ドラえもん のび太の大魔境 second season 〜もう一つの伝説〜   作:田舎者

18 / 47
お待たせしました!ついに彼らの登場です!!

それではどうぞ!


遅れて参上! ザ・ドラえもんズ!

ポセイドンに仕える『鉄騎隊六人衆』

 

のび太達は、六人衆との交戦を開始していた…!

 

 

ポーラ

「死にな!!」

 

 

ポーラは鼻で笑いながらドラミに正拳突きを放つ!

 

 

ドラミ

「ひらりマントーー! えい!」

 

ポーラ

「何コレ? 跳ね返された? まあいっか!!」

 

 

ドラミはポーラの攻撃に合わせひらりマントを振り、ポーラの攻撃を跳ね返した!

 

しかしポーラは構わず打撃攻撃を繰り出し続けた!

 

 

ポーラ

「オラ! オラ! オラァ!」

 

ドラミ

(何こいつ…! 攻撃を跳ね返せば跳ね返す程、マントを振るのが重たくなってくる…! 攻撃をする度に威力が増しているんだわ!)

 

 

ポーラの攻撃は単純だった。ただひたすら殴る、蹴る。

その姿はまるで、腹を空かせた凶暴な北極熊のようであった。

 

 

ポーラ

「守ってるだけじゃあ勝てないよ!!」

 

ドラミ

「確かにそうだわ…でもね…武器は一つとは限らないわよ!!」

 

 

その言葉を言い終えると同時にドラミは、敵の攻撃を跳ね返した瞬間にポケットから水圧砲を取り出した!

 

 

ドラミ

「ドカンッ!!!」

 

ポーラ

「うっ…!!」

 

 

ドラミは攻撃を跳ね返した後の隙を突き、水圧砲をポーラの腹に叩きこんだ!

水圧砲をモロに受けたポーラは数m程吹き飛ばされ、地面に仰向けに倒れ込んだ。

 

 

ドラミ

「やった…」

 

 

ドラミが早速六人衆の一人、ポーラを撃破したと思いきや…

 

 

ポーラ

「痛いなぁ…そんな武器もあったのか…面白い!!」

 

 

なんとポーラは直ぐに立ち上がってしまった!

 

 

ドラミ

(直撃だった筈…タフね…!)

 

 

ポーラ

「さて…このゲーム…どう攻略しようかなぁ!」

 

 

ポーラは舌舐めずりをする。

 

 

ドラミ

「そう簡単にはクリアさせないわよ!」

 

 

両者は再び向かい合った…

 

そして次の瞬間、ドラミに別の者が襲いかかった!

 

 

ジャガー

「うぉぉりゃあ!」

 

ドラミ

「…! 危ないっ!」

 

 

現れたのはジャガーであった。

ジャガーはドラミに牙を剥き、首筋辺りに噛みつこうとするが、ドラミはひらりマントでそれを凌ぐ!

 

 

ジャガー

「おお!? 何じゃあ!? あのマント!」

 

ポーラ

「……うるさいのが来た」

 

ジャガー

「別にいいじゃろ! 不本意じゃが2対1でこっちが有利なんじゃけえの」

 

 

ドラミ

(こっちは4人、対してあっちはポセイドンを含めて7人…!数では圧倒的に不利だわ!)

 

 

ドラミvsジャガー&ポーラ

 

この戦闘は激化していった…

 

一方その頃のび太は…

 

 

のび太

「ドカンッ ドカンッ!」

 

イーグル

「当たらないんだよ! そんな物!」

 

ドラゴン

「傷を負ってるあなたの攻撃など…躱すのは造作もありません」

 

 

のび太は飛行能力を持つ2人に水圧砲を放つが、ベストコンディションとは程遠いのび太は狙いを外してしまう!

 

 

イーグル

「今度はこっちの番だ! 電光石火(ライトニングクロウ)!」

 

ドラゴン

「……灰燼の業火(アッシュ フレイム)!!」

 

 

イーグルは急降下し、鋭い爪でのび太を攻撃しようとし、ドラゴンは何かを溜めるような動作をすると、口から巨大な炎をのび太に向かって吐き出した!

 

 

のび太

「うわっ! 危なっ! てか何だその当て字付きの必殺技!? 正直ダサいし『ドラえもん』は必殺技を出すような漫画じゃないだろ!」

 

 

のび太はそれを紙一重で躱し、メタ発言紛いのツッコミをかました。

 

 

イーグル

「ダサいって言うな!! 昨夜30回も練習したんだぞ!!」

 

ドラゴン

「これでも私の炎は摂氏6000度、当たればただでは済みませんよ…」

 

イーグル

「しかもお前の弾は当たりはしない、どう見てもこっちが有利だ!」

 

のび太

「確かにベストコンディションじゃない…!でも下手な鉄砲も数撃ちゃ当たる…さ! ドカンッ ドカン!」

 

 

イーグル

「ぐあっ!」

 

ドラゴン

「うぐっ…!」

 

 

のび太の放った弾丸は見事2人に命中した!

 

 

のび太

「ね? 撃ってればその内当たるのさ」

 

 

その頃スネ夫は…

 

 

ミノタウロス

「何だ何だ! そのちっぽけなライトを武器にして俺様に挑もうとは…底が知れるわぁ!!」

 

スネイク

「…期待外れね…坊や♡」

 

スネ夫

「おーおー、ボロクソに言ってくれるねえ」

 

 

ミノタウロスとスネイクはスモールライトの効果を知らずにスネ夫を見下す。そんな2人にスネ夫は苦笑いをした。

 

 

ミノタウロス

「喰らえぃ! 我が必殺のタックルを!」

 

スネイク

「絞め殺してあげるわ…坊や♡」

 

 

ミノタウロスはスネ夫に向ってタックルをし、スネイクはスネ夫に接近して柔軟性のある体を活かして絡み付こうとする。

 

 

スネ夫

「………えい 」

 

 

ポチッ

 

 

スネ夫は呆れた様にスモールライトのボタンを押した。

 

 

ミノタウロス

「何だぁ!? これはぁ!!」

 

スネイク

「体が……ちっさくなってる!?」

 

スネ夫

「ごめん、僕の勝ち。」

 

 

スモールライトの光を浴びたミノタウロスとスネイクは瞬く間に20cm程の大きさになった。

 

 

スネ夫

「まあ確かに初見殺しだね、この道具」

 

 

 

一方エルは…

 

 

ポセイドン

「はぁ…! ふんっ!」

 

エル

「なんの!!」

 

 

ポセイドンは力を込めるような仕草をすると、額辺りから紫色のビームをエルに放つが、エルは持ち前の剣捌きでビームを跳ね返した!

 

 

ポセイドン

「何!? 」

 

エル

「隙ありだ!!」

 

 

ズバッッ!!

 

 

ポセイドン

「ぐああ! 貴様ぁ!!」

 

 

エルはポセイドンに向って剣を振り下ろし、ダメージを与える!

 

 

エル

「舐めるなよ。もう4年前のようにはいかないぞ!!」

 

 

エルの剣撃を受け苦しむポセイドンに、エルは剣を向け挑発をした。

 

 

 

 

 

ドラミ

「ふう、何とか終わりそうね」

 

ポーラ

「この…!」

 

ジャガー

「おお! この黄色い奴! 中々力があるのう! 気に入ったわ!」

 

ドラミ

「黄色い奴って何よ! 私はドラミ!」

 

 

4人は数のハンデをもろともせず、善戦していた…

 

しかしその状況は、敵のある行動によって一変することになる…

 

 

 

 

イーグル

「くそっ!! こうなったら!」

 

のび太

「!! おい! 何処へ行くんだ!」

 

 

イーグルはのび太との戦いから離脱したかと思えば、猛スピードでスピアナの下へ向っていた!

 

 

スピアナ

「きゃああ!」

 

のび太

「な…!? しまった!!」

 

イーグル

「貴様ら! 一歩でも動くと姫の命はないぞ!!」

 

 

イーグルはスピアナを人質に取り、鋭い爪をスピアナの首に当てる!

 

 

イーグル

「武器を捨てて投降しろ!!」

 

 

イーグルはのび太達に向けて投降を呼びかけた。

 

 

 

のび太

「くそっ! なんて汚いやつだ…!!」

 

ドラミ

「のび太さん…あいつだけを撃てない…?」

 

 

ドラミはのび太に小声で問いかけた。

 

 

のび太

「あいつは今王妃に密着している…しかもこの距離だ…拳銃ならまだしも、大弾を発射する水圧砲なんか撃ったら王妃に当たる可能性が大だよ」

 

スネ夫

「……不本意だけど…投降するしかない…」

 

エル

「……しょうがないね…」

 

 

4人は仕方なく武器を捨て、両手を後ろで組んだ。

 

 

 

イーグル

「おっとその前に…ミノタウロスとスネイクを元のサイズに戻して貰おうか。少しでも妙な真似をしたら…この女の首を掻っ切る!!」

 

ドラミ

「……分かったわ」

 

 

ドラミはポケットからビッグライトを取り出し、2人に当てる…

 

 

ミノタウロス

「おお! 元の大きさに戻ったなぁ!!」

 

スネイク

「やってくれたわね……坊や達」

 

イーグル

「よし…そいつらを縛り上げろ」

 

 

のび太

「……ペコ…ごめんっ!!」

 

 

 

のび太は六人衆への投降を余儀なくされた。

 

そしてのび太達は腕を後ろで組まされてから腕を縛られ、地面に膝を着くように全員を並べた。

 

 

 

 

ポーラ

「お前……よくも僕をコケにしてくれたねぇ?」

 

ドラミ

「くっ……!」

 

 

ポーラはニヤリと笑いながらドラミの頬を片手で掴み、自分の方へ引き寄せた。

 

 

ポーラ

「どうしちゃおっかなぁ…?……腕の骨折られるのとかは好き?」

 

ドラミ

「………!!」

 

 

ドラミはポーラの言葉に、思わず恐怖感を抱いた。

 

 

のび太

「止めろ!!」

 

 

のび太はポーラへ向かってそう叫んだ。

 

するとポーラはドラミの頬を掴んでいた手を荒々しく離し、のび太に言った。

 

 

ポーラ

「お前…女庇っていい人気取り? 」

 

 

ポーラの矛先は完全にのび太の方へ向いた…

しかしのび太は臆することなく続けた……

 

 

のび太

「そんな事はどうだっていい……だけど僕の友達には手を出すな!! やるなら…僕をやれ!!」

 

ドラミ

「のび太さん……」

 

 

ドラミはのび太を心配そうに見つめる。

 

 

ポーラ

「お前………痛い目にあいたいみたいだね…!!」

 

 

グチャッ!!

 

 

その瞬間、ポーラはのび太の頭を両手で掴み、勢いよくのび太の顔面に膝蹴りを入れた。

 

それによってのび太の鼻骨は折れ、顔面からは血がポタポタと滴り落ちていた……

 

 

のび太

「うぅっ……!!」

 

 

のび太はあまりの痛みに思わず呻き声を上げた。

 

 

ドラミ

「のび太さん!!」

 

スネ夫

「のび太…!!」

 

エル

「無抵抗の人間を…! 性根が腐っているな…!!」

 

 

ドラミとスネ夫はのび太に向かって叫び、エルはポーラへ怒りの目を向けながら言った。

 

しかしエルのその発言は、ポーラの逆鱗に触れてしまう結果となった……

 

 

ポーラ

「へえ……いい度胸じゃん……おいみんな!! こいつらの相手をしてやれよ!!」

 

 

ポーラは六人衆に「4人を痛めつける」ように促した。

 

 

イーグル

「…分かった。」

 

ドラゴン

「承知しました。」

 

スネイク

「オッケー。」

 

ミノタウロス

「やってやろうではないか…」

 

ジャガー

「…………。」

 

 

そして六人衆はゆっくりとのび太達に近づいて行った……

 

 

のび太達

『……!!!」

 

ポーラ

「覚悟してね? 多分骨1本や2本じゃ済まないから…!」

 

 

ポーラはニヤリと笑った……

 

 

 

ミノタウロス

「おるぁ!!」

 

 

バキッ!!

 

 

スネ夫

「ああ゛!!」

 

 

ミノタウロスの蹴りがスネ夫の脇腹に直撃し、鈍い音を立て、スネ夫は激痛に悶えた。

 

 

ドラミ

「スネ夫さん!!!」

 

エル

「スネ夫くん!!」

 

のび太

「スネ……夫……」

 

 

スネ夫を心配する3人であったが……

 

 

スネイク

「大丈夫よ♡ 彼だけが痛い目にあう訳じゃないんだから…!」

 

 

シュオオオ!!

 

 

するとスネイクの腕であった部分が変化し、しなりの良い鞭のような形状に変わった……

 

 

エル

「……!!」

 

 

エルは思わず目を見開いた。

 

そして……

 

 

スネイク

「えい♡」

 

 

スネイクはその鞭をエルに向かって振り下ろした。

 

 

バシィッ!!

 

 

エル

「うっ!!」

 

 

鞭での攻撃は想像以上の痛みを伴う。

エルはそれに苦悶の表情を浮かべた。

 

 

バシッ! バシッ! バシッ!

 

 

エル

「ぐっ!! あぁ!! クソッ!!」

 

 

そしてスネイクの攻撃は、1度では終わることはなかった。

エルは何度も鞭に打たれ続けた……

 

 

 

 

 

ジャガー

「…………。」

 

 

4人が一方的な暴力を受ける中、ジャガーだけは押し黙って腕を組んで、その様子をジッと見ていた……

 

 

ポーラ

「おいジャガー、何やってるの? お前もやれよ。」

 

 

ポーラはそんな様子のジャガーにのび太達を攻撃するように言った。

 

しかし…

 

 

ジャガー

「無抵抗の相手を嬲るのは趣味じゃないけぇのう。悪いが、ワシは遠慮させてもらうわ。」

 

 

ジャガーは素っ気ない態度でそれを拒んだ。

 

 

ポーラ

「……あっそ、勝手にしろよ……。」

 

 

ポーラは不機嫌そうにジャガーに言った。

 

 

 

 

それから暫く、さっきまでの鬱憤を晴らすかのように一方的な暴力が4人を襲った……

 

 

 

 

 

 

 

実に1時間程は経っただろうか……

 

 

のび太達

『う…う…』

 

 

のび太達は完膚無きまでに叩きのめされていた。

身体中は酷く腫れ上がり、全く身動きが取れないほど、皆は深く傷付いていた……

 

 

ポーラ

「調子に乗るからだよ…フフッ」

 

スネイク

「そう言えばさっきの通話で奴ら、「そっちに仲間を送り込んだ…」って言ってたわね、ポセイドン様」

 

ポセイドン

「ああ、まあどんな奴らが来ようと叩きのめすだけだ。フハハハハ!」

 

 

ご満悦のポセイドンであったが……

 

 

 

 

ドラミ

「どう……かしら…ね?」

 

ポーラ

「ああ?」

 

 

ボロボロのドラミは、今にも消え入りそうな声で言った。

 

 

ドラミ

「『皆』を…舐めない方が…いいわよ…?」

 

 

ドラミの表情は………微かながら笑っていた。

 

 

ミノタウロス

「どうせハッタリだ! 大した敵は来ない! ワハハ!」

 

 

 

それでも六人衆とポセイドンは余裕をかましていた。

しかしその余裕は一瞬で崩れ去った……

 

 

 

 

ドカーーン!!!!

 

 

 

 

ポセイドン

「何だ!? 一体なんの音だ…!?」

 

 

 

ゴオオオオオ!!!

 

 

 

突如鳴り響いた爆音と共に、大広間の壁が崩れ落ちて行く!

 

 

ポセイドン

「壁が………崩れているだと!? まさか……!!!」

 

 

 

その時、ポセイドンはドラえもんの言葉を思い出し、生唾を飲み込んだ。

 

 

(もうお前達に仲間は居ないと言ったなポセイドン、だがそれはお前達の最大の誤算だ!!)

 

 

 

 

 

スネイク

「な……何なのこれは!?」

 

 

ゴオオオオオン!!!

 

 

そして大広間を囲っていた壁は完全に崩れ落ち、凄まじい程の量の土煙が大広間を覆う!

 

 

 

 

タッタッタッタッタッ……

 

 

 

すると崩れた壁の奥から、ドラえもんに似たような姿をした6人の者達が次々と姿を現した!

 

 

 

イーグル

「だ……誰だ貴様らは!!」

 

 

イーグルは激しく動揺した様子で口を開いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

王ドラ(ワンドラ)

「ようやく辿り着きましたね……」

 

 

ドラメッドⅢ世

「水があるなんて…ワガハイ聞いてないであるぞ…」

 

 

ドラリーニョ

「テキオー灯浴びてるんだからいいんじゃな〜い?」

 

 

ドラニコフ

「……………」

 

 

エル・マタドーラ

「な? ドラニコフもそう言ってるぜ」

 

 

ドラ・ザ・キッド

「水の事なんざどーでもいいだろ。さて……助けに来たぜ、へちゃむくれ」

 

 

ドラミ

「ハハ…誰が…へちゃむくれよ… 来るのが…ちょっと遅いんじゃない?」

 

 

のび太

「ドラミちゃん…彼らは…?」

 

 

のび太はドラミに問いかける。

 

そしてドラミは満面の笑みで答えた……

 

 

 

ドラミ

「最高の……仲間たちよ…!!」

 

 

 

のび太達のピンチに現れた6人。

それはドラえもんのロボット養成学校時代の仲間たち…

 

 

『ザ・ドラえもんズ』であった!!

 

 

キッド

「さあ、覚悟しろよ。てめえら。」




キッド
「やっと俺達の出番だな」

王ドラ
「最近の『ドラえもん』ではドラえもんズは黒歴史扱いされていましたから、またこうして登場出来るのも嬉しいものですね」

ドラニコフ
「…………」

マタドーラ
「こいつもそう思ってるだとよ」

ドラリーニョ
「でも当然僕たちレギュラーだよね?」

ドラメッド
「寧ろそうでなければ困るである…」

キッド
「別にレギュラーなんていいじゃねーか、次の話から俺たちの戦いが始まるぞ!楽しみにしてくれよな!」

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。