ドラえもん のび太の大魔境 second season 〜もう一つの伝説〜   作:田舎者

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最近蛇足気味だったので、のび太サイドの話を書き足していこうと思います。

やはり書き分ける方が書いていて楽しいですね。

それではどうぞ!!


白い巨塔&魔の刺客

のび太達の時代、21世紀から100年後……

 

 

22世紀

 

 

「みらい病院」

 

 

世界随一の医療技術、患者数を誇る世界最大級の病院である。

 

その真っ白な配色や壮大にそびえ立つ様子は正に、「白い巨塔」である。

 

そこで怪我を負ったのび太達は入院をしていた……

 

 

 

 

のび太

「凄い……痛みが引くどころか、もう完治しちゃったよ…」

 

エル

「驚いたな……未来の病院なんて…」

 

 

のび太とエルは真っ白い病室のベットに寝込みながら、みらい病院の卓越した医療技術や未来の病院に驚愕する。

 

 

ドラミ

「そうね、私も入院するのは初めてだわ」

 

スネ夫

「それにしても……どうやってこんな大きな病院を建てたんだろ?」

 

 

のび太達の向かい側のベットにいるスネ夫が言う。

 

 

ドラミ

「この病院はタイムパトロールと業務提携してるそうなの。タイムパトロールは皆が知っている通り巨大な組織でしょ? だからこんな大きな病院が建てられたのよ」

 

のび太

「つまり…この病院はタイムパトロールがスポンサーとして付いていて、タイムパトロールの莫大な財力によってみらい病院が建てられた訳だね」

 

のび太が少し分かりやすく解説する。

 

 

スネ夫

「お、のび太にしては分かりやすい」

 

のび太

「うるさいなあ、もう」

 

 

スネ夫が冗談交じりに茶化すとのび太は笑いながら返す。

 

 

エル

「それにしても……どうして僕達だけ医療費が"タダ"なんだい? 気になってたんだ」

 

 

エルが疑問に思っていた事を口に出した。

当然である、22世紀とはいえ、資本主義国家の日本では医療費がタダと言うのはあり得ないのだ。

 

 

ドラミ

「…………さあ? 何か特別なのよ。 きっと……」

 

 

ドラミは曖昧に言葉を濁し、外の景色に目をやった。

のび太達はドラミの、"これ以上話したくない"と言う雰囲気を察し、ドラミの言葉の意味を詮索しなかった。

 

そしてその時…

 

 

ピロロロロ♩ ピロロロロ♩

 

のび太

「ん? ドラえもん達からだ」

 

 

のび太が腕に着けていた腕ラジオに着信があったのである。

のび太は腕ラジオのスイッチを押し、通話に応じる…

 

 

のび太

「もしもし、ドラえもんかい?」

 

 

のび太は通話の相手に問いかける。

 

しかしその相手はドラえもんでは無かった。

 

 

ペコ

《もしもし…のび太さんですね…》

 

のび太

「ん? ペコじゃないか。 どうしたの?」

 

 

のび太はペコに呑気に問いかける。

そう、のび太達は今ジャイアン達がどの様な状況に晒されているか知らないのである。

 

 

ペコ

《落ち着いて聴いて下さい……敵の軍勢が集落に襲撃をかけて来ました…! ドラえもんさん達が何とか敵の軍勢を撃退したかに見えましたが……敵の新型兵器がその直後に現れ……こちらの防衛班の半数が死亡しました…》

 

 

ペコはジャイアン達の状況をのび太達に大まかに知らせた…

 

 

ドラミ

「何ですって!? お兄ちゃん達は!!?」

 

ペコ

《武さんは味方が眼前でやられたショックで一時離脱中です……そしてドラえもんさんと静香さんは……たった2人でその兵器に挑んでいます…!》

 

スネ夫

「たった……2人で…!?」

 

のび太

「………行かなくちゃ!!」

 

 

ドラえもん達は今窮地に陥っている。

それを聞いたドラミ達は一刻も早く彼らの下へ駆けつけたい……、そう考えていた。

 

 

ドラミ

「直ぐに退院よ!! それとドラえもんズがフロントに居るから直ぐに呼び出して!!」

 

スネ夫

「分かった!」

 

 

のび太達は大急ぎでベットから抜け出し、出発の準備を始めた。

 

 

スネ夫

「あれ? ドラえもんズ達が通信に応えないぞ…?」

 

ドラミ

「仕方ないわ! 直接呼びに行きましょう!」

 

ペコ

《出来るだけ急いで下さい! 彼らもいつまで持つかどうか…》

 

のび太

「大丈夫! ドラえもんなら…静香ちゃんなら……やってくれる!」

 

 

のび太はドラえもん達を必死に信じていた。

というよりも、人が無事であると信じたい様子であった…

 

 

ドラミ

「よし! 行くわよ皆!」

 

ドラミ以外

『うん!!!』

 

 

 

のび太達はダッシュで病室を後にし、廊下を走った……

 

 

そしてその頃、みらい病院のフロントでは……

 

 

 

 

 

キッド

「おいおいマジかよ……」

 

王ドラ

「こんな所まで追ってくるとは……!」

 

 

キッド達は冷や汗をかいていた……

その訳は……

 

 

???

「さて………どいつから始末しようかねえ…!」

 

 

新たな刺客が病院に侵入していた……!!!




さて、今度の相手は一味違います……

果たしてその正体とは……

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