ドラえもん のび太の大魔境 second season 〜もう一つの伝説〜   作:田舎者

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ドラえもん
「いやー、前回は盛大に鉄騎隊の数を6人なのに5人と誤表記しちゃったね」

静香
「ここが違ってると大きな矛盾になるから作者はすぐに直したんですって」

のび太
「それではどうぞ!」


鉄騎隊六人衆

のび太達に一体何があったのか……

 

時は2時間前に遡る……

 

 

 

 

エル

「………見えたね、鬼岩城だ…」

 

 

のび太達はバミューダトライアングルの防御バリアをカメレオン帽子で突破し、無事に鬼岩城まで辿り着いていた…

 

 

のび太

「やっぱり…鬼岩城はあったね…」

 

スネ夫

「でも…前にここらをうろついていた『鉄騎隊』が居ないね…」

 

 

鉄騎隊…ポセイドンが率いていた軍隊。非常に高い耐久力を持ち、圧倒的な戦闘力でドラえもんらを戦闘不能にまで追い詰めた。

 

 

ドラミ

「それもそうだけど…今は好都合だわ、さっさと乗り込みましょう……通り抜けフープー!!」

 

 

通り抜けフープ…このフープを壁もしくは地面に付けると、壁や地面の原子を動かし、物体をすり抜けて進むことが出来る。

 

 

のび太

「成る程、正面突破は危険だから側面からの侵入をするんだね。確か前回もそうしてたな……」

 

ドラミ

「そういうこと。えーと……どこら辺がいいかしら?」

 

スネ夫

「確か……あの扉に通り抜けフープを付けたら真っ先に鉄騎隊に見つかったのを覚えてるよ」

 

 

スネ夫は4年前の記憶を頼りに言った。

 

 

エル

「しかしあそこ以外に潜入しやすい場所と言ったら……難しいね」

 

ドラミ

「………見付かるのを覚悟で…あそこに通り抜けフープを付けて突破するしか無いわね」

 

 

ドラミはヒヤリとした顔をして言った。

 

 

のび太

「短期決戦だね、真っ先にスピアナさんを助け出して脱出するんだ。戦力じゃ恐らく僕らが負けてるからね」

 

ドラミ

「そうね、よーし……この中から好きな武器を選んでちょうだい」

 

 

ドラミはそう言うとポケットから、水圧砲を二丁、ひらりマント、スモールライトを取り出した。

 

水圧砲……水中で使用する道具。水を圧縮して一気に放出する事が出来る。要はおなじみの空気砲を水中下でも使えるようにしたバージョン。

 

ひらりマント…電磁波の力を利用し、一定の攻撃を跳ね返す事が出来るマント。

 

スモールライト…このライトから発する光を対象物に当てると、その物体を小さくする事が出来る。

 

 

エル

「僕はこの剣があるから武器は要らないね、剣術には少しは自信があるんだ」

 

 

エルは自分の剣を掲げて言った。

のび太は水圧砲を2丁、スネ夫はスモールライト、ドラミはひらりマントを選んだ。

 

 

ドラミ

「じゃあ、準備はいいわね? 突撃!!」

 

 

ドラミは合図と同時に扉に通り抜けフープを付けた。

そしてのび太が先陣を切り、のび太達は通り抜けフープによって出来た穴の中へ一斉に飛び込んだ!

 

しかし…

 

 

のび太

「………あれ? 誰もいないぞ? 前は真っ先に見つかったのに…」

 

 

辺りに何故か、敵がまったく居ないのである。

のび太達は辺りを見渡してみるが、一向に敵が現れる気配などはない。

 

 

 

エル

「妙だね……慎重に進もう」

 

 

 

のび太達は敵を警戒しながら慎重に進んだ。

しかしそれでも敵はまったく現れる気配は無かった。

 

 

スネ夫

「……この先が最深部…ポセイドンが居る筈の大広間だよ…」

 

 

意外にものび太達は、一度も敵と遭遇する事無く最深部へ辿り着いてしまった…

 

 

ドラミ

「おかしすぎるわ…一体どうして…」

 

のび太

「考えてる暇は無いよ、今はこの扉を開けるしか無いんだ」

 

 

嫌な予感を察知したドラミだったがのび太は全員を奮い立たせる様に言った。

 

 

エル

「じゃあ…扉を開けるよ…!」

 

 

エルはその言葉を言うと同時に扉を開けた!

するとそこに居たのは…

 

 

 

スピアナ

「……!! あなた方は!?」

 

 

 

大広間の奥の階段の上、そこには作戦の本命、スピアナが居たのである!

 

 

のび太

「助けに来ました…スピアナさん…」

 

スピアナ

「あなたはもしや…4年前の…!」

 

 

スピアナは口を手で覆い、思いがけないのび太達の助けに驚きを隠せなかったわ、

 

 

スネ夫

「今そっちに行くから待ってて下さい!」

 

エル

「………何かがおかしい……」

 

ドラミ

「何…? この嫌な感じは…?」

 

 

ドラミとエルだけは、この大広間に漂う違和感を感じ取っていた。

 

そしてのび太達はスピアナを保護するため、駆け足でスピアナに近寄ろうとした。

 

 

すると……

 

 

スピアナ

「……!! ダメ! 近づいては!」

 

 

スピアナは何かを悟ったような表情で、のび太達に警笛を鳴らした。

 

 

のび太

「え?」

 

 

 

ズバッ!!

 

 

瞬間、謎の斬撃がのび太達を襲った!!

 

 

 

スネ夫

「ぐぅ!!…何だ…これ…!?」

 

のび太

「何も見えなかった…!」

 

エル

「一体どこから攻撃されたんだ…!」

 

ドラミ

「分からないわ!」

 

 

4人は軽く傷を負い、地面に膝を着く!

 

 

???

「フハハハハ!!まんまと引っかかりおって!」

 

 

するとそれは突然姿を現した。

紛れもない、「復讐神 ポセイドン」である。

 

 

エル

「やはりお前か…! ポセイドン!!」

 

ポセイドン

「最初に言っておくが、貴様らを攻撃したのはワシではない! いでよ!『鉄騎隊六人衆』!!!」

 

 

ポセイドンがそう叫ぶと、大広間の周りを囲っていた6本の大柱から、姿を隠していた6人の鉄騎隊が現れた。

しかしどの個体も、通常の鉄騎隊とは似ても似つかない容姿をしている。

 

 

イーグル

「俺の名はイーグル! 我らが鉄騎隊六人衆のリーダーだ! 狙った獲物は逃がさんぞ!!」

 

 

イーグル…六人衆のリーダー格。アメリカの象徴、白頭鷲を模した容姿をしている。

 

 

ドラゴン

「私はドラゴン……悪は粛清しますよ」

 

 

ドラゴン…六人衆のNo.2、比較的落ち着いた性格。中国の象徴、龍を模した容姿をしている。

 

 

ポーラ

「僕はポーラ…皆殺しにしてあげるよ…フフッ」

 

 

ポーラー…六人衆のNo.3。狡猾残忍な性格。北極熊を模した容姿をしている。

 

 

ジャガー

「ワシはジャガーじゃい!!あんたら全員、地獄に送っちゃるけんの!!」

 

 

ジャガー…何故か広島弁と石見弁が混じった独特の言い回しをする。ブラジルの象徴、ジャガーを模した容姿をしている。

 

 

ミノタウロス

「俺様はミノタウロスだぁ!! 猪突猛進!!それが俺様の生き様だぁ!!」

 

 

ミノタウロス…豪快な性格。スペインの象徴、闘牛を模した容姿をしている。

 

 

スネイク

「私…スネイク、どうされたい…? 坊や達?」

 

 

スネイク…六人衆の紅一点。中東の象徴、蛇を模した容姿をしている。

 

 

鉄騎隊六人衆

『我ら! 鉄騎隊六人衆!!!』

 

 

バッ!!

 

 

そして最後に六人衆は、ヒーロー戦隊紛いの決めポーズを決め込んだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

エル

「………………何なんだ彼らは……?」

 

のび太

「なんか…どこぞの戦隊もの?って感じだね…」

 

ドラミ

「しかも、鷲、龍、熊、ジャガー、牛、蛇って…… 海の要素皆無じゃない…」

 

スネ夫

「しかも台詞が凄くクサイ…」

 

 

 

そんな六人衆に4人は、明らかにドン引きしていた。

 

しかし…

 

 

ポーラ

「ねえ、こいつら僕らを舐めてるよ?」

 

ジャガー

「仕置が必要じゃのう!」

 

イーグル

「……やれ! 殺さない程度にな!」

 

スピアナ

「皆さん! 気を付けて下さい!!」

 

スネ夫

「……分かってますよ…! クサイ台詞を吐くけどこいつら…只者じゃない!」

 

エル

「 それにこいつらから放たれてるプレッシャーは一体…!」

 

ドラミ

「こちらは傷を負ってる上に数じゃこっちが負けてる…状況は不利…!!でもやるしかないわ!」

 

のび太

「来るよ!!」

 

 

こうしてのび太達と鉄騎隊六人衆の交戦が始まった…

 




イーグル
「ついに俺たちの出番だ!!」

ジャイアン
「っておめー誰だよ、ポッと出な上に名前シンプルな癖に出しゃばるのは本編だけにしとけ、ボケ」

イーグル
「す、すんません」

スネ夫
「鉄騎隊六人衆の設定については完全にオリジナルだからねえ、オリジナリティに疎い作者にはキツイところだったんだと」

イーグル
「そ、それではまたねー…」

ジャイアン
「声が小さい!!」

イーグル
「それでは!またねー!!」

ジャイアン
「よし!合格だ!」


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