流石にヒロイン不明で40話過ぎは拙いんでね?
ま、今回のである程度は分かると思います。
翌週。久し振りに若葉が高蓑原の制服に袖を通して学校に向かう。向かいながら若葉はクラスの皆に送り出された日の事を思い出す。
「結局夏休み前に会う事になったなぁ」
若葉は『これからのSomeday』を
「おーっす!若葉ー」
「おー……久し振り?」
「今の間は何だよ!」
「どうやって弄ろうかなー。て考えててね」
「偶には普通に返してくれよ〜」
若葉の制服を掴みながら抗議するのはこの作品の弄られ役の
「誰が弄られ役だ!」
「イキナリどうしたの?」
突然叫んだ翔平に若葉が心配そうに見る。翔平はそれになんでもない、と答えると教室に向かう。
「おはよーっす」
「皆久しぶり~」
翔平に続いて若葉が教室に入る。クラスにいた生徒達は若葉を確認した途端、ワッと若葉のもとへ駆け寄る。
「なんだ若葉。追い出されたか?」
「やっと帰ってきやがったな」
「おかえり若葉君」
「音ノ木坂どうだった?」
「妹さんスクールアイドルやってんだって!?」
「あ、私動画見た!」
「あーもう!ワチャワチャし過ぎー!」
そのあまりの騒がしさに若葉が叫ぶ。そして担任が教室に来るまでその騒がしい時間が続いた。
☆☆☆
若葉が高蓑原でクラスメイト達に質問攻めにされている頃。音ノ木坂では穂乃果は教室の机に突っ伏していた。
「ほのっち大丈夫?」
「う~ん。今年入ってからお兄ちゃんが隣の席にいたから、なんか落ち着かなくてね~」
穂乃果の台詞に穂乃果と夏希は若葉の席を見る。
「高蓑原の修学旅行が終わったら戻って来るのですから、それまでの辛抱ですよ?」
「そうだよ~我慢我慢」
そんな二人の席に海未とことりが近付きながら言うも、2人も若葉の席を見ている。
「ま、若葉の分までオープンキャンパスを頑張るか」
「だね~」
夏希の台詞に穂乃果が体を起こしながら言う。
「は~い席に着いて~」
姫が教室に入って来て朝のHRが始まる。
「え〜と、最後に高坂兄の事なんだけど、学校の都合で1.2週間前の学校に戻る事になった。その内帰って来ると思うから気にしないよーに。以上」
それだけ言うと姫は欠伸をしながら教室から出て行く。その様はまるで教師と感じさせない雰囲気だった。
「取り敢えず授業受けようぜ」
夏希が教科書を持ち移動教室先の教室に向かう。
☆☆☆
「ハァ~今日からか~」
1年生の教室では真姫が片肘ついて溜息を吐いていた。
「どうしたの?真姫ちゃん」
「いやね、今日から暫くいないんだな~って思っちゃって」
真姫の言葉に聞いてきたクラスメイトは首を傾げる。そんなクラスメイトに真姫は何でもない、と言って窓の外を見る。
「ねえ真姫ちゃんの様子変、じゃないかな?」
「なんか愛しい人を待ってる子みたいだね」
そんな真姫を見てコソコソと話し合っている花陽と愛生人と凛。
「本人に聞いてみるにゃー!」
分からない事は聞く!そんな感じで凛が真姫の机に向かって走り寄る。愛生人と花陽は顔を見合わせると凛に続いて真姫の机に近寄る。
「ねぇねぇ真姫ちゃん」
「なによ」
凛が机の前から顔だけ覗かせて真姫に聞く。真姫は鞄から水筒を出し、飲みながら凛の相手をする。
「真姫ちゃんと若葉先輩ってどこで出会ったの?」
「ブフゥッ!」
凛のあまりにストレートな問いに、思わず真姫は飲んでいたお茶を吹き出す。
「う~真姫ちゃん酷いにゃ~」
「はい凛ちゃん。制服は濡れてない?」
「なんとか大丈夫みたい」
真姫の吹き出したお茶は見事に正面にいた凛に掛った。慌てて愛生人と花陽が凛を拭き、制服に掛ってないかのチェックをする。2人が凛を拭いている間、真姫は1人であうあう言って混乱している.
「な、なんでイキナリ若葉先輩が出て来るのよ」
「え~だって真姫ちゃんって若葉先輩の事ぐわぁ!」
凛が何か言おうとするも、額に真姫の手刀が決まり仰け反る。
「凛ちゃん大丈夫?」
花陽の手を借りて立ち上がる凛。
「凛はただ、若葉先輩とどこで会ったか聞いただけなのに~」
「う…その…ごめんなさい」
涙目で訴える凛に少し顔を逸らしながら謝る真姫。
「で、真姫ちゃんはどこで若葉先輩と会ったの?」
「その話に戻るのね…」
愛生人の台詞にガックリ肩を落とす真姫。
「出会ったのは確か去年の今頃だったかしら」
「そんな前から?」
「?そうよ、まぁ若葉先輩の方は覚えてなかったみたいだけど」
「だからこの学校に来たの?」
「どうしてそうなるのよ。結局どこの学校か分からなかったから第1志望の
真姫の言葉に首を捻る3人と、3人を見て同じく首を傾げる真姫。
「もしかして」
「話噛み合ってない?」
真姫と愛生人が呟く。お互い確認をすると、凛は学校のどこで若葉と会ったのかを聞いていて、真姫は若葉と初めて会った日の事を話していた。
「私、真姫ちゃんの話の続き聞きたいな」
「あ、凛も聞きたい!」
花陽の言葉に便乗するように凛も賛成する。愛生人も愛生人でどうせ1時間目は自習だから、と聞く体勢を取る。
そんな3人の様子に真姫は観念した様に溜息を一つ吐くと
「仕方ないわね」
と髪を弄りながら話し始める。
「さっきも言った通り、時期は去年の今頃よ」
若「さぁやって来ましたあとがきのコーナー!」
愛「何か今日の若葉先輩元気ですね」
若「え、そうかな?」
愛「はい。ね、夏季先輩。…夏季先輩?」
夏「ん?おぉ悪い悪い。で、何の話だっけ?」
愛「今日の若葉先輩は元気って話です」
若「だから愛生人k…は気にし過ぎだって。いつもこんな感じでしょ?」
愛「そう…ですか」
夏「いやいや。若じゃないからね?」
若?「ギクッ」
愛「……夏希先輩との最初のやり取りはなんですか?」
若?「え~っと。『よく来たな魔王よ!』」
愛「どんな状況ですか!で、正解はなんですか?」
夏「確か『なっ、お前は!?』だぜ」
愛「正解も正解で状況が分からない…」
夏「と、ゆう訳だほのっち」
穂「あちゃーバレてたか~」
夏「だって目の色が違うじゃん?」
愛「普通気付きませんて」
穂「まえがきで言われてたヒロインって?」
夏「物語のヒロイン、つまりは若の彼女だろ?」
愛「そういえば夏希さんの彼女って誰なんですか?」
穂「え!夏希君彼女さんいるの!?」
夏「いるけど教えねぇよ!?」
愛「おっとそろそろお時間ですね」
穂「じゃあ久し振りの次回予告やろう!」
夏愛「「お、おー」」
穂「次回アニライブ!『もし、そうですよって言ったら?』」
夏「口調的に若かな?」
愛「次回、もしかしたらヒロイン公表!」
穂「じゃあね!」
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