アニライブ!   作:名前はまだ無い♪

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今回少しだけあの時のフラグを回収しているかもしれなくもないかもです!


貴方に言われたくないわ!by絵里

落ち込んだにこを若葉が落ち着かせ、一同は生徒会室前に来ていた。

 

「どう考えても答えは見えているわよ」

 

生徒会室の扉を睨む穂乃果に真姫が声をかける。

 

「学校の許可ぁ?認められないわ。って言われそうだけどね」

「だよねー」

 

若葉の似ているようで少し惜しいモノマネに穂乃果が頷く。

 

「でも、今度は間違いなく生徒を集められると思うんだけど…」

 

それでもまだ諦めきれない穂乃果。

 

「そんなのあの生徒会長には関係ないでしょ。私らの事、目の敵にしてるんだから」

「どうして私達ばかりなのかな…」

 

にこの言葉を受け、ことりが呟く。するとにこが何かに気付いたような反応をする。

 

「まさか学園の人気がわたしに取られるのを危惧してるとか!?」

「「それは無いわ(よ)」」

「ツッコミ早!」

 

若葉と真姫によるツッコミに、にこがツッコミ返す。

 

「本当にそうかな?」

「どういうことですか?」

 

壁に背を預けていた夏希の呟きが聞こえたのか、愛生人が聞き返す。

 

「いや、絢瀬先輩も色々と背負うものがあるんじゃね?て話」

 

と話を誤魔化した。愛生人は夏希の言った事がよく分からずに首を捻る。

 

「もう許可なんて取らずに勝手にエントリーしてしまえば良いんじゃない?」

「ダメだよ。エントリーの条件に学校側の許可をキチンと取ることって書いてあるもん」

 

真姫の提案に花陽が否定する。すると何か思い付いたのか、若葉が一つ手を打ち

 

「じゃあ彩さんに直談判しに行こうか」

 

と理事長の名前を出した。

 

「そんな事出来るの?」

「出来なくはないんじゃないかな?一応俺らの扱い試験生だし、ダメ押しでことりもいるしね」

 

穂乃果の問いに試験生3人とことりを指して答える若葉。

 

「確かに部の要望は原則生徒会を通じて、とありますが理事長の所に直接行く事が禁じられてるわけではありませんし」

 

海未の台詞に若葉が頷き、理事長室に向かって歩き出す。

 

「若ちょっと待て!」

 

歩き出した若葉は夏希の静止の言葉に振り向く。そこには苦笑いを浮かべたメンバーがいた。

 

「どうしたの?」

「理事長室はこっちだ…」

 

と若葉が歩き出した方とは反対を指して言う。

 

「あはは。そうだっけ?」

「お兄ちゃんは先頭歩かないでね?絶対迷子になるから」

「絶対とは何だよ。この間だって運良く行けた時があった気がするからね?」

「だいぶあやふやじゃん!」

 

と、久々に方向音痴属性を発揮させた若葉であった。

それから海未を先頭に理事長室に辿り着くと

 

「更に入りにくい緊張感が…」

 

と怖気付く穂乃果だった。

 

「こうゆうのは慣れが大事かもね」

 

と若葉が理事長室の豪華な扉をノックしようとするのと同時に扉が開く。

 

「おお。お揃いでどうしたん?」

「希先輩と絵里先輩?」

 

出て来たのは希と絵里だった。

 

「何の用ですか?

「彩さんに少しお話があって来たんですよ」

 

絵里の問いに若葉が答え、理事長室に入ろうとする。

 

「各部の理事長への申請は生徒会を通す決まりよ」

 

そんな若葉の前に立ち塞がり、入室させない絵里。

 

「別に申請とは言ってないだろ?」

 

若葉の隣で壁に背を着けていた夏希が言う。

 

「じゃあ何しに来たのよ」

 

そんな夏希に苛立ち混じりの声を出す絵里。

 

「まぁまぁ2人とも落ち着いて、ね?それと夏希。絵里先輩は上級生なんだから敬語を話そうか?」

 

と若葉が2人のあいだに入りつつ、夏希の頬を引っ張り注意していると

 

コンコン

 

とノックの音がした。全員が音の方を見ると彩がいた。

 

「理事長室の前であんまり騒がないのよ?私に用があるみたいだし、取り敢えず中に入る?」

 

穂乃果達は顔を見合わせると頷き、2年生5人だけが中に入る。その後に絵里と希も理事長室に入り、扉を閉める。凛、花陽、真姫、にこ、愛生人の5人は閉まった扉をすこし開け、廊下から中の状況を見守る。

 

「ーーと言うわけです」

 

理事長室に入り、一通りの説明を穂乃果が彩にする。

 

「へぇ〜ラブライブねぇ」

「はい。ネットで全国的に中継される事になっています」

「出場出来れば、学校の名前を皆に知ってもらえる事になると思うの」

 

あやの言葉に海未とことりが答える。しかし

 

「私は反対です」

 

と壁際に立っていた絵里が反対する。

 

「理事長は学校の為に学校生活を犠牲にするべきではないとおっしゃいました。であれば」

「そうねぇ。でも良いんじゃないかしら、エントリーするくらいなら」

 

絵里の言葉を遮り、彩がエントリーくらいなら良いんじゃない?と言う。

彩のそんな台詞に穂乃果達は喜び、逆に絵里は戸惑い

 

「ちょっと待って下さい。どうして彼女達の肩を持つんです」

「別にそんなつもりはないけど」

「だったら、生徒会も学校を存続させる為に活動させて下さい」

「それはダメ」

「意味がわかりません」

「そう?簡単な事だと思うわよ?」

 

彩のその言葉を最後に絵里は理事長室を出て行こうとして

 

「本当絵里は昔から変わってないよな」

 

夏希のその一言で足を止める。そして絵里は夏希を少し睨むように見て

 

「貴方に言われたくないわ!」

 

と夏希の頬を一度叩くと理事長室を出て行った。希も絵里の後に続いて理事長室を出て行く。

 

「え〜と夏希君。さっきのは一体?」

「俺の問題だから気にしないで良いよ。あと理事長さっきのは」

「ええ分かってるわ」

 

穂乃果の質問には答えずにそのまま理事長室を出て行った。

 

「で、話しは戻るけどラブライブよね?」

「はい!」

「エントリーするのは構いません。しかし条件があります。勉強が疎かになってはいけません。今度の期末試験で1人でも赤点を取るようなことがあったら、ラブライブへのエントリーは認めませんよ?良いですね?」

「ま、まぁ流石に赤点派無いから大丈夫…かと……あれぇ?」

 

ことりが若葉に肩を叩かれ後ろを見ると、床に膝をついて崩れ落ちる穂乃果がいた。廊下では穂乃果同様に崩れ落ちてる凛と、壁に片手を付いて反省のポーズを取っているにこがいた。

 

 




若「夏希、昔何やらかしたの?」
夏「それについては追い追い話されると思うぞ」
愛「それにしてもいい音出てましたよね。パシィン!て廊下にまで響いてましたよ」
夏「え?マジで?あいつも手加減を知らないやっちゃなー」
若「お?お?それはつまりどうゆうことなんだい?」
愛「つまりそうゆうことなんですね?」
夏「そんなことより!期末試験大丈夫なのかよ」
若「俺らは大丈夫だとして、問題は穂乃果、にこ先輩、凛の3人だね」
愛「そこは次回に回しましょう!では次回のアニライブ、誰行きます?」
若「じゃあ夏希行っちゃおう!」
夏「次回のアニライブ『申し訳ありません』」
愛「それではさようなら〜」
夏「にしてもタイトル回収とは言え俺のあのタイミングでの発言無理あったんじゃね?」
若「それは言っちゃダメだよ」

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