蝙蝠とフライドチキン(笑)
新とアーシアが転校してから数日が経った放課後
新は最近オープンしたファーストフード店でフライドチキンを買って、旧校舎の部室に行こうとしていた
因みに新とアーシアはリアスの計らいで、一誠と同じクラスに所属する事となり、転校初日は注目の的になった
特に新はシャープな目付きと制服の着こなしで女子生徒からの人気が大爆発
男子からは嫉妬と殺意がプレゼントされ、一誠のダチである元浜と松田が闇討ちを仕掛けてきたが、新は2人の両腕両足の関節を外して撃退した
高校生である以前にバウンティハンター
格闘術で素人に負ける筈もなかった
「あむっ…………なかなか美味いな、このフライドチキン。リアスや一誠達にも早く食わせてやるか――――――っ?」
部室の前まで来ると、新は妙な気配を察知した
数は8人、オカルト研究部のメンバーは6人なのに2人多い
扉を開けようとしても何故か開かない
新は次第にイライラが募っていく
「チッ、何か結界が張られてるな。壊すか」
新は右手に『闇皇の鎧』を展開して魔力を集中、右拳の一撃で扉を破壊した
立ち上がる煙を腕で払いのけ、部室の中に入る
「いや〜悪い悪い。開かなかったから破壊しちまった―――――って、あれ?」
新の前にいたオカルト研究部のメンバー、銀髪のメイド、赤いスーツを着たホスト風の男は全員呆然としていた
「新、扉を壊して入ってくるなんて………どういう神経してるの?」
「いやいや、何かただ事じゃなさそうな雰囲気だったから」
「だからって壊さないでよ!」
「こりゃどうも失礼しました」
「新、ちゃんと謝る気ある?」
「それ程には」
リアスは額を押さえながら溜め息を吐く
「ところで……そこのメイドはなかなかの逸材じゃないか。俺と一緒にお茶でも―――――――っ!?」
新は銀髪のメイドに近づこうとしたが、足を止める
背中どころか全身に走る悪寒に、新は慎重にならざるを得なかった
「どうされました?」
「ははっ……あんた、すげぇ力の持ち主なんだな?数多くの女を攻略してきた俺でも、これ程恐ろしいと思ったのは初めてだ」
「初対面でそこまで察知するとは驚きました。では、改めてご挨拶させて頂きます。はじめまして、私はグレモリー家に仕えるグレイフィアと申します。以後、お見知りおきを」
「あ、どうも。リアス・グレモリーの眷属悪魔、竜崎新です」
頭を下げて挨拶するグレイフィアに対し、新も丁寧に挨拶する
「おいおいリアス。お前の下僕は教育がなってないんじゃないのか?いきなり扉を壊して入ってくるとは、正気の沙汰じゃないな」
ホスト風の男が新を見て嘲笑していた
新はすぐに、その男の方を向いて目を細める
「グレイフィアさん。あの男は誰すか?」
「この方はライザー・フェニックスさま。純血の上級悪魔であり、古い家柄を持つフェニックス家のご三男であらせられます。そして、リアスお嬢様の婚約者です」
婚約?新はライザーを見た後、すぐにリアスの方を向いた
「リアス部長。このホストと結婚すんのか?」
「バカ言わないで!私はライザーと結婚なんてしないわ!」
「リアス。さっきも言った様にキミのところの御家は切羽詰まってるだろ?それに、この縁談には悪魔の未来がかかっているんだ」
話が全く分からない新は、一誠を呼んで簡単な説明をさせた
―――――――――
「なるほど。そこのライザーは純血悪魔の子孫を残す為にリアス部長と結婚したがってる。だが、リアス部長はそれを嫌がっている。埒があかないから『レーティングゲーム』で決めようって話か」
「あぁ。しかも、あいつ―――――ライザーはかなりいけすかない野郎なんだ。俺達を焼き尽くしてでも部長を連れていくって言うんだ」
一誠の説明と言葉を聞いて、新は一層ライザーが気に入らなくなった
「要するに、本人の意見を無視した政略結婚か……なら話は早い。俺達がレーティングゲームで勝てば良いだけだろ?」
新は単純に結論を述べる
「そう。私達が勝てば婚約は解消。こんな好機はないわ。ライザー、あなたを消し飛ばしてあげる!」
「いいだろう。そちらが勝てば好きにすればいい。俺が勝てばリアスは俺と即結婚してもらう」
「承知致しました。お二人のご意見は私グレイフィアが確認させて頂きました。ご両家の立会人として、私がこのゲームの指揮を執らせてもらいます。よろしいですね?」
グレイフィアの問いにリアスとライザーは了承
非公式ではあるが、新もレーティングゲームに参加出来る
「なぁ、リアス。まさかここにいる面子がキミの下僕なのか?」
「だとしたらどうなの?」
答えるリアスにライザーはおかしそうに笑い出す
「これじゃ話にならないんじゃないか?キミの『
ライザーがパチンと指を鳴らすと、魔方陣が光り出す
その魔方陣からライザーの下僕が続々と出現していく
「おおっ!全員女じゃねぇか!」
レーティングゲームに参加出来る駒の数は最大で15
一方のリアス組は7人しかいない
7vs15…………圧倒的に不利だが、それ以上に驚いたのは――――――ライザーの下僕が全員女性だった事だ
鎧を着込んだ女騎士、魔導師のような美女、チャイナドレスの女の子、猫耳を生やした女の子二名、体操服を着た双子、和服で童顔の女の子、ナイスバディな露出過多のフリフリメイド二名、大和撫子風の女の子、ドレスを着たお姫様、剣を背負ったワイルドっぽい女性、踊り子の女の子、顔半分に仮面をつけた女性
新はヒュウッと口笛を吹き、一誠は大号泣していた
「お、おいリアス……。この下僕くん、俺を見て大号泣しているんだが」
ライザーはドン引きの表情で一誠を見て言った
リアスもそれを見て、困り顔で額に手を当てる
「その子の夢がハーレムなの。きっと、ライザーの下僕悪魔達を見て感動したんだと思うわ」
ライザーの下僕悪魔は一誠を心底気持ち悪そうにした
当然の反応である
「そう言うな、俺のかわいいお前達。上流階級の者を羨望の眼差しで見てくるのは下賤な輩の常さ」
ワリィ。俺は数だけならお前に勝ってると思う
新は心の中で突っ込んでしまった
「よし。あいつらに見せつけてやるか―――――ユーベルーナ」
「はい」
ユーベルーナと呼ばれた女性がライザーの側へ行き、2人は濃厚なキスをし始めた
その光景にリアスは呆れ、アーシアは湯気を放出、一誠は羨ましそうにしていた
「わーおっ。スゲェなこりゃ―――――って、胸まで揉むか!?それはやり過ぎ―――――いや、乳首が見えたから良いか」
新は乳首を見れた事に合掌する
そして同時に『一誠じゃ、こんな事は一生出来ない』と思った
「お前達じゃ、こんな事は一生出来まい。下級悪魔くん」
「俺が思っている事をそのまんま言うな!」
「いや、正論だ。一誠、お前じゃあ一生あんな事は出来ない」
「新まで言うなーっ!ちくしょう!ブーステッド・ギア!」
一誠は嫉妬心+怒り全開で『
「お前みたいな女ったらしと部長は不釣り合いだ!」
「はっ?お前、その女ったらしの俺に憧れているんだろう?」
一誠は痛いところを突かれた
「英雄、色を好む。確か、人間界のことわざだよな?いい言葉だ」
「あ、それには激しく同意」
「納得するな!だいたい何が英雄だ!お前なんか、ただの種まき鳥野郎じゃねぇか!火の鳥フェニックス?ハハハ!まさに焼き鳥だぜ!」
「っ!ブッハッハッハッハッハッハ!焼き鳥!ぷくくくくくくく………っ!一誠!ナイスな名前だ!アッハッハッハッハッハ!腹いてぇ〜!」
一誠の焼き鳥発言に新の笑いが止まらない
一方、ライザーは憤怒の表情へ一変した
「焼き鳥!?こ、この下級悪魔ぁぁぁぁ!調子こきやがって!上級悪魔に対して態度がなってねぇぜ!そこのお前も笑い過ぎだ!リアス、下僕の教育はどうなってんだ!?」
「ハハハ!そうだ一誠!流石に焼き鳥は失礼だ!こいつはな―――――――」
新は袋に入ったフライドチキンを取り出し、一誠やリアス達に渡していく
「焼き鳥じゃなくて、フライドチキンなんだよ」
「ブフゥゥゥゥゥゥゥゥッ!新!お前の方がよっぽど失礼だ!アッハッハッハッハッハ!」
「ぷくく………!やめて新……!堪えきれない……!」
一誠大爆笑、リアスは笑いを堪える
朱乃も祐斗も笑いを堪え、小猫はフライドチキンを黙々と食べる
アーシアだけは意味が分からず、首を傾げていた
「最近オープンしたファーストフード店のフライドチキン。結構イケるぜこれは。お前も食う?」
新はフライドチキンをライザーに差し出すが、ライザーはフライドチキンを叩き落とした
「貴様ぁぁぁぁぁぁぁぁっ!今すぐ焼き殺してやろうかぁ!?」
「え?『焼き鳥にしてやろうか?』って、自分に言ってるの?」
新はわざと間違えてライザーを煽る
「このクソ下級悪魔の分際でぇぇぇぇぇっ!」
「おっ?何だ、やる気か?面白ぇ。本当のフライドチキンに」
「待て新!この焼き鳥野郎は俺がぶっ倒す!ゲームなんざ必要ねぇさ!俺がこの場で全員倒してやらぁ!」
『
籠手から音声が発すると、一誠の力がアップ
拳を固めて突撃する一誠に、ライザーは嘆息した
「ミラ。やれ」
「はい。ライザーさま」
ミラと呼ばれた童顔の女の子が長い棍で一誠をひと突き
一誠は攻撃を認識する間もなく吹っ飛ばされた
「イッセーさん!」
アーシアが一誠に駆け寄り、腹部に手を当て治療する
「弱いなお前。さっきお前が戦ったのは俺の『
ライザーは倒れている一誠をバカにする
弱いのは事実な為、一誠はグゥの音も出せなかった
「ハハハハハ!っ?どうしたミラ?」
「あの、ライザーさま?何だかさっきから下がスースーして………。っ!?」
突然ミラが顔を真っ赤にして、自分の尻を押さえる
ライザーや皆は何がどうしたのか理解出来なかった
すると、新がクスクス笑い出した
「もしかして忘れ物でもしたのか?これとか」
新がヒラヒラと布みたいな物を見せびらかす
それを見たミラの全身が真っ赤に染まる
「そ、それは私の………っ!?」
「おい。まさか……?」
「その通り。今の最中にミラから盗った下穿きだ。しかし、フンドシとは驚いた」
これぞ新の手技『衝撃!神速で女性の下着を剥ぎ取るの術!』である
「イヤァァァァァァァァァ!」
ミラが慌てて下着を取り返そうとするが、新はヒョイヒョイと回避
動く度にチラチラ見える尻を見ながら、余裕であしらう
スッ…………サワサワッ………
「きゃひんっ!?」
新はかわしざまにミラの尻を撫でる
手技の餌食となったミラは、ペタリと崩れ落ちた
「なかなか良い感触の尻だが、お子ちゃまじゃ俺には勝てねぇよ。ほれ」
投げられたミラの下着が、ゆっくりとライザーの頭に着地
全員がポカ〜ンと口を開けていた
「お前はそこの『
「いや、俺は一誠と同じ『
「なにっ?ミラの攻撃に反応出来なかったそいつの方が、駒の消費数が多いだと?何の冗談だ」
「何の冗談だって言われても事実だ。俺は元人間のバウンティハンター。ただそれだけだ」
「ふっ、面白い。カーラマイン、相手してやれ」
呼ばれた女騎士が剣を抜き、新に剣先を向ける
「私はライザー様に仕える『
「元気な女だな。騎士道精神ってヤツか?それにあんたもなかなか可愛らしいな」
「私を油断させようとしても無駄だぞ。さっきの様な………ハ、ハレンチな行為を仕掛けても、私は『
「俺は純粋な感想を述べただけなんだが………まぁ良いや。じゃあ、やるか」
新は右腕に『闇皇の鎧』を展開、更に中から剣を出現させる
「ほう。お前も
「ま〜たそれかよ。残念ながら、こいつは
それを聞いたライザー陣営が全員驚く
「
「そうだな〜。カーラマインって言ったな?あんたが脱いでおっぱい揉ませてくれたら話してやるよ」
「っ!?ふ、ふざけるな!そんなハレンチな事を誰がするか!」
カーラマインは新の提案に激昂する
ライザー眷属も「最低!」、「変態!」、「女を脱がして楽しむなんて愚劣よ!」等と罵倒を飛ばす
「今の俺は悪魔だぜ?何かを得るには、それなりの代価を払わなければならない。悪魔社会の基本じゃないのか?」
「うるさい!お前の様な不埒者は私が成敗してくれる!」
カーラマインは『
一方、新はその場に留まり静止する
「速いな。流石は『
「どうだ!これだけ速く動けば、お前は私の動きについてこれまい!」
動き回っていたカーラマインが背後から新に斬りかかる
ライザーは「こいつも大した事なかったな」と、思ったその刹那だった
「気配が丸分かりなんだよ」
ガキィィィンッ!
なんと後ろを向かずにカーラマインの剣を弾き返した上に、そのまま連続でカーラマインの鎧と下の服を破壊する
「っ!?鎧と服が!」
左手で純白パンツを隠そうとするも面積が足りず
一誠は見ようとしたがアーシアに目を塞がれ、小猫にボディーブローを入れられる
「どうした?俺はまだ一歩も動いちゃいねぇぞ」
「ど、どうやればあんな攻撃が出来る!?常人では不可能だぞ!」
「なら、俺は常人じゃないだけだ。まだやるか?後ろを向いとくから安心しな」
その場に留まり続ける新
カーラマインはパンツを隠そうとしている左手を放して構え直す
「はぁああああああっ!」
剣を振り下ろすカーラマインに対し、新はまた振り返らずに怒濤の斬撃を繰り出す
「ここだっ!」
カーラマインは長剣で新の剣とぶつかり合う瞬間に、左手の短剣と長剣で挟み込む様に新の剣を押さえる
これでもう、剣を持っている腕を動かす事は出来ない
そう思っていた
「「「「「「「「っ!?」」」」」」」」
全員が驚愕と畏怖の目を向けた
何故なら、挟んだ長剣と短剣のせいで動かせない筈の右腕が動き―――――――いや、あり得ない位グニャリグニャリと波打つ様に
「ひ、肘関節が捻れてるぅぅぅぅぅっ!?」
「イヤァァァァ!怖いですーっ!」
「あ、新!いったいどういう体の構造してるの!?」
「流石に僕も引いちゃうな………」
「あらあら。まだ捻れてますわね」
「………気持ち悪いです」
これは確かに気持ち悪い光景である
ようやく捻れが終了した新の腕は、そのままカーラマインを宙に放り投げる
ギュルルンっと腕を元通りにした新は、刀身に魔力を込める
「そろそろ決めさせてもらうぜ」
新が魔力を込めた剣で高速の斬撃を放つ
速すぎて反応出来なかったカーラマインは床に落ちる
「………っ?どこも斬られていない?貴様、何のつもりだ!?手合わせとはいえ、わざと攻撃を外すとは恥を知れ!」
立ち上がって怒るカーラマイン
新は剣と鎧を解除して首を鳴らす
「いや、外しちゃいねぇし――――――もう勝負は着いた」
ピシッ………パララララララララッ………
長剣と短剣が刃からバラバラになり、直後にカーラマインの服が弾け飛ぶ
『
「っ!?いやっ!」
カーラマインは顔を真っ赤にして、屈むように自分の裸体を隠す
もちろん一誠は見ようとしたが、小猫に吹っ飛ばされたせいで見れなかった
「………鬼畜変態のドスケベです」
小猫から痛い言葉をくらうも、新は全然気にしなかった
「残念だったな、俺の力の正体を知るのはお預けだ。あと、さっきの別に期待してないから気にすんな」
新が手を振ってその場から一歩踏み出す
二歩、三歩、四歩目で「待て」と呼び止められる
「わ、私はライザー様に仕える『
カーラマインがゆっくりと立ち上がる
「ライザー様の勝利の為なら、この身を落とす覚悟も出来ている……!リアス・グレモリーの『
カーラマインは手を退けて自ら裸体を披露した
これには流石の新もビックリ
「えっ!?ちょ、ちょっと待った!確かに揉ませてくれたら話してやるとは言ったけど!そんな無理してまで」
「『
「リ、リアス部長!何とか言ってくれって、なに耳塞いで後ろ向いてやがんだゴラァ!放置か!?俺を放置する気か!?ライザー!お前も止めろよ!眷属のおっぱいが大ピンチなんだぞ!?」
「いや、別の男に感じさせられるカーラマインも見てみたいな」
「何だこの新手の羞恥プレイはチクショウっ!」
新が地団駄を踏む中、カーラマインは涙を浮かべながら近づく
「い、いつまで私に恥をかかせる気だ………?お前が触りたいと言ったんだぞ………。は、早く触れ………」
カーラマインの涙を見て、新は覚悟を決めた
――早く終わらせて、この場から逃げよう――
新はかつてない心境を味わった
モニュッ………モミモミモミ………
「ふぁっ………んっ、んんっ………はぁっ」
「何故だ………!?今まで罪悪感など沸いた事無いのに………何故心が痛む………!?」
「ど、どうだ………?私の胸は………気持ち良いか………?」
「え………あ、あぁ。スッゲェ気持ち良い………形も感度も良く、張りがあって乳首も綺麗だが………なんかスッゲェ恥ずい!」
新は現状の空気に耐えられなくなり、カーラマインに自分の制服の上着を着せる
「いやぁ、何とも見事だったな『
「………こいつはリアス部長やお前を含む悪魔、堕天使達を滅亡させようとした魔族、闇人が作った『闇皇の鎧』だ」
「闇人………?っ!まさか、先の三つ巴戦争時に悪魔や堕天使だけでなく、神をも滅ぼそうとした、全魔族の敵とも言えるあの闇人の力か!?そんな力が何故お前に宿っている!?」
「チョイと訳ありで、俺の中に入ってるんだよ」
「ただの元人間じゃなかったのか。なのに消費した駒が『
「いいわ。10日、それだけあれば充分よ。覚悟してなさい」
レーティングゲームの日程が決まり、ライザーは眷属達と共に姿を消した
「ところで新。さっきのはらしくなかったけど―――――何であんなに取り乱してたの?」
「………流石にマジ泣きされると、良心が痛むっつーか何つーか………自分でも分からねぇ」
「あなたに良心なんて物があったの?」
「今まで無いと思ってたのかよチクショウ!」
――――――――――
「あの『
スー………クンクンクン………
「カーラマイン、何をしている?」
「っ!?イ、イザベラ?驚かさないでくれ」
「今、匂いを嗅いでなかったか?」
「――――っ!そ、そんな事あるはずがない!私は『
「していたぞ。今見てしまった」
「イヤァァァァァァァァァァァっ!」