とある日の夜
『やあ、竜崎新。イザベラだ。以前渡したチケットなんだが』
「おう。何とか話をつけて許可を貰ったぜ。その代償として、帰ってから1週間何でも言う事を聞かなきゃいけなくなったがな……」
『ふふっ。それは災難だね。それじゃあ明日の朝9時に魔方陣でジャンプするから、以前キミと修業する際に行った酒場の前で会おう』
「へいへい。んじゃっ」
イザベラとの会話を終えてスマホを切った新
冥界のパーティで貰ったリゾートホテルのチケットを見る
集合場所は酒場、時間は朝9時と決まった
「うふふ。新さんが帰ってきた時が楽しみですわ♪」
「うん、新。いっぱい命令するから覚悟しておけよ?」
「……先輩に耳掃除してもらって、先輩に膝枕してもらって、先輩に抱っこしてもらって、先輩にナデナデしてもらって先輩にアーンしてもらって、とにかくいっぱい命令します」
朱乃は頬に手を添えながら笑み、ゼノヴィアはビシッと指を差して言い、小猫は呟いてガッツポーズをする
「アラタが1週間、私達の言いなりになるなんて素敵ね。まずはお酒を買い占めてもらおうかしら」
「そうだな。当然アラタの自腹で」
「やった〜!お寿司に焼き肉行きた〜い!」
レイナーレ、カラワーナ、ミッテルトは新の財布を空にさせようとしていた
「何だろうな……得る物よりも、失う物の方がデカい気がするのは何故だ……」
「新、今更後悔しても遅いわよ。あなたが決めた事じゃない。勿論、私のリクエストも忘れないでよね?」
自ら出してしまった逃れられない末路を悔やみ、新は遠い目で天井を見つめたのだった
―――――――――
翌日の朝9時、一足早く酒場に到着した新が待機していると魔方陣が輝く
その中からミラ、イルとネル、
「お、来たか。修行の時以来だな」
「おはよう。実はあの後レイヴェルも誘ってみたんだが……真っ赤な顔して断られてしまったよ」
イザベラが頬を掻きながら言う
「ハハッ、レイヴェルらしいな」と笑い飛ばし、新も魔方陣の中へ
そして到着したのはとある常夏の島の巨大なリゾートホテル
新はスケールのデカさに口をアングリさせた
「デ、デケ〜……これがレアなホテルか……?」
「そうだよ。さ、早く水着に着替えて海へ繰り出そう。せっかくのリゾートだからな」
新+ライザー眷属6人はホテルで手続きを済ませた後、水着に着替える事に
新は一足早く場所を取って待機していた
因みに水着は赤と黒が混じったトランクスタイプ
「か〜っ、良いねぇ常夏。青い空、白い雲、眩しい太陽。その3つが惜しみもなく輝いてやがるぜ」
しかし、新が見たのは青い水着の女性の胸と白いビキニ女性の尻、そして赤いビキニ女性がブラを外して日光浴している姿だった
堪能していると、ライザー眷属の誰かが先にやって来た
「「お兄さん、お待たせ♪」」
最初にやって来たのはスクール水着姿のイルとネル
胸には平仮名で自分の名前が書かれたタグを貼っており、浮き輪を装備している
「おっ、ようやく来たか」
「どうどう?お兄さん、私達の水着♪」
「可愛い?それともセクシー?」
「少なくともセクシーは違うが、可愛いぞ」
新に褒められたイルとネルは大喜びでジャンプ
その直後にまた1人がやって来る
「お、お待たせ……新さん」
「おぉっ。こりゃまた大胆に」
次に来たのはミラで、ピンクのビキニとスカートを合わせた水着を着ていた
成熟途中の体にビキニを包ませては、マニア相手に高評価を得るだろう
「ど、どう?買ったばかりの新しい水着なんだけど……」
「いや〜、予想外だ。まさかビキニをチョイスするとは、恐れ入った」
新が純粋に褒めるとミラは頬を赤く染めた
その様子を見て膨れっ面のイルとネルは照れているミラの背後に回り――――
「「えいっ♪」」
ビキニの紐を外した
ミラのビキニは砂の上に落ち、小振りな
「――――っ!?キャアァァァァァァァァァァッ!」
ミラは屈むように
「ちょっと!何するのよ!?」
「大人びてるから罰ゲーム!」
「ビキニなんてズルいもん!」
「そんな事してるから、いつまで経っても子供なのよ!」
「「言ったな〜!この〜!」」
双子とミラは人目を
「リゾートに来てまで喧嘩するんじゃねぇ。分かったか?」
「「「はい……」」」
怒られた3人の頭にタンコブが出来上がり、残りのライザー眷属3人も合流してくる
カーラマインは清楚な白いハイレグ水着、
「ほ〜、絶景だなこりゃ」
「わ、私はこう言うのはあまり得意じゃないんだ。お前にジロジロ見られると恥ずかしい……」
「カーラマイン。せっかく海に来たんだから、もう少し柔らかくなれ」
「そうよ。今日はパァ〜っと遊びましょ」
斯くして、新+ライザー眷属6人はリゾートを満喫する事になった
ミラ、イルとネルの監視役として新が付き添い、4人は海へ繰り出す
ミラは浅瀬を優雅に泳ぎ、イルとネルは浮き輪に乗ってプカプカと浮く
「ん〜、気持ち良い〜♪」
「あれ?お兄さんは?何処に行っちゃったの?」
2人はキョロキョロと辺りを見回すが、新の姿は何処にも――――否、潜ってイルとネルのすぐ側まで接近していた
「ジョーズ再来!」
「「キャアァァァァァァァァァァッ!」」
バッシャァァァァンッ!
新は映画に出てくる人喰い鮫の様に飛び出してイルとネルを浮き輪から放り出した
「あぶあぶっ!た、助けてぇ!お兄さん!」
「ブクブクッ!あ、足が付かないよ〜!」
「スマンスマン、やり過ぎた。ほら、俺に掴まれ」
新が近付くと、イルとネルはガシッとしがみついた
「……ぐすんっ、酷いよお兄さん……」
「怖かったよぉ……」
2人は目を潤ませて新を見る
新は泣きそうになっている2人の頭を優しく撫でた
「悪かったよ。機嫌直してくれ」
「「じゃあアイス買ってくれたら許してあげる♪」」
やはり子供(笑)である
「おい、ミラ。今からアイス買いに行くけど来るか?」
「あ、はい。行きます」
4人は早速売店へ向かった
イルとネルはバニラアイス、ミラはストロベリー、そして新はチョコを購入したのだが――――その際に店員から「500円になります」と言われた
1個200円のアイス4個で合計800円の筈なのにおかしいなと思った新の視界に貼り紙が入り、それにはこう書かれていた
「小学生以下はアイス半額!」と………
100円×3+200円=500円で計算は合ってた
「……良いもん。これくらいじゃ怒らないもん」
「私達は大人のレディなんだから……」
「そうよ。ただ他の皆より成長が遅れてるだけ……」
「そうだな。あと、あんまり力入れたらアイス潰れるぞ」
アイスを買ったのに3人はムスッと頬を膨らませたままだった
しばらく歩いていると、カーラマインと
新は「あぁ言う奴っているんだよな〜」と言って歩み寄る
「ねぇ良いじゃん。ちょっと付き合うだけで良いからさ」
「悪いけど、私達人を待ってるから」
「
「そんな堅い事言わないでよ〜。お茶しようって言ってるだけじゃ〜ん」
「爆撃アイス発射ーッ!」
ベチョッ!
キンキンに冷たいチョコアイスがナンパ男の眼球にヒット!
ナンパ男はアイスの冷たさに転がり回り、新はその隙にカーラマインと
「ごめんなさい。あの男がしつこくて困ってたの。ありがとう」
「まったく、あの軟弱な男ときたら。少しは竜崎新を見習ってもらいたいものだ」
一行が集合場所に戻ると、イザベラがうつ伏せになって日光浴をしていた
「よっ、イザベラ」
「竜崎新、ちょうど良かった。サンオイルを塗ってくれないだろうか?」
そう言って新にオイルを渡し、イザベラはブラの紐を外す
新はイザベラの綺麗な背中にオイルを垂らし、馴染ませる様に塗っていく
「あ……ぁんっ。慣れているのか、凄く気持ち良いぞ……」
「いやはや、抜群の触り心地だな」
「……前にも塗って欲しいな」
ゴプッ!
思わぬ発言に新の口からあり得ない音が吐き出された
イザベラは胸を手で隠しながら起き上がり、他の人達には見えない様に――――新にだけ
乳首が太陽の光でより強いピンク色に輝く
新は勿論、
「ぁんっ……!はぁんっ……あっ、ぅぅんっ……や、やっぱり、キミに触れられると……気持ち良さが違う……!ひゃんっ……!」
「流石にこれ以上やったら気付かれそうだな。公開プレイするほど俺はアブノーマルじゃないんでね」
新は素早く塗り終わり、イザベラは恍惚な表情でブラを着ける
「はぁ……はぁ……。まだ興奮が収まらない……やはり、キミの手は天性の逸材だな……」
「「むぅ〜!お兄さん!私達にもオイル塗って!」」
対抗心を燃やしたのか、イルとネルは水着をズラし始めた
「おいおいおいおいっ。人目に付くからこれ以上は―――――」
「イザベラ姉さんだけってのもズルいわね。新さん、私にも塗って」
「わ、私もだ。遠慮せず好きなだけ塗ってくれ」
「それなら私も。でも、この水着上手く外せるかしら?」
何故かミラ、カーラマイン、
結局、新はオイル塗りを断る事なく実行し、気付けば夕暮れ時になっていたとか……
――――――――――
海でのひとときが終了し、一同はホテルへ
豪華な夕食に
「わぁ〜!広〜いっ!」
「すげぇな、この部屋。俺ん家のリビングよりあるぞ」
豪華な様相にイルとネルがはしゃぎ回る
部屋には既に人数分の布団が敷いてあり、古風な感じが何とも言えなかった
「そうだっ。お兄さん♪」
「アレやってみようよ。アレ♪」
イルとネルが浴衣の帯を持って新に言う
新は何をやりたいのか察し、2人の帯を掴んだ
「いくぞ〜。良いではないかハリケーンッ!」
「「あ〜れ〜!お代官様〜!ごむたいな〜!」」
解き放たれた
「ふぎゅっ!いった〜……」
「お姉ちゃん、大丈夫?あ、いやんっ♪」
イルとネルは恥ずかしがるものの、裸体を隠そうとしなかった
すっかり慣れてしまった
「お兄さん。私達だけじゃなくて♪」
「皆にもやってあげようよ♪」
「……そうだなぁ」
3人は悪い顔で他の4人の方を向き、手をワシャワシャと動かす
「え?ちょ、ちょっと待って……」
「まさか、私達も……?」
「捕まえろ〜ッ!」
「「ラジャ〜ッ!」」
新の号令を合図にイルとネルは獲物を捕まえにかかる
まず最初に捕まったのはミラだった
「ちょっとコラ!離しなさいよ!」
「ダ〜メッ。お兄さんにあ〜れ〜してもらうの」
「お兄さん。思いっきりやっちゃえ〜♪」
「言わずもがな!良いではないかハリケーンッ!」
「イヤァァァァァァッ!目が回るゥゥゥゥゥゥゥッ!」
犠牲者1号となったミラは大回転し、イルやネルと同じ様に裸になって倒れる
「うぅぅっ……エッチ!こうなったらヤケよ!」
「ハハハッ!次の
ミラが加わって再び獲物を捕獲、今度は
「ね、ねぇ?落ち着きましょ?お願いだから落ち着いて?」
「「お兄さんいっけ〜!」」
「次は大技だ!ジャイアントスイング式良いではないかハリケーンッ!」
「キャアァァァァァァァァァァッ!」
新は帯の両端を持って
次第に解き放たれた
「いった〜い!もう!少しは手加減してよ!」
「ハハハッ!この調子で増やしていくぞ!次の獲物を捕らえろ!」
「お〜っ!」
「なっ!私か!?だが、そう簡単には捕まらんぞ!」
カーラマインは『
「反則を使う輩には厳罰!」
ガシッと
「コ、コラッ!その姿になるのは卑怯だぞ!男なら正々堂々と―――――」
「残念、先に能力を使ったのはお前だ。お前はペナルティとしてその場で脱がしてからくすぐりの刑だ」
「くすぐりっ!?や、やめてくれ!私はくすぐりだけはダメなんだ!」
「ならば尚更!一斉に脱がせ〜ッ!」
「「「「お〜ッ!」」」」
イルとネル、ミラ、
新は適度に伸びた爪を用いてカーラマインをくすぐっていく
「ひゃぁぁぁぁぁっ!あひぃぃぃぃぃっ!やめてっ、やめてぇっ!くすぐったいぃぃぃぃぃ……!らめぇぇぇぇぇぇぇっ!」
「あふんっ……はぁっ、竜崎新……お前は鬼畜だ……」
「そりゃどうも☆さて、残るはお前だけだ。イザベラ」
新以下4人はイザベラをジリジリと囲って逃げられない様にする
「ふふっ、甘いぞ竜崎新」
イザベラが不敵に笑むと、自ら帯を外して浴衣を脱いだ
白くて綺麗な裸体が現れ、打つ手が無くなってしまった
「くっ……!その手があったか……!負けた……」
新はorzの体勢で両手を床に付ける
「せっかくの機会なんだ。竜崎新、実はキミに頼みたい事がある」
「んっ?何だ?」
イザベラの言葉に顔を上げる新
イザベラは何やらモジモジし、他の5人も同様の動きをする
「ん?どうしたんだよ」
「……じゃ、じゃあ言うよ?竜崎新。私達を抱いて欲しい」
衝撃的な懇願に新は目を見開いた
「もしかして、俺をこのリゾートホテルに誘ったのは……その為か?」
「うん……。ライザー様の眷属でありながら、キミに触れられた感覚が忘れられない……っ。だから、抑えられないこの気持ちをぶつけてたかった。無理を承知で頼んでいる!お願いだ!私達を抱いてくれ!」
「「お願いお兄さん!私達を大人にして!」」
「お願いします!」
「私も……出来るならお前に抱かれたいんだ!」
「私もお願いします!」
イザベラ、イルとネル、ミラ、カーラマイン、
新は全員の頭を撫で、顔を上げさせる
「無理だなんて全然思っちゃいねぇよ。俺は歓迎するぜ?女の真剣な気持ちを汲んでやるのも男の務めだ」
それを聞いたライザー眷属達はパァァッと表情を明るくさせた
一気に7P……これは大変な作業になる事間違いなし
「でも、いくら新さんでも体力保つかな……?」
「その点に関しては心配無用。こんな時のために持参してきたドリンクがある」
取り出したのは「超強靭体力赤マムシン!」と言うタグが書かれた精力剤
1本飲めば何時間でも出来るドリンクで、
「キミはそんな物まで持ち歩いているのか。準備が良いんだな」
「後はコンドームも常備している。男の
「うん。でも、明かりを消させて」
イザベラが部屋の電気を消すと、月光だけが広大な部屋を照らす様になり、幻想的な美しさを醸し出す
ライザー眷属6人はゆっくりと近づき、新に身を委ねた……