「うーん、やはりトリアイナのコンボは『
休憩中、一誠はおにぎりを頬張りながら祐斗にそう言った
祐斗は汗を拭きながら答える
「そうだね、トリアイナ版『
グレモリー眷属はグレモリー領の地下にある広大な空間でトレーニングに励んでいた
一誠と祐斗は実戦形式の模擬戦をして、ひと休みしている所だった
遠くではゼノヴィアのトレーニングにロスヴァイセが付き合い、ギャスパーと小猫がそれぞれのサポートに回っていた
それをリアスと朱乃がアドバイスを掛けながら見守り、アーシアはイリナと神聖な儀式について話し込んでいる
一方、新は渉と模擬戦を繰り返していた
お互いが全力でぶつかり、休憩を
火花と剣戟の音が延々飛び交い、その勢いは回を重ねる毎に苛烈さを増していった
「しっかし、スゲェよなぁ……あの2人。もう何時間も打ちっぱなしじゃないか?」
「一応オーバーワークで倒れないように注意はしてるんだけどね。―――あ、終わったみたいだよ」
新と渉の打ち合いがようやく終わり、新は息を切らしながら座り込む
ペットボトルの水を頭から被って肉体を冷却させる
水気を飛ばした後、呼吸を整え始めた
「新、いくらゲームが近いからって追い詰め過ぎじゃないか?下手したらぶっ倒れるぞ」
「……あぁ、分かってる。けど、相手が相手だ。サイラオーグは……俺が今まで見てきた相手の中では、恐らく最強クラスに匹敵する。油断出来ないからな……。それに……サイラオーグを超えるぐらいにならないとあいつには―――」
「……?」
「いや、何でもない」
何かを言い掛けようとした新に一誠は疑問符を浮かべる
休憩を終えて再度トレーニングに戻ろうとした時、「今日はここまでよ」とリアスが制止してきた
「明日は記者会見だもの。あまり練習ばかりしていると、明日酷い状態で記者達の前に出る事になるわ」
“……記者会見……?”
その一声に新は片眉を吊り上げ、一誠は目をパチクリさせる
間の抜けた顔をしている2人にリアスが微笑みながら追加情報を告げる
「あら、言ってなかったかしら。ゲーム前に私達とサイラオーグのところが合同で記者会見をする事になったのよ。テレビ中継されるのだから、変な顔しちゃダメよ?」
「聞いてねー……っ」
「え、えええええええええええっ!?」
初めて聞いた情報に2人は呆気に取られた
――――――――――
次の日の夜、学園祭の準備を含んだ一連の活動を終えた後に新達が向かったのはグレモリー領にある高級ホテル
現在、新達は上階の控え室で待機していた
広い一室、高級家具一式が揃い、テーブルの上には見た事も無いフルーツ盛りやケーキ、お菓子などが並んでいる
このホテルの2階ホール会場にてグレモリーとバアル、両眷属の合同記者会見が開かれる
内容は至ってシンプル、ゲーム前の意気込み会見だそうだ
ソファーに座り込む新、彼の膝の上でケーキをモグモグと食べる小猫
特に緊張している様子は無さそうだ
アーシアやロスヴァイセは鏡の前でメイクの調整に夢中になっており、ゼノヴィアは簡単な薄化粧だけで済ませていた
リアスと朱乃は準備万端で、化粧を済ませたせいか艶のある雰囲気を出していた
「ギャスパーくんはいつもの女子の制服で良いのかい?」
「は、はい。今更男子の制服を着てもなんなので……て言うか、出たくないですぅぅぅぅっ!引きこもりの僕には記者会見なんて場違い過ぎて耐えられません!」
祐斗とギャスパーも身支度が終わっていたようだが、ギャスパーは早速段ボール箱の中に逃げ込んだ……
記者会見の時間は刻一刻と迫り、新も最終確認を済ませようかと思っているのだが―――小猫は一向に新の膝上から離れようとしない
新の視線に気付いたのか、小猫はほんのり頬を赤く染める
「……今日は焼き鳥がいないから新先輩の膝上にいたいんです」
それを聞いて朱乃は微笑ましそうにしていた
「あらあら。小猫ちゃんったら、レイヴェルちゃんに新さんを取られると思っているんですわね」
「そうなのか?」
新が訊くと小猫は口を可愛く尖らせながら答える
「…………先輩は優しすぎるから、困る事も多いんです」
「小猫、俺は取られる側より取る側だって知ってるだろ?」
小猫は不満げな表情のままだが、尻尾をフリフリと振っているので少しは機嫌を直してくれたようだ
控え室の扉が開かれて「皆さん、そろそろお時間です」とスタッフが声を掛けてくる
通路を進んでいくと、見知った人物と出くわした
「あ、リアス先輩に兵藤、竜崎、オカルト研究部の面々じゃないか」
「匙!お前何やってんだ?」
「言ってくれるぜ……。まあ、仕方無いか。こっちはあんま注目されないまま決定したわけだしな」
匙が溜め息を吐きながら続ける
「俺の所も対アガレス戦のゲームをするのさ。その記者会見を今日やるんだ」
「は?」
「な、なにぃぃぃぃぃぃっ!?は、初めて聞いたぞ!」
片眉を吊り上げる新と驚く一誠にリアスは首を
「言ってなかったかしら?ソーナの所も私達の試合と同時期にシーグヴァイラ・アガレスとゲームをやるのよ。あっちもアガレス領で湖上に浮かぶ島々が会場だったかしら」
「……最近、事前情報の提供が
新がジト目でリアスを見ていると匙が苦笑する
「だから言ったろ?注目されてないって。そりゃ、そっちはおっぱいドラゴンとリアス先輩と
「元ちゃん、行きましょう。遅れちゃまずいし。リアス先輩、それではごきげんよう」
シトリー眷属の『
新達はそのまま通路を抜けて会場となるホールに姿を現す
拍手の中、広い会見場に入った瞬間―――闘気が満ちているのか、ピリッとした緊迫感が肌を走る
会見席の上には悪魔文字で「サイラオーグ・バアルVSリアス・グレモリー」と書かれた幕があり、既にバアル眷属は揃っていた
間を空けて、バアル陣営の隣席に新達が座る
リアスが中央、右隣に朱乃、左隣に新と一誠と言う注目される位置取りで
サイラオーグの体からは張り詰めた気合が発せられていた
表情もかなり険しく、病院で会った時とはまるで別人である
『両眷属の皆さんが揃ったところで、記者会見を始めたいと思います』
司会がそう言って記者会見がスタート
ゲームの概要、日取りなど基本的な事が司会によって改めて通達され、その後は両『
会見は無事に進み、遂に両眷属の注目選手への質問が始まった
男性人気の高いグレモリー眷属女性陣が質問に一言返し、女性人気の高い祐斗も難なく返していく
そして……質問が遂に新にも向けられた
『冥界の人気者おっぱいドラゴンこと兵藤一誠さんと並ぶ「蝙蝠皇帝ダークカイザー」こと竜崎新さんにお訊きします』
「はい」
いつもは堅苦しい場面が苦手な新もこの時だけは不真面目な様子を見せず、淡々とした態度でこなしていく予定だったのだが……
『今回もリアス姫の胸をつつくのでしょうか?つつくとしたら、どの場面で?』
“ナ 二 ソ ノ シ ツ モ ン ?”
予想の斜め上を一気に駆け上がるような質問に新の頭の中が一瞬真っ白になる
顔を引きつらせている間にも記者の質問は続く
『特撮番組同様、リアス姫のお乳をつついたり、揉みしだくとパワーアップすると言う情報を得ています。それによって何度も危機的状況を乗り越えてきたと聞いているのですが?』
『『ひでぇ質問だな!』』
新と一誠のツッコミが心の声でシンクロした……
しかし、一誠はこれが自分に対する質問じゃなかった事に内心安堵する
新は今にもキレそうな雰囲気を出していたが、グッと堪えて何とか質問に対する答えを見出だそうとする
しかし、先程のアホな質問のせいで頭が混乱しているせいか、上手く言葉を出せず考え込む
遂には身体機能までおかしくなってきたのか―――“ブシュンッ!”とクシャミまで出てしまった
「失礼」と切り返そうとする新だったが……その“クシャミ”がまずかった
『ぶちゅう!?今ぶちゅうと言おうとしてませんでしたか!?それってつまり、ぶちゅうぅぅぅっと吸うと言う事ですか、胸を!?』
突然フラッシュが大量にたかれ、記者達もざわめきだした!
これには流石に平静を
「何を勘違いして聞いてんだぁぁぁぁぁぁぁぁっ!?このバカ記者どもがっ!今のはただのクシャミだろ!?」
怒鳴り散らす新だが、その勘違いはまたトンでもない方向にズレ始める
『それはリアス姫のお乳を吸うと言う意味ですか!?』
「なんで“クシャミ=吸う宣言”になるんだよ!?」
『つついたり揉むとパワーアップするとしたら、吸うとどうなるんですか!?冥界が崩壊するとかあり得るんでしょうか!?』
「知るかバカ野郎ッ!」
『リアス姫!これについてコメントをお願いします!』
「……し、知りません!」
リアスは最大レベルに赤面し、恥ずかしそうに顔を両手で覆い隠した
隣の席では朱乃が堪えきれずに吹き出している
『サイラオーグ選手はどう思いますか?』
バカ記者の1人がサイラオーグにまで質問を振った
サイラオーグは真面目な表情で答える
「うむ、リアスの乳を吸ったら
『おおおおおっ!』
「そんな事を真面目に言ってんじゃねぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇっ!」
記者会見は張り詰めた雰囲気から一気に砕け、笑いに満ちた状態で幕を閉じた……
「ハハハハハハハハ!」
記者会見後、会見場の裏手に集まるグレモリー眷属とバアル眷属
そこでサイラオーグが豪快に笑っていた
「いや、すまん。しかし、お前達と絡むと楽しい事ばかりが起こるな。戦闘前だから闘志を纏って会場入りしたんだが、すっかり毒気を抜かれてしまった。いやいや、逆にリラックス出来たぞ」
「もう!サイラオーグも変な事言わないでちょうだい!」
赤面して涙まで浮かべているリアスはサイラオーグに怒っていた
よほど恥ずかしかったのだろう……
新も会見での失態がよほど
「良いではないか。結果的に
「全然楽しみじゃねぇよ!」
サイラオーグはフーッと笑顔で息を吐く
「なるほどな。これがグレモリー眷属と戦うと言う事か。会見でもコメントで戦わねばならないとは思わなかったぞ」
「す、すみません、こんな調子で……決してバカにするつもりはなくて……」
一誠は謝るが、サイラオーグは首を横に振る
「そんな事は無い。気にしないぞ、俺は。逆だ。あんなにも注目を集める場所であれだけの事を起こすお前達に未知のものを感じる」
サイラオーグは
「今夜は楽しかった。次に会うのは決戦の時だな。―――空で会おう」
記者会見も終わり、刻々とサイラオーグとのゲームの日が迫っていく
――――――――――
「……ったく、明日の冥界の朝刊、読みたくねぇ……」
新は自宅の大浴場に浸かりながら記者会見時の事をボヤいていた
思いも寄らない方向に進んでしまった記者会見の内容を思い出してしまうので、気分転換も兼ねて風呂に入る事にした
しかし、試合が近いせいか思ったようにスッキリせず、日に日に高揚しているのも原因なのかもしれない
……夢を懸けての一戦……
そう思うと余計に気分が
「あぁっ、クソッ!俺らしくもねぇ!……こんなに悩むなんてな」
新はモヤモヤ気分をどうにか払拭出来ないものか思索に
扉を開けて現れたのは―――全裸のリアスだった
バスタオル1枚すら纏わず、自身の体を隠そうともしないリアス
「あら、新じゃない。ちょうど良かったわ。一緒に入らせてちょうだい」
「別に構わねぇけど」
リアスは広い浴槽に入り、新の隣に座り込む
新は湯船に浸かったリアスの裸体に視線を配らせた
艶っぽさが以前より拍車を掛けている様に見え、水気を含んだ
その
「二人きりね。ここで新に押し倒されたら、私、どうなっちゃうのかしら?でも、新は私達の裸なんて見慣れているから、そうでもないのかしら?」
「―――っ。そんな事は無い。状況次第じゃ俺だってグッとくるものがある」
「ふふっ、そうみたいね。新の焦り顔って新鮮」
チャプチャプと湯を揺らして新に密着するよう近付いていくリアス
湯の中で新の手を握り、ジッと見つめる
すると、リアスがこんな事を聞いてきた
「ねえ、新。新にとって私は……何なの?」
「ど、どうした急に―――」
「答えて」
リアスは真剣な表情で新に質問の答えをせがんだ
新はこれまで
「リアスは俺にとって最高の主であり―――今の俺に変えてくれた大恩人だ」
「……?今のあなたに変えた?どういう事?」
「そうだ。昔の俺はとても褒められる様な生き方をしていなかった。バウンティハンターの任務とギャンブルで金を稼ぎ、酒を飲んで飯を食って、女を抱いて―――その日暮らしの毎日を送ってきた。夢も目標も持たない自堕落な生活に囚われ、そこから抜け出そうとしなかった。人生の負け犬だったんだ……」
新は今まで隠してきた心情を吐露し、リアスも初めて知る新の嘘偽り無き心情に言葉を出せなかった
いつも堂々と振る舞い、自分や朱乃達を幾度も助けてくれた新が弱音を吐いている……
沈んだ表情の新は
「でもな……そんな情けない俺を変えてくれたのがリアスだ。リアスに出会ったから―――リアスの『
話が進むにつれて涙を落としていく新は―――改めて告白する
「今頃気付いたんだ……っ。リアス、俺は……俺は……お前にも惚れていたんだって……っ」
「―――っ」
新の口から出てきた告白の言葉
リアスは胸を締め付けられる様な感覚に襲われた
しかし、それは痛く苦しいものではなく―――嬉しさから来るものだった……
言葉を詰まらせていた彼女に新は涙を
「本当に……本当にありがとう、リアス……っ。今ならハッキリ言える……っ。俺は―――お前が好きだ」
「―――っ!」
終始言葉を詰まらせるリアス
次の瞬間、目から大粒の涙をポロポロと流していく
「…………先に言われちゃったわね……っ。私が先に言おうと思ってたのに……」
「……え?」
「ズルいヒトね、新は……。いつもいつも先を越してばかり……。でも、お陰であなたを本当の意味で知れた様な気がする……」
リアスが新の頬を撫でる
「嬉しい……嬉しいの……。本当のあなたを知れて……っ。そのあなたに好きって言われて……っ」
「じゃ、じゃあ……リアス……そう思って良いのか?」
新の問いにリアスは頷いた
「新、私もあなたの事を愛している……。誰よりもずっと、あなたの事が好きよ……っ」
リアスの唇がゆっくりと新の唇に近付いていく……
最高の雰囲気に包まれ、キスしようとしたその時―――新の視界に
無論、ここは風呂場なので彼女もバスタオル1枚すら纏っていなかった
思わぬ人物の存在に新は目玉が飛び出し、その様子を見て怪訝に思ったリアスは後ろを向いて仰天する
「お、お、お母さまっ!?いつからそこに!?」
「あら、あなた達が湯船に浸かった時からいましたのよ。でも……気付かないのも無理ありませんね。あんなラブラブな雰囲気を出していたのだから、見てる私まで恥ずかしかったもの♪」
最初から今までのやり取りを母親に見られたいたリアスは顔中を真っ赤にし、頭から湯気を放出する
そんな娘を他所にヴェネラナは新に近付いていく
「新さんもよく言えましたね。今の言葉は嘘偽りが無い本心からのものだと確信しました。では、どうぞ続きを♪」
「母親の前で娘にキスしろだと!?いくら俺でも難易度が―――高過ぎる事は無いか」
以前
一方のリアスは未だに顔を赤く染めていた
“もう、どうにでもなれ”とばかりに新はリアスの唇に自分の唇を重ねた
「んぅぅん……っ、んちゅ……くちゅ……ひゃむっ、ちゅぱぁ……っ」
イヤらしいキスの音が風呂場に響き渡り、次第にリアスの体も
新の調子が戻ってきたのか、リアスのおっぱいを右手で揉んでいく
数分間続いたキスがようやく終わってみると……リアスはスッカリ
「はぁ……はぁ……はぁ……っ」
「凄く情熱的なキスでしたわね、新さん。リアスもやっとスタートラインに立てましたね。こんなにトロトロになって……可愛いわ♪」
「お……お母さま……っ、からかわないでください……っ」
「でもね、リアス。本番はここからよ?今こそ―――新さんに抱かれなさい。私もお手伝いしてあげるから」
ヴェネラナの宣告にリアスは再び今日一番の仰天具合を見せ、ヴェネラナは更に続ける
「良いですか、リアス?この絶好の雰囲気に辿り着いたら後は押しの一手のみです。ここで押さなければチャンスは
「……っ。そう、ですね。お母さま」
最初こそ戸惑っていたものの、ヴェネラナの言葉に
「新、こんな形で申し訳ないけれど……お願い……私を抱いて……っ」
「…………あぁ、良いぜ。と言うか、ここでグズグズしてる方が恥だからな。よろしく頼む」
「ふふっ、ようやく願いが叶ったわね、リアス。せっかくなので私も一緒によろしいかしら?」
「え?」
「あなた達のやり取りを見てたら、私も欲しくなってしまったんですもの♪」
新に四つん這いでにじり寄るヴェネラナ
大人の女性特有の色っぽさが新の性欲を更に掻き立て、リアスの隣に並ぶ
「新……初めてだから、出来るだけ優しくしてね……?」
「私は激しくても構いませんのよ?」
「それじゃ―――ゴチになりますか」
――――――――――(※情事中の台詞を一部掲載)
『はひゃぁぁぁんっ!ひぃっ!ふあぁっ、ぁぁあんっ!やぁぁ……っ!バ、バカぁぁ……っ。新ぁぁ……っ!やひゃひくひてってっ、言ったのにぃぃぃ……っ!りょおひて強くしゅるのぉぉぉぉ……っ!こ、こんにゃの……おかひくなるぅぅぅ!』
『はぁぁぁああっ!あっ、あはぁぁ……っ!新さんの……凄いぃぃぃい……っ!私の弱い所ばかり……くひぃんっ!攻められて……奥も……っ、中も熱い……っ!』
『あぁぁぁ……っ、もう……ダメぇ……っ!イッ、イッちゃう……イッちゃうのぉぉぉっ!お母ひゃまに見られながらっ、イッひゃう!らめぇっ、らめなのぉぉぉぉぉ!』
『んぁぁぁぁんっ!はぁぁぁっ、はぁぁぁっ!む、娘と一緒にぃ!イ、イクっ!イキますぅ!激しいのが久しぶりにキちゃうぅぅぅぅっ!』
『らめぇぇぇっ!おかひぃぃぃぃっ!かりゃだがおかひぃぃぃぃっ!ビクビクしてりゅのにっ、ま……またイッひゃう!ひぃっ!ひやあぁぁぁぁぁああああああああああああああああっ!』
『あぁぁぁあああああああっ!あ、あらたさぁん!私もぅっ、出ちゃうっ!吹き出ちゃうっ!上と下から両方吹き出ちゃうのぉぉぉっ!』
――――――――――
「はぁ……はぁ……はぁ……こ、こんなに疲れたのは久々だ……っ」
グレモリー
リアスとヴェネラナも横たわりながら細かく身震いしており、
新は2人の身体に付着した液をお湯で洗い流し、
「はぁ……何だか若返った気分ね……っ。凄かったわ……っ。ねえ、リアス?また機会があればもう1回しましょ?」
「も、もうこんな恥ずかしい体験は1度で充分ですっ!」
「あら、そう?残念ね……。さっきの可愛く乱れてたあなたをもっと見たかったのに……。まあ、良いでしょう。では新さん、娘を―――リアスをこれからもよろしくお願いしますね?」
「勿論ですよ、ヴェネラナさん」
「私としてはお
そう言うとヴェネラナは転移魔方陣を展開し、魔方陣が輝くと同時に消えていった
風呂場に取り残された新とリアスはお互いに顔を見合わせる
「新……改めてお礼を言わせて。ありがとう……っ」
「いや、こっちの台詞だ。俺の方こそ……ありがとう、リアス」
その後2人は無言のまま顔を近付け―――キス、しようとしたその時……扉の方で音がする
「ちょ、ちょっと、押さないでよゼノヴィア!」
聞こえてきたのはイリナの声
見てみると……風呂場の扉から朱乃やゼノヴィア達が顔を覗かせていた
それに気付いた新とリアスは酷く仰天した
「お、おめでとう、新、部長!これが噂に聞く3Pとやらか!最初から最後まで見せてもらったぞ!」
「あわわわわわ……ほ、本当に凄かったわね!まさに目を覆いたくなる恥ずかしさ!」
ゼノヴィアがギクシャクしながらも賛辞を贈り、イリナは目元を手で覆い隠す
「うふふ。リアスとそのお母さまを一緒にだなんて……素敵でしたわ、新さん♪」
「……新先輩、エッチだけは器用ですね」
朱乃は頬を赤く染め、小猫も可愛く毒づく
「ああああああ新さん……っ、こ、こ、こんな所でなんてイヤらしい事を……っ。ふ、不純過ぎる異性交遊は今日だけですからねっ!?」
先程のセッ○スをバッチリ見たロスヴァイセは取り乱しながら“余計なお世話”を体現した台詞を口走る
「アラタ、日に日にレベルを上げているわね。私を最初に抱いてもうここまで……」
「アラタ~っ!次はレイナーレ様とウチらで4Pして~!」
「この調子だと、この家の
レイナーレ、ミッテルト、カラワーナもマジマジと見ていたらしい……
絶句する新の隣でリアスがプルプルと全身を震わせていた
「もう!あなた達!私の貴重で大切なワンシーンだったのに!どうしてくれるのよ!しかも、今までの事を見てたなんて……っ!これも新のせいよ!こんな所で告白してエッチするんだもの!」
「え!俺のせい!?」
「「「「「「と言う事にしましょうか」」」」」」
覗き見してた皆が同意の言葉を上げ、締まりの無い終わりを迎えてしまった……
しかし、それでも想いを伝えた新とリアスは今日の喜びを噛み締める