俺の名はウェイブ!
帝国海軍で戦っていた海の男だ!
さっそくだ困っていることがある。
俺の同僚と思われる男がかなれヤバイ人物なのだ。何がヤバイって?見た目だよ、姿がおかしい。今時の海賊でももうちょっとましな格好をしているぞ。なんだよ半裸に覆面って!ありえない、帝都にはこんな人間がいるのか。
「失礼します!」
沈黙をぶち抜いたのは少女と小さな犬だった。
敬礼をして、
「帝都警備隊所属セリュー・ユビキタス&コロです!」
や、やっとまともな子が!!
と思ったら少女は手に持っていたバラの花束を投げると、
「Dr.スタイリッシュ!準備ができました!」
少女と犬はドアの端に下がりしゃがむと白衣を着たメガネをつけたチョビゲの男性gあくねくねしながら歩いて入ってきた。
「第一印象の気をつかう。それがスタイリッシュのたしなみ」
やっべぇ、喋り方がオカマだ!!
しかもなんかこっちみてにっこりされた、これは目を付けられた。
なんなんだよ。全員ちょっとおかしい人じゃないか。
そう考えていると、こんどは白色の服をきた男性が入ってきた。かなりイケメンで静かな、物腰が落ち着いた感じの人だった。
喋り方、歩き方、どうやら普通の人っぽいな。俺は握手をした。この中で常識人物っぽい人はこの人だけらしいな。
「お兄ちゃんコッチだよ!」
「ちょっと待ってよ。走らないでよー」
「だめ!遅れてるんだよ!?」
外からそんな声が聞こえた。
すると扉が開き手をつないだ大序が入ってきた。一人は目に包帯を巻いており背が高かった。少女は男性と比べたら小さく手をつないでいた。
「えーっと、ここは特別警察会議室で間違いないですか?」
「はい、そうですよ」
答えたのは覆面姿の人だった。
目に包帯をまいた男性はほっとして右手に持っているステッキで前の方をつつきながらら椅子を探し妹にひいてもらい座った。
この人目が見えないのか。全員そろったのか、席はもう余っていない。覆面の人、ボルスさんというらしいが、お茶を入れて皆に配ってくれた。
そんなとき訳のわからん仮面をつけたロングヘアーの人が入ってきた。
「おいお前ら何をしてる!」
「いや俺達ここに来いって言われたんだが」
いきなり蹴飛ばされた。
なんとか腕をクロスしてガードしたが衝撃が体に響いた。こいつ強いぞ。
次にイケメンランくんに目を移し蹴りを何発か入れようとしたが全て手で上手いこと弾き直撃しないようにしている。そして襲撃者を背後から攻撃しようセリューと犬は投げ飛ばされたり掴まれたりして止められた。
その次に盲目の人が短いナイフを抜き長髪の人に仮面を切り首元にナイフを当て、小さな女の子は銃を抜き頭の横に当てた。速い。
「目が見えないのによくやるな」
「目が見えないのですが音でわかります」
「お兄ちゃんは天才なんだよ!」
仮面が落ちると、その下はキリっとした目をした整った顔立ちをした女性だった。エスデスといったか、見たことがある。帝都で有名な将軍である。
「本当に盲目だったとはな」
「それは俺ですから」
「ふふふ。あいつが推薦してきたんだ。それなりの奴だろうな?」
「ブラックさんに推薦されたんです。精一杯がんばります」
「ブラックさん?」
俺はそう言った。
誰だそれ。
「僕を推薦した人ですよ」
「あの黒づくめの仮面をつけた人物か?」
「その人です。ぼくの尊敬する人ですよ」
どうやらエスデスさん、というか隊長はその推薦してきた人物の名前を知らなかったらしい。
警察組織はこれで全員らしく、盲目のはブラインそして妹はリリアというらしい。
ブラインさんは俺たちの指揮官としているらしく、情報を集めて整理し俺たちの作戦を考えてくれるらしい。まじありがたい。
その後俺達全員は陛下に謁見した。
いきなり初日からすごいスケジュールだったが、しばらくこの後は仕事で埋まるらしいので今のうちに面倒くさい事は終わらしておこうと考えたらしい。
そして俺たちのチーム名はイェーガーズだそうだ。
かるくウェイブ視点。
新しいオリジナルキャラの二人です。
またもや兄妹。
兄は盲目です。妹は兄の眼の代りです。