ハイスクールD×D ~闇皇の蝙蝠~   作: サドマヨ2世

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水着と白龍皇

「さて、あなた達、今日は私達限定のプール開きよ」

 

サーゼクス・ルシファー来訪から数日が経過し、待ちに待ったプールの日

 

プールを1番最初に使っていい事を条件にリアスは掃除を快諾していた

 

懸命に苔を洗い落とし、一誠はリアスの水着姿を妄想しまくっていた

 

そして掃除が終わり―――――――

 

「私の水着どうかしら?この前の買い物で新が選んでくれたのよ」

 

ブハッ!

 

リアスの水着は布面積が小さい赤いビキニ

 

一誠は鼻から大量に出血して、新に親指を立てる

 

「新!グッジョブだ!部長のおっぱいが物凄く強調されてる上に、下乳が見えたエロい水着だ!」

 

「その反面に俺の財布はダメージを受けた訳だが、まぁ役得役得」

 

「あらあら。部長ったら張り切ってますわ。新さん、私の水着はどうですか?」

 

後ろから朱乃が呼んでるので振り返る新

 

新が選んだ水着、際どい白ビキニを着た朱乃の肢体が新の欲望を加速させる

 

「ヒュウッ♪なかなか良いじゃねぇか。今すぐにでもそいつを取っ払ってやりたい気分だぜ」

 

「あらあら。急かすのはいけませんよ?」

 

朱乃は妖艶な微笑みを見せる

 

アーシアと小猫はお揃いのスクール水着で、胸には平仮名で自分の名前が書かれていた

 

「へ〜。スクール水着か。なかなか似合ってて可愛らしいな」

 

「あ、ありがとうございます……。イッセーさんも同じ事を言ってくれました……」

 

「……新先輩は体型にこだわらないんですね。変態です」

 

「お前なぁ、俺は純粋に誉めてるんだぜ?小猫だって可愛らしいのは事実だ」

 

新がそう言うと、小猫は顔を逸らして小さく呟く

 

『……卑猥な目付きで見られないのも、それはそれでちょっと複雑です』

 

「――――っ?」

 

微かにしか聞こえなかった小猫の呟きに新は疑問符を浮かべる

 

そこへリアスがやって来て、新の肩に手を置く

 

「新。ちょっとお願いがあるのだけれど」

 

「ん、何だ?」

 

 

―――――――――

 

 

「しっかし小猫、お前泳げなkグフゥッ!み、鳩尾はやめろ……!」

 

「……余計な事は言わないでちゃんとしてください」

 

リアスに「小猫は泳げないの。あなたが教えてあげて」と言われ、新は小猫に泳ぎを教えていた

 

息継ぎをして懸命に泳いでる小猫の姿に、新は少し微笑む

 

「ははっ。何か妹が出来ちまった様な感覚だな。おっと、端に着いたぞ」

 

25メートルを泳ぎきった小猫は勢い余って、新に抱き着く様な形でぶつかってしまう

 

隣では一誠がアーシアの手を引いて泳ぎを教えていた

 

「……新先輩は意外に優しいんですね。ドスケベ変態なのに」

 

「小猫、それはちょっと酷くねぇか?俺だって戦闘だけでなく、こう言ったほのぼのした日常でも役立ちたいんだよ」

 

ザバンッと誰かが水の中に飛び込んだので見てみると、リアスが悠々と泳いでいた

 

一誠はそれを見てプールに潜り込む

 

恐らく、水中で揺れるリアスの乳房を拝む為であろう

 

ひと泳ぎしたリアスがプールサイドに上がると、何故か水着のブラが無くなっていた

 

「あら。何処で取れちゃったのかしら?」

 

隠す事なく揺れるリアスの生乳

 

ピンク色の乳首も輝きを発している様だった

 

一誠は鼻血を噴射しながらプールに沈む

 

すると、新の前にプカプカとリアスが着けていたブラが漂流してきた

 

「おっ。こいつぁラッキー♪ぐぼぁっ!小猫お前、また鳩尾を……」

 

「拾ってくれたの新?丁度良かったわ。それを渡してちょうだい」

 

「ゴホッ……ゴホッ……。はいはい、ちょっと待っててくれ。じゃあ小猫、後は1人で練習出来るか?」

 

「……大丈夫です。さっきのでコツは掴めましたから」

 

「そっか。じゃあ行ってくるわ」

 

新は流れてきた水着のブラを持ってプールサイドに上がり、リアスの所へ歩いていった

 

『……新先輩、私の水着姿には“可愛らしい”としか言ってくれませんでした。それに妹が出来たみたいって……やっぱり、私は妹の様な感覚なのでしょうか……?』

 

 

―――――――――

 

 

「んで、何の用だ朱乃?」

 

新はリアスに水着のブラを返却した後、朱乃が手招きをしていたので早足で駆けてきた

 

朱乃は日焼け用のオイルみたいな容器を新に手渡す

 

「うふふ。新さんに悪魔特製の美容オイルを塗って欲しいのですわ。塗ってくださらない?」

 

朱乃は水着のブラを外し、見事な乳房を晒け出した

 

「ヒュウッ♪俺みたいな獣を前にしてるのに大胆だな」

 

「新さんだからこそですわ。いつでも来てください」

 

朱乃は乳房を晒したまま、うつ伏せに寝る

 

新は両手に満遍なくオイルを垂らす

 

そしてオイルまみれの両手で朱乃の背中をゆっくり塗っていく

 

「ぅん……ぁんっ。新さん、気持ち良いですわぁ……」

 

「そいつぁ良かった。出来れば前の方も塗ってやりてぇな」

 

「うふふ。良いですわよ?たっぷりオイルを塗ってくださいね?」

 

朱乃が体勢をうつ伏せから仰向けに切り替える

 

プルンッと揺れる乳房とピンク色の乳首が、新の眼前に出現した

 

「後悔すんなよ?」

 

新は遠慮なく朱乃の乳房に両手を落とした

 

「ぁはんっ……」

 

官能的な反応をした朱乃を見て、新のS心に火が点いてしまう

 

オイルハンドで朱乃の乳房だけでなく、乳輪も乳首も蹂躙していく

 

「あっ……はふんっ……んっ、ぁぁんっ。あ、新さん……とても、ぅんっ……お上手です……おっぱいが、新さんに……支配されていく……感じで、はぁんっ。気持ち良い……」

 

「へへへっ。それじゃあ、チョイと刺激を与えてみっか?」

 

キュッ……プルンッ

 

スリュスリュ……

 

新はオイルの潤滑具合を利用して、乳首を指で摘まんで擦る

 

「あぁぁぁんっ!そ、それ……!気持ちっ、良すぎますぅ……!身体中に……電流が走って……!」

 

「買い物ん時のちょっとした仕返しだ」

 

新は乳首を攻めるのを止め、再び乳房に手を滑らせていく

 

途中で揉む行為も加えて、オイルを塗り終えた

 

朱乃は頬を紅潮させ、恍惚な表情で新を見つめる

 

「はぁ……ぅぅん……何だか、新さんに……ぅんっ、身体中を支配されてしまいました……とっても心地良い気分です……」

 

「俺も最高の気分だぜ。まだ手に感触が残ってやがる」

 

新が両手の開閉を繰り返し余韻に浸っていると、リアスが手招きしている姿を目撃

 

朱乃に「ちょっと待っててくれ」と一言告げてからリアスの所へ移動する

 

「どうした、リアス部長?」

 

「新、あなたにお願いがあるの。良いかしら?」

 

「別に構わねぇよ。肩揉みから乳揉みまで何でもござれだ」

 

「ふふっ、相変わらずね。じゃあ――――」

 

リアスがブルーシートの上にうつ伏せで寝転がり、水着の紐を解いた

 

「私にもオイルを塗ってくれないかしら?」

 

リアスから小瓶を渡された時点で展開を察していた新は勿論だと言わんばかりに蓋を開け、オイルを手に馴染ませていく

 

その途中、アーシアに泳ぎを教えている一誠が羨ましさと恨めしさを混ぜた視線を送る

 

リアスが小声で言う

 

「あまりいやらしい触り方はダメよって言いたいところだけど――――」

 

「無理だなっ」

 

「……でしょうね。でも、特別に許してあげる」

 

「あいよ、それじゃあ遠慮無く――――」

 

新はリアスの白く綺麗な背中に手を置き、オイルを刷り込む様に手を滑らせる

 

リアスのスベスベで柔らかい肌はまさに極上・至高の逸品としか表現出来ず、どんなクールガイでも興奮してしまう感触

 

オイルを塗る度にムニュムニュと形を変えるリアスのバストも目のご馳走であり、新は至近距離で、一誠は遠くから揃って凝視していた

 

「おおっ、スゲェ……」

 

「ねえ、新」

 

「――――っ。な、何だ?」

 

「あなたって本当に女性の扱いが上手よね。ただオイルを塗って貰っているだけなのに、何だか気持ち良くなってきちゃう……っ」

 

艶っぽい声を出すリアスの頬は微かに赤みを帯びていた

 

ゴクリと喉を鳴らす新にリアスは更に――――

 

「胸にもオイルを塗りたい?」

 

「マ、マジで!?良いのか!?」

 

「ふふっ、良いわよ。後で念入りに塗ってちょうだい」

 

最高の甘言を告げてきたリアス

 

女性の胸にオイル塗り――――それは男ならば誰もが憧れ、断ると言う選択肢を除外するシチュエーションだ

 

その甘言が聞こえたのか、一誠は「羨ましいぞチクショウッ!新!出来れば俺も混ぜて欲しいッ!」と羨望の視線で睨み続けた

 

背中を塗り終えた新はオイルハンドをワシャワシャと動かし、いざリアスの白く輝く果実(おっぱい)に手を伸ばそうとしたその時――――

 

「新さん、待ちきれなくて来ちゃいましたわ♪」

 

先程オイルを塗って貰った朱乃が後ろから新の背中に抱き付いてきた

 

しかも、今の朱乃は水着のブラを外していたので乳首の感触がダイレクトに伝わってくる

 

「おおっ!?ど、どうした朱乃?」

 

「うふふ、新さんにオイルを塗られている部長を見ていたらもう一度塗って貰いたくなってきましたの。ですから、もう一度塗っていただけます?」

 

柔和な笑みを浮かべながら2回目のオイル塗りを懇願してきた朱乃

 

次々とやって来る嬉しい報せに興奮する新だったが……

 

「ちょっと朱乃、まだ私のオイル塗りが終わってないのよ。それにあなたはさっき塗ってもらったのに、2回目だなんて卑怯じゃない」

 

明らかに不機嫌な様子で上半身を起こして反論を述べたリアス

 

ぷるんっと揺れる乳が丸見えなのもお構い無し

 

「ぶっはぁっ!」

 

「イ、イッセーさん!?」

 

プールではリアスの生乳を目撃した一誠が鼻血を噴き出し、サスペンスドラマに出てきそうな水死体の如くプカプカと漂流していた

 

ただ彼の顔は感無量とばかりに幸せそうだった……

 

一誠の水死体(死んでないけど)はアーシアと小猫によって引き揚げられ、新の方では更なる危機が訪れようとしていた

 

「……やっぱり新さんをこのままにしたくありませんわ」

 

「ん?それってどういう――――」

 

「こ・こ・で♪私の処女をあげましょうか?」

 

「――――っ!?」「……っ!」

 

朱乃のトンでもない発言に新は思わず目玉が飛び出しそうなくらい驚き、リアスの表情は段々険しい顔付きへ転じていく

 

危険が渦巻いているにもかかわらず、朱乃は頬擦りしながら続ける

 

「言葉通り、私の体を好きに蹂躙して良いですわよ?部長はガードが固いからなかなか出来ませんもの。ですが、私なら何をしても構いませんわ。おっぱいでも何処でも好きにして下さい……っ。新さんとエッチするのを想像するだけで……っ」

 

朱乃の官能的な息遣いが新の耳に襲い掛かり、性欲を掻き立てられそうになる

 

宝くじで1億円が当たったかの様に興奮度がMAXを迎えようとした……その刹那――――

 

ヒュッ!ボンッ!

 

新の耳元を何かが通り過ぎ、直後に大きな破壊音が鳴り響いた……

 

その正体はプールの飛び込み台の1つが消し飛んだ音であり、リアスの掌から放たれた魔力による物だった

 

新の耳から少量の血が垂れ、新の脳内で危険を知らせる警鐘がガンガン音を鳴らす

 

「あ、あのぉ……今、俺の耳通り過ぎて――――」

 

「朱乃、ちょっと調子に乗り過ぎよね?あなた、私の下僕で眷属だと言う事を忘れているの?」

 

ドスを利かせた声音を発するリアス

 

目も完全に据わっており、魔力のオーラが全身から漂っていた

 

「あらあら、そんな風にされると私も困ってしまいますわ。――――リアス、私は引かないわよ?」

 

今の砲撃がスイッチとなったのか、朱乃も立ち上がって全身にオーラを纏わせる

 

口調にも怒気が混ざり、バチバチと電気が走る

 

上半身裸である事を全く気にせず睨み合う両者の気迫に流石の新は焦りを感じた

 

救援を求めようにも一誠は絶賛気絶中でアーシアに膝枕されており、小猫は見て見ぬフリ、祐斗からは口パクで「ゴメンね」と両手で×印を作られる始末……

 

誰も救援に来てくれない事態に新は目元をひくつかせた

 

「ちょっ、タンマ、タンマですお二人さん。ここは一先ず落ち着――――」

 

「いつの間にか図々しくなったわね。――――卑しい(かみなり)の巫女さん」

 

「可愛がるぐらい良いじゃないの。――――紅髪(べにがみ)の処女姫さま」

 

「あなただって処女じゃないの!」

 

「あら、そんな事を言うのなら今すぐ新さんに処女を貰ってもらうわ!」

 

上空に飛び上がった2人は互いに滅びの魔力と雷を撃ち合い始めた

 

喧嘩のレベルを遥かに超えた女同士の戦いがプールの所々を破壊していく

 

「だいたい、朱乃は男嫌いだった筈でしょう!」

 

「そういうリアスは男なんて興味無い、全部一緒に見えるなんて言ってたわ!」

 

時間が経つに連れて苛烈さが増していく女同士の戦いに止める隙は無い……

 

新は何とか止めようとするも、飛来してくる攻撃の数々を回避するだけで精一杯だった

 

そこで新が出した結論は――――

 

「ここは…………一先ず避難しておこう。女の喧嘩に男が介入する余地は無い……いや、介入しちゃいけない……」

 

とどのつまり、その場から逃げると言う選択肢を選ぶしか無かった……

 

 

 

―――――――――

 

 

 

「おや、竜崎新じゃないか。どうしたんだい?外が騒がしいようだけど」

 

「ちょっと飲み物を取りに来ただけだ。そう言うゼノヴィアこそ、ここで何をしてんだ?」

 

「うん。初めての水着だから着るのに時間が掛かってしまって。似合うかな?」

 

用具室で新はゼノヴィアと遭遇した

 

尚、彼女の水着は体の凹凸を強調しやすいビキニで新は感心の様子で見る

 

「似合ってるぜ。水着が初めてって事は、やっぱ教会の規則は厳しかったんだな?」

 

「まぁそうだね。と言うよりも、こういう物に私自身興味が無かったんだ」

 

「確かにな。以前のお前は何か“戦闘だけが生き甲斐だ”って感じだったし」

 

新はクスクスと笑うが、ゼノヴィアは何やら畏まった表情を見せる

 

「竜崎新。折り入って話がある」

 

「おいおい、俺達はもう仲間なんだ。新って呼んでも良いんだぜ?」

 

「そうか。では新、私と子供を作らないか?」

 

その言葉を聞いた刹那、新の思考がフリーズを起こした

 

一瞬訳が分からなかったが、鞄の中にあった飲み物を2本取り出す

 

「ゼノヴィア、お前も暑くて喉が渇いてんのか?ほら、このアイスココアを飲んで落ち着け」

 

「いや、私は至って本気だ。新、私と子供を作ろう」

 

新は一旦飲み物を鞄の中に戻し、ゼノヴィアと向き合う

 

「ん〜……ちょっと良いか?何故いきなり子作りの話を俺に持ち掛けた?」

 

「私は子供の頃から、これと言って夢や目標は全て神や信仰に絡んだ物だったんだ。特に1番の目標は、剣護さんと共に人を救い続ける事だった」

 

フムフムと頷き、新は話の続きを聞く

 

「神に仕えていた時は女の喜びを捨てる事にしてた。神と剣護さんの為に封印したんだ。けれど、神がいない事を知り―――――剣護さんも敵になってしまった今、悪魔になった私には夢や目標が無くなったと言える。何をして良いか最初は分からなかった。そこでリアス部長に(たず)ねたら――――――」

 

――――悪魔は欲を持ち、欲を叶え、欲を与え、欲を望む者。好きに生きてみなさい

 

ゼノヴィアはそう言われたらしい

 

「つまり、今まで封印していた女としての喜びを味わいたいと?」

 

「そう。そして私の新たな目標、夢は―――――子供を産む事なんだ」

 

「話は分かったが……その相手に俺を選んだってのか?」

 

「私では不服か?リアス部長に、新は性行為に経験豊富だと言う話を聞いたから頼みたいんだが。それに部長と朱乃さんが着ている水着は、新が選んだ物だそうじゃないか」

 

『リアスさんよぉ!何教えてくれちゃってんの!?こいつは最近まで聖女だったんだぞ!?悪魔か!あ、元々悪魔だった……』

 

1人漫才をしている新にゼノヴィアはゆっくりと近づいていく

 

「ゼノヴィア?お前はそれで良いのか?俺は別にセッ◯スする事に遺憾はねぇし、お前がシたいって言うんなら拒絶はしねぇ。だが、子供を作られるとだな……」

 

「安心してくれ。子供は基本的に私が育てるから。悪魔の出生も知っている。なかなか子供が出来ないそうだ。特に純血同士は難しいが、運良く君も私も転生悪魔でベースは人間、それに君は性欲が強い。毎日していけば10年以内に妊娠出来るんじゃないかと予想している。あ、君なら1日に数回も可能かもしれないから、早くて5年以内かな?どちらにしろ学校を卒業出来る。その後で子供を産めば何の問題も無い。子供は男の子と女の子1人ずつが良いかな?さっきも言ったように私が育てるが、子供が父からの愛を望んだ時は遊んでやってくれ。やはり子供に父と母は必要だから」

 

既に壮大な未来予想図まで描いている事に、流石の新も開いた口が塞がらなかった

 

「残念な事に私は男性経験が無い。だが、新は経験豊富だから私に色々教えてくれる筈だ。それに……」

 

「それに?」

 

「それに……以前新にリベンジを挑んだ時、君は私の胸を揉んだよね?実はあの時から君が気になり始めたんだ……。胸を揉まれた瞬間、体の奥底からゾクゾクした感覚が込み上げて……気が付いたら君を思い浮かべていたんだ」

 

ゼノヴィアは頬を紅潮させる

 

そして勢い良くビキニを外して乳房を披露した

 

水着を外した事で弾むおっぱいとピンク色の乳首に新は見とれてしまう

 

「あ、うっかり忘れていた。君は裸の方が好きだったね。なら、これも脱ごう」

 

「えっ?おまっ――――――」

 

なんとゼノヴィアは残った下の水着も脱ぎ捨て、正真正銘の全裸となった

 

「さぁ、遠慮なく来てくれ。私の相手には……お前しか思い浮かばないんだ」

 

「そうかい。じゃあ……ヤらせてもらうぜ。据え膳食わぬは男の恥って言うし。それに……ここまで覚悟を見せてくれた女に対して逃げるのは失礼だからな」

 

新はゼノヴィアの両肩を掴んで、後ろのロッカーに彼女の背中を密着させる

 

逃げ場を失ったゼノヴィアはピクッと体を震わせるが、すぐに新の顔を向く

 

新はまず、ゼノヴィアの乳房を優しく揉み始めた

 

「あっ……んっ。んんっ……そう、これだ……。この感覚……新に胸を揉まれると、何故か体が熱くなってくる……」

 

「それが女の喜びってヤツだ」

 

ゼノヴィアの乳房を一通り揉むと、今度は乳首と乳輪を弄る

 

味わった事の無い快感にゼノヴィアは矯声を漏らしてしまう

 

「ぁんっ……!ぅんっ……ふぁっ、んんっ……!や、やっぱり……新は上手なんだな。ただ揉むだけじゃなくて、乳輪まで触ってくるとは……何だか恥ずかしくなってくる……」

 

「自分で決めた事なんだろ?だったら逃げるな。俺はお前のしたい事に応える。それが、男が女にしてやれる礼儀だ……そろそろ頂くとするか」

 

新は乳首と乳輪を爪で弄り続け、次第に右手を太股の方へ伸ばす

 

指で優しく擦って、ゼノヴィアを快感の渦に沈ませようとする

 

「ぁぁんっ……!はぁ、はぅっ……んっ、んんっ……!お、お願いだ……これ以上待たせないでくれ……!こんな声、恥ずかしいんだ……!」

 

「悪いな。すぐに喰ってやるから、もう少しだけ――――――」

 

「何がもう少しなのかしら?新」

 

底冷えさせられる声が聞こえ、新はロボットみたいにゆっくりと声のした方向を見てみる

 

そこには主であるリアスと、『女王(クイーン)』である朱乃が笑顔で黒いオーラを出しながら佇んでいた

 

「あらあら。ゼノヴィアちゃんったら、ズルいですわ。新さんにそんな事をしてもらっているなんて」

 

「新。あなたって本当にイッセーより性欲が強いわね。もうゼノヴィアまで弄るなんて」

 

「……油断も隙もない」

 

朱乃の後ろから小猫が半眼でキツい一言を放った

 

「あ〜……いや、これはだな。ゼノヴィアが保健体育の授業について聞きたい事があると頼まれて――――――」

 

「……?どうした新?早く子供を作ろう」

 

ゼノヴィアの一言で空気が凍りついた

 

特に先程まで熾烈なバトルを繰り広げていたリアスと朱乃から滲み出るオーラは濃密度を増していた

 

「……子供を作るって、どういう事?ちょっと聞かせてもらえるかしら?」

 

「うふふ。新さん、じっくりお話を聞かせてもらいますわ」

 

「……やっぱり新先輩はドスケベのド変態です。連行します」

 

ガシッ!ズリズリズリ……

 

新は小猫に足を掴まれ、引き摺られたままプールサイドに連行されていく

 

取り残されたゼノヴィアは、潤んだ瞳で新に向かって叫んだ

 

「隙があれば、また子作りをしよう!必ずだぞ!」

 

「ちったぁ助けんかい!」

 

その後、新はプールサイドに正座させられたまま、リアスと朱乃から長い長い説教および質問責めをくらった……

 

 

―――――――――

 

 

「あ〜……今日は疲れる1日だったな」

 

「新も鼻血を出し過ぎたのか?俺は少し気を抜いたら目眩がしてくるよ」

 

プールから出た新と一誠は共に校舎を出ようとしていた

 

新はリアスと朱乃からの質問責め&説教の後遺症、一誠は鼻血による失血で足取りがフラフラだった

 

すると、校門近くで銀髪の美少年が校舎を見上げているのが見えた

 

『……っ!?何だこの波動……前に1度感じた事がある……!まさか……』

 

新は目を見開いて銀髪の美少年の正体を悟った

 

蒼い眼を持つ銀髪の少年が2人に話し掛けてきた

 

「やあ、良い学校だね」

 

「えっと……まあね」

 

話し掛けられた一誠は無理矢理笑顔を作って返答するが、新は険しい表情のまま銀髪の少年を睨む

 

「君、そんなにいきり立たないでくれ」

 

「はんっ、そいつは無理な相談だぜ?『白い龍(バニシング・ドラゴン)』さんよぉ」

 

新が銀髪の少年に名を告げた瞬間、一誠も先程の新と同じ様に目を見開いた

 

銀髪の少年は感心してクスクスと笑う

 

「君は凄いね。流石は闇皇の蝙蝠」

 

「おい、新……こいつ誰なんだ?」

 

「さっき言った通りだ。こいつは―――――」

 

「俺はヴァーリ―――――白龍皇(はくりゅうこう)、『白い龍(バニシング・ドラゴン)』だ」

 

新は「やっぱりな」と片眉を吊り上げ、一誠は驚いた

 

先日のコカビエル事件で現れた白龍皇の正体が、今目の前にいる

 

「そうだな。例えば、俺がここで兵藤一誠に魔術的な物をかけたり―――――」

 

ヴァーリの手が一誠の鼻先に迫った瞬間、2本の剣が彼の首元に突きつけていた

 

聖魔剣を持つ祐斗と聖剣デュランダルを持つゼノヴィアが瞬時に間合いに入っていたようだ

 

「何をするつもりか分からないけど、冗談が過ぎるんじゃないかな?」

 

「ここで赤龍帝との決戦を始めさせる訳にはいかないな、白龍皇」

 

2人はドスを効かせた声音でヴァーリに警告するが、ヴァーリは全く動じない

 

逆に祐斗とゼノヴィアの方が手元を震わせ、表情を強張らせていた

 

「誇って良い。相手との実力差が分かるのは強い証拠だ。俺とキミ逹との間には決定的な程の差がある。コカビエルごときに勝てなかったキミ逹では――――――」

 

「悪いが、俺はコカビエルに勝ってたぜ?最後はお前に邪魔されちまったがな」

 

ヴァーリが言い終わる前に、新が目を鋭くさせながら介入してくる

 

「兵藤一誠、竜崎新。キミ逹はこの世界で何番目に強いと思う?」

 

ヴァーリが突然そんな質問をしてきた

 

「この世界は強い者が多い。『紅髪の魔王(クリムゾン・サタン)』と呼ばれるサーゼクス・ルシファーでさえ、トップ10内に入らない。だが、1位は決まっている―――――不動の存在が」

 

「そいつは自分だとでも言いたいのか?」

 

「いずれ分かる。ただ、俺じゃない。兵藤一誠と竜崎新は貴重な存在だ。充分に育てた方がいい、リアス・グレモリー」

 

後ろを見てみるとリアス、アーシア、朱乃、小猫がいた

 

アーシアは対応に困っている様子だったが、他の3人は既に臨戦態勢だった

 

「白龍皇、何のつもりかしら?あなたが堕天使と繋がりを持っているのなら必要以上の接触は―――――」

 

「――――『二天龍』と称されたドラゴン。『赤い龍(ウェルシュ・ドラゴン)』と『白い龍(バニシング・ドラゴン)』。そして闇人(やみびと)が作った『闇皇(やみおう)の鎧』。過去、関わった者はロクな生き方をしていないらしい。あなたはどうなるんだろうな?」

 

ヴァーリの言葉にリアスは言葉を詰まらせる

 

「今日は別に戦いに来た訳じゃない。ちょっと先日訪れた学舎を見てみたかっただけだ。アザゼルの付き添いで来日していてね、ただの退屈しのぎだよ。ここで『赤い龍』や闇皇の蝙蝠とは戦わない。それに―――――俺もやる事が多いからさ」

 

それだけを言い残し、『白い龍(バニシング・ドラゴン)』はこの場をあとにした

 

新はいずれ戦うかもしれない相手に、拳を震わせていた……


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