ハイスクールD×D ~闇皇の蝙蝠~   作: サドマヨ2世

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ようやく掲載出来ました!ここから時間掛かりそうですが、めげずに頑張っていきます!


第1章 旧校舎のディアボロスとダークバット
賞金稼ぎの少年


月が真円を描いている夜……

 

路地裏を激走する人影が2つあった

 

「はぁ……はぁ……もう奴は追ってこないか?」

 

「何とか撒いたようだ。ヒヤヒヤさせやがって」

 

男らしき2つの人影が安堵していると、1人の背中にナイフが刺さる

 

呻き声を漏らしながら倒れた1人の後ろから、1つの人影が歩いてくる

 

「盗賊の頭ナッシュ、はぐれ悪魔ガニメデ。お前らの首には高額の賞金が賭けられている。大人しく首よこせ」

 

月光に照らされたロックミュージシャン風貌の少年

 

直ぐにもう1人のお尋ね者の両足にナイフを投げつけて動きを止める

 

「まっ、待ってくれ……!俺にはまだ借金が残ってんだ……!せめてそれを返済するまでは――――」

 

少年が右腕を水平に掲げると赤い光が発し、腕が鎧に包まれていく

 

赤と黒を基調としており、禍々しい鋭利な爪がギラリと光る

 

「悪いけど職業上、お前らを殺さないといけねぇんだよ。それがバウンティハンター(賞金稼ぎ)だからな」

 

赤と黒の爪は2人のお尋ね者の首をはね飛ばした

 

 

 

―――――――――

 

 

 

ごく少数の者にしか知られてない酒場

 

 

そこは賞金稼ぎ、バウンティハンターの賞金引き換え所となっている

 

先程はねた首を袋に入れて携えた少年が扉を開け、真っ先にカウンターへと向かった

 

「よう(あらた)。今日の獲物はどうだった?」

 

「上々かな?その内の1体がはぐれ悪魔だったから」

 

竜崎新(りゅうざきあらた)―――――それが首を持ってきた少年の名前だった

 

主に人外を専門としたバウンティハンターで、時には人間の犯罪者も捕まえる

 

不可思議な力で仕留めた賞金首(人外も含む)は数百を超える

 

「はいよ、これが今回の報酬。光熱費と武器代を差し引いた額だ」

 

「30万!?おい、この前よりちょっと少なくないか?」

 

「贅沢言うな。どうせお前カジノで儲けるんだから、それだけあれば充分だろ」

 

「この日本じゃ競馬ぐらいしか出来ないんだよ」

 

バウンティハンターと言っても全てが裕福とは限らない

 

捕まえても危険度が低い賞金首だったり、時間が経つ毎にレートが変わったりしてしまうので、バウンティハンターはあまり人気がある職業とは言えない

 

なので、報酬が少ない時はカジノや競馬で稼いだりしている

 

「まぁ確かに、外国と違って日本でカジノは違法だからねぇ。何で外国から離れて狭苦しい日本に?」

 

「分からねぇ。父さんからいきなり『1人で日本に行ってこい。そして生き抜いてみろ☆』って言われて追い出されちまったんだ」

 

「そら災難だったな。向こうで作った女達は今頃騒いでるんじゃないか?」

 

「多分」

 

新は賞金を受け取るついでにカクテルをオーダーする

 

本来なら新は未成年なので飲酒は法律で禁じられているが、バウンティハンターの場合は特別に許可されている

 

カクテルを一口飲み、賞金首のリストに目を通す

 

「この町に来てから稼ぎが悪くなったな〜。それに誰もが弱く感じる」

 

「仕方ない事だよ。何せこの町はグレモリーの領土なんだから」

 

「グレモリー?誰だそれ?」

 

「知らないのかい?有名な悪魔、元72柱の1つだよ。この町もグレモリーの管轄に加えられたから、犯罪者や賞金首が寄って来ないんだ」

 

新はふ〜んと再びカクテルを一口

 

グレモリーと言う悪魔のお陰でこの町は平和を保っている

 

実際のところ、稼ぎが少なくなるのは遺憾だが感謝はしている

 

何故なら女を侍らす事が出来るから

 

「まぁ良いや。明日競馬で稼げばいいし。じゃあなマスター、ごっそさん」

 

500円玉を置いて席を外す新

 

酒場を出て、側に駐車してあるバイクに跨がりエンジンを掛ける

 

流石にヘルメットを被らないと警察に捕まるので忘れずに被り、バイクを走らせる

 

これがバウンティハンター、竜崎新の今までの日常だった

 

グレモリーの領土に来てしまった事で、大きな波乱の歯車が回り始めた事など―――――本人は予想もしていなかった……




パソコンが使えない状況、頼みの綱はスマホだけです……。でも骨身を削ってでも書いていきます

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