アカメが斬る!~アカメとクロメの兄~   作:シャラシャラン

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第十三話

 

 

 

 

 

 

「遅い」

 

 回し蹴りをタツミにぶち込む。

 

 

 シェーレが死んでから数日が経った。

 強くなりたいと言ってきたタツミを俺は鍛えている、と言っても木刀での打ち合い以外は訓練メニューにのっとっているだけなんだがな。やる気があるのはいいことである。

 ここ最近タツミの成長には目を見張るものがある。

 俺自身にも発見はあった。

 俺は訓練中能力を使わずに戦う。どうやら俺は能力に頼りっきりだった部分があったのだ。村正も持たずに戦うと俺の体の動きが全て遅く感じてしまい、なぜか調子が狂う。体の能力が低くなったのであろう。タツミと訓練して気付いたのだ、俺は村正を持たずに村正を持っている時と同じ速さを出す必要がある。そうすればもっと速く動ける。俺はタツミに訓練をさせるのと同時に俺も体を鍛える。重りなどはタツミと比べて倍以上だが何も問題はない。

 

「今日はこれまでだ。よくやったな」

「はい、ありがとうございました!」

 

 タツミに水が入ったボトるとタオルを投げる。

 

 こいつの帝具を早く探さなくては。いつまでも帝具なしではこの先不安である。生き残る為には本人の実量も必要だが、良い装備も必要である。

 チェルシーに手紙でも書いて革命軍の帝具保管庫を見てもらうか。それとも回収を含めて帝国の兵士を殺して奪うか。後者はともかく前者は手紙を鳥にくくりつけて飛ばすよりも俺が走った方が早いだろう。しかし俺には仕事があるだろう、手紙をチェルシーに送ろう。

 

 

 

 

 そんな時だった。

 俺が伝書鳩に使っている鳥が小さな紙切れを脚につけて帰ってきた。

 

 どうしよう。

 エスデスが帰って来たらしい。

 ……あれ?おかしいな?

 遠回りさせたはずなのだが、予定よりも速く帰ってきただと?

 これはエスデスにまた話を聞く必要があるな。帝都にいるのなら今度話を聞いてみるか。

 

 

 

 

 

 

 

「よしリュウ話してくれ」

「了解」

 

 場所は変わって会議室。

 俺は全員集まりまで待ち、重大なことについて話し始めた。

 

「エスデスが北から戻ってきた」

 

 俺がそれを言った瞬間皆嫌な顔をした。本当に予想以上だった、あいつも俺と同じ速度関係の帝具をもう一つ持っているのではないかと思った。しかしエスデスから聞いた情報を思い出すと帝具のスクリームを持っていた。あれで感情と身体に影響する音色を弾けば速度も上げれるかもしれない。

 

「そして問題はあいつらが良識派の文官を殺したことだ。俺の知り合いも殺された」

 

 元大臣のチョウリ、彼は優しく常に民を思っていた。彼と初めて会ったのはいつだったか、ただただ優しかった。俺たちが腐った政治家を排他した後に必要になるのは真に民のことを思う政治家である。

 

「それに俺達ナイトレイドの名前を使ってその文官を殺すのも許せない」

 

 今まで殺された文官四名警護の人間六十一名、全て俺たちがやったことになっている。どうやら殺人現場に俺たちのロゴが入ったビラがばらまかれているらしい。

 

「という事だ。お前らの意見を聞いても同じ意見だから言うぜ。腹が立つ」

 

 殺し屋と情報屋の中での暗黙のルールがある。

 それは他人もしくは他グループの名前を使わないことである。わざと他者の名前を使う奴らもいるが、そいつらがどんな罰を受けたのかは言うまでもない。

 

「やつらに教えてやるぞ。他人の名前を使ったらどうなるかをな」

 

 全員頷く。

 

 

 

 

 

 

 狙われる文官は絞ると二名だけになった。

 

 アカメ、バラック、レオーネは東に

 タツミ、ブラート、クロメは帝都内にある大運河の竜船に

 俺はエスデスの様子を見に行くことになった。

 

 

 

 

 全員無事に帰ってくることを祈る。

 

 

 特に妹たちは。

 

 

 

 

 

 




ナジェンダ「あれ?私のセリフは?」
リュウ「お前のセリフねぇから!!」

■■■

チェルシー「あれ?リュウの鳥だ。て、手紙!?な、内容は?」
手紙「イチバンイイソウビヲタノム



なんてことがあったり、なかったり。

warframeというゲームが好きなのですが、
やっている人いるんでしょうか?
それよりsteamで遊んでいる人が少ないイメージが……





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