ハイスクールD×D ~闇皇の蝙蝠~   作: サドマヨ2世

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今回投稿した回なんですが、アットノベルス版より酷くなってます……


ギャスパー奪還作戦!

新校舎に残った新がカテレア・レヴィアタンと対峙している同時刻、一誠とリアスが転送されたのは部室だった

 

転送は成功したのだが、そこは予想外の奴に占拠されていた……

 

「やっほ〜、赤龍帝(せきりゅうてい)とグレモリーのお姉さん♪」

 

「……っ?お前誰だ?」

 

そこにはお菓子のカプリンチョ(イチゴ味とクッキー味)を大量に持った少年が、椅子に縄でくくりつけられたギャスパーの隣にいた

 

「君とは初対面だったよね〜?改めて自己紹介してあげるよ。ボクの名は神風(かみかぜ)。全ての闇人(やみびと)を束ねる重鎮組織『チェス』の1人で、『ビショップ』の称号を持ったメチャ強い少年だよ」

 

「ビ、『ビショップ』!?こんな子供が!?」

 

一誠は明らかに自分より年下に感じる神風を見て驚いた

 

神風の外見は下手すれば中学生くらいである

 

闇人(やみびと)の神風。ライザーを圧倒した上、神代剣護(かみしろけんご)に邪聖剣を渡した張本人……」

 

「うん、そだよ〜?いやさ〜、あのクソフェニックスは本当にザコ過ぎだよね。自分の力を過信して相手の力量も測れないとか。正直不死鳥の名を捨てて、さっさと灰になって風に流されて消えろって思っちゃう訳なの」

 

新と一誠が倒したライザーをザコ呼ばわりしながら、イチゴ味のカプリンチョをかじる

 

禍の団(カオス・ブリゲード)』の女性魔術師達に囲まれているにもかかわらず、神風は余裕の表情を浮かべていた

 

「ぶ、部長!イ、イッセー先輩!」

 

「ギャスパー!良かったわ。無事だったのね」

 

「キヒヒッ。良かったね〜君ぃ。グレモリーのお姉さんが心配してくれてるよ〜?百合百合な展開にボクも興奮しちゃいそうだよ♪」

 

「残念だけど、そいつは男です」

 

ポトッ……

 

一誠の通告に神風は固まって食べ掛けのカプリンチョを落とした

 

「は……?え……?男?この子が……男?」

 

「誰だってそう思うよな。けど、そいつは女装趣味のある男だ。ちゃんとチ◯コも付いてる」

 

「バ、バカな……!嘘でしょ……!?こんな可愛い子の性別が男……!?この顔をした下半身にチ◯コがあるの……!?そりゃ詐欺だよね!?完全な詐欺だよね!?」

 

神風は信じがたい事実を知らされ、指をあっちこっち差しながら慌てる

 

しかし、男である事は事実なので神風はガックリと肩を落とした

 

「ちぇっ……まぁ良いや。性別がどっちだろうと、この子を闇人(やみびと)に転生させちゃえば何の問題もナッシングになるからね」

 

「何だと!?てめぇ!まさかギャスパーを闇人(やみびと)に転生させる為に!?」

 

「そうだよ?『禍の団(カオス・ブリゲード)』より先に捕まえようと思ってたんだけどさ、ここに来たらこのザマ。更に君達も来たからレッツパーティタイムになりかけてるの」

 

周りにいる魔術師だけでなく、眼前にいる『ビショップ』神風も敵

 

逆に魔術師達の敵も一誠とリアスだけではなくなった

 

「いきなり現れて人の道具を横取りする気か!」

 

「悪魔め!私達の魔術でくたばりなさい!」

 

女性魔術師達が一斉に魔力の弾を神風に放つ

 

神風は直撃をくらい、爆煙が部屋一帯を包み込む

 

煙が晴れると、神風は傷1つ付かずに欠伸をしていた

 

「危ない危ない。カプリンチョが吹っ飛んじゃうところだったよ」

 

「マジか!?あれだけの攻撃を受けて無傷!?」

 

女性魔術師達も攻撃が効いていない事にたじろぐ

 

「魔術師かぁ……それも良いよねぇ♪良い声で啼いてくれそうだし」

 

そう言うと、神風の腹が裂けて獣の口みたいな形になった

 

腹部の口に生え揃っている牙が蠢き、不気味さと凶悪さを見せつける

 

「なっ!何なのあれは!?」

 

「化け物め!」

 

腹の口に生えている牙が触手の様に伸び、女性魔術師達に襲い掛かる

 

魔術師達は魔法を撃って応戦しようとするも、その全てを悉く弾き返される

 

なす術が無いまま『禍の団(カオス・ブリゲード)』の魔術師達は神風の触手牙に捕まり、両手を封じられた挙げ句吊るされる様な格好に

 

「キヒヒヒヒヒッ、魔術師お姉さん達の吊し上げ完成~♪さ・て・と、そこの赤龍帝(せきりゅうてい)

 

「な、何だよ?」

 

突然呼ばれた一誠は警戒心を高めて攻撃体勢を取るが、神風は「そんなに警戒しないでよ」と前置きをしてからある提案を述べ始めた

 

「君さぁ、な~んか面白い技を持ってるらしいじゃん?聞いたよ。ザコ退治のついでと言っちゃなんだけど、ヤる?」

 

「は、何を?」

 

「ほら、あれだよ。ア・レ♪」

 

「アレって……。……っ!アレか!」

 

「……?イッセー、あなた何を――――」

 

「部長、ちょっと待っててください!」

 

何かを悟った一誠は籠手を出して自らの力を倍増させる

 

そしてその場を駆け出し、吊るされて身動きが取れない女魔術師達に次々とタッチしていく

 

触れた箇所に術式の紋様が浮かび上がり準備が整った

 

それを見たリアスは2人の狙いを察知、額に手を当てて嘆息した

 

「準備オッケ~かい?」

 

「勿論だ!くらえ!『洋服崩壊(ドレス・ブレイク)』ッ!」

 

ババババッ!

 

決めポーズしながら一誠が指を鳴らした瞬間、女魔術師達の衣装が全て弾け飛んだ

 

その際、服の下に閉じ込められていた豊満なおっぱいがぷるんぷるん揺れる

 

「「「「きゃああああああああああああああああっ!」」」」

 

裸にされた女魔術師達は悲鳴を上げるが、両手を封じられているので隠そうにも隠せない

 

一誠は女魔術師達の全裸祭りに鼻血を噴かして歓喜する

 

「うひょほおおぉぉぉぉぉおおおおおおおおおおおっ!これぞまさに全裸の見本市っ!夢のシチュエーション!おっぱいがいっぱいのおっぱい祭りだ!」

 

「キヒヒッ、ま~だまだ!仕上げはお母~さん♪なんつって!」

 

神風は触手から新しい触手を枝分かれさせ、裸の女魔術師達の体に絡ませていく

 

しかも、亀甲縛りと言う特殊な縛り方で

 

縄がおっぱいを強調させ、更に下半身のアソコにも食い込んでいく

 

「なっ!何これぇ!?」

 

「いやぁんっ!縄が下に食い込む……!」

 

「やめてぇ!恥ずかしいッ!」

 

一誠は嬉し過ぎる光景を前にして、神風に敬礼をした

 

「神風だったな!お前はなんて良い奴なんだ!」

 

「キヒヒッ、誉めてくれてありがとね♪それにしてもこのお姉さん達、良いおっぱいしてるね~♪しかも、珍しい陥没乳首だよ」

 

「え?――――っ!ほ、本当だ……!乳首が埋もれてる……!?」

 

一誠は全裸となった女魔術師達のおっぱいを見て気付いた……

 

本来主張している筈の乳首が乳輪の奥に引っ込んでいる事を……

 

罵倒を飛ばしていた女魔術師達は陥没乳首に気付かれた途端、更に恥じらいを見せて黙り込む

 

神風は新しいカプリンチョを舐めながら、一誠は興味津々に陥没乳首を見つめ続ける

 

「こ、こんな乳首がこの世に存在してたのか!?」

 

「キヒヒッ、知らないの~?陥没乳首ってのはコンプレックスとして見られがちだけど、男にとってはロマンの塊なんだよ~♪――――掘れるから」

 

「――――ッ!ほ、掘る……っ?」

 

「そっ♪指で優しくほじったり、爪でカリカリしたり――――ちゅーちゅー吸ったり♪」

 

神風が指をワシャワシャ動かしながら陥没乳首の素晴らしさを伝授、一誠はワナワナと震えて「そんなロマンがこのおっぱいに……!?」と固まっていた

 

震撼している一誠に神風は一言(ささや)

 

「――――今ならおっぱいが見放題触り放題吸い放題だよ?」

 

「……………ッ!!」

 

神風の放った甘言に一誠の頭の中はおっぱいで埋め尽くされた……

 

今目の前には自分が夢見た桃源郷が広がっている……

 

そんな中で溢れる欲望を抑えられるだろうか……?

 

否、出来る筈も無い……

 

何故なら――――そこにおっぱいがあるから

 

「……?イッセー?」

 

「つ、遂に……遂に……俺の夢が叶うのだあぁぁぁぁぁぁああああああああああああああああっ!」

 

「イッセー!?正気に戻りなさい!」

 

欲望(自分の夢)を爆発させた一誠は鼻の穴を広げたスケベ顔で女魔術師のおっぱいに向かって飛び込んだ

 

危険生物(イッセー)に狙われた女魔術師は「ひっ……」と軽く悲鳴を上げ、防ぐ事も逃げる事も出来ない状態に涙した

 

――『変態に犯される……っ』――

 

そう思った刹那――――飛び込んでくる一誠の顔面に神風のカカトがめり込む

 

ドガシャアァァァァァァァァァンッ!

 

神風にカウンターを食らわされた一誠は激しく吹っ飛び、机やら椅子やらを巻き込んで壁に激突した……

 

一方で神風は口元を大きく歪ませて哄笑する

 

「キャハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハッ!引っ掛かってやんのッ!ヴァカヴァ~カッ!だ~れがそう簡単に夢見させると思ってんですか~?チョー笑えるんだけどッ!」

 

「イッテェ……!この野郎ぉぉぉぉ!何すんだ!?俺の……叶いかけた俺の夢を邪魔しやがってえぇぇぇぇぇぇっ!」

 

一誠は血涙を流しながら妨害を(おこな)った神風に異議を唱えるも、神風は笑い流すだけだった

 

「キヒヒヒヒヒッ!お姉さん達のおっぱい見れただけでもありがたく思いなよ。世の中そんなに甘くないのさ!童貞の赤龍帝(せきりゅうてい)さん!」

 

「チクショオォォォォォォッ!おっぱい仲間だと思ってたのにぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!」

 

泣き叫ぶ一誠に「そうじゃないでしょ」と頭を小突くリアス

 

神風はカプリンチョを舐めていたカプリンチョを食べ、ギャスパーの隣に位置付く

 

「この人達は君達にやらないよ?ボクが持って帰るから。勿論このハーフヴァンパイアも。時間停止の神器(セイクリッド・ギア)を持った闇人(やみびと)なんて滅多に見れないからね〜」

 

神風はギャスパーの頬をペチペチ叩く

 

ギャスパーは途端に泣き出した

 

「僕は……死んだ方が良いんです。お願いです、部長、先輩。僕を殺してください……。この眼のせいで、僕は誰とも仲良くなんて出来ないんです……。迷惑ばかりで……臆病者で……」

 

ギャスパーは涙をボロボロとこぼす

 

敵に拉致され、利用され、一誠達に迷惑かけたと思っているからなのだろう

 

そんなギャスパーの言葉をリアスは一蹴する

 

「バカな事を言わないで。私はあなたを見捨てないわよ?あなたを眷属に転生させた時、言ったわよね?生まれ変わった以上は私の為に生き、そして自分が満足出来る生き方も見つけなさい―――――と」

 

リアスの優しい言葉にギャスパーは首を横に振った

 

「……見つけられなかっただけです。迷惑かけてまで僕は……生きる価値なんて……」

 

「あなたは私の下僕で眷属なの。私はそう簡単に見捨てない。やっとあなたを解放させる事が出来たのに!」

 

「そうだぞギャスパー!俺と部長はお前を見捨てないからな!」

 

一誠とリアスの発言を聞いて、神風は口に手を当てながら笑い始めた

 

「プクククククッ……!キャハハハハハハハッ!君達はさぁ、ホンッッッッッッッッットにヴァカな連中だよねぇッ!力を制御出来ない奴なんか、利用されるだけの道具になっときゃ良いの!闇人(やみびと)に転生した方が幸せなんだよ!仲良しこよしで下僕を扱うとか、マァジで受けるよ!キャハハハハハハハッ!」

 

「て、てめぇ!」

 

あまりの暴言に一誠は殴り掛かろうとしたが、リアスは一誠を手で制止する

 

「私は……自分の下僕を大切にするわ」

 

リアスの冷静な返しに、神風はカプリンチョを噛み砕く

 

「へぇ……」

 

「ギャスパー、私にいっぱい迷惑をかけてちょうだい。私は何度も何度もあなたを叱ってあげる!慰めてあげる!――――決してあなたを放さないわ!」

 

「ぶ、部長……僕は……僕はっ!」

 

リアスの励ましに涙するギャスパー

 

その涙は恐れでも悲しみでもない、嬉しみの色だった

 

一誠もその涙に気づき、気合を入れされた

 

「ギャスパァァァァァァァアアアアアアアアアアアアアアアアッ!」

 

大声が室内に響き渡る

 

「逃げるなッ!恐れるなッ!泣き出すなッ!俺も!新も!部長も!朱乃さんも!アーシアも!木場も小猫ちゃんもゼノヴィアも!皆、仲間だ!絶対にお前を見捨てないッ!仲間外れなんかにしないぞォォォォオオオオッ!ブーステッド・ギア!」

 

Boost(ブースト)!!』

 

一誠は左腕を高く掲げ、神器(セイクリッド・ギア)を発動させる

 

「部長!『女王(クイーン)』に昇格します!」

 

リアスから許可が下り、一誠の力が上がる

 

更にミカエルから貰った聖剣アスカロンが『Blade(ブレード)!!』の音声と共にブーステッド・ギアの甲から伸びた

 

一誠はそれで自らの右の(てのひら)を斬る

 

斬った箇所から血が流れ出る

 

「イッセー……?」

 

「キヒヒッ。なに君?自分から手を斬っちゃって何がしたいの?頭が沸騰し過ぎてまともに機能しなくなっちゃったのかぁい?」

 

「ギャスパー!自分から立たなくちゃ始まらないんだぜ?女の子に活を入れてもらったら、あとは立てッ!てめぇには立派なキン◯マついてんだろうがぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!」

 

一誠が左腕を突き出すと、血が付着したアスカロンがギャスパーに向かって伸びていく

 

アスカロンに付いた血がギャスパーの口に付着した

 

「――――飲めよ。最強のドラゴンを宿しているとか言う俺の血だ。それで男を見せてみろッ!」

 

一誠の言葉にギャスパーは強い眼差しで頷き、舌で口元に付いた血を舐め取った瞬間――――室内の空気が一変した

 

「……っ?今までに無かった雰囲気――――ってあれ!?あのクソガキがいない!」

 

いつの間にかギャスパーが消えていた

 

その事に一誠も驚き、室内を見渡すと―――――天井近くを無数のコウモリが飛んでいた

 

『僕はあなたを停めます!』

 

無数のコウモリの瞳が赤く光り、神風を停止させる

 

「イッセー、あれがギャスパーの力よ。吸血鬼(ヴァンパイア)本来の力も一気に解放されたみたい」

 

「やったじゃねぇかギャスパー!」

 

『はい!ありがとうございます、イッセー先輩!』

 

嬉しそうな声を上げる一誠とギャスパー

 

感動的な場面の筈なのだが……一誠はクルリと向きを変えた

 

「さ~て、もう邪魔する奴はいなくなった!ぐふふっ、思う存分この魔女達のおっぱいを――――」

 

「せっかくの良い場面が台無しね……」

 

「何を言うんですか部長!目の前におっぱいがあれば、それを揉むのが男の本能なんですよ!?新に負けないぐらいのハーレム王になる為にも経験値を積んでおかなきゃならないんです!ぐふふ♪ギャスパー、よく見ておけよ!これが俺の生きざまだ!しっかり見届けて男を磨け!」

 

『は、はいぃぃ!勉強しますぅぅぅ!』

 

一誠は神風が停まっているのを良い事に、吊るされた全裸の魔女達の方へ歩みを進める

 

ガタガタと震える女魔術師達、変態顔で指をワシャワシャ動かす危険生物(イッセー)

 

今度こそ夢が叶うと思い込んだ矢先――――神風の肉体がギシギシと動き始めた

 

そんな馬鹿なとばかりに音の発生源に視線を向けると、神風の口が動く

 

「なぁるほどね……!少し力を入れたら動けない事も無いみたい。相手が魔術師のお姉さん達なら、難なく停められただろうけど……ボクは闇人(やみびと)の『ビショップ』。そんな能力で参ったりはしないよ?」

 

ガァァァァオアァァァアアアアアアアアアッ!

 

腹部の口が凄まじい咆哮をコウモリ―――――ギャスパーに浴びせる

 

ギャスパーは一誠達の方に吹っ飛ばされ、元の姿に戻る

 

しかも、時間停止の能力を力ずくで解除させた

 

神風は3本めのカプリンチョを二口で噛み砕く

 

「良いよ赤龍帝(せきりゅうてい)。少し遊んであげるよ♪」

 

神風が口を大きく開けるとカメレオンの如く舌が伸び、更にそれが中央から裂けて異様な形となる……

 

まるでエイリアンの様に変化した舌が宙を泳ぎ、吊るされた女魔術師達の方に照準を合わせる

 

「ちょっと魔力を頂くよ?お姉~さん♪」

 

異形の舌が大きく開き、1人の女魔術師のおっぱいにパクッとかぶり付く

 

その行動にリアス一行も女魔術師達も驚愕せざるを得なかった

 

乳肉を包み込んだ神風の舌はそのまま魔力の吸引を始め、ついでに陥没している乳首を細長い舌で刺激する

 

「ひゃあぁぁぁっ!?な、何これぇ……!やめてぇぇぇぇ……っ!ち、乳首がっ……転がされてるぅぅぅ……っ!」

 

「キヒヒ~ッ♪どお~?このほじくり具合が堪らないでしょ~」

 

「な、なんて羨ましい事をッ!俺の股間に響くッ!」

 

「イッセー、鼻血を止めなさい。ギャスパーは見ちゃダメよ」

 

「あわわわわわわわっ、い、今凄いのを見ちゃいましたぁぁぁ……!」

 

リアスがギャスパーの眼を手で覆い隠し、一誠は股間を押さえながら再び鼻血を噴出

 

体積の凡そ半分の鼻血を出したんじゃないかと言う所で、神風の舌が女魔術師のおっぱいから離れる

 

女魔術師は顔を赤らめ、陥没乳首は顔を出していた

 

「ふぅっ、美味しかった♪んじゃ、そろそろ遊ぼうかな?」

 

神風は腹部の口から球状の黒い物体を2つ吐き出した

 

球体は次第に形を変えて、闇人(やみびと)となって目の前に現れた

 

「オォォォォォオオオオッ!」

 

「ガアアアアアアアアアアァァァァァァァアアアッ!」

 

現れたのは鎖に繋がれた鉄球と頭部の縦に2本角を持った昆虫型と、巨大な両爪を持った熊型の闇人(やみびと)

 

見た目からしてパワータイプの様だ

 

「げっ!またこんな奴らかよ!」

 

「キヒヒッ。こいつらは闇人(やみびと)の中じゃ凶暴な方でねぇ。力だけは強いから気をつけた方が良いよ〜?んじゃっ、ボクは先に外に出とくから。『2代目キング』も待ってるだろうし」

 

「あっ!待てぇ!男の夢を持ち逃げするなあぁぁぁぁぁぁああああああああああああああああっ!」

 

一誠の泣きの叫びを無視した神風は裸にした女性魔術師達を何処かに転送し、自分も別の魔方陣で外に出ていった

 

『2代目キング』……闇人(やみびと)の王だと話を聞いた一誠は気が気でなかった

 

今すぐにでも向かいたいが、まずは目の前の闇人(やみびと)を倒さなければならない

 

「覚悟は良いな?赤龍帝(せきりゅうてい)とやら」

 

「戦いか。待ち兼ねたぞ!オォォォォォオオオオッ!」

 

昆虫闇人(やみびと)が鉄球を振り回し、一誠達を攻撃する

 

一誠とギャスパーは何とか回避したが、床に巨大な穴が開けられてしまった

 

「あんなもん食らったら、ひとたまりもねぇよ!」

 

「ガアアアアアアアアアアァァァァァァァアアアッ!」

 

熊型の闇人(やみびと)が一誠に爪で斬りかかってくる

 

一誠は籠手から伸びるアスカロンで爪を弾き返した

 

その後も聖剣と爪の打ち合いが続く

 

「ぐっ……!なんてパワーだ!」

 

「オォラオラァッ!いつまで耐えられるんだコラァ!」

 

闇人(やみびと)の爪が特大の一撃を放つ

 

一誠はアスカロンで防御するものの、力の差のせいで壁に吹っ飛ばされる

 

「くらいなさい!」

 

リアスは熊の闇人(やみびと)に滅びの魔力を放つが、その間にもう1人の闇人(やみびと)が割って入り、角で魔力を挟み込む

 

「オォォォォォオオオオッ!」

 

バシュンッ!

 

リアスが放った魔力は2本の角に挟み潰された

 

「効かんのう。それでも上級悪魔か?死ねぇぇぇぇっ!」

 

鉄球がリアスに襲い掛かる

 

しかし、突如鉄球が停められた

 

ギャスパーの神器(セイクリッド・ギア)で鉄球の時間が停まったのだ

 

「部長!大丈夫ですか!?」

 

「ありがとうギャスパー。次は闇人(やみびと)を停めてみなさい!今度は上手くいく筈よ!」

 

「は、はいっ!」

 

ギャスパーの目が赤い光を放つ

 

その瞳を見た昆虫闇人(やみびと)は時間を停止させられた

 

「こんのクソガキがぁぁぁぁぁぁっ!」

 

「おぉっと!後輩の邪魔はさせねぇ!」

 

一誠は増幅した力を解放し、ギャスパーに襲い掛かろうとした熊型の闇人(やみびと)に向かって走る

 

力を溜めた籠手のアスカロンで相手の腹を貫いた

 

「ぐはっ!ぬがぁぁぁぁああああっ……!」

 

「オォォォォォラァァァァァァァァァァァッ!」

 

アスカロンで貫いたまま、籠手で闇人(やみびと)を押し出す

 

巨体が吹っ飛び、室内の壁に激突

 

そのまま倒れてピクピクと痙攣し、やがて動かなくなった

 

「やったわね、イッセー。なら、こちらもトドメといこうかしら」

 

リアスはさっきとは比べ物にならないくらいの魔力を(てのひら)に込めて、塊を撃ち放つ

 

動けず、まともにくらったもう1人の闇人(やみびと)は両手両足が千切れ飛んだ

 

2本の角も砕け、完全に戦闘不能状態となった

 

「見てみろギャスパー。お前のお陰でこいつらを倒せたんだぞ」

 

「イッセー先輩、部長!ぼ、僕!これから皆さんと一緒に頑張ります!よろしくお願いします!」

 

ギャスパーは見事な成長を遂げた

 

闇人(やみびと)が片付いたので、リアス一行は部室を出て新達の方へと向かっていった

 

「神風……次に会ったら原形が無くなるまでボコボコにしてやる!男の夢を奪いやがってえぇぇぇぇぇぇっ!」

 

「……イッセー、少しは自重しなさい」


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