ドラえもん のび太の大魔境 second season 〜もう一つの伝説〜   作:田舎者

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いよいよ重要な場面に差し掛かって参りました…

それではどうぞ!



移動開始

ドラえもん達は作戦実行の為、スパイ衛星を使いバウワンコ王国周辺の偵察を行っていた。

 

 

スネ夫

「流石天才ヘルメットと技術手袋だね。ここからスパイ衛星を飛ばしても鮮明な映像が送信されてくる」

 

 

スネ夫は改めてドラえもんの道具の便利さを実感した。

 

 

ドラえもん

「よし、そろそろ衛星がバウワンコ周辺に着くよ」

 

 

ドラえもんの言葉のすぐ後にスパイ衛星のカメラはバウワンコ王国周辺を捉えていた。

 

 

ペコ

「見えましたね……恐らく門の周りには警備が配置されていると思います。警備の容姿から、敵がどんな勢力なのか分かるかも知れません」

 

 

ドラえもん達は全ての元凶。

バウワンコを襲った集団に接触しつつあった…

 

 

ジャイアン

「やっぱりペコの読み通り、警備がいるな…… ドラえもん、映像を拡大出来るか?」

 

 

ペコの読みは当たっていた。

ジャイアンは敵の素性を知る為、ドラえもんに映像の拡大が可能かどうか問いただした。

 

 

ドラえもん

「もちろん出来るさ。よし、拡大するよ…?」

 

 

ドラえもんは全員に向けて言った。

 

 

のび太

「うん…」

 

ペコ

「王国をいとも容易く陥落させた勢力……」

 

静香

「一体…どんな勢力なのかしら…」

 

 

一同は生唾を飲み込むなど、確実に全員の緊張は高まっていた。

 

 

ジャイアン

「……よし、拡大してくれ!」

 

 

ジャイアンがそう指示した瞬間、映像は敵の哨兵一名に拡大された。

 

しかし、その映像だけでは敵の素性を知るには不十分であった……

 

 

ジャイアン

「…くそ! 仮面で顔を隠してやがる! おまけに黒のロングコートなんか羽織りやがって…!」

 

 

ジャイアンは悔しそうに畳を叩いた。

敵は原住民族が被るような不気味な仮面を着け、大きめサイズのロングコートを着用していた。

 

 

ドラミ

「この出で立ちだと…外観から得られる敵のヒントはほぼ0に近いわね…」

 

 

顔立ちや肌の色など、偵察によって得られるヒントは沢山あった筈だ。

しかし、敵が自らを素性を隠しているのでは偵察の意味は殆どない。

唯一分かるのが、敵は人型であるということだけだった。

 

 

ドラえもん

「恐らく殆どの兵士が仮面をしているね……これじゃあ偵察の意味は無いに等しい……それはつまり僕たちは事前の敵の情報無しでバウワンコに向かわなければならない…」

 

 

情報合戦は勝敗を分けると言っても過言ではない。

事前情報無しでバウワンコに向かうのは大きなリスクが伴うことを全員は覚悟した。

 

 

ジャイアン

「……仕方ねえな、やってやろうぜ」

 

スネ夫

「うん……やろう」

 

静香

「立ち止まってなんかいられるものですか!」

 

ペコ

「ハハ、本当に芯の強いお方達だ…」

 

 

奮起する一同をペコは笑って見ていた。

 

 

のび太

「うん…他にやることと言ったら誰がここに残って誰がバウワンコへ向かうかだね」

 

 

皆が皆バウワンコへ乗り込むわけではない。スピアナの救出の為のグループが必要になってくるのである。

 

 

ペコ

「では私がバウワンコへ向かいましょう。私はそこの地形を熟知しています。」

 

ジャイアン

「俺も行くぜ!ペコだけには任せられねえからな」

 

静香

「私も行くわ!少しでもいいから…力になりたいの!」

 

ドラえもん

「僕も……行く!全力でバックアップするよ!」

 

のび太

「じゃあバウワンコへ向かうのはドラえもんと静香ちゃんとジャイアンとペコ…か」

 

ドラミ

「じゃあ私たちは暫くの間留守番ね…… お兄ちゃん!安心して!のび太さん達には私がついてるから!」

 

スネ夫

「皆……頼んだよ…」

 

 

こうしてバウワンコへ向かう班と待機班が決定した。

 

 

ドラえもん

「………よし、準備はいいね? どこでもドアー!! 『バウワンコ王国の100km北』へ!」

 

 

どこでもドアを取り出したドラえもんはそう言うと、ドアを開いた。

ドアの先には、4年前に見たジャングルと何ら変わりない風景が広がっていた…。

 

多くの木々が生い茂り、野鳥が囀りをしながら縦横無尽に飛び回っている様子が、ドアの外側からでも確認できる。

 

 

 

ドラえもん

「あ!その前に………腕ラジオーー!! これを持ってて、居場所が分かり次第連絡するから」

 

 

腕ラジオ…GPS付きのラジオ、通話も可能。

要するに現代のスマホの強化版である

 

 

のび太

「分かったよ、じゃあ……いってらっしゃい」

 

 

その時のび太は、少し哀愁の篭った瞳をしていた。

 

(もしかしたらもう会えなくなるかも知れない…)

 

そんな思いがのび太にはあった。

 

 

 

静香

「みんな……行ってくるわ…」

 

ジャイアン

「行ってくるぜ!!」

 

ペコ

「必ず……姫を助けて下さい!」

 

ドラえもん

「じゃあ……ドアを閉めるよ…」

 

 

ドラえもんがそう言うと、ドラえもんはどこでもドアのノブに手を掛け、徐々にドアを閉め始めた……

 

 

のび太

「……ドラえもん!!」

 

 

僅かに空いていたドアの隙間から、のび太は叫んだ。

 

 

ドラえもん

「え?」

 

 

 

 

 

 

のび太

「………死ぬなよ」

 

 

 

のび太がそう言うとドアは完全に閉まり、どこでもドアは消滅した……

 

 

ドラミ

「のび太さん……」

 

スネ夫

「大丈夫さ、みんな欠けることなく戻ってくる」

 

 

スネ夫はそっとのび太の肩に手を添えた。

 

 

のび太

「………うん」

 

 

のび太達は友との一時的な別れに涙していた。

 

そしてそれはドラえもん達も同じであった……

 

 

 

 

 

 

 

場面はジャングルへ移り変わる…

 

 

ドラえもん

「……のび太君……皆…」

 

ジャイアン

「絶対!生きて帰ってくるぞ!」

 

静香

「正直怖いわ……でもやるしかないの!」

 

ペコ

「皆さん……行きましょう!!」

 

 

ドラえもん達は歩み出した…

 

バウワンコ王国を目指して…

 

 

 




えー実は私、話を書き留めずにその場で考えながら書いています……(笑)
恐らく途中途中に矛盾点が生じると思います、遠慮なさらずに言ってください

では次のお話で!

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