ドラえもん のび太の大魔境 second season 〜もう一つの伝説〜   作:田舎者

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お待たせしました!!
ゆっくりではありますが執筆は続けていますよ!

エル
「どんどん物語が壮大になってるけど……収拾つくのかい?」

リルル
「寧ろつけてくれないと困るわ…」

一同
「うんうん」


それではどうぞ!


Lifesaving

ドラミ

「スネ夫さん!! タイム電話を使ってキッド達に連絡して私たちの居る場所のすぐ側にタイムホールを開かせるように言ってちょうだい! 時間及び座標はタイム電話が発信しているから伝える必要はないわ!」

 

 

ドラミはスネ夫にタイム電話を手渡す。

 

 

スネ夫

「わかった!!」

 

 

そしてタイム電話を受け取ったスネ夫は、キッド達に連絡をして取り始めた……

 

 

ドラミ

「ーーお医者さんカバン!!」

 

 

ドラミはお医者さんカバンを取り出すと、消毒液とガーゼ、そして固定用のテープを取り出し、リルルの傷口を消毒し、応急処置として傷口を塞いだ。

 

 

ドラミ

「これでよし……のび太さん! この子を運ぶの手伝って!」

 

のび太

「わかった!」

 

 

そして2人ははリルルの上半身側、そして下半身側を分担して持ち上げ、タケコプターを用いてザンダクロスのコックピットからリルルを下ろした。

 

そして丁度リルルを下ろし終えたタイミングで、ザンダクロスのすぐ側にタイムホールが空いた。

 

 

キッド

「駆けつけたぜ!!」

 

ドラメッド

「一体どうしたであるか!?」

 

 

真っ先にタイムホールから顔を出したのはキッドとドラメッドだった。

 

 

ドラミ

「話は後よ! この子をみらい病院に緊急搬送するわよ! 緊急オペが必要なの!!」

 

王ドラ

「ーーわかりました…!! ここからは私達に任せて下さい!」

 

 

続けてタイムホールから出てきた王ドラがそう告げる。

 

 

ドラミ

「お願い!」

 

のび太

「頼んだよ…!」

 

 

そして2人はリルルをドラえもんズに引き渡した。

そしてドラえもんズが全員タイムホールに戻ると、タイムホールは静かに閉じた……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

キッド

「最速で行く必要があるな…!! おいエド!! おめーの出番だぜ!!」

 

 

エド…キッドの相棒の白馬型ロボット、何故かエセ関西弁で話し、飛行能力を有している。

 

 

エド

「なんやて!? なんであっしやねん!?」

 

キッド

「お前が一番速いからに決まってんだろ!! 良いからこの子を乗せて全速力でぶっとばせ!!」

 

エド

「やっぱりあんさん馬遣い荒いわ〜!!」

 

 

エドはそうぼやくと、リルルとキッドを乗せて全速力でタイムホールを突っ切って行った……

 

 

王ドラ

「私達も急ぎましょう!! 人手は少しでも多い方が良いですから!」

 

 

そう言うと王ドラは、自身のタイムマシンのエンジン出力を上げようとレバーに手を掛けた。

 

その時…

 

 

マタドーラ

「待てよ王ドラ!!」

 

 

マタドーラが王ドラを呼び止める。

 

 

王ドラ

「?」

 

 

王ドラは思わず後ろを振り返る。

そしてマタドーラは口を開いた。

 

 

マタドーラ

「ガイアの野郎が現れる前に、受付のセニョリータが言ってたんだ」

 

マタドーラ

「「心臓外科の先生達は今日は他の病院に多数出払ってるてる」ってな…。仮にもしリルルとかいう子がみらい病院に搬送されたとして……それをオペ出来る医者が今みらい病院にいんのか…?」

 

一同

「ーー!!!」

 

 

マタドーラは万が一を想定し、リルルの手術を出来る医者が居ない事を危惧した。そして一同に衝撃が走る。

 

しかし……

 

 

 

王ドラ

「ーーひとまずそれは後で考えましょう。ですがもし仮に医者が居なかったとしたら……"誰かが"代わりにオペをやるしかありません……」

 

マタドーラ

「お前……まさか……?」

 

 

王ドラの意味深な言葉に、マタドーラは動揺を示した。

 

 

王ドラ

「……飽くまで万が一の話ですよ。…さあ、私達もキッドに続きましょう!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そしてドラえもんズはみらい病院に到着すると、リルルを抱えてフロントに駆け込んだ。

 

 

 

王ドラ

「ストレッチャー用意して下さい!! マタドーラ! ドラリーニョ! ジャガーさん! ストレッチャーを押して患者を救命救急室(ER)に運んで下さい! 私は患者の胸骨圧迫を続けます!!」

 

ドラリーニョ

「わかったよ〜!!」

 

マタドーラ

「おうよ!」

 

ジャガー

「久しぶりの出番じゃのう!」

 

 

 

王ドラは、急いだ様子で周りの者に指示を出す。

 

 

 

ナース

「な、何なんですか!? 貴方達は!?」

 

 

突如としてみらい病院に現れたドラえもんズ達に、みらい病院のナースは驚いた様子で駆け寄り、一同に尋ねた。

 

 

王ドラ

「急患です。勝手ながら、この病院の設備をお借りします。」

 

 

そう言うと王ドラは、四次元袖から医師資格証を取り出し、ナースに提示した。

 

ナース

「わ、分かりました…!! ERに連絡を入れておきます!」

 

王ドラ

「残る皆は敵の急襲に備えておいて下さい! 敵を撃退したとは言えど、敵の襲撃があれで終わるとは限りません!」

 

キッド

「わかった!!」

 

エル

「任せてくれ!!」

 

 

王ドラはそう大声で指示すると、ストレッチャーに寝かされたリルルの上に跨り、胸骨圧迫を開始した。

 

そして2人を乗せたストレッチャーは、ERへと搬送された。ERには、既に数名の医療スタッフがスタンバイしており、ストレッチャーがERに到着するや否や、診察台にリルルを移した。

 

ドラリーニョとマタドーラとジャガーの3人はここまで来ると、後は医師免許を持っている王ドラに事を任せ、ERを後にした…

 

 

 

王ドラ

「バイタルとって下さい! エコーもお願いします!!」

 

 

 

王ドラは医療スタッフに細く指示を出し、救命処置に当たった……

 

 

 

 

 

 

王ドラ

「…やはり緊急オペ適用ですね……。心臓外科に連絡をお願いします!! オペ室もすぐ用意して下さい!!」

 

 

一通りの処置が終わった所で、王ドラはそう一同に呼びかけた。

 

 

 

しかし……

 

 

 

 

 

 

 

スタッフ

「先生……手術は……不可能です。」

 

 

 

1人の男性医療スタッフが、途切れ途切れに口を開いた。

 

 

 

 

王ドラ

「何故ですか?」

 

 

王ドラが尋ねる。

スタッフは声を震わせて答えた。

 

 

スタッフ

「心臓外科の先生は……ほとんどが手術中か、系列病院の当直に出払ってるんです…!! それだけじゃありません! 先ほどの不審人物の侵入によって……手が空いていたはずの先生までもが殺されてしまったんです……! ですから…今手が空いているのは……研修医の若い先生ただ1人だけなんです…」

 

 

不審人物とは、当然ガイアの事である。

ガイアの"肩慣らし"によって、王ドラ達に新たな障壁が生まれてしまったのだ。

 

そう言い終えるとそのスタッフは、消沈したように肩を落とした。それ以外の医療スタッフも同じ様子であった。

 

だが、王ドラの眼の色は少しも変わりはしなかった。

 

 

 

王ドラ

「構いません。その研修医の先生を呼んで下さい。助手はその先生だけで事足ります。」

 

 

王ドラはきっぱりと告げた。

 

 

 

 

 

スタッフ

「助手って………!? じゃあ一体誰がこの患者を執刀するんですか!? 先ほど申し上げた通り心臓外科の先生はもうーー」

 

 

王ドラ

「私がメスを握ります。」

 

 

スタッフ

「ーー!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

王ドラ

「患者をオペ室へ……大至急です!」

 

 

そう大声で叫ぶと、王ドラは白衣を羽織り、オペ室へと走り出した……




こうしてみると王ドラの万能感って凄いですよね…(笑)
文武両道でとても憧れます(笑)
それではまた!!

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