ドラえもん のび太の大魔境 second season 〜もう一つの伝説〜   作:田舎者

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ドラえもん
「初の感想コメント!ありがとうございまーす!」

ジャイアン
「そんなに騒ぐようなことか?」

スネ夫
「これが結構嬉しいんだよ、自分の書いた作品で感想もらうとね」

ジャイアン
「そうか!じゃあ俺の歌を聞いて感想を言ってくれ!
ホゲ〜〜!!!」

静香
「きゃああ! 頭が…痛い…!!」

ドラえもん
「うっ!そんな訳で…始まるよ…!」

ジャイアン
「ホゲ〜〜!!!!!」


海底へ……

負傷したペコを連れたジャイアン達は謎の集落を発見し、四年前の仲間、チッポとの再開を果たしていた……

 

 

一方のび太たちは海底鬼岩城を目指すべく、フロリダ半島の先端、マイアミへと赴いていた。

 

移動は当然どこでもドアである。

 

 

 

 

 

 

 

フロリダ州 マイアミ

 

 

 

 

ドラミ

「ここがマイアミ……暑いわね」

 

 

ドラミは暑そうに顔を手で扇いた。

 

 

マイアミ……北アメリカ大陸南東部に位置するフロリダ州の主要都市。世界有数の観光地として有名。

 

大地を照りつける猛烈な日差しと日本とは比べ物にならない暑さに、3人は思わず圧倒された。

ほんの少し歩くだけで、体中から汗が滲み出てくる。

まさに、灼熱地獄である。

 

 

スネ夫

「43度らしいよ、気温」

 

のび太

「そりゃ暑い訳だ……」

 

ドラミ

「さっさとバミューダトライアングルを目指しましょう!

えーと、こういう時は…テキオー灯ーー!!」

 

 

テキオー灯…この光を浴びるとどんな気候、状態にも適応が可能。しかし効果は24時間しか持たない。

 

 

ドラミ

「あれ? 違うわね、テキオー灯を出したつもりが変なカードを出してしまったわ…これはしまっといて、改めて…テキオー灯ー!!」

 

のび太

「ミスなんて珍しいね」

 

スネ夫

「まあいいじゃないか、さっさと光を浴びて水中下で活動出来るようにしよう」

 

 

3人は気付かなかった。

ドラミがたまたま出したカードが、3人の命運を分けることになるとは…

 

 

ドラミ

「よし、浴びたわね。鬼岩城の周りには妨害電波が一帯に張られているから移動は……水中バギーー!!」

 

 

水中バギー…水中とあるが、山でも水中でも走行可能なバギー。喋るタイプの物も存在する。

 

 

スネ夫

「今回は喋ったりしないんだね………そう言えば"エル"さんはどうしたのかな?」

 

 

エル……海底鬼岩城での戦いで共に戦った海底人の青年。

強い正義感と屈強な肉体を併せ持つ。

 

 

のび太

「うん…バギーちゃん…口は悪かったけどいい奴だったよね…エルさんも……あれ…?」

 

 

のび太がその言葉を言い終える前に、のび太自身がエルという存在の重要性に気づいた。

 

 

のび太

「そうだ…! エルさんだよ! 何で今まで気が付かなかったんだ! 鬼岩城に向かうならエルさんの力を借りればいいじゃないか!」

 

ドラミ

「そうだわ! 海の知識に精通している彼ならきっと何か知っている筈よ!」

 

スネ夫

「確かに……僕ら3人だけじゃ少し戦力に不安が残るね…彼の力を借りよう!」

 

のび太

「そうと決まればまずは海底人の住処…ムー連邦を目指そう!そこまで遠くない筈だよ」

 

ドラミ

「さあ皆乗って! 準備はいい? 発進!!」

 

 

ドラミがバギーのアクセルを踏むとバギーは勢い良く加速し、あっと言う間に深海へと潜っていった。

 

小魚を始め、大型の魚などが絶え間なく水中を行き交い、海上から差し込む太陽の光と相まって、そこはとても幻想的な空間に見えた。

 

 

のび太

「流石時速800kmだね、あっと言う間に深海に来ちゃったよ。それにテキオー灯を浴びてるから周りも明るく見える!」

 

ドラミ

「ムー連邦の方角は……こっちね!」

 

 

ガタッ ブーーーン!!!

 

 

ドラミはムー連邦の位置を確認するとバギーのアクセルを強く踏み、更に加速する。

 

 

スネ夫

「見えた!あれだよ!ムー連邦だ!」

 

 

のび太がそこを指差すと、そこには立派な宮殿が建っていた。

 

ドラミはバギーを停め、それをポケットの中へしまう。

 

 

ドラミ

「でも大丈夫かしら?敵と見られたら…」

 

 

ドラミは万が一の事を考え、一抹の不安を感じた。

 

しかし…

 

 

のび太

「大丈夫、僕に任せて。」

 

 

自信ありげな表情をしてのび太は門番に近づいていった。

 

 

門番

「!!! 何者だ貴様ら!その服…陸上人だな!」

 

 

のび太達の存在に気が付いた門番は腰に携えた剣の柄に手をかけ、警戒態勢に入る。

 

 

のび太

「怪しい者じゃありません。自分は野比 のび太という者です。エルさんはおられますか? 会って話がしたいんです……」

 

 

のび太は丁寧な口調で、門番の癪に触ることのないようにエルとの面会を願い出た。

 

 

門番

「野比 のび太だと……? …そうか、お前たちは4年前の……よし、入れ」

 

のび太

「ありがとうございます。」

 

 

のび太が自らの素性を明かすと、門番はすんなり宮殿へ入れてくれた。

どうやらあの戦いの後、のび太達は彼らに英雄視されていたようである。

 

 

門番

「さっきは失礼した、エル様はこっちだ」

 

スネ夫

「エル様って…エルさん結構偉い人になったのかな?」

 

のび太

「さあね」

 

 

門番はエルの下へ3人をある建物へ案内した。

その建物は日本で言う、国会議事堂のような建物だった。

 

 

スネ夫

「うわー、大きな建物……」

 

 

スネ夫はその建物のスケールに思わず口をポカーンと開けた。

 

 

そして3人はその建物に入り、豪華なエントランスの奥にある階段を上った所にある大きな扉の前に案内された。

 

 

コンコン

 

 

門番

「大統領! 失礼します!」

 

 

門番は大きな扉をノックし、ドアを開けた。

 

 

そしてそこにエルは居た。

その表情や雰囲気は、以前とは見違える程厳格なものであったが、当時の彼らしい面影はまだ残っていた……

 

 

エル

「ああ、どうしたんだ?……! その方達はもしや…」

 

 

エルはハッとしたように目をこすり、再び視線をのび太達へ向けた。

 

 

のび太

「久しぶりだね、エルさん。のび太だよ」

 

スネ夫

「大統領になってたんだね…エルさん!」

 

ドラミ

「初めましてエルさん、ドラえもんは知ってるわね? ドラえもんの妹のドラミです」

 

エル

「やっぱり君たちか!! どうしたんだい!? 遊びに来たのかい?」

 

 

エルはのび太達との再開を喜んでいるがのび太は冷静に言った。

 

 

のび太

「残念ながらそうじゃないんだ。エルさん…もう一度、僕らと一緒にバミューダトライアングルの海底鬼岩城を目指して欲しいんだ!」

 

エル

「え…? 鬼岩城だって……?」

 

スネ夫

「詳しく話すから時間をもらっていいかな?」

 

エル

「……分かった!この後の議会はキャンセルだ!話してくれ」

 

 

 

次々とかつての仲間たちと再開を果たすドラえもん達。

 

決戦に向けての役者は、まだ半分も揃っていない……

 

 




ドラえもん
「はー、死ぬかと思った」

ジャイアン
「?なんて言った?今」

ジャイアン以外
『何でもないです!』


スネ夫
「それよりさ、流石にエルさんが大統領になっているって言うのは無理矢理じゃない?」

静香
「彼ならきっと偉い人になってるって作者の解釈らしいわよ」

えー、本当に御都合主義で申し訳ありません!

それでは次のお話で!

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