ドラえもん のび太の大魔境 second season 〜もう一つの伝説〜   作:田舎者

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この作品、処女作になります。
とりあえず読んでみて下さい。


プロローグ

???

「追えっ!!! 何としても王妃を取り戻すのだ!!」

 

 

霧とジャングルに囲まれたとある王国で、新たな惨劇が始まっていた…。

 

事の始まりは、その王国の王妃の誘拐事件だった。

 

 

深夜、宮廷に一人の侵入者が現れ、警備の兵士をいとも容易く殺害し、王妃を攫っていったのだ。

 

王国の若き王率いる精鋭部隊は馬を用いて王妃の奪還作戦を敢行するが、同じく馬を用いていた敵にあと一歩の所で逃げられてしまう。

 

 

そして侵入者の逃亡の成功と同時に、突如王国の周辺にどこからともなく謎の軍団が現れ、王国に向けて攻撃を開始した。

 

王国の民や兵士達が今まで目にした事も無い様な異形の敵は、炎や雷を自在に操り、あらゆる面で王国の軍勢を圧倒していた。

 

そして王国の精鋭部隊を欠いた王国の防衛線は容易く陥ち、宮廷までもが敵によって占拠されてしまう。

王が率いる精鋭部隊が王国に帰還した時には既に、王国は火の海と化していた。

 

建造物に絶えず火が放たれていく光景。

そして、健闘虚しく殺害されたおびただしい数の兵士の死体が一面に広がっている光景が、王の眼に真っ先に飛び込んだ。

 

 

 

 

 

 

???

「くそっっ!! 奴らは一体何なのだ! 仲間は一体どれだけ死んだ!? 私は無力だ…! 王の身でありながら、国の一つも守る事が出来ないとは…!!」

 

 

 

戦火の中、王は愕然として膝を地面に着き、自分の無力さ、そして大勢の仲間の死を悔やんだ。

 

とはいえ王に落ち度はない。

それほどまでに敵の戦力は圧倒的だったのだ。

 

姫の親衛隊をたった一人で赤子の手を捻るように殺し、王妃を攫い、国王率いる精鋭部隊をもあざ笑うかのように容易く逃亡する程の実力者がいる時点で、その強さが窺える。

 

 

???

「陛下!ここも危険です!! 貴方だけでもお逃げ下さい!! 後は我々が!」

 

 

王の腹心が王に駆け寄り、王に逃走を促した。

 

 

???

「何を言う! 仲間を見捨てて逃げるなど私には出来ない! あの日以来、私は何が起こったとしても絶対に逃げないと決めたのだから!! 国の為にここで命が尽き果てようも本望!」

 

 

王は腹心の目を真っ直ぐ見て強く言い放った。

 

 

???

「しかし…! 今貴方を死なせる訳には行かないのです…!」

 

 

腹心がやるせないような顔をして言う。

 

 

???

「ここに戦っている仲間がいる限り、私は何があっても前に進み、立ち向かわなければならないのだ!! 例え私が一人になったとしても……国王として、私は国を守らなければならない!!」

 

 

それでも王は真っ直ぐな瞳で、腹心に訴えかけた。

 

しかし……

 

 

 

???

「陛下………どうかお許しを!!」

 

 

次の瞬間、腹心の拳が王の鳩尾(みぞおち)を直撃した。

 

 

???

「な…に…?」

 

 

相当な手練れであった腹心の一撃は、王の意識を断つには十分であった……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

???

「陛下、必ず生き延びて下さい………どうか、貴方だけは……」

 

 

腹心は再び戦場へ赴いた、王を王国から遠く離れた安全な場所に置いて…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

???

「…………ここは?」

 

 

王が目を覚ますと、そこは王国から遠く離れた川の下流だった。

 

 

???

「ん?」

 

 

起き上がった王がおもむろに自分のポケットを探ると、小さく折り畳まれた紙切れが入っていた。

 

王が紙切れを開くと、達筆な字で「必ず王国を取り戻して下さい」とだけ書かれていた……。

 

 

???

「……あの馬鹿者め……待っていろ…! 必ず取り戻してやる!」

 

 

王は王国を奪還すべく奮起した。

しかし、王は今孤立無援な状態であることを思い出すまでに大した時間はかからなかった……

 

 

???

「くそっ…そうだ…敵の強さは圧倒的だ……取り戻すと言っても私一人でどうやって…?」

 

 

敵の戦力を前に尻込みをして深く考え込んでしまった王であったがその時、王の脳内の片隅に、昔に出会ったある仲間たちが引っかかった。

 

 

???

「……!!! そうだ…! 彼らだ…! 彼らの力を借りれば王国を……"バウワンコ"を…取り戻すことが出来るかも知れない!!」

 

 

 

王にはもう失意の目など無かった。

寧ろ彼の目には、今まで以上に闘志が燃え滾っていた……。

 

 

王はかつての仲間を求めて旅立った。

 

 

 

 

 

極東の島国 日本へ。




はい、短いですが今回はここまでです。
基本的に一話一話の長さは短めです。
かなり文章が怪しい所があるかも知れませんが、こんな感じでやって行きたいと思います。
ツッコミどころ満載のストーリーで御座いますが、そこはどうかご愛嬌を。
それでもこういう所がおかしいぞ、というような所が有りましたら遠慮なさらずにコメントして下さい(笑)
とりあえず"完走"を目指して頑張ります!
それでは次のお話でー。

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