ドラえもん のび太の大魔境 second season 〜もう一つの伝説〜   作:田舎者

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お待たせしました!!

異様に書く気が起きなくて放置気味でしたが……(笑)


それではどうぞ!!


襲撃開始、謎の少女

23:00

 

 

集落への襲撃開始まで残り1時間を切っていた……

 

 

総司令官

《残り1時間だ、軍は定位置に配備させたか?》

 

 

ゼクト総司令官は通信機越しに"ある少女"と通信をしていた……

 

 

少女

「はい、ゼクト総司令官、配備は完了しました。後は待機した後、襲撃を開始するだけです」

 

 

少女の外見は、人形のように整った顔立ちで桃色の髪を肩より下に伸ばし、身には戦闘用のスーツを着ている。そして濁った"赤色"の瞳をしていた……

 

 

総司令官

《そうか……後は奴らを皆殺しにするだけだ……簡単な作業だ》

 

 

少女

「そうとは限りません」

 

 

総司令官

《ん? 何故だ?》

 

 

総司令官はその言葉に疑問を呈した。

 

 

少女

「私達の兵団は集落から1km程離れており、余程のことが無い限り向こうからは気づかれることはありませんが……どうも彼らは何かを警戒しているように見えます……」

 

 

総司令官

《警戒しているだと? どういうことだ?》

 

 

少女

「ここからの位置からでも分かるのですが、妙に集落が騒々しいのです。それと、東門と西門のどちらにも警備が多数配備されています。いくら敵襲を警戒していると言っても、今は深夜です。それにも関わらずあれほどの騒々しさがあるという事は…」

 

 

少女はデジタル双眼鏡で集落を偵察しながら言う。

 

 

総司令官

《………なるほど、つまり……》

 

 

少女

「ええ、彼らはこちらが集落を襲撃することに気づいています」

 

 

総司令官

《…………予定変更だ。わざわざ奴らの準備が完了するのを待つ必要もない。10分後に襲撃を開始しろ》

 

 

少女

「了解、10分後ですね」

 

 

総司令官

《しかし何故だ? こちらの情報が漏れているとしか思えないぞ》

 

 

少女

「どちらにせよ、やることは変わりません。私は任務を遂行するだけです…」

 

 

総司令官

《…そうだな。兵団の指揮はお前に任せるぞ》

 

 

少女

「はい、それでは……」

 

 

ピッ

 

 

少女は通信を終えると後ろを振り返った……

 

 

少女

「すぐに終わる……この兵団さえ居れば…」

 

 

 

後ろには1000体の兵団が鎮座していた。

 

 

型は4年前の様な堅牢な物では無く、どちらかと言えば細身な体型をしている……

 

 

 

少女

「……そろそろね…」

 

 

ピッ

 

 

 

23:07

 

少女は懐からスイッチの様な物を取り出し、押した……

 

 

兵団

「ーーーーー!!!!」

 

 

ガシャ! ガシャ! ガシャ!

 

 

すると兵団達は目に緋色の光を灯し、一斉に起動した。

 

 

 

 

 

少女

「行きなさい!! 進軍開始!!」

 

 

少女は集落を指差し、力強く言った。

 

 

兵団

「ーーーーー!!!!」

 

 

ダッ ダッ ダッ ダッ ダッ!!!!

 

 

兵団達は一斉に集落を目掛けて走り出し、轟音がジャングルに轟き響く。

 

その速度は凄まじく、闇夜に赤い残像が確認出来る程であった!

 

 

 

少女

「………私は高みの見物ね」

 

少女者はその場に座った…

すると……

 

 

???

「君はいいの? 戦いに参加しなくて」

 

 

突然後ろから声が聞こえた。

少女は振り返った……

 

 

少女

「あら、あなただったの…」

 

 

そこには……鳥類のキヌバネドリ科の一種、「ケツァール」を模した鳥の姿をした鳥型ロボットがいた…

 

 

少女

「いいのよ、私が戦うまでもないわ」

 

 

ロボット

「いざとなったら……僕達の"あれ"も出していいの?」

 

 

少女

「駄目よ、あれは強力過ぎて使うのは禁止されているわ」

 

 

ロボット

「………分かったよ、今回は待とう」

 

 

ロボットはその者の隣に座り、兵団が進軍する様子を見ていた……

 

 

 

 

 

 

一方その頃、集落では………

 

 

偵察

「!!!! 襲撃だ!!! 総員! 門の防衛を開始しろ!」

 

 

カランカラン!! カランカラン!!

 

 

集落の高台に登り、敵情を監視していた者が大声を上げて警鐘を打ち鳴らす!

 

 

住民

「嘘だろ!? 早すぎる!」

 

「とにかく準備はもう出来てるんだ! やることは変わらないよ!」

 

 

ダッ ダッ ダッ ダッ……!!!!

 

 

住民達は慌てた様子で走り出した!

 

 

ジャイアン

「チッ 予定よりも早えじゃねえか!」

 

ジャイアンは舌打ちをした。

 

 

静香

「仕方ないわ! 皆! 作戦はブリーフィング通りよ!! 自分の役目を思い出して!」

 

 

静香が住民全員に向かって大声で言う。

 

 

ドラえもん

「ジャイアン!! 東門は任せたよ! 僕と静香ちゃんは西門を守る!」

 

 

ジャイアン

「おうよ! 俺に任せろ!!」

 

 

カチッ!

 

 

そう言うとジャイアンは腕に空気砲を装着した!

 

 

ジャイアン

「東門へ向かうぞ! 俺の班は俺について来い!」

 

 

住民

『おお!!!!』

 

 

ダッ ダッ ダッ ダッ!!!

 

 

ジャイアン率いる東門防衛班は、東門に向けて走り出した!

 

 

ドラえもん

「来い……!! 必ずここを守り抜いてみせる!」

 

静香

「私達も行きましょう! もうすぐ攻撃が始まるわ!」

 

 

 

そして静香とドラえもんも住民を引き連れてそれぞれの門へ走った……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

少女

「なるほどね、敵は両方の門を防衛するつもりなのね……」

 

 

集落から1km離れた場所で、総司令官と通信をしていた少女が言う。

 

 

ロボット

「どうするの? 相手は相当硬い防衛線を引いてるよ?」

 

 

少女

「両方を同時に攻めるわ。その分相手の戦力はそれぞれ二分されるから、どちらかの門を落とすのは容易よ」

 

 

両方を同時に攻める………それが兵団達の作戦である。

 

いたってシンプルで、最も有効な戦術である。

 

 

ロボット

「何か………僕たち………前もこうして何かと戦ってたような気がするんだ……気のせいかな?」

 

 

少女

「え? 何言ってるの? これが私達の"初陣"よ。気のせいよ」

 

 

ロボット

「……………そうだね、きっと……」

 

 

 

 

 

 

謎の少女と鳥型のロボット………

 

 

その正体とは………?

 




ささ、いよいよ彼女達の登場ですが………

彼女達は何故敵なのか…?

それは後々………

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