ハイスクールD×D ~闇皇の蝙蝠~   作: サドマヨ2世

33 / 263
第4章開幕話です。


第4章 停止教室のヴァンパイアとカイザースネーク
波乱の前兆と魔王と父親


休日、新は突然電話でリアスに呼び出された

 

『ちょっと買い物に付き合って欲しいの。デパートの前で待ってなさい』―――――と、いきなり言われてしまって折角の競馬日和が急遽変更させられた

 

かと言って主に逆らう訳にもいかず、バイクでデパートに向かった新

 

着いた直後にリアスと朱乃が到着し、店内に入っていった

 

「……今日は大穴を狙える日だった。女の買い物は昔から長い物だから、競馬は諦めようと我慢してやって来た……なのに、何故……なんで寄りにもよって女性用水着なんだッ!?俺完全に場違いだろッ!店内の視線がチョー痛ぇよッ!」

 

そう、新はデパートにある女性用水着売り場の試着室の前に立たされている

 

店内の女性客や店員から刺さる視線がボディーブローの様に新を追い詰めていった

 

「どう?新、似合うかしら」

 

店内の女性客及び店員の視線を気にしていると試着室のカーテンが開かれ、水着姿となったリアスがポージングしながら新に見せつける

 

「新さんはこちらの方がお好きですわよね?」

 

隣の試着室にいる朱乃も、前屈みになってビキニ姿を新に披露する

 

新はまともな感想を述べる事など出来ずにいた

 

「確かに目の保養にはなるけどよ、何故に俺を選びましたか?」

 

「なに?新は私達の水着姿を見たくないのかしら?それとも、やっぱり裸じゃないとダメ?」

 

「うふふ。新さんは本当にエッチですね」

 

「そういう事言ってんじゃねぇよ!なんで俺を連れてきたのかって聞いてんだよ!」

 

リアスと朱乃は顔を見合わせ、微笑みながら言った

 

「確かにイッセーを連れてくるのも良かったけど、あなたに頼みたかったのよ」

 

「それに新さんは経験豊富ですもの。きっと私達に1番似合う水着を選んでくださると思いまして。昨日の夜に話し合って決めましたの」

 

「あーあー、さいですか。わぁーりましたよ。じゃあこれなんかどうすか?」

 

新は気まずい買い物に駆り出された仕返しとして、2人に際どい水着を見せつけた

 

布面積が少なく、着ても殆ど裸になるような水着だった

 

「……新さん、随分と過激な水着を選びましたね……」

 

「この水着、殆ど紐みたい……」

 

「フッフッフッ。着れるものなら着てみるが良い!2人して俺をからかっているからお返しだ!もっとも、こんな紐みたいな水着を着る勇気など、流石のお二人にも無いだろうな」

 

新は勝ち誇った様に目を閉じて笑う

 

きっとこの2人は今手に持っている水着を着ようだなんて思わないだろう……

 

そう考えていると、新の手から水着が離脱する様な感覚がした

 

「……っ?アケノォ……?ドナイシハリマシタン……?」

 

「せっかく新さんが選んでくださった水着ですもの。新さんがお望みなら……着て差し上げますわ」

 

ゴプッ!新の口からあり得ない音と目玉が飛び出た

 

頬を紅潮させながら朱乃は新がチョイスした水着を持って試着室へ入る

 

「ちょっ!待った!タイムタイムッ!今のなし!ノーカウントッ!」

 

「待っててくださいね?今すぐ着替えますから。うふふ♪」

 

「ぐあぁぁぁぁああああっ!恥ずィィィィィィィッ!チョー恥ずィィィィィィィッ!クソッ!かくなる上は強制離脱ぐえっ」

 

(きびす)を返して逃げ帰ろうとした新をリアスが襟首を掴んで制止させる

 

その目には何故か闘争心みたいな物が宿っていた

 

「待ちなさい新。私の水着も選びなさい」

 

「……拒否権を行使する」

 

「主命令よ。私の水着も選びなさい!朱乃には負けられないわ!」

 

「何でそこまで対抗的になんのッ!?」

 

「良いから早く選びなさい!朱乃には負けたくないのよ!」

 

そんな理由で対抗心を燃やさなくても良いだろ……?

 

新は涙目で静かに呟き、仕方なくリアスに似合いそうな水着を選ぶ事に……

 

「こ、こんなのはどげんすか?」

 

選んだのはシンプルなビキニ

 

先程のよりは比較的控えめだが、それでもエロい水着だった

 

「……ダメよ。さっきよりも過激な水着を見繕いなさい」

 

「もう勘弁してくれッ!俺のライフはとっくに0を通り越してマイナスになってんだよッ!」

 

「なら早く水着を選んで。それとも裸でプールを泳いで欲しいの?」

 

「あ、俺としてはそっちの方がありがたいかな」

 

「イッセーが死んじゃうかもしれないから却下よ」

 

その後は長時間かけてリアスと朱乃の水着を選んでは品定め、選んでは品定めの繰り返しとなり、新の財布は致命的なダメージを受けた

 

 

―――――――――

 

 

「はぁ……今日は今までになく疲れた……」

 

買い物終了後、新は近くの公園のベンチで項垂れていた

 

水着選びが一転して、リアスと朱乃から性攻撃を受けた新

 

何でこんな事になってしまったんだと黄昏ていた

 

「よっ。どうしたんだお前?そんなショボくれた顔をしやがってぇ」

 

声がしたので顔を上げてみると、目の前には二十代くらいの若い男が立っていた

 

ニヒルな笑いを浮かべているが、新はその男の内に眠る何かを察知した

 

「俺に何か用か?」

 

「なぁに。赤龍帝(せきりゅうてい)に挨拶する前に、お前にもチョイと顔を見せてやろうと思ってな―――――闇皇(やみおう)の蝙蝠」

 

その異名で呼ばれた新はベンチから立ち上がって警戒体勢となる

 

若い男は手を前に出して、「今日は挨拶しに来ただけだから安心しろ」と言ってきた

 

「念のためだが、名前を聞かせてもらえないか?」

 

「良いぜ……俺は―――――アザゼル。堕天使どもの(かしら)をやっている。よろしくな、竜崎新」

 

その瞬間、男――――――アザゼルの背中から、12枚の黒翼が羽をばら蒔きながら開かれた

 

 

――――――――次の日

 

 

「冗談じゃないわ。確かに悪魔、天使、堕天使の三竦みのトップ会談がこの町で執り行われるとはいえ、突然堕天使の総督が私の縄張りに侵入し、営業妨害していたなんて……!」

 

リアスは眉を吊り上げて怒りを(あらわ)にしていた

 

その理由は堕天使総督のアザゼルが会談前に接触してきたからだ

 

新とはショッピング後の1回だけだったが、実は一誠とは何度も“契約相手”として接触していた

 

素性と気配を隠して接してきた点に関しては、確かに営業妨害と言えよう

 

「しかも新とイッセーにまで手を出そうなんて、万死に値するわ!アザゼルは神器(セイクリッド・ギア)に強い興味を持つと聞くわ。きっとイッセーがブーステッド・ギアを持っているから接触してきたのね……。新も神器(セイクリッド・ギア)ではないとはいえ、闇人(やみびと)の力を宿している。遂にはそっちにも興味を持ってきたのね……。大丈夫よ新、イッセー。私が2人を絶対に守ってあげるわ」

 

リアスは隣に座っている新とイッセーの頭を撫でる

 

「……やっぱ、俺の神器(セイクリッド・ギア)をアザゼルは狙っているのかな。堕天使の総督なんだろう?」

 

「確かにな。危険が無いとは言い切れない状況だ。神器(セイクリッド・ギア)所有者じゃない俺にも接触してきたくらいだ」

 

新は険しい表情となり、一誠も不安でいっぱいだった

 

「しかし、どうしたものかしら……。あちらの動きが分からない以上、こちらも動きづらいわ。相手は堕天使の総督。下手に接する事も出来ないわね」

 

「アザゼルは昔からああいう男だよ、リアス」

 

リアスが考え込んでいると、突然誰かの声が

 

声がした方向へ視線を移すと、紅髪(べにがみ)の若い男性がにこやかに微笑んでいた

 

その男の姿を見るや否や、リアスは慌てた様子で立ち上がった

 

「お、お、お、お兄様」

 

「あんたは現魔王のサーゼクス・ルシファー様か」

 

新達の目の前にいる男性はリアスの兄であり、現魔王でもある『サーゼクス・ルシファー』

 

突然の訪問に皆が驚いていた

 

「先日のコカビエルのような事はしないよ。アザゼル。今回みたいな悪戯はするだろうけどね。しかし、総督殿は予定よりも早い来日だな」

 

因みに銀髪のメイド、グレイフィアも同伴しており、今日はプライベートで来たらしい

 

「やあ、我が妹よ。しかし、この部屋は殺風景だ。年頃の娘達が集まるにしても魔方陣だらけと言うのはどうだろうか」

 

「お兄様、ど、どうしてここへ?」

 

リアスが怪訝そうに訊くと、魔王様は1枚のプリントを取り出した

 

「何を言っているんだ。授業参観が近いのだろう?私も参加しようと思っていてね。是非とも妹が勉学に励む姿を間近で見たいものだ」

 

駒王学園ではもうすぐ授業参観があるらしい

 

そんな知らせを聞いた新は、眉をひくつかせていた

 

「……っ?どうしたんだ新?そんな険しい顔して」

 

「おい。今……授業参観があるって言ったよな……?」

 

一誠が肯定すると、新はガックリと(こうべ)を垂らした

 

ピリリリリリリッ!

 

ピリリリリリリッ!

 

突如鳴り響く着信音

 

その発生元は新のポケットだった

 

新は嫌気満々の顔でスマホを取り出し、通話オンにする

 

「……もしもし?」

 

『やぁ新。久しぶりだな。そちらでの生活は上手くいってるか?』

 

「何の用でかけてきたんだよ?」

 

『何の用とは失礼だな。もうすぐ授業参観があるらしいじゃないか。私も親として参加しないとな』

 

「親父はただ女子高生を捕まえてセッ◯スしたいだけだろ」

 

『安心してくれ。息子の授業参観でそんな事をする可能性は99%だ』

 

「殆どヤル気満々じゃねぇかっ!とにかく、その日はこっちに来るな!メンドクサイ事態になりそうだからな」

 

『はっはっはっ。もう遅い。私は既にお前の所に向かっている。あと3秒くらいで着くから』

 

ガチャッ!

 

通話を切った新は歯軋りをしてリアスに近づく

 

「リアス部長!今すぐ窓に向かって魔力を撃ってくれ!」

 

「待ちなさい新。いったい何があったの?いきなりそんな事を言われても――――――」

 

ガシャァァァァアンッ!

 

部室の窓ガラスが割れると共に何かが飛び込んできた

 

ゴロゴロと床を転がり、体操選手みたいに綺麗な立ち姿勢を見せる

 

新以外の全員がその者に目を向けた

 

「丁度3秒ピッタリだ」

 

飛び込んできたのはサーゼクス・ルシファーと同い年くらいの男性

 

爽やかな笑顔を振り撒くイケメンだった

 

「な、何なんだあの人……木場より輝いてる様に見えるんだが」

 

「……本当に来やがったか。親父」

 

「「「「「「えぇっ!?」」」」」」

 

オカルト研究部員全員が驚いた

 

なんと窓ガラスをブチ壊して乱入してきたのは、新の父親だった

 

「知らない人には教えておこう。はじめまして。私が新の父親――――――竜崎総司(りゅうざきそうじ)だ」

 

「新の親父!?若すぎないか!?」

 

「はっはっはっ。よしてくれ。私はもう今年で53歳を迎えるんだ。若いなんて言われると照れてしまうぞ♪」

 

「53歳!?とても人の親とは思えない外見なんだけれど……」

 

「美顔なだけだよ」

 

一誠とリアスの言葉に爽やかに解答する総司

 

ふと、リアスの顔を見て指を顎に当てる

 

「……っ?何でしょうか?」

 

「ふぅむ……君、処女だけど新に乳首を(いじ)られたね」

 

「「「「「「っ!?」」」」」」

 

再び全員が―――――特に一誠は目玉が飛び出そうなくらい驚き、新は総司の口を塞ごうと飛び掛かるが軽快に回避された

 

リアスは朱乃以外に知らせてない事実を暴露され、慌てて否定しようとする

 

「はっはっはっ。隠さなくても良い。私も情事に長けていてね、見ただけで処女か否か分かるんだ。新が情事に長けているのも私の遺伝なのだよ」

 

ギギギ……と関節を鳴らしながら新の方を向く一誠

 

彼の目には嫉妬と血だらけの涙と炎が宿っていた

 

「新……?オマエ、部長のチクビヲイジッタノカ……!?チクビヲイジッタノカ……!?」

 

「怖っ!顔怖っ!いや待て……!そ、それはだな」

 

「そこの少年くん。間違いないよ。新は彼女の乳首を弄ったね。この分だと、いずれは処女も――――――」

 

「うわぁぁぁぁぁぁぁぁあああああああんっ!ブーステッド・ギアァァァァァァァァァァァァァッ!」

 

一誠は絶叫しながら左手に『赤龍帝の籠手(ブーステッド・ギア)』を出現させ、恨み骨髄で新に殴りかかった

 

新は気まずそうな顔をしながら逃げ回る

 

「はっはっはっ。若いと言うのは良いね。ところでお嬢さん、今夜は私と一晩ヤらないか?」

 

「総司さん。話の途中で人の妹に手を出すのは失礼じゃないですか」

 

「やぁ、ゼクスくん。久しぶりだな。相変わらず妹思いの顔をしていますね」

 

「お兄様?新の父親とお知り合いなんですか?」

 

リアスはサーゼクス・ルシファーと総司が親しげに話してる様子を見て問う

 

「そうだよ。彼は唯一、『闇皇(やみおう)の鎧』を奪って闇人の王の封印に協力してくれた人間なんだ」

 

「そうなんですか……てっきり、もっと魔人みたいな人柄だと……」

 

「おやっ、そちらの黒髪のお嬢さんも新に乳首を弄られたね?」

 

「あらあら。どうしてその様な事がお分かりになるのでしょう?」

 

「はっはっはっ。息子が手をつけた女性の事を分からずして、父親は務まりませんよ」

 

「アァァァァァァァラァァァァァァァァァタァァァァァァァァァァッ!」

 

「親父やめろ!これ以上何かを言ったら一誠が崩壊しちまう!」

 

総司は新のピンチを無視して、今度は小猫に近寄る

 

「むっ、君はなかなかガードが固そうだね。そのガードを私に解かせてくれないか?」

 

「……嫌です」

 

当然の様に、小猫は汚物を見る目で総司を拒絶する

 

総司は仕方ないと後ろを振り向いたが……

 

シュッ!サワサワサワ……

 

「……きゃあっ!?」

 

目にも止まらないハンドスピードで小猫の尻を撫でた

 

「なかなか綺麗なラインをしたお尻だ。食べ頃になるのはあと数年先だろうね」

 

「……ケダモノ!」

 

小猫は後ろから拳を打ち抜こうとするが、総司はそのまま指2本で拳を止めた

 

「……っ!?小猫の拳を止めた!?指2本だけで!?」

 

「はっはっはっ。どうやらかなりのお転婆ちゃんだが、その程度のパワーでは私のハートを打ち抜く事は出来ないぞ?」

 

総司は拳を解放して、新に1枚のプリントを投げつける

 

何とか一誠を鎮めた(と言うよりやむ無くボコボコにして気絶させた)新は、息を切らしながらプリントを拾う

 

「新、授業参観には必ず行くぞ。女子高生―――――折角の息子の学生ライフの一部を見れるんだからな」

 

「今真っ先に女子高生って単語を聞いたぞ」

 

「ではゼクスくん。話はまた後日にさせてもらうよ。これでも仕事が忙しかったのをすっかり忘れていた」

 

総司は割れた窓から勢い良く飛び出し、ハングライダーを展開させて去っていった

 

「な、何だか変わったお人ですね……お兄様」

 

「うん。総司さんは時々、凄いのか凄くないのか分からない人なんだ」

 

因みに壊れた窓ガラスは、壊した総司の息子である新が修理する羽目になったとか……

 

 

―――――――――

 

 

その日の夜、新は一誠の家に呼ばれた

 

サーゼクス・ルシファーが新と一誠に話がしたいからと、一誠の家に急遽泊まる事になった

 

「2人とも、アザゼルに会ったそうだね」

 

「……はい」「はい」

 

2人は素直に肯定する

 

魔王様が目の前にいるので、流石に気が気でなかった

 

「何かされた訳ではなさそうだれど、何かは言われたのかな?」

 

「……『今度、改めて会いに行く』と」

 

「俺も同じ台詞を言われました」

 

「そうか。……アザゼルは神器(セイクリッド・ギア)に強い興味を持つ。キミのブーステッド・ギアも例外じゃないだろう。現にキミと同じ『神滅具(ロンギヌス)』を持つ者が彼のもとへ身を寄せている」

 

「俺の『闇皇の鎧』は神器(セイクリッド・ギア)じゃないが、アザゼルはこいつにも興味を示してるのでしょうか?それに、何の為に『神滅具(ロンギヌス)』所有者が?」

 

「それは分からない。けれど、アザゼルは天界、冥界、人間界に影響を及ぼせるだけの力を持った組織の総督だ。利用しようとすれば多岐に亘るだろうね。しかし、彼はコカビエルの様な(いくさ)好きではない。過去の大戦で1番最初に戦から手を引いたのは堕天使だったぐらいだからね」

 

サーゼクスの言葉に、新は先日の事件を思い出す

 

コカビエルは総督であるアザゼルを貶していた

 

その様子と今の話を合わせると、確かにアザゼルは他の堕天使とは違う雰囲気を発していたと思い返す

 

「その上、闇人(やみびと)も本格的に動き始めたからね。直に『チェス』のメンバーが全員揃うかもしれない」

 

「サーゼクス様。俺は既に『チェス』とやらのメンバーに出くわしましたよ。しかも2人、『キング』と『ビショップ』に」

 

「……そうだったね。でも安心しなさい。私がキミ達の身の保障を約束するよ。せっかく伝説のドラゴンと『闇皇の鎧』が悪魔側に来てくれたのだから、優遇させてもらうよ。それに妹はキミ達の事を大切にしている。あんなに楽しそうなリアスは冥界でもそう見れなかった。きっと、今は毎日楽しいのだろう。それはキミ達のお陰だと私は思っている」

 

そう言われた新と一誠は少し照れた

 

そしてこれからも、リアス・グレモリーの『兵士(ポーン)』でいる事をサーゼクスに告げた

 

「ところでイッセーくん。新くん。話は変わるが、キミ達は女性の大きなお乳が好みかい?」

 

「はい!大好きです!」

 

一誠のハッキリした返事に、新は不適に笑う

 

「一誠。デカイ乳だけが全てだと思うなよ?乳っつうのはな、存在するだけで女の魅力を引き立てる。小さかろうが大きかろうが、俺は全ての乳を愛でて弄る」

 

「ぐっ!俺に黙って部長の乳首を弄りやがったお前が言うなーっ!」

 

「確かに、リアスの胸は兄の私から見ても豊かなものだと思う」

 

「はい、部長の―――――主のお乳さまは最高の物だと思います!」

 

一誠はまたまた元気良く素直に答え、新もウンウンと頷く

 

「これは可能性の話なんだが……イッセーくんのブーステッド・ギアで高めた力を、リアスの胸に譲渡したらどうなるんだろうね?まあ、気にしないでくれたまえ」

 

「「っ!?」」

 

2人はかつてない衝撃に襲われた

 

そこから新と一誠は布団の中に潜り込んで緊急会議を開く

 

「ぶ、部長のおっぱいにブーステッド・ギア・ギフトを使う……?そんな事が可能なのか……!?」

 

「理屈上は出来るかもしれないが、何がパワーアップしやがる?単純にサイズが増すのか……?極上の丸みを帯びる……?いや、もしかしたら感度が増して超絶敏感乳首に……!?」

 

サーゼクスが隣で眠りにつく中、新と一誠は『部長のおっぱいにブーステッド・ギア・ギフトを使用したらどうなるのか?』と言う討論を一晩中続けた


▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。