アカメが斬る!~アカメとクロメの兄~   作:シャラシャラン

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第二十三話

 

 

 

 

 

 

 

「タツミを逃がしたそうだな、ウェイブ」

「す、すいませんでしたーー!!!!」

 

 俺はすかさず土下座をする。

 ここは迷わず選択、プライド?死にたくないなら捨てるんだな。

 

 なんとか罰を逃れた俺。

 しかしタツミを見失ってしまった。雰囲気てきには親友になれると思っていた。隊長曰くできれば生け捕り、でも戦っていて身の危険を感じたら最悪殺してしまってもかまわないとの事。隊長としても仲間とタツミの命では、仲間のほうが大切らしい。隊長まじ優しい。

 

 俺がお話を終えた後だった。

 ブラインさんとドクターが帰ってきた。しばらく見なかった二人だ。

 

「隊長怒ってくださいよ」

「ん、どうかしたか?」

「ドクター勝手に抜け出してタツミくんの後を追おうとしたんですよ」

「別に問題ないのでは?」

「ダメですよ!」

 

 ブラインさんは声を大きくする。

 

「参謀として言います。命令なしで動くのはやめてください、せめて一言言ってから行動に移してください。作戦内では各個判断も必要になってきますが、できるだけ控えてください。ドクターも、もし返り討ちにされていたらどうするんですか?」

「アタシが返り討ち?そんなノン・スタイリッシュな事にはならないわ」

「慢心はだめですよ?」

 

 冷たい声だった。

 ドクターのこめかには銃が突き付けられていた。銃を持っているのはブラインさんの妹のリリアちゃんだった。

 

「気付きましたか?ずっとあなたの隣に立っていたんですよ?」

「え?」

 

 俺は思わず小さく声を上げる。

 気付かなかった。この部屋で気付いていた人はいたのか。

 

「限界まで気配とかを消した状態です。でも隊長にはばれていたみたいですけどね」

「弾が入っていたら腕を切り落としていたぞ」

「だから弾を入れなかったんですよ、リリア」

「は~い」

 

 リリアちゃんは右腰のホルスターに銃を納めた。

 

「ナイトレイドは強敵です。なので一人で突撃なんてやめてくださいね」

「そうですね!悪を滅するな皆で一緒に!」

 

 セリュー、そうじゃない。

 焦点そこじゃない。

 

「作戦に関しては僕にまかせてください」

「そこまで言うのならいいだろう」

 

 隊長も認めるのなら問題ないだろう。

 なんだかんだ言って皆ブラインさんの作戦には驚いたりしている。この前の盗賊の隠れ家のせん滅だって、ブラインさんの作戦のおかげでほとんど手を下さずに終わった。

 ドクターも結局黙って納得したような顔をした。

 

「皆で族を倒しましょう!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 その頃ナイトレイドのアジトでは……

 

 

 

 

「お兄ちゃん、お兄ちゃん、お兄ちゃん、お兄ちゃん、お兄ちゃん、お兄ちゃん、お兄ちゃん、お兄ちゃん、お兄ちゃん、お兄ちゃん、お兄ちゃん、お兄ちゃん、お兄ちゃん、お兄ちゃん、お兄ちゃん、お兄ちゃん、お兄ちゃん、お兄ちゃん、お兄ちゃん、お兄ちゃん、お兄ちゃん、お兄ちゃん、お兄ちゃん、お兄ちゃん、お兄ちゃん、お兄ちゃん、お兄ちゃん、お兄ちゃん、お兄ちゃん、お兄ちゃん、お兄ちゃん、お兄ちゃん、お兄ちゃん、お兄ちゃん、お兄ちゃん、お兄ちゃん、お兄ちゃん、お兄ちゃん、お兄ちゃん、お兄ちゃん、お兄ちゃん、お兄ちゃん、お兄ちゃん、お兄ちゃん、お兄ちゃん、お兄ちゃん、お兄ちゃん、お兄ちゃん、お兄ちゃん、お兄ちゃん、お兄ちゃん、お兄ちゃん、お兄ちゃん、お兄ちゃん、お兄ちゃん、お兄ちゃん、お兄ちゃん、お兄ちゃん、お兄ちゃん、お兄ちゃん、お兄ちゃん、お兄ちゃん、お兄ちゃん、お兄ちゃん、お兄ちゃん、お兄ちゃん、お兄ちゃん、お兄ちゃん、お兄ちゃん、お兄ちゃん、お兄ちゃん、お兄ちゃん、お兄ちゃん、お兄ちゃん、お兄ちゃん、お兄ちゃん、お兄ちゃん、お兄ちゃん、お兄ちゃん、お兄ちゃん、お兄ちゃん、お兄ちゃん、お兄ちゃん、お兄ちゃん、お兄ちゃん、お兄ちゃん、お兄ちゃん、お兄ちゃん、お兄ちゃん、お兄ちゃん、お兄ちゃん、お兄ちゃん、お兄ちゃん、お兄ちゃん、お兄ちゃん、お兄ちゃん、お兄ちゃん、お兄ちゃん、お兄ちゃん、お兄ちゃん」

 

 クロメは結構、その、イっていた。

 

「お兄ちゃん、どうしてるんだろうね。お兄ちゃん、元気かな。お兄ちゃん、大丈夫かな。お兄ちゃんだから敵なしだよね、さすが私のお兄ちゃん。えへへへへ。お兄ちゃん、いつ帰ってくるんだろう。お兄ちゃんのご飯食べたいなー。お兄ちゃんのご飯世界一位だもんね。くふふふふ、帝都だけどお兄ちゃんすごいもん、きっとお仕事いっぱいがんばってるもんね」

 

 結構限界だった。

 

「アカメちゃんアカメちゃん!」

 

 ラバックは小声で隣に座っているアカメに話しかける。

 

「何か言ってあげてよ!」

「何を?」

「このままだと狂っちゃうよ!はら見てよあの目!」

 

 ラバックはアカメにクロメの目を見るように言った。

 彼女のめはどこか遠いところを見ていた。顔は笑っているのだが、目が黒ずんでいる。闇のような黒い目。光がともっていない、レ○プ目という奴だ。

 

「ヤバイって!これ!」

 

 ラバックは知っている。

 今、あの二人がどれほどラブラブな状態で夫婦生活を満喫しているかを。

 

「兄さんが戻ってくれば解決するだろう」

 

 それはそうでしょうね!!

 ラバックは悩み、思った。

 

 これは修羅場不可避だと。

 

 

 

 

 

 

 

 





クロメとチェルシーが交差するとき、

物語が修羅場と化す!
(禁書風)

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