アニライブ!   作:名前はまだ無い♪

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今回は若葉君はちょっといつもと違う事をしてる気がします。

この小説『アニライブ』を書き始め早くも2ヶ月ちょい。始めた頃はこんなに多くの人が読んでくれるとは思いもしませんでした。
これからもこんな名無し♪を宜しくお願いします。

それではどうぞ


で、あんたはなにが言いたい訳?byにこ

トンタでの騒動の翌日の昼休み。若葉は1人でとある場所に向かう。

 

「もっしもーし、矢澤センパーイ。いるのは分かってますので開けて下さーい」

 

プレートにアイドル研究部と書かれた教室の扉をノックする。少しして中から鍵が開く音が聞こえ、扉が僅かに開く。

 

「……何よ」

「取り敢えず中に入れて貰っていいですか?お昼まだなので」

「………」

 

弁当箱を持ち上げた若葉のお願いを渋々といった感じで受け、扉を開け奥の席に座る。

 

「おじゃましまーす」

「邪魔って自覚あるなら出てってくれる?」

「おじゃましますって本来そうゆう意味じゃないと思いますよ?多分」

 

にこの言葉に笑顔で返す辺り若葉も少し余裕があるようだ。何のかは分からないが。

 

「それで?何で来たの?」

「随分とあっさり本題に入りますね」

 

と若葉は弁当を広げながら、壁際の棚にぎっしり入ってるアイドルグッズを見る。

 

「こっちも暇じゃないのよ」

 

にこも同じように弁当を広げる。

 

「成る程?μ'sのライブ映像を見てダメ出しするのに忙しい、と」

「…そんな事言ってないでしょ」

 

若葉の言葉に少し詰まりながらも返答する。

 

「またまた〜。ダメ出し出来るって事はその分μ'sのライブを見てるんじゃないんですか?そして色々なスクールアイドルを見てる貴方のアドバイスはきっとμ'sの為になる。俺はそう思いますよ?」

 

若葉の言う通り、にこはμ'sのライブ映像を何回も見直してはダメな部分を見つけ出している。にこはそれがバレた事に驚き、声が出なかった。

 

「いや〜ここ最近になって急に再生数が伸びてたから、気になってカマをかけてみたらいやはや、案外当たるものですね」

 

若葉はにこの沈黙を是と受け取り続ける。

 

「で、あんたはなにが言いたい訳?」

 

目に見えて不機嫌になっていくにこに若葉は両手を上げ

 

「別にだからどうしろって訳じゃないんですよ。でもそんな矢澤先輩がμ'sに入ってくれたらなーって思っただけです」

「それってつまり、μ'sに入らなかったらバラすって事?」

「まさか!まぁ贅沢言っていいならお願いしますけど…」

「お断りよ」

「ですよねー」

 

と言って空になった弁当を仕舞い、席を立つ。

 

「あ、この後μ'sが来ると思いますよ」

「何でよ」

「何でも今日部活申請するらしいので」

 

それだけ言って扉を閉める。それから屋上に行き、梯子を登ると寝転がる。

 

「な〜んかさっきのは俺らしくなかった…かな?」

「何がらしくないんだ?」

「さっきのって何の事ですか?」

「夏希に愛生人君か……」

 

若葉は声のした方を向くと、夏希と愛生人が梯子のある場所から顔を覗かせていた。取り敢えず起き上がり、2人に先程のにことのやりとりを聞かせると

 

「んー俺らは若葉とは長い付き合いって訳じゃないから何とも言えないけど、確かにいつもの若葉らしくないっちゃーないかな」

「最後の方なんて脅迫してるみたいでしたもんね」

「言ってくれるなー。別にそんなつもりは毛頭無いんだけど…」

 

2人の素直な返答に少し笑いながら言い返し、さてどうするかと再び寝転がる。

 

「んーどうしようかなー」

「どうでも良いけどあと5分で授業始まるぞ?」

「え!……次の時間体育なので先に失礼します!」

 

夏希が腕時計を見ながら言うと愛生人は梯子を慌てて降り、授業に向かった。

 

「じゃあ俺らも行こっか」

 

若葉は立ち上がり梯子を降りる。それを見て夏希は肩をすくめてから梯子を降りる。

 

☆☆☆

 

放課後、若葉は用事があり部活申請に同行しなかった。

 

「それじゃあ行くよ」

 

生徒会室を前に穂乃果は意気込み扉をノックしようとすると

 

「あら、貴方達」

 

よこから声をかけられた。穂乃果は扉から飛び退き、声のした方を見ると

 

「の、希先輩!?」

「や、元気にやっとった?」

 

と笑いながら片手を上げ挨拶をする希がいた。

 

「今日はそんな人数連れてどうしたん?」

 

希が穂乃果の後ろ、若葉を除いた7人を見て言う。

 

「その、実は」

「ま、用件は中で聞くから入り〜」

 

と扉を開けて穂乃果達を中に招く。

 

「失礼します」

 

希の後に続くように穂乃果、海未、ことり、夏希の4人だけが生徒会室に入る。

 

「貴方達、今度は何?」

「部員が揃ったので改めて部活申請に来ました!」

「アイドル部?」

「はい!」

 

穂乃果の元気な返事に絵里はチラリと希と視線を合わせると

 

「本校には既にアイドルに関する部活動が存在しています。なのでこの申請は受け取れないわ」

「それってアイドル研究部ですか?」

「そうよ。よく知ってるわね」

 

夏希の言葉に驚きつつもそうだ、と返す絵里。

 

「それに生徒数が少ない今、無駄に部活動を増やすわけにはいかないの。だからこの話はお終い」

「にしたくなかったら、アイドル研究部の部長さんとちゃんと話しをつけてくることやな」

 

絵里の言葉に続けるように希が提案する。その希の提案に驚きの表情で希!と叫ぶ絵里。どうやら希の独断のようだ。

 

「一度部室に行ってみたらええんやない?」

 

穂乃果は一礼してから生徒会室を出ようとすると

 

「あ、佐渡君はちょっといいかしら?」

 

どこか既視感(デジャヴ)を感じる台詞を聞き、夏希もそれに応え、それを見た穂乃果達は夏希を置いて生徒会室を出る。

 

「じゃあウチが案内してくるわ」

 

と言い、希も生徒会室を出て行く。そして2人きりの生徒会室で夏希と絵里は何かを話し始める。

 

 




夏「さて今回は男3人で色々と話すか」
愛「色々と言っても、そんなに話す事あります?」
若「無いと思うよ?」
夏「いやいや、世間では既に始まってる新学期」
愛「大学生はやっと終わった夏休みって感じですけどね」
夏「しかし、俺たちはまだ中間考査すら終わっていない!」
若「中々にメタいね」
夏「そんな中突如現れた謎の女性」
若「多分矢澤先輩かな?」
夏「らしくない行動と発言をする若葉、彼に迫り来る謎の影!」
愛「それは次回明かされると思います」
夏「希先輩の良く当たる占い!」
若「そんなシーン今回無かったでしょ」
夏「アイドル部申請を一向に受理しない生徒会長!」
愛「何か夏希先輩との秘密がありそうでしたね」
夏「次回!『にっこにっこにー♪』」
若愛「「次回予告終わらせたっ!?」」
夏「それじゃあ次回会おう!」
若「バイバーイ」
愛「感想、誤字脱字、アドバイスお待ちしております!」














夏「これで良かったか?」

若「うん。バッチリ!」

愛「夏希先輩がグッタリしてますよ」

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