ドラえもん のび太の大魔境 second season 〜もう一つの伝説〜   作:田舎者

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ドラメッド
「今回はワガハイの回であるな、それではご覧あれ!」


変幻自在の魔術師

ドラメッド

「突風よ! 吹き荒れよ!」

 

♪〜 ♪〜

 

 

ドラメッドは笛を吹き鳴らす。

 

 

スネイク

「こんな空間で風なんか来るわけないでしょ? アハハ」

 

 

スネイクは嘲笑した。

そう、ここは水の中である。

スネイクは風など来る筈がないと思ったのだ。

 

しかし……

 

 

ヒュオオオオオオオオ!!!!

 

 

突如水中に、ハリケーン並みの突風が吹き荒れ始めた!

 

 

スネイク

「な…!? ここは水の中なのよ!?」

 

 

スネイクは目の前で起こっている現象を信じれない様子であった。

 

 

ドラメッド

「魔法の力であ〜る」

 

♪〜 ♪〜

 

 

ドラメッドは当たり前のように返す。

そして再び笛を吹いた。

 

 

ヒュオオオオオオオオオ!!

 

 

すると突風はスネイクがいる向きに傾いた!

 

 

スネイク

「な… きゃあああ!!」

 

 

ドンッ!!

 

 

スネイクはあまりの突風の強さに吹き飛ばされ、壁に叩きつけられた!

 

 

スネイク

「痛てて…! ちぃっ! 何て風…!」

 

 

スネイクが壁に激突しても風は吹き続け、スネイクは身動きが取れない状態になった。そんな状況に思わずスネイクは舌打ちをする。

 

 

ドラメッド

「二重演奏! 炎よ! 燃え上がれ!!」

 

 

♪〜 ♫〜

 

 

笛のメロディーが変わった。

 

 

ブオオオオ!!!

 

 

すると今度は水中に炎が現れ、激しく燃え上がる!!

 

 

スネイク

(嘘…!? 炎まで…!?)

 

ドラメッド

「行くであるぞ!!!」

 

 

ブオオオオ!!!!

 

 

炎は吹き荒れている突風に乗り、炎の嵐を起こすっ!

 

 

風に乗った火はスネイクに直撃した!

 

 

スネイク

「ぎゃああああ!!?? 熱い!熱い!」

 

 

 

超高温の風にスネイクは曝され、あまりの熱さに悲鳴を上げる!

 

ヒュォォォォ…-…

 

 

そして数十秒程で風は止み、炎は消えた……

 

 

スネイク

「うっ…うっ…」

 

 

風が止んだ先には何故か"無傷"のスネイクがいた……

 

しかし本人は苦しそうに呻いている……

 

 

ドラメッド

「もう終わりであるか? …では一つ良いことを教えてやろう」

 

 

ドラメッドは倒れているスネイクに近づいてこう言った。

 

 

ドラメッド

「ワガハイの使った術は全て"幻"である。お主の言った水中で風が起きる訳がないというのは正しかったのである」

 

 

ドラメッドの幻術は対象者の神経にまで干渉する。

だから痛みがあるのである。

 

 

ドラメッド

「もっとも、この笛を奪われたり、破壊されたりすると…幻術は解かれるであるが…」

 

 

ドラメッドがその言葉を言い終えた瞬間であった……

 

 

スネイク

「なるほどね……!!」

 

 

ドラメッドの言葉を全て聞いたスネイクは突然起き上がった!

 

 

ドラメッド

「!!! しまった!」

 

 

ドラメッドは慌てて笛を吹こうとする!

しかし……

 

スネイク

形態変化(フォルムチェンジ)!!」

 

 

シュオオオオ!

 

 

スネイクがそう叫ぶと、スネイクの体は変化した!

 

体は細くしなやかな物になりつつも、腕が無くなり。

身体の大きさは3倍以上になった!

 

その姿はまるで、大蛇のそれであった。

 

 

スネイク

「遅い!!」

 

 

シュッ!

 

 

キュウウウウウ!!!

 

 

状態を変化させたスネイクはドラメッドの元へ一直線に向かい、自分の体の特性を活かし、ドラメッドを締め付ける!

 

 

ドラメッド

「しまった…! 動けないである…!!」

 

 

スネイク

「ふふ、これが私の能力にして奥の手…フォルムチェンジ。より蛇に近い体になれる……素敵でしょ?♡」

 

 

スネイクはドラメッドを締め続ける!!

 

そして……

 

 

パキッ!!!

 

 

ドラメッド

「な…!!」

 

 

スネイクがドラメッドを締め付けると、ドラメッドの持っていた笛が折れてしまった!

 

 

スネイク

「これでよし…っと、これであなたは術を使えない…! 後はこのまま締め殺してあげる♡」

 

 

スネイクはドラメッドの笛を折り、勝利を確信した!

 

しかし……

 

 

 

ドラメッド

「よく…も…!」

 

スネイク

「え?」

 

ドラメッド

「よくも……!!!」

 

 

ドラメッドは明らかに激怒していた。

 

その理由とは……

 

 

 

 

ドラメッド

「よくもワガハイの笛をおおおおおお!!」

 

 

ブオオオオン!!!

 

 

スネイク

「な…」

 

 

ドラメッドが笛を折られた事に激昂すると、ドラメッドの大きさが明らかに変化している…

 

 

スネイク

「こいつ…一体何を…!?」

 

 

ドラメッドはどんどん大きくなる!

 

そしてついにその大きさは10m程に達した!

 

 

ドラゴン

「一体あれは…!?」

 

王ドラ

「ドラメッドを怒らせたようですね…お気の毒に…」

 

 

王ドラは苦笑いをした。

 

 

スネイク

「一体……なんなの!?」

 

ドラメッド

「よくもワガハイの笛をおおお!! ゼッタイに許さんであるぞ!!」

 

 

のび太

「一体……何が起こってるんだ!?」

 

ドラミ

「ドラメッドはなぜか怒ると巨大化するのよ…! あの笛……相当大事にしていたから……。 もう勝負は決まったわ」

 

スネ夫

「決まったって……ええ!?」

 

 

スネ夫はドラミの言葉に、思わず目を丸くした。

 

 

 

ドラミ

「彼が巨大化した時は誰も止められないの…!」

 

 

ドラメッド

「うおおおおお!!」

 

 

ドラメッドは片足を上げた!

 

 

ドオオオオオ!!!

 

 

そしてそのまま振り下ろす!!

 

 

スネイク

「そんな…馬鹿な…!」

 

 

ドオオオオオンッ!!!!

 

 

轟音と共にスネイクは潰れた。

ドラメッドの足の下で……

 

 

 

ポセイドン

「ぐぬぬぬぬ! 何たる様だ!」

 

 

ポセイドンは部下の敗北に怒りを露わにした

 

 

ドラメッド

「ふう、終わったであるか…」

 

 

シュウウウウウ……

 

 

怒りが収まったドラメッドは通常のサイズに戻った…

 

 

ドラメッド……スネイクを撃破!!

 

 

ジャガー

「スネイクもやられたんか……呆気ない最期じゃのう」

 

ドラリーニョ

「僕らも決着を付けよーよ」

 

ジャガー

「おう! かかって来んかい!!」

 

 

野生児同士の対決!!




のび太
「なんか最近オリジナル設定が多くない?」

ドラえもん
「しかも必殺技が出始めてる……作者の中二病っぷりが遺憾なく発揮されてるねー」

静香
「私達の出番も少ないし……やんなっちゃう」

ジャイアン
「今は耐えろ……耐えるんだ」

えー、ジャイアン組のファンの方申し訳ありません。
ポセイドンとの戦いが済みましたらジャイアン達の視点で物語を書こうと思ってあります。

それでは!!

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