朝、新はレイナーレと共に寝ている
昨夜は性交を5回したので、泥の様な眠りにつけた
「う〜……」
ゴロンッと寝返りをうつと、右手が柔らかな感触を得る
目を開くと、その先にはカラワーナが頬杖をつきながら横になっていた
しかも裸で
「カラワーナ?お前、別の部屋で寝てたんじゃなかったのか?」
「最初はそうだったんだが、どうにも寂しく感じてしまってな。それ
カラワーナが新の手を自身の胸に当てながら訊いてきた
いつもは大人の妖艶さを醸し出しているのに、今は小動物の様な可愛らしさを出している
隣を見てみると裸のレイナーレだけでなく、ミッテルトも裸でスヤスヤと眠っていた
新は軽く笑いながらカラワーナの乳房を揉む
「迷惑どころか大歓迎だ。お前らも昨日はありがとな。レイナーレを心配して、俺に慰めさせたんだろ?そんな事で怒らねぇよ」
「……ありがとう、アラタ。んっ……ぁぁんっ。本当にスケベだな。レイナーレ様を抱いたと言うのに、まだ欲しいなんて」
「ところでよぉ、さっきから1つ気になってたんだが……この部屋にはちゃんと鍵が掛けられてた筈だ。何でお前ら入ってこれたんだ?」
新はずっと頭の中で引っ掛かっていた疑問をぶつけた
昨晩、レイナーレは邪魔をされたくないとばかりに鍵を掛けた筈……
鍵を掛けたこの部屋に何故侵入出来たのか……
「あぁ、その事か。この娘が深夜に来て、鍵を持っていたからなんだ」
そう言ってカラワーナが掛け布団を
新は朱乃を見ただけで理解出来た
「そうか、また無断で侵入したのか」と……
新はスヤスヤと寝ている朱乃の乳首をギュッと摘まんだ
「んんっ……!ん……新さん。朝から欲しがり屋さんですわね」
「もう朱乃が突然いる事には驚かねぇよ。ただな……無断で侵入するのだけはやめてくれないか?」
「あらあら。どうしてですか?新さんが喜ぶと思って忍び込みましたのに」
「忍び込む自体で問題が発生してるんだよ。俺のプライバシーが
「う〜ん……もう朝なのか」
隣から更に聞き覚えのある声
振り返って見てみると……何故かゼノヴィアもいた
「あぁ、新。おはよう」
「おはよう、じゃねぇだろ。何でゼノヴィアまで俺の部屋っつーか、俺の家に無断で侵入してやがるんだ?」
「無断じゃないぞ。ちゃんと朱乃さんから確認を取って一緒に入ってきたんだ」
「朱乃からじゃなくて俺から許可を取れよ!だいたい何の用で来たんだ?」
「うふふ。私達、今日から新さんの家に住む事にしましたの♪」
「…………………は?」
新の脳内は答えを導き出せなかった
"何故唐突に朱乃とゼノヴィアが同居しなきゃならない?"
"何故そんな事にならなければならない?"と……
「イツカラソンナハナシニナリヤガリマシタカ?」
「つい最近決めた事だ。朱乃さんに誘われて、私も住んでいたマンションを解約した。今日から新の家に住むぞ」
「因みに、新さんのお父様からは既に許可を貰っていますわ」
新は開いた口が塞がらなかった……
「朱乃さん。新が固まっているんだが」
「きっと嬉しくて固まっているんですわ」
「んな訳あるかぁっ!只でさえ財政難な家庭状況だっつぅのに、更に居候が増えるだと!?ふざけんなぁっ!」
「新さん。居候ではなく同居、もしくは同棲ですわ」
「殆ど意味は同じだろうがぁっ!親父も何勝手な事をしてくれてやがる!」
新はキレながらスマホで父親の総司を呼び出そうとしたが、着信拒否にされていた……
新は手を震わせ、オーバースローでスマホを壁に叩きつけた
「新。もうマンションは解約してしまったんだ。私には帰る場所が無い。だから、お前の家に住んでも良いだろう?」
「ちょっと待て!俺はまだ認めていな―――――」
「あらあら、ゼノヴィアちゃん。パジャマを着たままで新さんにお願いしても聞いてくれませんよ?」
朱乃は自身のおっぱいを撫でながら新に近づいていき、その豊満な
「新さんは裸がお好きですから、パジャマを脱いで裸でお願いすれば、きっと許してくれますわ♪」
「そうか。新が望むなら、私も裸になろう」
「コラ朱乃!汚ぇぞ!俺の大好きな全裸で攻撃してくるとは!」
ゼノヴィアはボタンを1つずつ外していき、上のパジャマを豪快に脱ぎ捨てる
ノーブラだったので見事なおっぱいとピンク乳首が『こんにちわ』をしてきた
更にズボンも脱いで、残ったのはパンツ1枚だけとなった
「ゼノヴィアちゃん。下着も脱がないといけませんわよ?」
「朱乃さん。どうせだから、このまま朝風呂に入らないか?」
「あらあら。良いですわね〜♪新さん。私達をここに住まわせてくださるなら、体を隅々まで洗っても良いですよ?おっぱいも……お尻も……私達の大事なト・コ・ロ・も♪」
「イエスモチオッケーオフコース!」
新は欲望に負けてしまったが、得た物はとてつもなく大きかった
「新から了解を貰ったと言う事で、早速朝風呂に入ろう。新、私の体も隅々まで洗ってくれ」
「うふふ。新さんとお風呂♪初めてですからドキドキしますわ」
「へへへっ。朝からなんて役得だ。それじゃあレッツラゴー」
意気揚々とベッドから立ち上がる刹那、突然部屋のドアが開けられる
そこにいたのは――――『
リアスは部屋に足を踏み入れるや否や、ベッド上の様子を見て嘆息する
「もうあなたの事で驚く事は何も無さそうね」
「…………チョットマチナサイ。ナゼニリアストコネコマデイルンデスカ?」
「あらあら。私達"2人だけ"なんて言ってませんわ。部長も小猫ちゃんも、新さんの家に住むと決めていましたの」
「待てやコラ!4人も増えるなんて聞いてねぇぞッ!」
「……先輩。朝からケダモノ」
「もう俺の性癖に関しては否定しねぇぞ。だがな、何で小猫まで俺ん家に住む必要があるんだ?」
「……先輩を性犯罪者にさせないための監視です」
「俺はそんなに信用ねぇのかッ!」
新の家に居候が4人も増えてしまい、一誠の家に電話したところ……そっちでもアーシアが同居している事が判明した
―――――――――
「あっ!コラ!そのジュースうちの〜!」
「……早い者勝ち」
「目玉焼きが出来た。持っていってくれ」
「アラタ。ちょっとドレッシング取ってよ」
「レイナーレ。それぐらいは自分で取れよ」
いつの間にか新の家は賑やかになっていた
以前は独り暮らしだったのに、今は何だか家族が増えた様に感じてしまう
リアス達が押し掛けてきたのは若干ありがた迷惑だが、新は"家族って、やっぱこんな物なんだなぁ……"と少し微笑んだ
そこへ風呂上がりのリアス、朱乃、ゼノヴィアがバスタオル1枚と言う格好でリビングへ入ってきた
「新、お風呂ありがとう」
「気持ち良かったですわ~♪」
「新の家の風呂は広いな。でも、どうして一緒に入らなかったんだ?」
「入ろうと思ったけどよ。何か小猫から"……性犯罪者先輩"的な事を言われるのが鬱陶しいから―――――イデェッ!おまっ、フォークを投げるな!」
新は背中に刺さったフォークを引き抜く
朱乃とゼノヴィアはソファーに座ってテレビを見ている新の隣に腰掛け、リアスは背後から新の首に自らの手を絡ませ、抱き寄せる様な体勢となる
後頭部に当たる柔らかなおっぱいが丁度良いクッションの役割を果たしていた
「小猫ちゃんはまだまだ子供ですから、新さんにアプローチ出来なくて嫉妬しているんですわ。新さん、私のおっぱいを隠しているこのタオル……取りたくありませんか?」
朱乃がタオルの端を摘まんでチラチラと見せつける
小猫はムッとした顔で新を睨む
「朱乃さん。裸になるなら自分からタオルを取れば良いのでは?」
「うふふ。ゼノヴィアちゃんは分かっていませんわね?自分で取るのも良いけど、男の子に取らせるのも一貫ですわ」
「なるほど……勉強になる。よし新、私のタオルも取ってくれるか?」
「そりゃあ勿論」
新は2人のタオルを勢い良く引き剥がした
外した反動で弾む朱乃とゼノヴィアの
新は背中から手を回す様にして、右手で朱乃の
「ぁぁんっ♪うふふ。やっぱり新さんにおっぱいを揉まれると、気持ち良いですわぁ……」
「ぅんっ……新に揉まれると、何だか安心して……身を委ねられそうだ」
「朝からこんな美味しい思いを出来るとはな。男冥利に尽きる――――っ?」
新は柔らかい感触が後頭部から離れたのを察知して後ろを振り返る
すると……対抗心を燃やしたのか、リアスは巻き付けていたバスタオルを取り払って魅惑のボディを見せる
1枚の布から解き放たれた綺麗なおっぱいが揺れ、再び新の後頭部に密着した
「おぅふっ。リ、リアス?」
「私の胸も気持ち良いでしょ、新?」
「あらあら、部長もやりますわね」
左右におっぱい、後頭部におっぱいと言った奇跡の陣形――――『おっぱいトライアングル』が完成した
全世界の男が
『次のニュースです。5日前から相次いで起きた女性失踪事件で、行方不明となった女性の数が20人を超えました。警察も全力を上げて捜索していますが未だに手掛かりは殆ど無く、失踪現場に残されたのはこの奇妙な青い薔薇一輪だけと言う不可解な花であり、この薔薇を元に捜索範囲を拡大していこうと―――――』
青い薔薇と言う単語に、新はある人物が浮かび上がる
この失踪事件の黒幕が村上である事を確信した新の手に力が入る
「んんっ……!あ、新さん。痛いです……」
「ど、どうしたんだ……?急に力を入れて……」
「あっ、すまねぇ。この失踪事件……
「そうみたいね」
「嫌な胸騒ぎがしやがる……。しかも、この事件の裏に潜んでる黒幕は――――恐らく“アイツ”だろうな」
新はテレビを消して失踪事件の情報を集める事にした
――――――――――
「「「「人身売買ッ!?」」」」
場所は一誠の家
新はオカルト研究部のメンバー全員を集め、失踪事件の黒幕と正体を話していた
因みにレイナーレ逹には留守番を頼んである
「恐らくそうだろうな。裏で仕入れた情報だと、最近あちこちでオークションみたいな催し物が開催されてるらしい。そして、その商品が現在行方不明になってる女逹……と言う説が1番有力だ。黒幕は現場に落ちてた証拠品の薔薇から――――
その名を聞いたアーシアはビクッと体を震わせ、一誠はグッと拳を握る
アーシアにとっては恐怖の対象だった
「怖い物知らずね。私の町で人身売買を
「新、勿論行くよな?アーシアの仇を取ろうぜ」
「その言葉を待ってたぜ。情報をかき集めた甲斐があった。場所は◯×港の第4倉庫、開始時間は深夜11時からだ。ただし、オークションは特定の招待客専用の場だから強行手段はあまりお勧めしない」
「じゃあ新くん、どうするんだい?」
「こういう時こそ、頭を使うんだよ」
―――――――――
◯×港の第4倉庫
その近くにあるドラム缶を利用して身を潜めるオカルト研究部一行
そこへオークションの招待客らしき人物がやって来る
「よしっ。ゼノヴィア、あのオッサンをだな――――――――分かったか?」
「御安いご用だ」
新から指示を受けたゼノヴィアが、『
その後、オッサンを引きずって新逹の所に戻ってきた
新は
「1枚で10人までか。よし、いけるな」
「新。頭を使うって言った割にはやり口が力ずくじゃないかしら?」
「何を言う。招待客に成り済まして潜入するのは大事な技だ。最初っから突っ込む気満々で行くと、逆に気取られる可能性が高い。朱乃、変装用のスーツやドレス、仮面を出してくれ」
「はい」
朱乃は魔力で皆を招待客に変装させていくのだが……一誠がギャスパーの変装を見て指摘する
「ギャスパー、なんでお前までドレスなんだよ!?」
「だ、だって、僕にスーツなんて似合わないですぅぅぅぅ!」
「確かに似合わないけどよ、万が一お前が人身売買に出されても責任は一切取らねぇぞ(笑)」
「ふえぇぇぇぇっ!?ぼ、ぼ、僕売られちゃうんですかぁぁぁぁっ!?ひぃぃぃぃぃぃんっ!」
一漫才舞踏会で付けるような仮面を装着して、いざ第4倉庫へ向かう
見張りにも招待状を見せ、難なく中に潜入する事に成功した
オークション会場内は仮面で顔を隠した人でごった返しており、まるで何処かの舞踏会の様な雰囲気を出していた
どうやらまだ人身売買のオークションは開催されてないようだ
眼前に並ぶ料理の数々に一誠は腹を押さえる
「い、如何わしい場なのに……美味そうな料理が……!」
「新。これから私達はどうするべきか、教えてくれないかしら。こう言った場数はあなたの方が多いでしょ?」
リアスが新に訊く
「そうだな。固まってたら怪しまれるから、何組かに別れよう。村上が現れたら、タイミングを見て合図を送る。それまでは料理を食うなり好きにすれば良い」
新の提案によりチーム分けをする事になった
チーム分けは新・一誠・ギャスパー組
リアス・アーシア・朱乃組
祐斗・小猫・ゼノヴィア組に分けられた
相手に気取られないように散開していく
「さて一誠、ギャスパー、オークションが始まるまで料理を堪能するか」
「おう。……しかし、スゲェな。キャビア、フォアグラ、ローストビーフにフカヒレ……!高級食材が満載じゃないか……!」
「こんな大きいトリュフ、初めて見ましたぁ!」
一誠とギャスパーは並んでいる高級食材の数々に思わずはしゃぎ、その様子に新は軽く笑いながら料理が盛られた皿を取る
一誠とギャスパーも新が取ったのと同じ皿を取り、肉を口に運ぶ
「美味いな~♪」
「はい、美味しいですぅ♪」
「こいつはなかなか美味いな。コックさん、この肉は何なんだ?」
「はい。そちらはスコットランド伝統のお料理でして、最高級の羊の
「「「ブウゥゥゥゥゥゥゥゥッ!」」」
コックの口から出た単語に新、一誠、ギャスパーは食した肉を吹き出してしまった……
「ひぃぃぃぃぃぃんっ!少し飲んじゃいましたぁぁぁぁぁぁぁっ!」
「味が良かったから余計にショックだチクショウッ!」
「ペッペッペッペッペッペッペッペッ!口直し口直し!」
3人は口を押さえながら酒の入ったグラスがあるテーブルまで移動
そこで新はグラスの酒を何杯も飲み干し、一誠とギャスパーはジュースを口の中に放り込んでいく
「プハァッ!聞かなきゃ良かったな……スマン……」
新は食材を聞いた事に激しく後悔した
"知らない方が良い事実もある"
ドラマなどでよくある台詞を初めて痛感した
『ご来場の皆様、お待たせしました。これより本日のメインイベントであるオークションを開始致します』
バンッ!
スポットライトが前方にある舞台に当てられる
舞台の真ん中には主催者とも言える男が薔薇を持って立っていた
「本日はこの場にご来場頂き、誠にありがとうございます。私はこのオークションの主催を務める村上京司と申します」
紳士的な挨拶をする村上京司
一見華やかな舞踏会に見えるが、実態は人身売買のオークション
村上は腕を広げながら演説を続ける
「本日ご招待された皆様は政界、財界、派閥の大御所や暴力団など。特に財力に
周りを見渡してみると、顔は仮面で隠れているものの……確かに普通の招待客では無い事に気づいた
新は密かにリアス達に集合を掛ける
「さて……私は長話があまり好きでは無いのでね。本題に入りましょうか。今日ご紹介するのは、私が厳選した美しき子羊逹です。皆様、拍手でお迎え下さい」
パチパチパチパチパチ!
盛大な拍手の中、舞台を覆うカーテンが開かれる
そこには両手を後ろで拘束された裸の美女美少女逹がいた
もちろん一誠はすぐに反応したが、アーシアに目を塞がれてしまう
晒し者にされてる裸女逹は涙を流す
「ここにいる可愛い子羊逹。このままで売るのも良いですが、更に美しさを向上させて皆様にお渡ししようと思います。こちらをご覧ください」
村上が指を鳴らすと、ピンク色の液体が入ったボトルが運ばれてくる
新逹は勿論、会場にいる全員が怪訝そうな顔をした
「お静かに。今運ばれて来た液体は、私が独自に開発した液状の宝石『ヴィーナス』です。稀少価値が高く、数百万
村上が裸の美少女1人を前に出し、ピンクダイヤモンドを溶解した液体を垂らしていく
「きゃっ……!つ、冷たいです……」
「我慢してくれたまえ。すぐに済む」
鎖骨から
幻想的な見世物に会場の招待客は「おぉ〜っ」と感嘆の声を漏らす
「如何でしょうか?美しき白い肌を持ったいたいけな少女が、稀少な宝石の輝きを身に纏いました。しかも、宝石であるにもかかわらず―――――」
ムニュッ、モミモミ……
村上が裸の美少女の乳を揉み始めた
美少女は感じているのか、頬を朱色に染めてしまう
「この様に女性特有の柔らかさを保ったまま、宝石の価値を発揮しています。これこそ、今までに無かった新しい宝石―――――生きた宝石です」
「素晴らしい!」
「美しいわ〜」
「是非私に売ってくれ!」
「金ならいくらでも出すぞ!」
金持ち共が魅了されたのか、次々と手を挙げて催促をする
人間を宝石にしたオークション
村上京司のやっている事は非人道を超えた鬼畜所業だった
「新!もう俺は我慢出来ねぇ!」
「あぁ、流石に俺も腹立ってきやがった。派手にぶっ放すか」
新が手で合図すると待ってましたと言わんばかりにリアスが魔力弾を、朱乃が雷を挨拶代わりに撃ち放つ
村上はその2つを片腕で弾き返した
「な、何だ今のは!?」
「化け物よ!」
「に、逃げるんだ!」
会場はパニックに陥り、騒ぎが拡大していく
村上は
「どうやら招かれざる客が来ていた様だな。リアス・グレモリー」
「村上京司。よくもこんな非人道的な事を私の管轄で
「クックックッ。私を消し飛ばすか……果たして出来るかな?」
村上は宝石少女を下がらせて舞台を降りる
「おい主催者!ドアが開かないじゃないか!」
「早くここから出せ!」
「私はこんな所で死にたくないんだ!」
会場に集まった招待客が村上に駆け寄って逃走経路の案内を強要する
しかし、村上は口の端を吊り上げながら―――――
「オークションは中止となった。よって……死ね」
ジュバババババッ!
薔薇の剣に斬られ四散する招待客
肉と血が落ちる生々しい音が奏でられ、招待客が絶叫を上げる
「なっ!?あいつ何を!?」
「今からこの会場は戦場となる。商品と害敵以外の者逹は居ても邪魔なだけだ。死んでもらうしか無いだろう?ハッ!」
村上が腕を前に突き出すと
数分と経たない内に
茨に付着した血を舐め取る村上京司
「クックックッ。やはり欲深く腐りきった人間の血肉ほど美味い物は無い」
「村上!てめぇ、まさか最初っから招待客全員を殺す気だったのか!」
「その通りだよ。本来なら多額の金を貰ってから殺す手筈だったんだが、それが早まっただけだ。何の問題も無い」
「村上京司……!あなたはどれだけ人の命を
「笑わせてくれる。人間の欲望を叶え、欲望を糧に生きている悪魔が言えた義理か?所詮、君逹も我々と同じ存在なのだよ」
「部長や俺達をてめぇなんかと一緒にするなッ!」
一誠がブーステッド・ギアを発動させ、村上に殴り掛かっていく
村上は籠手の拳打を片手で受け止めた
「ほう。前よりも力が上がっている様だな。久々に体を動かすのも悪くない!」
村上が一誠の腹に蹴りを入れる
吹っ飛ばされながらも、一誠は体勢を立て直して着地
村上は
球体から量産型の
「さぁ、始めようか。今宵の甘美なる宴を」