の代わりにカトラスによる近接格闘とストライダーの連携をメインに戦いの要として活躍する。


明石

 木曾の次にイ級が出会った艦娘。
 通常の明石では不可能な中大破の損傷や深海棲艦の修復も行える上イレギュラーな装備の開発も可能な規格外。
 かつては横須賀に所属する艦娘であったが自分の特異性が他の明石への冷遇の原因になると氷川丸の案件の際に鎮守府から姿を消した。
 島で一人隠遁生活を送っていたが、資材探しに海に出たところを偶然木曾と出会いそれを保護。
 以降イ級を始め賑やかになる島の生活が楽しくて島の全権をイ級に譲り資材の精製に務めることにした。
 しかしR戦闘機の開発を皮切りにコレクター魂が覚醒。
 以降は資材が溜まるたびにR戦闘機を開発して全機揃えようとクズ提督の仲間入りを果たした。


北上

 瑞鳳と千代田と共に特攻兵器の試験隊としてイ級の前に現れた艦娘。
 飄々としているがイ級に恩義を感じ球磨との約束を果たそうと足掻くイ級を陰で支えようと決めている。
 工作艦時代の経験もあって甲標的と魚雷を主軸に搦手も他用するなど意外とトリッキーなスタイルで戦う。


千代田

 北上と共にイ級に助けられた艦娘。
 イ級には恩義を感じているが千歳の死に関わるイ級に複雑な感情を抱いている。
 因みに艦種は水母の第一改装までしかされていない。


瑞鳳

 北上達と同上。
 出番は少ないが北方棲姫と種族を越えた家族関係を築き姫達とのキーパーソンを握る存在。
 ただし普段は残念な扱い。
 後島の中で1番レベルが低い。


鳳翔

 大本営元帥の勅命を受け島に赴いた艦娘。
 かつては姫から『鬼子母神』と渾名された古参猛者であり、現在でもその実力は姫とタメを張る程の規格外。
 以前イ級に厚意を貰った事があり利用する立場にいることに罪悪感を感じている。
 妖精さんの錬度が異常に高く空母でありながら大破しても継戦可能かつ試製電光により夜戦可能と空母かと疑う程に隙が無い。
 そして何気にロマン機体愛好家。


古鷹

 夕立により右腕を喪失しバイドに汚染されたが汚染に抗うために島に身を寄せる艦娘。
 汚染によりR-9/0ラグナロックのメガ波動砲とハイパー波動砲を使えるようになったが、多用するとバイド汚染が進行する問題点を抱えている。


空母ヲ級

 特攻兵器を使った北上達を殺しに来た装甲空母姫旗下だった深海棲艦。
 あきつ丸の手により轟沈するも錯乱した装甲空母姫が自身を対価に強制蘇生を試みた結果装甲空母ヲ級というどちらにも属さない怪物に変貌。
 その後イ級により二人の魂は融合し装甲空母姫は望み通りヲ級の一部となった。
 装甲空母姫と融合した結果瞳が赤と青のオッドアイとなり装甲空母姫の艤装とヲ級本来の艤装の併用や使い分けが可能となりフレキシビリティが高くなっている。
 専用爆撃機『B-29』を所持している。


輸送ワ級

 イ級に偶然助けられた事からイ級に懐いた深海棲艦。
 前世は雷か潮じゃないかと疑われるほど深海棲艦らしからぬ温厚な性格で艦娘深海棲艦問わず丁寧に接するため島の癒しと皆から愛されている。
 また、深海棲艦でありながら性格故に妖精さんからも慕われ妖精さんの加護を得ている艦娘の装備も使える。
 ただし装備できるのはドラム缶、バルジ、缶及びタービン、ダメコン、R戦闘機のみ。


重巡リ級

 りっちゃんの愛称で愛される三馬鹿深海棲艦のリーダー。
 しかし重巡リ級フラグシップ改とガチの戦闘要員なので普通に強い。
 姫を目標としてその強い者と戦えという教えを信奉しているためバトルジャンキーのケがある。


軽巡ホ級

 三馬鹿の一人。
 寡黙だがりっちゃんに負けない暑い魂の持ち主。


駆逐ロ級

 三馬鹿の一人。
 夜戦まで持てば戦艦をワンパン大破させるだけの実力があるのだが猪突猛進な性格が災いしてだいたい最初のやられ役になる。


氷川丸

 南西諸島を回遊している唯一の病院船。
 元々は横須賀で建造された艦娘であったが完全なイレギュラー個体であった。
 輸送要員として扱われることを拒み解体を望んだが当時の提督は解体をせずに輸送任務中の事故を偽り姉妹もろとも自由にさせた。
 他に建造報告の無い艦娘の喪失に大本営は提督を激しく批難。
 更にその渦中にて明石までもが姿を消し提督は解任こそされなかったが資材供給の断絶処分とかなり苦しい立場に立たされた。
 現在はりっちゃん達に護送されながら南西諸島を回遊しつつ補給と手に入れた不要な装備品を譲渡するため島に立ち寄っている。


空母ヌ級

 自称イ級の舎弟。
 イ級の力に惚れ込み島に住み着いた深海棲艦の一人。
 イ級のスタイルに倣い自衛のため以外で戦うことはないが、島の艦娘と深海棲艦以外には冷たく容赦はしない。


雷巡チ級

 自称イ級の舎弟その2。
 最近木曾に農作物の世話に駆り出されてから割りと気に入った。


軽巡ヘ級

 自称イ級の舎弟その3。
 主な仕事は漁業。


駆逐ニ級

 自称イ級の舎弟その4。
主な仕事は海底資源の探索。


駆逐イ級

 自称イ級の舎弟その5。
 普通の駆逐イ級で主な仕事はニ級と同じく海底資源の探索。


北方棲姫

 瑞鳳を母と慕う姫。
 あまりに幼い人格故に戦艦棲姫に預けられていたが瑞鳳に着いていく形で島に住み着いた。
 瑞鳳にべったり甘え瑞鳳に害を為そうとするものには姫の力を全開に奮って暴れるため要注意されている。


戦艦棲姫

 レイテ周辺を管理する姫。
 海底に作り上げた戦艦武蔵を住まいとして『総意』の命に従い人類を脅かし続けている。
 イ級が人類に与しないよう借金という形で拘束している。


南方棲戦姫

 南方海域を管理する姫。
 『総意』の命にあまり興味はなく強い者と戦いを望む武者(もののふ)。
 イ級の強さを気に入っており部下に加えたいと思っている。


飛行場姫

 西方海域を管理する姫。
 姫ではあるが『総意』の命を聞く気はなく、自由気ままにやりたいようにやっている。


戦艦大和

 娘に深海棲艦の力を付与する実験の果てに産まれた怪物。
 精神を病んでおり、刷り込みにより『提督』を盲信し愛されるためならば仲間の艦娘すら手に掛ける病的な思考を持っている。
 しかし球磨に顔を焼かれイ級に戦艦としてのプライドを砕かれたことでバランスを崩し深海棲艦化を起こした事に錯乱して逃走。姿を消した。


島風

 バイドに汚染された結果孤独を埋めるためにマザーバイドになって地球をバイドの星にしようとしている。
 汚染された事によりR-9LEOの性能が発露。
 追従する連想砲ちゃんがサイビット化した。


雪風

 島風にバイド汚染され自身の孤独を癒すため島風に与した艦娘。
 R-9WDディザスターリポートの力を発露し自然災害を任意に引き起こす能力を獲得。


夕立

 島風に汚染された艦娘。
 精神まで完全にバイドに飲み込まれており無邪気さが殺戮という形で発露している。
 発現したR戦闘機な力はR-13Bカロン。
 魚雷がアンカーフォース改に強化され更にライトニング波動砲を応用したレールガンを所持する。


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