ハイスクールD×D ~闇皇の蝙蝠~   作: サドマヨ2世

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闇が動き出す予兆

闇人(やみびと)の『二代目キング』大牙(たいが)と『ビショップ』神風(かみかぜ)が去った後、新逹一行は騒ぎを聞き付けた魔王及び悪魔逹に事情聴取を受ける羽目になってしまった

 

 

 

結果――――――"闇人の襲撃"として咎められなかったものの、会場の修理などを手伝わされた

 

 

 

 

―――――――――その夜

 

 

 

 

「ごめんなさい、新」

 

 

 

場所はオカルト研究部室

 

 

 

新は疲れたので自宅に帰ろうかと思ったのだが、急に呼び出された

 

 

 

呼んだのはリアスと朱乃の2人

 

 

 

呼び出されるや否や、リアスが頭を下げてきたので新は呆然としていた

 

 

 

「話はお兄様から聞いたわ。まさかライザーを追い詰めていたなんて知らなかったの……。あの時はただ……皆が傷付くのを見ていられなかった……大局を見るのが怖かった……。本当にごめんなさい……っ。だから……見限らないで……」

 

 

 

「私からもお願いしますわ」

 

 

 

もう一度頭を下げるリアス

 

 

 

その隣に座る朱乃も新に頭を下げた

 

 

 

新は申し訳なさそうな顔で頭を掻く

 

 

 

「あ〜……別にもう気にしちゃいねぇから、そこまで(かしこ)まらないでくれ。初めてのレーティングゲームだったろうし、俺も好き勝手に暴れたからさ。それに……そういう情愛を持っていたり、振る舞えるのが羨ましいって思っちまった訳だし」

 

 

「「……っ?」」

 

 

「俺達バウンティハンターは実力と自分主義の世界だ。共闘する事はあっても……結局そいつは金と自分のランク、保身の為、仲間意識なんてモノは薄っぺらい紙切れみてぇなモンさ」

 

 

新の言う通り、バウンティハンターは資本主義と同じ様に競争世界である

 

 

他人を蹴落としてでも己のランクと報奨金を引き上げていかねば生き残るのは困難

 

 

故に一時的な共闘はあれど、それが終われば敵同士となる

 

 

味方など誰1人いない孤独な世界をこの歳まで生きてきた……

 

 

「今までは相性の悪い奴って言うか、気が合わない奴の割合が多かったんだ。仕事でも勝手に突っ走って一匹狼気取り、心の底から笑い合える仲間って奴を欲しいとも思わなかった」

 

 

新はリアスの手を握る

 

 

「だから俺はリアス部長に会えた事、眷属になれた事を感謝してるぜ。ここでなら俺はもっと笑える気がするんだ。そういう場所に居させてくれるだけで帳消しどころか釣り銭も出せる。ありがとな」

 

 

予想だにしてなかった新の面持ちと発言にリアスは一瞬呆け、直ぐに軽く吹き出して微笑む

 

 

「謝らなくちゃいけない立場にいるのに、あなたからお礼を言われるなんて思わなかったわ」

 

 

「分かってくれた相手をこれ以上責める道理なんかねぇだろ?」

 

 

「うふふ、新さんってば優しいんですね」

 

 

「俺は基本的に優しいんだよ。特に良い女に対してはな。ただ……ガツンと言わなきゃいけねぇ時は言う。ただ……あの時はキツく言い過ぎたかな?一応謝っとく、ゴメンな」

 

 

あの時とはリアスが投了(リザイン)した時だろう

 

 

新が頭を掻いた後に頭を下げる

 

 

「ううん、良いのよ。私も『(キング)』としての自覚が足りてなかったから、良い薬になったわ」

 

 

「そっか。じゃあこの話は終わり。そろそろ――――」

 

 

「待って」

 

 

ソファーから立ち上がり帰ろうとした新を呼び止めるリアス

 

 

怪訝そうに窺っていると……突然リアスが服を脱ぎ始めた事に新は驚く

 

 

 

状況がよく理解出来ない新に構わず、リアスはブラのホックを外して乳房を見せる

 

 

 

「急にあなたを呼んだのは……ちゃんとお礼がしたいから……。まだ処女はあげられないけど、それ以外なら……」

 

 

 

リアスの顔が紅潮する

 

 

 

新はいきなりの事に戸惑うが、すぐに落ち着きを取り戻す

 

 

 

「『(キング)』にそこまで言われたら無下に出来る訳ねぇよな。良いんだな?乳首弄りまくるぞ」

 

 

 

新の言葉にリアスは無言で頷く

 

 

 

いざ行かんとしたところで、今度は朱乃が待ったを掛ける

 

 

 

「私も是非お礼をさせてください」

 

 

 

「えっ?朱乃さんは何で?」

 

 

 

「新さんが私の代わりに『女王(クイーン)』を打倒してくれましたよね?だから、そのお礼ですわ」

 

 

 

朱乃も服を脱いで豊満な乳房を惜しみ無く見せる

 

 

 

新は今、何とも美味しすぎる現状にいた

 

 

 

「ですから、私のおっぱい……触ってくださらない?」

 

 

 

「ハハッ。何だろな、この状況。一誠が知ったら血の涙を流しそうだ。それじゃあ、お言葉に甘えて」

 

 

 

新は右手でリアスの乳房を、左手で朱乃の乳房を揉み始めた

 

 

 

今まで味わった事のない感触に新は若干感動してしまう

 

 

 

「んっ……ぁんっ。あ、はぁ……新、凄い上手ぅ……」

 

 

 

「本当、ですわ……んんっ……。イヤらしさの中に、優しさも感じる様な……ぅんっ。不思議な感覚……ぃやんっ」

 

 

 

「ヤッベェ……あんたらの顔、すげぇ興奮するんだけど……柔らかいし、感度も良すぎる……」

 

 

 

「そ、それはぁ……!新の手つきが、イヤらし過ぎる……から……!あぁんっ!ち、乳首ぃ……乳首を、強くしちゃらめぇぇぇ……!ひゃうんっ!つ、爪もらめぇぇ!気持ち良すぎて―――――――あぁぁぁぁあんっ!」

 

 

 

「あ、はぁ……はぁ……新、さぁん……!私も、乳首を……弄ってぇ……!んんっ!もっと、もっと強くしてください……!気持ち良い、です……!あぁっ!爪でクリクリなんて……!エッチで、気持ち……良すぎてぇ……!はうぅぅぅぅぅぅんっ!」

 

 

 

新の女体を蕩けさせる手技にリアスと朱乃は息を荒くさせながら新に(もた)れる

 

 

 

「はぁ……はぁ……っ。よ、予想以上に……気持ち良かった……っ」

 

 

 

「はぁ……はぁ……新さん、本当に……エッチで、上手でしたわ……クセに、なりそうです……」

 

 

 

「いや〜。リアス部長と朱乃さんも良い乱れっぷりだった。それにこんな良い女の乳房を揉めるとは思わなかったぜ」

 

 

「……新はいつもこんな風に他の女性を堕としているの?」

 

 

「おうよ。自慢にもなるが、俺のテクで堕ちなかった女は今までいねぇ。人妻だろうが未亡人だろうが聖女だろうがな」

 

 

 

「あらあら。新さんは好き嫌いが無いんですね♪」

 

 

 

「良い女は全て抱く!それが俺のルールだ!あ、因みにセッ◯スする際はちゃんとゴムを着けるぜ?相手が生でシたいなら別だが」

 

 

 

新は自信満々に言い放つ

 

 

 

帰り際に朱乃から耳元で「いつか私の処女を貰ってくれますか?」と囁かれた時は、流石に目玉が飛び出しかけたとかなんとか……

 

 

 

 

――――――――新の自宅

 

 

 

 

「お帰りアラタ〜!」

 

 

 

「どうだった?結婚式に殴り込んだ感想は?」

 

 

「あ、あぁ。なかなか貴重な体験だった。オマケに良い思いも出来たし」

 

 

「それは良かったわね。……ねぇアラタ。あ、後でちょっと大事な話があるから……部屋で待ってなさいよ。良い?」

 

 

 

「……っ?あぁ」

 

 

 

 

――――――――

 

 

 

 

「朱乃、彼の所に行くのね?」

 

 

「ええ、もう決めましたわ。リアスはどうするの?一緒に来る?」

 

 

「わ、私は……その……まだもう少し考えさせて……。心の準備が出来てないの……」

 

 

「あらあら、そんなに深く考え込まなくても宜しいのに。あの人ならきっと受け止めてくれますわ。私でも、あなたでもね」

 

 

「だ、だからよ。私はあの子の主なのに……」

 

 

「リアスってば純情なのね」

 

 

「――――っ!も、もうっ!からかわないでちょうだい!」

 

 

「うふふ♪じゃあ私は先に行かせてもらうわ。恋愛事は先手先手を取らないと実りませんもの」

 

 

 

――――――――――――

 

 

 

「ねぇねぇキング。クソフェニックスがあれだけ弱いんだからさぁ、他の悪魔達も大した事ないんじゃないの〜?」

 

 

 

「ビショップ。悪魔を愚弄するのも大概にしておけ。あれはフェニックス家の三男が己の力を過信し過ぎていたから、付け入る隙があっただけだ。他の72柱にも細心の注意を払え。特に―――――今のグレモリー家は厄介だからな」

 

 

 

「あ〜、『初代キング』から『闇皇(やみおう)の鎧』を奪った男の息子と赤龍帝(せきりゅうてい)がいるんだよねぇ?そいつらはブッ殺すの〜?」

 

 

 

「確かに奴等は我々にとって大きな障害になるが……逆に言うなら、味方にしてしまえば大きな糧にもなる。それに『闇皇(やみおう)の鎧』と『赤龍帝の籠手(ブーステッド・ギア)』をあそこまで使いこなす者は、この先早々に現れる事は無いだろう」

 

 

 

「……チッ。『初代キング』なら"力だけ抜き取って殺してしまえ"って言うだろうに……」

 

 

 

「何か言ったか?」

 

 

 

「うぅん、な〜んにもっ。それよりさぁキング、彼とは連絡取れたの?」

 

 

 

「ん?あぁ、神代剣護(かみしろけんご)か。今まで音信不通だったが、ついさっきようやく連絡が取れた」

 

 

 

「キヒヒッ。それでもまだ『チェス』は揃わないね〜。『ルーク』と『二代目クイーン』は何処で何やってるんだろ?『ポーン』は相変わらず殺戮祭りで薔薇を咲かせまくってるし」

 

 

 

「勝手な行動をしているが、いずれ集まるだろう。あいつらも『チェス』の一員だ。気長に待て」

 

 

「へいへ〜い。あ、カプリンチョ無くなったから買ってくるね〜♪」

 

 

 

「……その菓子は、そんなに美味いのか?」

 

 




ようやく第2章を終えました……。まだまだ先は長いですけど、頑張っていきます

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