広大な神殿の中を進み、新しい神殿を目指す
それを何度か繰り返していると、前方からフードを深く被ったローブ姿の小柄な人影が10人程現れた
『やー、リアス・グレモリーとその眷属の皆』
神殿の中にディオドラの声が響く
一誠は辺り一面を見渡した
『無駄だ
今度は村上の声が聞こえてき、ディオドラがルールを説明する
『お互いの駒を出し合って試合をしていくんだ。1度使った駒は僕達の所へ来るまで使えないのがルール。後は好きにして良いんじゃないかな。第1試合、僕は「
「無茶苦茶だな。いきなり『
「フードを被って顔を隠しているけど、性別は知ってるぞ。確か『
一誠は無駄な事だけ覚えているようで………
「良いわ。あなた達の
リアスはディオドラと村上の提案に快諾した
「部長、相手の提案を呑んで良いんですか?」
「アホか一誠。ここは応じなくちゃいけねぇんだよ。アーシアが人質に取られているからな。ディオドラ、お互いの駒を出し合うんだったら、形だけで参加するのは有りか?」
『構わないよ』
ディオドラの返事に新は不敵な笑みを浮かべながら頷く
「リアス。ここは俺と一誠、小猫、ゼノヴィア、ギャスパーを出させてくれ。俺に考えがある」
新はリアスを呼んで耳打ちする
すると、リアスは苦笑いした
「あなたって本当に外道ね……良いわ、新に任せる」
「へへっ、流石『
呼ばれた4人が新のもとに集まり耳打ちされる
一誠は新の提案とリアスの承諾に打ち震えた
改めてリアスに確認を取ってみても、リアスは頷くだけだった
一誠は心の中で叫んだ
俺達はこいつらに勝てる!と………
『じゃあ、始めようか』
ディオドラの合図と共にディオドラの眷属が一斉に構える
「……新先輩。本当に私達は戦わなくて良いんですか?」
「も、も、もしかして僕達は役立たずなんですかぁぁぁぁぁぁ!?」
「ちげぇよ。形だけでの参加も有りってルールを利用したチーム編成だ。次に残っているのは『
ゼノヴィアは頷きデュランダルを解放、アスカロンと二刀流の構えをしてディオドラの『
すると、ディオドラ眷属『
その球体から爬虫類の様な
しかし、ゼノヴィアは臆する事なく鋭い眼光を敵に向ける
「アーシアを返してもらう。私は……友と呼べる者を持っていなかった。そんなものが無くても生きていけると思っていたからだ。神の愛さえあれば生きていける、と」
ディオドラの『
ゼノヴィアは動じずに独白を続けた
「そんな私にも分け隔て無く接してくれる者達が出来た。特にアーシアはいつも私にも微笑んでくれていた。この私と『友達』だと言ってくれたんだ」
『
「……私は最初に出会った時、アーシアに酷い事を言った。魔女だと。異端だと。でも、アーシアは何事も無かった様に私に話し掛けてくれた。それでも『友達』だと言ってくれたんだ!だから助ける!私の親友を!アーシアを!私は助けるんだ!」
ドォンッ!
デュランダルから吐き出される波動が『
ゼノヴィアはデュランダルを天高く振り上げて涙混じりに叫んだ
「だから!だから頼む!デュランダル!私に応えてくれっ!アーシアがいなくなったら、私は嫌だ!アーシアを失ったら私は……ッ!お願いだ!私に!私に友達を救う力を貸してくれッ!デュランダァァァァァァァルッ!」
ゼノヴィアに応える様にデュランダルは聖なるオーラを何倍にも膨れ上がらせた
ゼノヴィアの周囲はデュランダルの聖なるオーラだけでヒビ割れていく
「私はデュランダルをうまく抑える事なんて出来ないと最近になって理解した。木場の様に静寂な波動を漂わせる様になるには長期間かかるかもしれない。それならば、今は突き進めば良い。私はデュランダルの凄まじい切れ味と破壊力を増大させる事にしたんだ」
ゼノヴィアが宙でデュランダルとアスカロンをクロスさせると、デュランダルの波動がアスカロンに流れ、2本の聖剣は莫大なオーラを発生させる
「さあ、いこう!デュランダル!アスカロン!私の親友を助けるために!私の想いに応えてくれぇぇぇぇぇっ!」
デュランダルとアスカロンが光の柱を迸らせ、ゼノヴィアはそれをディオドラの『
2つの聖なる波動が津波と化し、『
神殿が大きく揺れ、揺れが収まると柱や壁は丸ごと崩壊しており、『
たった一撃で………
ゼノヴィアは疲弊した様子で肩で息をする
威力故に反動も凄まじいと言う事であろう
「ゼノヴィア、よくやった!後は俺達に任せろ!『
「俺もプロモーション!」
新は『
『
更に一誠はブーステッド・ギアで倍加した魔力を脳に集中させる
「煩悩解放!イメージマックス!広がれッ!俺の夢空間ッ!『
一誠を中心に謎の空間が展開していく
「ヘイ!『
一誠は目を閉じて敵『
すると、一誠にしか聞こえない声で心の内が吐露される
『2人しか出てこないの?だったらまず、邪魔なエッチ蝙蝠を倒しちゃおう♪』
『3人がかりで一気にたたんじゃえ!』
『エッチ蝙蝠、倒す倒す!』
声を聞いた一誠はそれを新に伝える
「新!あの子とあの子とあの子はお前を狙っているぞ!」
「合点だ!『
新は一誠が指差した『
新は抵抗出来ない様に『
一誠は次に逆側にいた『
「君達は何を考えているのかな?」
『わーお、あの子達捕まっちゃった!これじゃ、私達がドラゴンを狙っているのもバレちゃうかも!』
『もしかして、これが噂のおっぱいの声を聞くドラゴン?こわーい!まさか、心を読まれるのを防御術式で対策してきたのに無駄なの?』
『ドラゴンに気づかれちゃう!』
一誠はふむふむと首を動かし、新に指示する
「新!こっちの3人は俺を狙ってくる!いけるか!?」
「モチのロンだ!」
ズズズズズズズズッ……!
『
残りは2人、新は容赦無くその『
「ウハハハハハハハハハハハハッ!圧倒的じゃないか!『
「そうだ一誠!お前の『
新と一誠は悪役丸出しの邪悪な笑い声をあげた
小猫からのツッコミもあったが、2人は気にしなかった
何故なら、これはアーシアを救う為の勝負だから……
全員の魔力を吸収した闇は、『
新は槍を地に突き刺し、一誠と共にゆっくりと歩みを進める
「ぐふふっ、『
バババッ!
魔力を奪われ身動き出来ない『
「イ、イヤァァァァァァアアアアッ!」
「あれま、美少女ちゃんだ!フードで分からなかったけど、ディオドラも良い女の子を集めてたんだな〜(嬉泣)」
「ああ。しかもこの娘、良い体してやがる」
一誠は感極まって涙を流し、新はじっくりと裸体を鑑賞する
「さて、ここで俺の新しい必殺技を見せてやろうかな」
「必殺技?」
「修業ん時に開発した技だ。『
新が右手に魔力を集中させると、とてつもない振動が発生する
「で、これはどう言った技でありましょうか?ワトソン――――じゃなかった。新くん」
「お教えしよう。ホームズ―――――もとい、一誠くん。これは自分か吸収した相手の魔力を超振動に変換させ、敏感ポイントに当てる事で相手に快感を与える技なのだよ。しかも、その威力は魔力の強さによって変わる」
一誠はヒゲを伸ばす様な仕草で訊くと、新は顎ヒゲを擦る様な仕草で答えた
「ほうほう。それはどの様な感じで?」
「百聞は一見にしかず。今から実演してみせよう」
新は裸にされた女の子『
「ひっ……!いやぁ……あ、んんっ!」
「ふむふむ、右の乳首か。それではレッツラゴ〜♪」
ブブブブブブブブブブブッ!
新の超振動クローが裸の『
その振動に耐えられず、彼女は身を
「あひぃぃぃぃぃっ!あぁぁぁぁっ!ダメェェェェェェェッ!そんなっ、強くしにゃいでェェェェェッ!イヤァァァァァァッ!止めてェェェェェェッ!」
ビクンビクンッ!
ほんの十数秒で裸の『
倒れた後も恍惚な表情を浮かべている………
「新……お前はなんて素晴らしく恐ろしい男だ……。俺、鼻血を出し過ぎて死ぬかもしれない……」
「ふっ。そんな簡単に鼻血を出す様じゃまだまだ青いな。さ、次だ」
新と一誠は次の獲物――――もとい、『
「やめてぇっ!見ないでぇ!」
「おおっ!こっちは大きいおっぱいだ!ありがたやありがたや〜」
「え〜、それでは〜、処刑開始しま〜す」
新はさっきと同じ様に敏感ポイントを探し、今度は脇の下に超振動クローを当てる
2人目の『
新と一誠の鬼畜コンボに残されたディオドラ『
しかし、泣こうが
「『
「きゃあああああああああっ!」
ブブブブブブブブブブッ!
ビクンビクンッ!
「『
「いやあああああああああっ!」
ブブブブブブブブブブッ!
ビクンビクンッ!
「『
「きゃあああああああああっ!」
ブブブブブブブブブブッ!
ビクンビクンッ!
リアス達はあまりの酷さに目を背け、ディオドラの『
―――――――――
「あ、あひぃっ……あっ、ぁぁんっ……」
「んんっ……はぁっ、しゅ、しゅごすぎぃ……」
「もっと……もっとしてぇ……」
数分後、裸にされたディオドラの『
「新。俺、お前と組んだら世界中のおっぱいを支配出来る気がしてきた……」
「奇遇だな。俺もお前と組めば世界中の良い女を支配出来そうだ」
一誠は感極まった一筋の涙を流し、新はやり遂げた様な顔で互いの手を握り合う
「アザゼル先生が言ってたんだ。『おっぱいを制する者は世界を制する』って……」
「……良い言葉だな、それ」
2人はアザゼルの言葉を感慨深く心に刻み、リアス達のもとへ戻る
「まず1つだけ言わせてちょうだい。いろんな意味で酷いわ」
「何を言うか。さっきも言っただろ。勝負の世界は常に非情だと」
「そうですよ部長。アーシアを助ける為には仕方がない事なんです」
正論を述べても鼻血を垂れ流しているので台無し
とにもかくにも第1試合は完勝を収め、次なる神殿へ行こうとした
ギュウッ………
「……っ?何だこの圧迫感?」
新がふと足元を見てみると、ディオドラの『
「もっと……」
「え、延長戦を希望します……」
「こ、今度は優しくして……」
皆が続きを希望していた
最早ただの雌犬である……
急がないといけないので、新は縄を取り出して『
「全部終わるまでそこで待ってろ。良いな?」
『はい……』
女の子『
今度こそ、全員が次なる神殿へと歩みを進める
「新?まさかあの『
「まさか。マスターの酒場で住み込みのバイトをさせるんだよ。収入源も増えて一石二鳥だ」
「あなたって人は……底無しの欲望を持ってるのね……」
「そりゃどうも〜♪」