ハイスクールD×D ~闇皇の蝙蝠~   作: サドマヨ2世

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シトリー眷属のリベンジ回です!


リベンジ!新VSシトリー眷属!

刻は放課後、場所は生徒会室

 

新は生徒会役員―――――シトリー眷属に呼び出されていた

 

「竜崎くん。今後一切、女子更衣室の中での警護を禁じます」

 

「え〜……マジすか?」

 

呼び出しの内容は、以前から新が(おこな)っている女子剣道部員の更衣室警護について

 

主に一誠、松田、元浜の変態3人組を追い払うためにやっていたのだが、報酬も貰っていた事と女子更衣室にいる事が生徒会にバレてしまったのである

 

「竜崎くん。あなたは少し禁欲的にならなければなりません。只でさえ、あなたはエ……エッチなのに女性に囲まれています。間違いを犯してしまわない為にも制限する必要があると、私達生徒会は判断したのです」

 

「おのれ!レーティングゲームで勝てなかったからって学園の権力を振りかざすとは卑怯だ!」

 

「そこまで言うなら、こうしませんか?」

 

ソーナが顎に両手を添えて言う

 

「私達はいずれ、竜崎くんにリベンジをしたいと思っていました。ちょうど良い機会です。もし竜崎くんが私達に勝てたら、バイク通学ぐらいは許可してあげましょう。ただし私達が勝った場合、竜崎くんにはしばらくの間、生徒会に入ってもらって模範生としてのイロハを学んでもらいます」

 

「何だと!?そんなのゴメンだ!大体、俺はオカルト研究部に―――――」

 

「ご心配なく、リアスには既に話しました。遠慮なく使って良いそうです。『新にもデスクワークをさせた方が良い』と言ってましたので」

 

「おのれリアスゥゥアァァァァァァァァァァッ!」

 

ソーナが悪戯っぽい笑みを浮かべ、新はこの場にいないリアスに怒りの叫びをぶちまけた

 

やがてガクッと肩を落とし、諦めてリベンジの提案に乗る事に

 

「……で、メンバーは?」

 

新が室内を見渡すと、シトリー眷属の全員が挙手していた

 

どうやら全員が新へのリベンジの意思表示があるようだ

 

「冥界でのレーティングゲームでは不覚を取ってしまいましたが、あれから鍛練を積んできました。『女王(クイーン)』の意地にかけて、あなたにリベンジを申し込みます」

 

「私も君とのリベンジの為に秘策を編み出した。負けないつもりでいるよ」

 

「私だって2度と負けないわ!」

 

椿姫、由良、巡がそれぞれの思いを言い、匙も新に面と向かって言った

 

「俺もお前と戦ってみたい。冥界では兵藤としか戦えなかったけど、俺はもうあの時とは違う!ヴリトラの意識が覚醒した力で、お前と戦ってみたい!兵藤だけじゃなく、お前も超えてみたいんだ!」

 

匙の言葉に新は不敵に笑み、一呼吸置いてから口を開く

 

「……分かった。その申し込み、受けて立つぜ」

 

ドバンッ!

 

新が承諾したのと同時に、生徒会室の扉が勢い良く開けられる

 

「話はぜ〜んぶ聞いたわよ☆」

 

やって来たのはソーナの姉にして四大魔王の1人、セラフォルー・レヴィアタン

 

魔王少女のコスチュームで可愛らしく横チェキをしている

 

「お姉さま!またその様な格好で!」

 

「気にしちゃダメだよ?それより、新くんにリベンジするんだよね☆お姉ちゃんに任せなさい!」

 

セラフォルーがドンと胸を叩いて言い張る

 

「じゃあセラフォルー様。リアス達もゲームに参加で?」

 

「ううん。新くんVSソーナちゃん逹の変則レーティングゲームよ☆」

 

「い、1対8!?それ明らかに俺の方が不利じゃねぇか!」

 

「大丈夫♪試合数を分けて、一試合に出せる人数を2人までに制限するってルールを付けるから。だから、1人ずつ対戦していったら8試合、2人ずつだと4試合で終わるわ☆休憩も挟みつつね。新くんは冥界でのレーティングゲーム、1人で殆どソーナちゃん逹を退けたんだから、ちょうど良いでしょ?」

 

「それでも俺が不利な事に変わりは無いんだが」

 

セラフォルーは、う〜んと考える仕草をして数秒後に何かを思い付いた

 

「じゃあソーナちゃんを選手から外して賞品にしてあげる!新くんが勝ったら……ソーナちゃんとチューして良いわよ☆」

 

『なっ!?』

 

セラフォルーの発案に生徒会全員と新は目玉が飛び出しそうなぐらい驚愕した

 

特に匙は………「○×▲◆〆〇ゝ!?」と言葉にならない声を発しながら

 

「お姉さま!?なんて事を言い出すんですかッ!」

 

「だって、それぐらいしないと新くんだって受けてくれないでしょ?」

 

「だからと言って……キ、キスは……」

 

「じゃあ――――私が新くんにチューしちゃおっかな〜♪」

 

セラフォルーがズイッと新に近付いてキスしようとした時、顔を赤く染めたソーナが机を叩く

 

「わ、分かりました!その条件で良いですから、恥ずかしい真似はやめてください!」

 

「じゃあ決まりね☆サーゼクスちゃんに言ってくる」

 

悪戯な笑みを浮かべたセラフォルーは生徒会室を出ていく

 

匙は自我を取り戻してから「竜崎!お前には絶対負けねぇぞぉぉぉぉぉぉ!」と憎悪と嘆きの宣戦布告を新に浴びせ、新はそれを受ける事に………

 

 

――――――――――

 

 

新VSシトリー眷属と言う変則マッチが開始される時刻となった夜

 

観客席となるモニタールームにはグレモリー眷属+イリナとアザゼル、戦闘に参加しないシトリー眷属がいた

 

バトルフィールドは『ドラグ・ソボール』に出てくる大会の闘技場そっくりの場所で、かなり広大な造りとなっている

 

ルールは数試合に分けての団体戦で、シトリー眷属は一試合に1人もしくは2人で新と戦う

 

新は少なくても3試合以上戦わなければならない過酷なルールである

 

ウォーミングアップする新は匙の手首に付いている腕輪を不審に思い、それが何なのか訊いてみた

 

「匙、その腕輪は何だ?」

 

「これか?アザゼル先生が開発した腕輪だよ。今の俺は兵藤――――赤龍帝(せきりゅうてい)の力が無いと暴走を起こしやすいって言われてさ、こいつは赤龍帝(せきりゅうてい)の力を一時的に宿らせている腕輪なんだ。簡単に言えば制御装置ってトコだな」

 

匙が説明を終えると、アザゼルからアナウンスが入る

 

「よし、お前ら準備は出来たか?審判(アービター)役としてグレイフィアがそちらに転送されてくる。それまでは各自、作戦会議をしておけ」

 

シトリー眷属は順番とメンバー編成を話し合い、新は通信機を使ってリアスに話し掛けたが、「今回の戦闘であなたに教える事は無いわ」と一蹴されてしまう

 

シトリー眷属の作戦会議が終了したと同時に審判(アービター)役のグレイフィアが魔方陣から現れる

 

「どちらかが降参或いは戦闘不能になるまで戦闘は続行となります。尚、今回は両陣営特別に『プロモーション』を『(キング)』の承認無しで行えますが、竜崎新さんは特異な力のため、解除を宣告しなければ他の駒に昇格出来ません」

 

「ま、実戦と同じって事か」

 

「更に、今回のレーティングゲームの勝者にはソーナ・シトリー様から祝福のキスが送られます」

 

グレイフィアの後ろにある特等席に賞品発案者のセラフォルー、『優勝賞品!』と書かれた(たすき)と水着を着せられたソーナが座っていた

 

「恨みますよ、お姉さま……実の妹をこんな晒し者に……」

 

「新く〜ん!頑張ってね〜♪ソーナちゃんのチューで足りなかったら、私もチューしてあげる〜☆」

 

涙目のソーナを他所にセラフォルーは笑顔で新に手を振る

 

新は「後でソーナ会長に胃薬送ってやろうかな……」と同情した

 

「では第1試合、シトリー眷属は誰が出ますか?」

 

「1番手は私が出よう」

 

翼紗(つばさ)先輩、私も出ます!」

 

「良いんだね、留流子?彼と戦うにはそれなりの覚悟が必要だよ。間違いなく脱がされるからね」

 

「あぅ……そうでした……っ。元士郎先輩にサヨナラを伝えてからでも良いですか……?」

 

まず出てきたのは『戦車(ルーク)』の由良翼紗(ゆらつばさ)と『兵士(ポーン)』の仁村留流子(にむらるるこ)

 

新も気を取り直して舞台に上がる

 

「私は君に破れて以来、秘策の開発と鍛練を続けてきた。それを見せてあげるよ」

 

不敵な笑みを浮かべる由良に、新は指の関節を鳴らして構えを取る

 

「第1試合、始め!」

 

グレイフィアの合図と共に新は闇皇(やみおう)と化し、由良の拳と激突する

 

今までとは違う力量に新は一旦距離を置く

 

「どうだい?今日まで特別硬い金属を相手に鍛えてきた拳だ。攻撃力、防御力は以前とは違う。もちろん蹴りも!」

 

由良はダッシュで距離を詰め、左の蹴りで新の右脇腹を狙う

 

新はそれを右足でカットし、拳を打ち込もうとするが飛び退いて回避される

 

「確かに以前とは段違いだな。鎧を着けてるってのに、ビリッとしやがる」

 

「ふふっ、褒めてくれてありがとう。さあ、留流子も遅れを取らないように」

 

「は、はい!」

 

仁村は『女王(クイーン)』に昇格して駆け出し、徒手空拳で対抗する

 

華麗な動きを交えた体捌きを見せ、バレエの様な後ろ蹴りを見舞った

 

新はそれを十字受けで凌ぎ、後方に飛び退いて着地する

 

「へっ、なかなかやるじゃねぇか。それじゃあ……こっちも新しい技を試してみるか」

 

パンッと手を叩く新に警戒する由良と仁村

 

鎧からオーラを(にじ)み出させ、バチバチと赤黒い電撃が(ほとばし)

 

「どうやら早くも来そうだね」

 

「ま、まさか……あのスケベな技ですか……!?」

 

仁村は反射的に胸を隠す動作をする

 

恐らく新の技は前以てソーナから聞いていたのだろう

 

発動される前に止めようと慌てて走り出そうとするが……

 

「残念だが、そうは問屋が卸さねぇッ!」

 

新が手を勢い良く前に突き出した瞬間、足下に大きな紋様が展開される

 

両翼を広げ、口を開けた蝙蝠の如く禍々しい紋章が地面を滑る様に移動し――――仁村の背後に回る

 

「え!?な、なに!?きゃあっ!」

 

仁村の体は紋章に引き寄せられ、自由を奪われたかの様に(はりつけ)にされる

 

更に赤黒い電撃が彼女の体を少しずつ焦がしてダメージを与えていく

 

「留流子!今助けるよ!はあっ!」

 

急いで駆け付けた由良が魔力を帯びた拳で紋章の破壊を試みるも……逆に弾き返され、地面に打ち付けられた

 

新しい技の全貌にグレモリー眷属とシトリー眷属の全員が驚愕した

 

そこへ新が得意気に説明を始める

 

「成功だな。これが俺の新しい技――――『闇皇紋章(エンブレム)』だ。吸収と反発の力を組み合わせる事で相手を引き寄せたり張り付けたりする事が出来る。ま、電撃はオマケみたいな物だ」

 

説明を終えた新が手を引くと、それに呼応するように仁村の体が紋章から解き放たれ、新の方へ引き寄せられる

 

新は飛んできた仁村に拳打をくらわせ、再び紋章に叩き付ける

 

何度も何度も引き寄せては蹴りや拳打、掌底(しょうてい)を叩き込み、最後の仕上げに取り掛かった

 

仁村を紋章ごと仰向けに寝かせ、彼女の真上に同型の紋章をもう1つ出現させた

 

「え、え……!?嘘……!?」

 

「――――ヘル・プレッシャーッ!」

 

新が右手を振り下ろすと――――宙に出現した紋章が勢い良く降下し、仁村を押し潰す様に直撃すると同時に爆発を引き起こした

 

爆風と土煙(つちけむり)に支配されるフィールド

 

暫く経つと煙が晴れ……服がボロボロの仁村が咳き込んでいた

 

先程の技をくらったならば、無傷で済む筈が無い

 

そんな自分の状態を怪訝そうに見る仁村

 

「……っ?見た目ほどダメージが無い?もしかして失敗?」

 

「いきなりフルパワーでやる訳にはいかなかったからな。服や下着が破ける程度に調節したんだよ」

 

「…………えっ?」

 

ヒュンッ

 

パラパラパラ……ッ

 

新が右手を薙いで風を送った瞬間、仁村の服が細切れと化し、あっという間に下着姿となる

 

そして……ストライプ模様のブラとパンツも細かく分裂した

 

自己主張控え目なおっぱい、小振りなお尻、後輩キャラならではの可愛らしい裸体が無事展開(笑)

 

仁村は一瞬、自分の身に何が起こったのか理解出来なかったが、直ぐに正常な思考を取り戻す

 

「いやあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!」

 

自分の状態に気付いた仁村は地面にへたり込み、丸見えのおっぱいを手で隠した

 

その際、一誠はアーシアに両目を塞がれてしまい、匙も他のシトリー眷属に両目を塞がれた

 

一方で新はご馳走さまのハンドポーズで一礼する

 

「綺麗な乳首だったぜ」

 

「うぅ……っ。竜崎先輩、酷いです!元士郎先輩だって見てるのにぃ……っ」

 

「さて、そろそろ対君用の秘策を実行するとしようかな」

 

「ほう。そいつはいったいどんな―――――」

 

シュルシュルッ……

 

由良が突然制服の上着を脱いだ

 

怪訝そうに見る新、由良は次にスカートを下ろしていく

 

『部長!アーシア!今だけ、今だけは目を開けさせてくださぁぁぁぁい!』

 

『ダメよ、イッセー』

 

『ダメです!エッチな目を向けてはいけません!』

 

どうやら一誠はリアスとアーシアに目を塞がれている様子

 

匙も控えているシトリー眷属に目隠しをされた

 

プチ……プチ……

 

由良は次にシャツのボタンを1つずつ外し、それを床に落とす

 

「んしょっ……と」

 

靴と靴下も脱ぎ、由良は青いブラジャーとパンティだけの格好になった

 

「ヒュウッ♪それが秘策ってヤツか?」

 

「そうだよ。ここから反撃に移させてもらう!」

 

下着姿の由良が拳と蹴りの乱舞で新を追い詰める

 

しかし、新は冷静にかわしながら由良の胸に視線を向けている

 

『こんな格好で戦うたぁやるなぁ。どれ、ちょっと揉んでやるか』

 

下心が出た新は隙を突いて由良の胸に手を伸ばす

 

「引っ掛かったね」

 

「なにっ?」

 

ガシッ、ドサッ!

 

由良は狙っていたかの様に新の左手を取って足を払い、体勢を崩した新に腕ひしぎ十字固めを極めた

 

「ふふっ、いくら鎧が堅牢でも関節までは変わらないみたいね」

 

「なんのっ!」

 

新は右足の爪先で由良を突き刺そうとするが、寸前のところで回避される

 

「ふぅ、危なかったよ」

 

「俺に関節技を極めるとはな」

 

新は拳打を繰り出し、由良はそれをいなしていく

 

『まぐれにしては綺麗に狙っていたよな……。もういっぺん試してみるか』

 

新は拳打の途中で由良の胸を揉まんとするが、また狙っていたかの様に由良は回避して右腕を取り、今度は三角絞めを極める

 

「さあ、どうする?今度はまともに反撃出来ないよ?」

 

「なら、まともじゃない反撃をするまでだ」

 

スッ……

 

「ひっ!?ちょ、ちょっとダメ……ッ!パンツの中に手を突っ込んじゃ……ぁぁんっ!」

 

「今だ!」

 

新は由良のパンツの中に手を突っ込んで尻を撫で回し、集中力が途切れた一瞬を狙って三角絞めから逃れた

 

しかし、やり方が汚い……

 

「き、君は恐ろしい男だな……女性の下着の中に躊躇(ためら)い無く手を突っ込むなんて……」

 

『新さん!不埒過ぎます!』

 

『……先輩。少しは自重してください』

 

ロスヴァイセと小猫から注意されるも、新は一切気にしない

 

「何度も言ってるだろ?勝負は常に非情だと」

 

「……そう言う意味でも凄いね、竜崎新。じゃあ恥ずかしいけど―――――奥の手を使わせてもらうよ?」

 

プチンッ……スルッ……

 

由良はブラのホックを外して肩紐を少しずつズラしていく

 

「ちょっと翼紗先輩!?何してるんですかっ!?」

 

「え!?な、何だ?何が起きてるんだ?」

 

『部長ぉぉぉぉ!アーシアァァァァ!手を退けてくださいぃぃぃぃぃぃぃっ!』

 

由良がブラジャーを外してゆっくりと乳房(おっぱい)を見せつける

 

これには流石に新も驚愕せざるを得なかった

 

「さあ、遠慮なく来たまえ。どんなに胸を触られようと、私は負けないよ」

 

「そうかい。んじゃ、遠慮なく揉ませてもらうぜ!」

 

新は由良の胸を揉まんとダッシュで駆ける

 

しかし、これは由良の作戦だった……

 

『思った通り。竜崎新は女性と戦う時、少なからず相手の胸を揉む傾向が目立つ。下着だけで2度も引っ掛かったから、裸の胸なら考えず真っ先に向かってくる。私の勘は当たっていたようだ。後は手を取った勢いを利用しての回転肘、それを全力で彼のコメカミに打ち込めば勝てる!』

 

新の右手が由良の胸に触れようとした時、由良はここぞとばかりに左手で掴んで体を捻り、回転肘を打ち込みにいく

 

勝利を確信した由良だったが、エメラルド色の眼光が怪しく光った

 

「残念賞!」

 

バチィンッ!

 

新の左掌打(しょうだ)が由良の回転肘打ちを防いだ

 

「なっ!?そんなっ!」

 

「悪いな。実は引っ掛かったフリしてたんだよ」

 

ドゴォッ!

 

新の右膝が由良の脇腹に食い込み、由良は呻きながら膝をついた

 

「まだやるか?」

 

「……いや、まいったよ。私達の負けだ……」

 

「そっちは?」

 

「ひ……っ。こ、降参します!」

 

「ソーナ・シトリー様の『戦車(ルーク)』、『兵士(ポーン)』戦闘不能。竜崎新の勝利です」

 

審判(アービター)役のグレイフィアから勝利宣言が挙げられる

 

新は堂々とガッツポーズするが、正直言って勝利内容はいろんな意味で酷いの一言に尽きる……

 

第1試合を終えた新は仁村を抱きかかえ、由良を背負ってシトリー眷属の方へ歩いていく

 

「……っ。こ、こんなお姫様みたいな事……初めて……」

 

「どうして、私を運んでくれるの?それに……君レベルの悪魔ならもっと他に戦い方がある筈なのに、何故打ち合いを?」

 

「少しの間、まともに動けねぇだろ?だから、運んでってやるよ。それに秘策とやらが気になってな、どうしても早く終わらせるのが嫌だった。あんたの戦いに合わせたかったんだ」

 

それを聞いた由良はクスッと笑みを浮かべる

 

「君はエッチなだけじゃなく、優しくて強いんだね。そんな事を言われたら惚れちゃうよ?」

 

「構わねぇよ。俺浮気性だから」

 

「ふふっ、浮気も男の甲斐性でしょ?」

 

コンコンと鎧の頭部を叩く由良

 

新は何だと思い、頭部の鎧を解除した――――その時

 

チュッ………

 

由良の唇が新の頬にくっついた

 

「……は?」

 

「私の気持ちだ。是非受け取って欲しい」

 

「わわ……っ、翼紗先輩、大胆……っ」

 

由良はしばらく新の腕から離れずに抱き締め、新は黒い笑顔を浮かべているリアスと朱乃から見つめられる感覚に襲われ背筋を凍らされた……

 

『新?この試合が終わったら家でジックリ訊く必要がありそうね。楽しみにしてなさい』

 

『うふふ♪新さん、ゆっくりジックリと聞かせてもらいますわ♪』

 

「………………オテヤワラカニ……」




前半終了!今回登場した新の新技、ダークキバの紋章攻撃そのまんまにしちゃいました(笑)

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