ドラえもん のび太の大魔境 second season 〜もう一つの伝説〜   作:田舎者

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ジャイアン
「おるあああああ!!!現在ストーリー工事中だあ!!この後の話は矛盾だらけだから宜しく頼むぜええええ!!!」

ドラえもん
「えー、3年ぶりの更新…?でございます。モチベかなり高いです。宜しくお願いします。」

ペコ
「それではどうぞ♪」


対峙

兵器

「ーーー!!!!!!」

 

 

キュイーーーン!!!!

 

 

その兵器は目を赤く光らせて起動した。

 

 

ジュド

「じゃあ行くよ、リルル」

 

リルル

「ええ」

 

 

ドオオオン

 

ダッ ダッ ダッ ダッ

 

 

そしてゆっくりと立ち上がり、歩き始めた。

方角は、ジャイアンの守る"東門"の方角である。

 

 

ジャイアン

「この地響き音……でかい奴がこっちに来るな…!」

 

 

 

ダッ ダッ ダッ ドンッ………

 

 

 

ジャイアン

「!!?? あれは!?」

 

 

そしてその兵器はジャイアン達の前に姿を現し、その場で停止した。

 

 

ジャイアン

「…………おい、何でだよ……」

 

 

ジャイアンはその兵器を見て心底驚きを隠せなかった…

しかしそれは兵器自体が強大に見えるからではなかった。

 

 

ジャイアン

「何でこんな所に………ザンダクロスが居るんだ…! もしかして……ピッポやリルルも居るのか!?」

 

 

そう、その兵器はジャイアン達が4年前に目にし、共に地球侵略を目論む、"鉄人兵団"と戦った仲間の操るロボ「ザンダクロス」に酷似しているからである。

 

その仲間とは、桃色の髪に"青い瞳"を持つ少女「リルル」と、鳥型のロボット、ピッポこと「ジュド」

 

しかし2人はその戦いの最中、静香が引き起こしたタイムパラドックスによって消滅した筈なのである。

 

ジャイアンはザンダクロスに向けて大きく叫んだ。

 

しかし……

 

 

ジュド

「??? あの人間………この兵器について知ってるみたいだよ?」

 

リルル

「あら? 何故かしら? こちらの情報は漏れてはいない筈なのだけど……まあどうでもいいわ。 ジュド、さっさとやってしまいなさい」

 

ザンダクロス

「!!!!!」

 

ザッ!!!

 

 

ザンダクロスは右腕をジャイアン達のいる東門に向けた。

 

 

ジャイアン

「何をする気だ……?」

 

住民

「一体何なんだあいつは!?」

 

 

ジャイアンはザンダクロスの行動に警戒し、住民は得体の知れない兵器に驚きを隠せなかった。

 

 

ガッ!!

 

そしてザンダクロスの右腕の側面に付いたミサイルハッチが開いた!

 

 

ジャイアン

「まさか………ここから離れろ!!! おめえら!!」

 

住民

「え?」

 

 

ジャイアンは住民に向けて避難しろと喚起する!

 

 

リルル

「撃ちなさい」

 

ジュド

「了解」

 

 

ジャイアン

「離れろおおおおお!!!!!」

 

 

そしてジュドはあるスイッチを押した……

 

 

シュウウウン!!!

 

 

すると開いた右腕のハッチから大量の小型ミサイルが飛び出し、ジャイアン達の下へ一斉に飛んで行った!!

 

 

住民

「何だあれは!!??」

 

「とにかく伏せろ!死んじまうぞ!」

 

その数、ゆうに20発以上。

 

ジャイアン

「!!!! 危ねえ!!!」

 

ジャイアンは咄嗟にそばにあった岩の物陰に素早く身を隠した。

住民達も咄嗟に身をかがめ、攻撃に備えた。

ミサイルは間一髪でジャイアン達への直撃は免れたが、ミサイルはジャイアン達のさらに後方…東門に直撃した。

凄まじい爆裂音と飛び散った門の破片がジャイアン達を襲う。

 

ジャイアン

「くそっ!なんつー威力だ化け物が!!」

 

ジャイアンは思わず叫んだ。

それもその筈だ。

強固で頑丈である筈の東門がまるでガラスのようにいとも簡単に砕け散っているのだから。

 

 

 

 

 

 

ジャイアン

「………終わった……のか?」

 

 

ミサイルの嵐が止むと、ジャイアンは恐る恐る顔を隠れていた岩から出す。

 

 

ジャイアン

「…………………クソが……」

 

ジャイアンが顔を上げると東門はおろか、東門に面していた外壁も木っ端微塵に吹き飛ばされていた。

その光景は、一同の心を折るには十分だった。

 

 

住民

「門が…破られた…!」

 

「勝てるわけねえよ…あんな怪物!!」

 

住民は恐怖のあまり身が竦んでしまい、今にも逃げ出しそうな様子で戦意を喪失してしまった。

 

さらに…

 

リルル

「兵団を再稼働、東門攻撃隊はそのまま進軍、西門攻撃隊は東門に標的を変更、両大隊は破壊した門より集落に突入、生き残った住民を皆殺しにしなさい」

 

 

兵団

『ーーー!!!』

 

 

何百体という兵団達が、再び動き出し、集落に向けて再び侵攻を開始した。

 

 

 

住民

「奴らがまた来やがる…逃げなきゃ…逃げなきゃ…」

 

中には空気砲を捨て逃げ出す者も出始める。

 

 

 

 

しかし…

 

ジャイアン

「てめえらが退いて…誰がてめえの家族を守るんだ!!!」

 

住民

「!!!!」

 

ジャイアンは住民達に叫ぶ。

 

ジャイアン

「俺たちしかいねえんだ…!ここで俺たちが退いたら───」

 

ジャイアンの脳裏に浮かぶ、バウワンコの未来を担う子ども達の姿。

 

ジャイアン「もう……あいつらの笑顔は見れなくなんだよ!!!俺はそれはそんなの……ぜってえ嫌なんだよ!!!うおおおおお!!!」

 

ジャイアンは恐れを押し殺し、勇猛果敢に鉄人兵団を迎え撃ったのだ。

兵団を恐れる事なく2体3体と空気砲を使って撃ち倒していく…

 

兵団

「ーーー!!!」

 

ジャイアンが撃ち抜いた兵隊が突然、半壊した機体でなおジャイアンの腕にまとわりつき、空気砲の発射を封じてきた。差し違えてでもジャイアンを倒すつもりだ。

 

ジャイアン

「しまった…!!!」

 

兵隊

「ーーー!!!」

 

後方に控えていた2体の兵隊が、ジャイアンに向けて襲いかかった。

 

ジャイアン

「ちくしょう…!!!」

 

ジャイアンは死を覚悟した。

しかしその時であった、同時に発射された2発の空気砲が、ジャイアンの前にいた兵隊に直撃した。空気砲の直撃を食らった兵隊はジャイアンの両脇にガラクタとなって崩れ落ちた。

 

ジャイアンが振り返ると…そこには恐れに満ちて退いていた筈の住民達の姿があった。

 

 

 

住民

「お前さんは1人じゃねえさ!お前さんの言葉、心に刺さったぜ!」

 

「もう逃げねえさ…!俺たちが…村を守るんだ!!!」

 

『うおおおおおおおおおおお!!!』

 

住民の男達は一斉に高らかと叫んだ。

ジャイアンの叫びが、皆の心に届いた瞬間である。

 

 

ジャイアン

「お前ら……おっしゃ!やってやろうじゃねえか!!!」

 

そう言うとジャイアンは腕にまとわりついていた兵隊を思いっきり殴り飛ばした。

そしてさらに後ろから声が聞こえた。

 

 

静香

「武さん!!!」

 

ドラえもん

「西門の方を攻めていた兵団が東門に標的を絞ってきた!!もうじき西門防衛団もこっちに到着するよ!!!」

 

後ろを振り返ると、ドラえもんと静香がタケコプターを使い西門の方からやってきていた。

敵は東門を一点突破する様子だ。

そのため2人と西門の防衛団も東門防衛に加勢に来たのだ。

 

ドラえもん

「ジャイアン!兵団は君に任せる!あいつは……僕たちが止める!!!」

 

 

あいつとはザンダクロスのことだ。

ザンダクロスをたった2人で止めるつもりなのだ。

しかし選択の余地は残されていなかった。

ここでどちらかを無視してしまえば、集落の陥落は免れない。

最早この場にいる全員、退くという選択肢がある者はいない。

 

 

ジャイアン

「頼んだぜ……集落には虫1匹通させねえからよ!!!」

 

 

ジャイアンは2人に背中を託すとともに、自分を奮い立たせ、再び兵団を迎え撃ち始めた……

 

 

 

 

 

 

 

ドラえもん

「まさかあのザンダクロスをまた見るとは思わなかった………でも中にいるのは間違いなくリルル達じゃない筈だ!」

 

静香

「ええ、容赦はしないわ!」

 

 

 

 

 

リルル

「……2人がこちらに向かってくる…まずはあの2人からね」

 

ジュド

「うん」

 

 

リルル達はドラえもん達の事も覚えてなどいなかった……

 

ドラえもん達はザンダクロスの中にいる2人のことを……未だ知らない。

 

 

 

 

 

そして、場所は集落から数百m程離れた高所。

 

 

サベール

「……………」

 

 

 

集落の防衛戦を傍観していたサベールはそのままその場を後にしようとした。

すると……

 

 

チッポ

「サベール!!!」

 

 

後ろからサベールを呼ぶ声が聞こえ、振り向くとそこにはチッポがいた。

息を切らしている、どうやらサベールを探していた様子だ。

 

 

 

サベール

「…………何の用だ?」

 

 

サベールはチッポに問う。

 

 

 

 

 

 

チッポ

「いくらドラえもんの道具を使ってもあの数じゃ僕らに勝ち目は薄い……だから…僕たちに力を貸して欲しいんだ!!」

 

 

サベール

「…………何?」

 


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