「えぇいっ!」
「やぁっ!」
「おっと!フッ、ホッ」
修行期間が終盤となり、ライザー眷属達の動きがだいぶサマになってきた
トレーニングスーツの効果で、以前より身軽さが向上されている
新も一度に全員を相手にするのは流石にキツくなってきたので、双子を除いて1人ずつ組み手を行っていた
今はイルとネルの番である
「小柄な体格を活かせ!相手が反撃出来ないような場所から攻撃するんだ!」
「「はい!」」
新は右手に鎧を展開した状態でチェーンソーをいなす
双子は攻撃の隙を探しているが、なかなかコツを掴めない
新は鎧の手でチェーンソーを叩き落とし、2人の乳房をプッシュした
「きゃんっ……また触られちゃった」
「相手の隙を探すって難しい……」
「まぁ。そんな簡単に出来たら苦労はしねぇけど、少なくとも以前よりマシにはなってきてる。後は自分達の腕次第だ」
誉められたイルとネルは嬉しそうに跳び跳ねる
「よし。これで組み手は全員終わったな」
メニュー全ての修行が終了し、全員が力を抜いて座る
「ミラは唯一の武器である棍を掴まれた時の対処法を編み出せ。破壊されたら打つ手が無くなるからだ。イルとネルも同じ。イザベラは攻撃面は申し分ないが、カウンターに気を付けろ。動きが速いから、相手が少し手を前に出しただけで大きなダメージになる。さっきみたいにな。
「な、長かったぁ……」
「2ヶ月の間、必死に修行していたが……実際は1時間しか経ってないから不思議だ」
「汗だくだからお風呂入ろっと」
女性陣は小さいタオルを持って、新が作った露天風呂へ歩いていく
「あっ。お兄さんも一緒に入る?あれっ……お兄さん?」
そこに新の姿は無かった
―――――――――
「修行させてはいるが、俺も体を動かさないと鈍っちまうよな」
新は1人、人目を忍んで巨大な岩の前に立っていた
両手に『
「シャアッ!」
ドスドスドスドスドスッ!
新は連続で拳を突き出し、岩に穴を開けていく
徐々に拳の速度を上げていき、最終的には人型の穴を完成させた
「はぁ……はぁ……はぁ……ふぅ〜。『
新はもう1つの岩に、先程と同じやり方で穴を開ける
10個開けたところで亀裂が入り、巨石はガラガラと大きな音と共に崩れた
「ここにいたのか」
「ん?イザベラ。風呂に入ってたんじゃないのか?」
「あぁ。まだ皆入ってないよ。君が突然いなくなったらおかしいと思って。それに、毎晩隠れてこんな特訓をしていたのか」
「新しい力を得たんだよ。その状態を保つ為にやってるんだが……如何せん上手くいかねぇや」
新はポリポリと頭を掻く
「近い内に三大勢力の会談がある。そいつは
「ふふっ。君みたいな者でも心配はするんだね」
「それは俺が無神経だと言いたいのか?」
「許してくれ。私達も正直言って不安がいっぱいで、気を紛らわせたかったんだ。闇人に対しての認識は"恐怖"しかない……もし私達が殺されてしまったら、ライザー様は……」
表情が沈むイザベラに新は肩をポンッと叩いて言う
「今までやってきた修行は勝つ為にじゃねぇ。生きる為の修行だ」
「生きる為の……?」
「俺にとって本当の敗北は死ぬ事だ。死んじまったらセッ◯スも何も出来なくなる。だが、負けても生きていればリベンジ出来る。いつでも、何度でもな……俺はそう思っている」
「真顔で性交をする事まで言わなくても良かったんじゃないのかな……?」
「そうか?欲深くても良いじゃねぇか。何せ俺は悪魔だから」
「……君の意見、皆で参考にさせてもらうよ。どうだろう?スッキリしたところで露天風呂に入ろうじゃないか。昨日は背中を流せなかったからね」
「俺は流されるより流す方を所望してる。当然、後ろも前も」
「本当に君はスケベだな」
―――――――――
「あっ、お兄さん」
「イザベラ、少し遅かったじゃないか。何か話していたのか?」
「ちょっとね」
「そう、チョイと世間話を。さて、ひとっ風呂浴びたらここから出るぞ〜」
新はバサバサと服を脱ぎ捨て、1番最初に浸かる
女性陣も続いて服を脱いでいく
「何かもう随分と免疫が付いた感じだな」
「あなたのお陰でね」
「これでもまだ恥ずかしいんだぞ」
「「大人のレディになるためっ!」」
「勘違いしないで。修行に付き合ってくれたから、そのお礼よ」
「私はすっかり慣れてしまった」
上から順番にミラ、カーラマイン、イルとネル、
イザベラは入るや否や、四つん這いで新に近づいていく
「私達の頼みを聞いてくれてありがとう。じゃあ早速だが……」
「分かってる。背中を流したいんだろ?遠慮なく来い」
新はイザベラに背中を向ける
「お言葉に甘えて、遠慮なく……」
ムニュンッ
イザベラは抱き着く形で豊満な乳房を新の背中に押し付けた
「「「「「――――っ!?」」」」」
「ホゲッ!?おまっ、何ばしよっとりまんの!?」
「何って。君はスケベだから、こういう洗い方が好きだろうなと思って」
「まさかこんな修行場でソ◯プ紛いの体験をするとは思わなかったぜ……」
「……君の背中は暖かいな。抱いていると、何故か安心させられてしまう」
イザベラは新の背中を堪能しつつ、大きな乳をより強く押し付ける
「イザベラ姉さんズルい〜っ!」
「私達もお兄さんにくっつく〜っ!」
対抗心を燃やしたイルとネルが、新の前面から抱き着く
「まさかのsandwich!?」
「お兄さんどう……?私達のおっぱい……」
「ち、小さいけど……プニプニで柔らかいよ……?」
「さ、流石にこれは味わった事ねぇぞ……。この事を一誠が知ったら発狂しやがるだろうな」
新はそんな事を小声で言いながら、3人の身体を撫で回す
残ってるミラ、カーラマイン、
「う〜……わ、私にもさせるんだ!『
「おいコラ!今『
「私だって!1つ年下のイルとネルには負けられないわ!」
「えぇっ!?お前の方がこいつらより年上なのッ!?」
「1人だけ仲間外れってのも癪ね……私も参加するわ」
「マ・ジ・で・す・か・い?」
カーラマインが右腕、ミラが左腕、
この状況下では新の下半身もかなりヤバい事に……
「……あれ?何か、お尻に固い物が……」
「――――っ!おっとこの先はまだまだ早いのでNGッ!」
ドォォォォォォンッ!
珍しく赤面した新は、魔力を撃ち放って危機を脱した……
斯くして、ライザー眷属達との修行は無事(?)終了し、彼女達は力を付ける事に成功した