ハイスクールD×D ~闇皇の蝙蝠~   作: サドマヨ2世

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お待たせしました!今回の話でいよいよ黒幕が姿を現します!


蒼き翼と焔の闇人

「ふぅ~っ、なかなか良い湯だな」

 

「やっぱり運動して疲れた後の温泉は最高ですよね」

 

模擬戦が終わって時刻はすっかり夕暮れに近付いてきた頃、新達は疲れを(いや)す為に結晶鉱山と呼ばれる場所の秘湯に浸かっていた

 

因みに少し離れた位置の温泉には女性陣が入っており、ヴァレリーはエッシェンバッハ城へ強制送還されたとのこと……

 

「なあ、シンク、ガウル。ちょっと聞きたい事があるんだが」

 

「はい?」

 

「何だよ?」

 

「お前ら――――あの中の誰かとセッ○スしたか?」

 

「「ブッ!?」」

 

突然の猥談を振られ、シンクとガウルは盛大に口から何かを吹き出して()せた

 

そんな2人に追い討ちを掛ける様に新が訊く

 

「最近の中学生はマセてんのが多いし、この世界でも色恋沙汰はあるのかと思ってな。んで、実際の所どうなんだ?」

 

「ちょっ、ゲホゲホ!新さん!?そんなハッキリと言わないでくださいよ!ビックリするじゃないですか!」

 

「だいたいそんな事したら殺されちまうよ!」

 

「えー、マジかよー」

 

「じゃ、じゃあアラタさんはどうなんですか!?」

 

ここでお返しとばかりにシンクが問いただし、ガウルも便乗する

 

「そうだ!おめぇはそのセッ○スってやつをした事があんのか!」

 

「あぁ、あるぜ」

 

即答に仰天するシンクとガウルに構う事無く、新は話を続けた

 

「童貞なんざ12歳の時に喪失したぜ。まあ、良い思い出があるとは言えねぇけどさ……。最初こそ勝手は分からなかったが、経験を重ねていけば自然に上達していく。今までシテきた女の数はザッと100人以上だな」

 

「ひゃ、100人!?」

 

「アラタさん、それってただの浮気じゃないですか!良いんですか、そんな事して!?犯罪ですよ!?」

 

「……フッ、ガキのお前らにはまだ分からねぇか。女が寂しがっている時、涙を流している時、その寂しさと涙を拭うのが男の役目なんだよ。泣いてる女を放っておくなんて野郎はクズだ。ダメ男と言われようが最低と(けな)されようが、俺はそんなクズになりたくねぇし――――泣いてる女を放っておけない性格ってだけさ」

 

新の熱意ある持論にシンクとガウルは反論の材料を見つけられなかった……

 

“泣いてる女を見過ごせない”と言う気持ちは自分達にもある

 

自分達とは違う大人(?)の考えに感慨深い何かを受けたのだった

 

「凄いですね……僕らとは全然違うと言うか、大人ですね」

 

「あぁ、ただのスケベ野郎じゃなかったんだな」

 

「うるせぇっ。……それはさておき、お前らはどうだ?セッ○スした事が無いのは置いといてやる。好みの女とかはいねぇのか?教えろよ」

 

「い、いねぇよ!いたって教えねぇし!」

 

「アラタさん、あんまり根掘り葉掘り訊くと嫌われますよ?」

 

「お前らそれでも男か!くそったれ、こうなりゃ白状するまで津波の刑にしてやるッ!」

 

「「ぶわっぷ!子供かよ!?」」

 

新は2人の煮え切らない態度に業を煮やしてお湯を掛けまくった……

 

 

――――――――――――

 

 

一方こちらは女湯、模擬戦不参加組と参加組全員が温泉の気持ち良さにホンワカ気分となっていた

 

「気持ち良いですね~♪」

 

「皆さんとこうしてお風呂に入るのってなかなか無いんじゃないですか?」

 

「そう言えばそうだね~」

 

「うむ、やはり戦いの後の風呂は格別じゃな」

 

「しぁわせ~でありますぅ~♪」

 

のほほんと団欒に浸っていると、クーベルがバチャバチャとレオ閣下に近付いていく

 

「レオ姉っ、アラタはどうじゃった?強かったんか?」

 

「なかなか楽しませてくれる男だったぞ。強さも勇者として申し分無い程じゃ」

 

「くぅ~っ!もし勇者として召喚されていたら絶対ウチのもんにしとったのにぃ~!」

 

「ハハハッ、そうじゃのう。だがアラタはかなりの曲者じゃからな。お主の手に負えるか?」

 

「うむ、アラタ殿は滅法強い上に貪欲そうでござったな」

 

そんなガールズトークで和気藹々(わきあいあい)と盛り上がりを見せる中、エクレはキョロキョロと何やら警戒しているようだった

 

「エクレール、どうかしましたか?」とミルヒが尋ねてみる

 

「すっとこ勇者はともかく、あのエロバカ者が覗きに来ないとも限りません。警戒は怠らないように」

 

「なのですっ。彼はヴァレリーと同じくらいエッチなのです。覗きに来ようものなら――――正義のお仕置きなのですっ」

 

エクレは新に対して警戒心を最大限に働かせており、アデルも銃を持って臨戦態勢に入っていた――――その時、木々の奥からガサガサと言う音が聞こえてくる

 

エクレとアデルはそれぞれの武器を持ち、剣先と銃口を音の方角へ向けた

 

ナナミもタオルを体に巻いて宝剣エクスマキナをブーメランに変化させる

 

誰もが新が覗きに来たのだと思っていたが、全く違った事態を目の当たりにする……

 

暫く音のした方角を見ていると――――草や花、木がどんどん枯れていく光景が見えた……

 

枯れる速度が早まる毎に音も近付いてくる

 

レオ閣下、ダルキアン、ユッキーも厳戒態勢に入った

 

「……ダルキアン、どうやらアラタではなかったようじゃが……」

 

「で、ござるな……。この気配、今まで討ってきた魔物とはまた異質でござる……」

 

「お館様、だんだんこちらに近付いてきてます……」

 

警戒が強まっていき、遂に草や花を枯らす“音”の正体が姿を現す……

 

髪をオールバックに逆立て、黒のスーツにロングコートを羽織り、上下を黒一色で占めてサングラスを掛けた(いか)つい風体の男

 

まるで何処かのエージェントの様に只ならぬ気迫を発しながら、枯れた花を摘まみ取った

 

「花とは無意味な生命(いのち)だ。咲き誇るまで時と惰眠を(むさぼ)り、咲けば後は枯れ逝くのみ……。そんな儚き生命(いのち)()でても虚しいだけ。形ある物はいつか壊れる……」

 

男は摘み取った花を手から発する炎で炭へと変えた

 

蒼く燃え盛る炎は花を一瞬で喰らい、主の手に還る

 

「貴様、何者じゃ?フロニャルド人でない事は分かるが」

 

レオ閣下がドスを利かせた声音で尋ねると、男は「これは失礼」と前置きをしてから名を語った

 

「私の名は伊坂威月(いさかいづき)。ただのしがない放浪者……と言った所で信じてはもらえないだろう?」

 

「うむ、貴様からは禍々(まがまが)しき気配が感じられる。ここまで露骨に嫌な気配を目にしたのは初めてじゃ」

 

「君は人を見る目がある、それは実に良き事だ。では率直に言おう。……私も君達が呼んだ勇者やここに迷い込んだ男と同じ――――この世界に流れ着いてしまった者だよ」

 

「迷っておるなら早々と貴様のいた世界に戻れば良かろう?」

 

「それが出来れば苦労はしない。何せ私がここに流れ着いたのは偶発的な事象が重なってしまった結果なんでね。勿論、自分でも帰る方法を模索してみたが……生憎(あいにく)向こうにいる同胞をこちらに転送するぐらいしか出来ないのだよ」

 

「向こうにいる同胞……?」

 

今まで疑問しか残らなかった伊坂の言葉だったが、次の奴の言葉を聞いた途端――――確信と怒りを覚える事に……

 

「君達も何度が対峙し、苦戦した覚えがあると思うのだが?」

 

「……っ。あの突然出てきた魔物か……!」

 

「その通り。正しくは闇人(やみびと)だがね。私もその(たぐい)だ」

 

皮肉めいた口調で自ら闇人(やみびと)である事を明かした伊坂に、エクレ(タオル着用済)が双剣の切っ先を向ける

 

「ここ最近出没しているあの妙な魔物の群れは……貴様の差し金だったのか!」

 

「否定するつもりは無い。事実なのだから」

 

「よくもいけしゃあしゃあと!」

 

激怒したエクレが温泉から飛び出して双剣を振り下ろした

 

伊坂は瞬時に自分の手元に長剣を出現させ、エクレの剣戟を防ぐ

 

そこから幾重もの剣戟を見舞うエクレだが、伊坂はその場に静止したままエクレの太刀筋を全て防いでいく

 

「くっ……!この……!」

 

「なかなかの太刀筋だが、迫力に欠ける。この程度の技量ならば向こうの世界には掃いて捨てる程いる」

 

「ならば……この一撃はどうじゃ!」

 

全身からオーラを発するレオ閣下は魔戦斧(ませんぶ)グランヴェールを横薙ぎに払ってエネルギーの刃を飛ばす

 

大気を切りながら猛進してくる刃を見た伊坂は左手を向けて先程見せた蒼い(ほむら)を放った

 

蒼い焔は飲み込む様に飛んできた刃と衝突し、互いに霧散

 

エクレの双剣を捌きながらの動作にレオ閣下は舌打ちをした

 

「なめてくれるな……!」

 

「世を知らない子供に世を教えてやるのが大人の務めだ。気に障ったかね?」

 

エクレを弾き飛ばした伊坂は背中から青い翼を広げ、そこから何枚もの羽を頭上に射出する

 

浮かび上がった羽が全てレオ閣下やエクレ達の方を向き、ミサイルの如く襲い掛かっていく

 

皆がそれぞれの武器で羽を切り払ったり撃ち落とす中、ダルキアンとユッキーが挟撃を開始

 

素早い動きで距離を詰め、大太刀と忍者刀で仕留めようとするが――――それも難無く防がれてしまう

 

「1つ聞かせてもらいたい。お主の目的は何でござるか?」

 

「目的か……。強いて言うなれば――――この世界の崩壊、かな?」

 

「フロニャルドの……崩壊?」

 

「そう、流れ着いてから見てきたが……この世界には価値無き物が多過ぎる。興業、交流、平穏、その全てが不愉快に映ったのでね……壊させてもらおうと思ったのだよ」

 

「たったそれだけの理由で……っ」

 

「子供は無邪気に蟻を踏み潰したりするだろう?それと全く同じ事だ」

 

伊坂のあまりにも幼稚で身勝手な言い草にレオ閣下を始めとするフロニャルドの騎士達は(いきどお)りを見せた

 

それはナナミとレベッカも同じ

 

「そんな事を聞かされちゃ、勇者として黙って見てられないよね!」

 

「行きますよ、ナナミさん!」

 

ナナミとレベッカも参戦し、レベッカは得意技“バレットカード”を発動させた

 

レーザーが軌道を描きながら伊坂を攻め、ナナミも紋章術を発動させる

 

海王熱湯水陣掌(かいおうねっとうすいじんしょう)ーーーーッ!」

 

温泉の湯が水流となって伊坂を飲み込み、バレットカードの雨が次々と被弾する

 

しかし一閃の後、水流共々レーザーが切り払われ……伊坂は余裕と言った表情を見せつけていた

 

「全然効いてない……っ」

 

「では、次はこちらの番と行こうか」

 

伊坂は長剣を自分の前で横向きに掲げ、刀身に蒼い焔を纏わせる

 

不気味に揺らめく焔が宿った長剣を(エックス)の軌道を描く様に振るった

 

長剣から放たれた蒼い焔の斬撃は回転しながら突き進み――――そこにいた全員を巻き込む規模の大爆発を起こした……

 

その衝撃で木々や草花は(ちり)と化し、温泉は1滴残らず蒸発

 

晴れた爆煙の中から現れた女性陣全員は傷だらけで地に倒れ伏せていた……

 

それを見た伊坂は刀身を撫でながら言う

 

如何(いかが)かな、我が魔剣技(まけんぎ)――――クロスフレイムの威力は?」

 

「……がは……っ」

 

「おやおや、この程度で弱りきるとは興醒めだな」

 

伊坂は倒れているレオ閣下を踏みつけた

 

「知っているかね?この世の中、2つの人種が存在する。1つは奪う強き者、もう1つは奪われる弱き者だ。自然界に於ける弱肉強食と同じ、弱き(やから)は強き者の為に朽ちて養分となるしかない。その(ことわり)は決して(くつがえ)らず――――変えてはならない法律。君達はその法律違反の模範とも言うべき愚者の集まりだ。強さを誇らしく提示出来る(いくさ)を興業、交流などと称して汚している。戦争の本懐は奪い尽くして生きるか、奪われて途絶えるか……その二者択一の分かれ道なのだよ」

 

「それは……貴様のみが納得する持論だろう……っ!このフロニャルドに……その様な考えは必要無い……ッ!」

 

「ならば消えたまえ。今まで我慢して見てきたが……やはりこの世界は平和に毒され過ぎている。これからの時代に――――万年平和ボケの世界などいらない」

 

冷淡な声音を吐いた伊坂は長剣に蒼い焔を纏わせ、踏みつけているレオ閣下を刺し貫こうと構えた

 

その時、伊坂は背後からやって来る気配を察知して焔を纏った長剣で斬りつける

 

斬られた波動は霧散されたものの、伊坂の注意をレオ閣下から逸らす事が出来た

 

波動を放ったのは――――この騒動を聞き付けた新、シンク、ガウルの3人だった

 

新は既に闇皇(やみおう)状態、シンクとガウルも輝力(きりょく)(たぎ)らせていた

 

「姫様!皆!」

 

「てんめぇ……よくもやってくれやがったな!」

 

「随分と失礼な挨拶だな。大人に対する礼儀を知らないとは」

 

「お前みたいな奴にはそれで充分だ。それより……てめぇか?ここに闇人(やみびと)を呼び寄せてる黒幕は」

 

新の問いに伊坂は「そうだが」と全く躊躇(ためら)う事無く肯定する

 

見慣れない魔方陣による闇人(やみびと)の転送及び襲撃の黒幕をようやく突き止め、新は早速剣の切っ先を向けた

 

「まずはぶちのめさせてもらうぜ。俺がここに来ちまった原因はてめぇにあるからな」

 

「姫様達を傷付けた事、勇者としても……男としても許さない!」

 

「ボコボコにしてやっから覚悟しとけよ!」

 

「私の破壊を好むか。いや感心感心……それでこそ(いくさ)の真髄だ」

 

青い翼を広げた伊坂は超スピードで3人に詰め寄り、長剣を振るう

 

新はその剣戟を得物で防ぎ、何度も斬りつけようとした

 

伊坂はそれを難無く捌き、シンクとガウルの同時攻撃もいなす

 

シンクは神剣パラディオンを2本の短槍に変えて追撃、ガウルも輝力武装(きりょくぶそう)の爪で殴打を繰り返した

 

しかし、3人の相乗攻撃をいとも簡単にいなしていく伊坂

 

その異常な強さに焦りの色が濃くなる……

 

「こいつ……今までの闇人(やみびと)とは違う!強いのは強いが……何だ、この粘りつく様な感覚は……!?」

 

「君もそこの猫姫と同じ様に人を見る目がある。若いのに大した物だ」

 

鍔迫り合いに持ち込んだ所で伊坂が左拳を新の腹に打ち込み、一瞬怯んだ隙を突いて焔を噴かせる

 

焼かれた新は後方へ飛ばされ、伊坂は魔剣技クロスフレイムの構えを取る

 

蒼く燃え(たぎ)(ほむら)の剣を2度振るい、灼熱の斬撃を飛ばした

 

新は魔力を流した剣で迎撃を試みたが……凄まじい威力に押され、吹き飛ばされてしまう

 

伊坂は更にシンクとガウルにも魔剣技クロスフレイムを放ち、防御姿勢だった2人を下す

 

新は血を(したた)らせながらも立ち上がり、再度伊坂に斬りかかった

 

伊坂は素手で剣先を掴んで止めるが――――新は剣戟を囮にして、両拳に赤黒いオーラを(たぎ)らせる

 

「ヘル・クラッシュッ!」

 

鈍く重い打突音が鳴り、伊坂が地面を滑る様に吹き飛ぶ

 

数メートル後方で踏み留まった伊坂は腹を押さえ――――不敵な笑みを浮かべた

 

「先程の私と同じ手法を真似たか。君は戦いに精通している様だね。流石だよ。……その礼として私の本来の姿を見せてあげるとしよう」

 

そう言うと伊坂の体が蒼い焔に包まれ――――本来の姿を現した

 

黒と青を基調とした禍々しき体躯、両肩から雄々しく生えた羽、胸の中央で妖しく光る目玉

 

怪鳥の化身へと変貌した伊坂からは尋常ならざる重圧が放たれていた……

 

その威圧感に新は息を呑む

 

「今日はほんの挨拶なんでね。この一撃で締めにさせてもらおう」

 

伊坂は本日4度めとなる魔剣技クロスフレイムの構えを取る

 

今度は先程までと違って蒼い焔の量が多くなり、より危険性が増していく

 

新は『闇皇紋章(エンブレム)』を幾重にも展開し、更に『戦車(ルーク)』形態となって盾を構えた

 

完全防御体勢が整った直後、伊坂は魔剣技クロスフレイムを放つ

 

蒼く燃え(たぎ)る斬撃は紋章を軽々と突き破り、『戦車(ルーク)』形態の盾すらも砕いた……

 

斬撃をくらった新は血を吐き出し、元の姿に戻されてしまう

 

伊坂は長剣を体内に戻して怪鳥の姿から人間の姿に変わり、新を見据えながら言った

 

「君には不思議な魅力がある。私が最も嫌悪している正義感とやらを持っておきながら、その鎧の本質と波調が合っている。『初代キング』とは別の意味で欲深き心の持ち主だ」

 

「『初代キング』……っ。そこまで知ってるって……何者なんだよ、てめぇは……!?」

 

「正式に名乗っておこうか。私はかつて『初代キング』の右腕とまで(うた)われた魔剣将官(まけんしょうかん)――――伊坂威月(いさかいづき)

 

ここに来て伊坂の更なる正体が発覚し、思わず新は舌打ちをする

 

「つまり『初代キング』の側近ってヤツかよ……。トンでもねぇVIPがこの世界に潜んでやがったな……」

 

「では、今日はこの辺で失礼するとしようか。明日の正午、君達が抱える三国に総攻撃を仕掛けさせてもらう。せめて残りの余生を悔いで占められないよう過ごしたまえ。私はね、物を壊す時は残骸すら残らぬよう灰にする性分なのだよ。それゆえ……私は(ほむら)を好む」

 

伊坂が指を鳴らすと蒼い炎が渦巻き、治まると同時に伊坂の姿が消えていた

 

フロニャルドに突如出現した闇人(やみびと)であり、『初代キング』の側近とまで言われた男――――伊坂威月(いさかいづき)

 

底知れぬ恐ろしさと強さに新は歯を強く噛み締めた……




今回登場した伊坂威月と言う男は色んなキャラの特徴を統合してみました。
まず外観イメージはピーコックアンデッド、次に性格は戦国BASARAの松永久秀、そして技のイメージは魔剣神官マッドトリンと……何だこの悪の塊はって感じにしました!

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