ハイスクールD×D ~闇皇の蝙蝠~   作: サドマヨ2世

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やって来ましたデート回です!


朱乃とデート

休日、遂に訪れた朱乃とのデート日

 

新は先に待ち合わせ場所である駅近くのコンビニの前に到着していた

 

自前のバイクを駐車場に停め、朱乃が来るのを待つ

 

服装はいつも私用で着ているロックミュージシャン風の服

 

同じ服でも季節に合わせた素材を使っているので、春夏秋冬この服である

 

時計が午前10時になろうとした時、フリル付きの可愛らしいワンピースを着た女性がやって来た

 

「あ、朱乃」

 

「ゴメンなさい、新さん。待たせちゃったかしら?」

 

朱乃はいつものポニーテールではなく、髪を全て下ろしていた

 

新はいつもと違う朱乃に見とれてしまう

 

「……どうしました?新さん。もしかして変?」

 

「い、いや……その、何つーか……見とれてた。あまりの可愛さに」

 

新は頬を掻きながら正直な気持ちを言う

 

朱乃はそれを聞いてパァッと顔を明るくさせた

 

「今日だけ新さんは1日私の彼氏ですわ。出る前に堕天使さん達に話したら悔しそうにしていましたわ」

 

堕天使――――おそらくレイナーレ、カラワーナ、ミッテルトの事だろう

 

新は苦笑いするしかなかった……

 

「……ねぇ、今日は2人だけのデートだから……新って呼んでも良い?」

 

「あぁ、勿論だ。今日はよろしくな朱―――――乃………」

 

ふと、新の視界に紅色の何かが映り込んだ

 

よく見てみると、電柱の陰からサングラスと帽子を被った紅髪(べにがみ)女性(リアス)が新達を(うかが)っていた

 

更にレスラーの覆面をした2人の人影(ゼノヴィアと小猫)、その内の1人は猫耳を出している

 

紙袋を被った怪しい(ギャスパー)と普段着の祐斗に、メガネをかけた金髪女性(アーシア)の隣で血涙(けつるい)を流している一誠

 

もしかしなくても、それはオカルト研究部のメンバーだった……

 

「あいつら……尾行してきやがったのか……」

 

「あらあら、尾行するにしては多過ぎね」

 

朱乃も気付いていたらしく、見せつける様に新に身を寄せた

 

バキッ……

 

後方からした鈍い音

 

恐る恐る振り返って見ると――――怒りに震えている様子のリアスが電柱にヒビを入れていた……

 

あまりにも凄い気迫に新は『見なかった事にするんだ……』と自分に言い聞かせ、とりあえずこの後の自分が生きている事を願った……

 

「ま、まぁ、とりあえず行こうか」

 

「ええ」

 

2人は町へ繰り出していった……

 

 

―――――――――

 

 

デートを始めてから3時間

 

その間の朱乃は終始年頃の女の子だった

 

洋服店に行っては「ねえ、新。これ似合う?」「それともこっちかしら?」と洋服を比べて新に訊いたり、露店で買ったクレープを一緒に食べて「美味しいね、新」と訊かれたりした

 

今日の朱乃は新でさえも戸惑いを見せざるを得ないぐらい可愛い女の子だった

 

終始朱乃と手を繋いでのデートに新も珍しく赤面する程だった

 

新はチラチラと尾行してくるリアス達を気にしていたが、せっかくのデートなんだと首を振って、今日を目一杯楽しむ事を決めた

 

「朱乃。次はゲーセンに行くぞ!俺も今日はとことんやってやる!」

 

「うん」

 

その後、2人はゲーセンに向かってレースゲームやガンシューティング、足で音楽に合わせてステップを踏むゲームなどを遊び尽くした

 

一通り遊び終わって出たが、紅髪の追跡者達は未だに尾行を続けている

 

新はしばらく歩いてからチラッと確認し、悪戯(いたずら)な笑みを浮かべる

 

「朱乃、リアス達を撒くぞ」

 

「そうね。撒いちゃいま―――――きゃっ。新?」

 

新は朱乃をお姫様抱っこで抱え、リアス達を撒こうと走り出す

 

リアス達も新と朱乃が逃げると知るや否や、急いで追い掛ける

 

数分走ったところで物陰に身を隠し、リアス達の様子を(うかが)

 

「もう!何処に行ったのよ!あの2人は!」

 

「……先輩が朱乃さんを抱っこしてました」

 

「朱乃さんを抱えたまま私達を撒くとは、流石だな……」

 

「何としてでも見つけるわよ!ここから分かれて探して!見つけたら携帯に連絡をちょうだい!」

 

リアス達はそれぞれの方向に散開していった

 

それを確認した新と朱乃は一拍置いてから道路に出る

 

「へへっ。上手く撒いたみたいだ」

 

「うふふ、そうね。新の腕の中、凄く気持ち良かったわ……」

 

朱乃が朱に染まった頬に手をやりながら言う

 

表面上、笑みを見せている新だが……心の中では『俺、このデートが終わったら確実に死ぬかもな……』とかなりビビっていた

 

散開する時にリアスが小声で「新、帰ったら洗いざらい吐かせてあげるわ」と凄まじいプレッシャーを放っていたのだ

 

新曰く、その迫力は悪鬼羅刹すら可愛く見えるとか……

 

「と、とりあえず現状の確認だ。えっと……」

 

がむしゃらに走り回ったので周囲を見渡してみると「休憩◯円」「宿泊◯円」「一泊◯円」の文字が書かれた看板があちこちに存在している

 

辺りにある建物は全てラブホテルだった

 

「あらららららら……ホテル街まで来ちまったのか。デートっつっても、流石にここは――――」

 

「………入ろう」

 

朱乃の呟きに新は2度見、朱乃は追い討ちをかけるように新の真正面から言った

 

「……入ろう。ホテル、入りたいの……」

 

「朱乃?それは意味が分かって言ってるのか?」

 

「分かってる……分かってるから、入りたいの……」

 

朱乃が新の胸に顔を埋めて抱きつく

 

彼女の顔は真剣そのもの

 

新は意を決して言った朱乃の覚悟を無駄にしてはいけないと汲み、朱乃と同じ様に真っ正面から言った

 

「分かった。じゃあ、入るか」

 

「……ッ!はい!」

 

嬉しさを極限まで出した朱乃は新に強く密着する

 

新は朱乃の手を握り、ホテル街の奥へと入っていった……

 

 

―――――――――

 

 

ホテルの一室にやって来た新と朱乃

 

部屋にあるのはダブルベッドとバスルームで、朱乃は興味津々に部屋を見渡す

 

「……意外とある物って少ないのね」

 

「ラブホはそう言うもんなんだよ。AV見る為のテレビやベッドとバスルーム。普通はそれぐらいしかねぇからな」

 

「新は何度も来た事があるの?」

 

「ま、まぁ……バウンティハンター時代は依頼人の報酬で何度か」

 

「うふふ、戸惑ってる新。可愛い♪」

 

「……っ!?へ、変な事言うんじゃねぇよッ!このぉっ!」

 

からかわれた事に怒った新は朱乃のワンピースを脱がしていく

 

スルリと朱乃の体から離脱し、あっという間に下着姿となった

 

「もう、新ったら……強引ね♪急がなくても、ちゃんと脱ぐから」

 

朱乃はブラジャーのホックを外し、パンツも脱ぐ

 

いつも見ている筈の乳房(おっぱい)、乳輪、乳首、腰、尻

 

新の目にはそれらがとても美しく、いやらしい物に見えた

 

「やっぱラブホの力ってすげぇな……。朱乃の裸はいつも見てきたのに、今日はいつもより色っぽく見えちまう……」

 

「嬉しい事言ってくれるのね、新……。もう、スる?それとも、シャワーを浴びてから?」

 

「無論シャワーを浴びてからだ。今、物凄く朱乃の体を洗ってやりたい」

 

新の言葉に朱乃は微笑み、2人でバスルームへ入る事になった……


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