それにしてももう8月ですね。全く月日が経つのは早い!
そして今日もパンが美味いっ!
本編どうぞ
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加筆修正
次の日の朝。兄妹揃って家を出る。
「ねぇお兄ちゃん。さっきから何読んでるの?」
「んー?あぁコレだよ」
と若葉は家を出てから読んでいる冊子を穂乃果に見せる。それは音ノ木坂の歴史や校則などが載っている物だった。穂乃果達も入学した時に貰ったのだが、今は押し入れで埃を被っているだろう。
「これどうしたの?」
「昨日生徒会室から出る時、俺だけ残されたでしょ?その時に渡された」
本当なら理事長から渡される物なのだが何故か絵里から渡されたのだった。
「ふーん」
穂乃果は冊子を受け取りページをパラパラ捲っていくが、規則のページで手が止まる。
「ん?……これだぁ!」
「どうした?穂乃果」
「これだよお兄ちゃん!」
「だから何g」
「穂乃果先に学校に行ってるね!海未ちゃんとことりちゃんに会ったら教室の前で待ってて!」
それだけ言って穂乃果は学校に向かって走り出す。若葉はと言うと何事も無かったかの様に冊子を読みながら歩き出す。
冊子は若葉の手に戻されたので穂乃果の見ていたページを読む。そこには講堂についての項目だった。
「講堂なんてのもあるんだ…」
「講堂がどうかしたのですか?」
若葉が声のした方を向くと海未が首を傾げて立っていた。
「あぁ海未。おはよう」
「おはようございます若葉」
若葉は海未に先程あった事を話すと彼女から一言
「イヤな予感がしますね…」
「ま、変な事はやらないと思うよ?」
「そうだと良いんですが」
それから学校に着くまでは他愛ない話をして時間を潰した。
教室に着くと既にことりは席に着いて何かを書いていた。
「ことりーおはよう」
「あ、若葉君、海未ちゃん。おはよ〜」
若葉が挨拶するとことりは書いていた物を机の中に仕舞う。若葉がチラッと見た限りでは何か服みたいな絵だった。
「あ、そう言えば穂乃果が廊下で待ってて〜って」
「あ、皆揃ってたんだ!」
本日二度目の声の割り込み。若葉の台詞を途切れさせる穂乃果だった。
「穂乃果ちゃんおはよ〜」
「おっはよー!ってそうじゃなくて、今から生徒会室に行こう!」
「「「えっ?」」」
急過ぎる話に着いていけない3人。頭上には?マークが幾つか浮かんでいる。
「だから生徒会室にコレを出しに行くの!」
バンッ!と机の上に置いた一枚の紙を見る。
「講堂の使用届、ですか?何でまた」
「ライブをやるためだよ?」
「これどうしたの?」
ことりの質問に穂乃果は胸を張って
「さっき職員室で貰って来たんだよ!」
使用日時は1ヶ月後に控えてる新入生歓迎会の日の放課後だった。既に用紙には4人の名前が記入されていた。妹の仕事の早さに肩を落とす若葉。
「さ!朝のHRの前に出しに行こう!」
「行くのは良いけど…」
「ライブの事は控えた方が宜しいですね」
「分かってるって。じゃあ行こー!」
穂乃果に続く形で生徒会室に向かう。向かいながら若葉と海未は後ろの方で何か話し合っている。
「てゆうか、こんな時間から開いてるの?生徒会室って」
「多分開いてるとは思いますが…開いてない可能性の方が高いです」
ピンポンパンポーン
その時校内放送を知らせる音がスピーカーきら流れる。話を中断させて足を止め、スピーカーに耳を澄ませる。前では穂乃果とことりも足を止めている。
『2年1組の高坂若葉君、至急理事長室まで来て下さい。繰り返します。2年1組の高坂若葉君、至急理事長室まで来て下さい』
放送はそれだけ言って終わった。
穂乃果と海未、ことりは目の前で固まっている若葉を見つめている。一方、呼び出された張本人は何か呼び出される様な事をしたのか真剣に、全力で音ノ木坂に来てからの記憶を思い出す。
「お、お兄…ちゃん?」
「悪い!急用が出来たみたいだから生徒会室には3人で行って来て!!」
穂乃果に呼ばれて考えるのをやめ理事長室に向かって全力で、だが走らずに出来るだけ急いで向かう。
若葉は一体何をやらかしたんでしょうかね
UAが7.000を越えて嬉しい限りです。
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