アニライブ!   作:名前はまだ無い♪

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他の作品読んでて偶に思う。

皆さん服に関して詳しくね!?


それってつまり…by穂乃果

1年生が入った週の休日。そろそろ梅雨入りするのか灰色の雲が空を埋めている昼時。とある兄妹は仲良く出かけていた。

 

「それにしても、お兄ちゃんが穂乃果の買い物に着いて来るなんて珍しいね」

「そうかな?丁度欲しいものあったし、μ's始めてからこういった事する時間あまり無かったもんね」

「そうだよね〜。いつもは休みの日にも練習入ってるし」

 

と2人でのんびり歩いていると

 

「ねぇお兄ちゃん。あれって」

 

穂乃果が隣を歩く若葉の服を引っ張る。若葉も止まり穂乃果の指す方を見ると、丁度洋服店から赤い髪を背中で縛った男子と橙色を短く揃えた女子の2人が出て来る所だった。

 

「穂乃果、こっちだ!」

「うん!」

 

2人は咄嗟に近くの電柱へ隠れる。

 

「んー。次はどこの店に行く?」

「あ、あそこなんてどうかにゃ!」

 

洋服店から出て来たのは凛と愛生人だった。凛達は若葉達に気付かなかった様で次の洋服店に向かう。

 

「何してたのかな?」

「この前の屋上で約束してた買い物じゃない?」

「それってつまり…」

「「デート!」」

「お兄ちゃん」

「穂乃果」

「「後を追いかけよう!」」

 

兄妹の井戸端会議は意見が一致して終わった。

 

「どうする?海未ちゃんとかも呼ぶ?」

「いや、海未を呼ぶと止められかねない。このまま2人で続行しよう」

 

と言って愛生人と凛の後を追い始める兄妹。

 

「にしても2人は何話してんだろうね」

「う〜ん。もう少し近付いてみる?」

「お前ら何してんだよ」

「「!?」」

 

隠れながら愛生人達をつけていると、不意に後ろから声をかけられる。恐る恐る振り返るとそこにいたのは夏希だった。

 

「なんだ夏希かぁ〜」

「もぉーびっくりさせないでよ」

「いや、驚いてるのはこっちなんだが」

「取り敢えずお前も隠れて」

 

と夏希を引き摺り物陰に隠れる。

 

☆☆☆

 

一方愛生人達は次の洋服店に足を踏み入れていた。

 

「ねぇアキ君。この服、どうかな?」

「ん〜こっちの服と合いそうだね」

 

凛の持って来た服に愛生人も服を合わせて見る。

 

「じゃあ試着して来るにゃ」

 

愛生人の持っていた服も手に凛は試着室へと向かう。手持ち無沙汰になった愛生人は他の洋服を選ぶ為に、店内を歩いて回る。

 

「ん?……気の所為……だよね?」

 

愛生人は視界の端に水色の髪と洋紅色(カーマイン)の髪が見えた気がしたのだ。愛生人は暫くその方を見ていたが、気の所為と判断し、凛のいる試着室に向かった。

 

「危なかった〜」

 

若葉は愛生人が立ち去ったのを確認し、息を吐く。先程見えた水色の髪は夏希で、洋紅色(カーマイン)の髪は途中で遭遇、巻き込まれた真姫である。

 

「な、なんで私まで……」

「いいじゃんいいじゃん」

 

項垂れる真姫を対して気にも留めない若葉。真姫を巻き込んだ若葉が何を言うか、と穂乃果と夏希が見る。

 

「あ!凛ちゃんが出て来たよ!」

 

穂乃果の一言で3人は一斉に試着室に目を向ける。試着室かれ出て来たのはワンピースの上にカーディガンを着た凛だった。

 

「おお…似合ってるね」

「ええ」

「愛生人も顔を赤くしてるぞ」

「あ、ホントだ!」

 

4人の感想は残念ながら愛生人と凛には届いてない。そんな2人は少し話した後再び凛は試着室へと戻って行った。

 

「買わないみたいだね」

「結構似合ってたのにな」

 

少し残念そうな穂乃果と夏希。

 

「ま、いいんじゃない?」

「あ、2人が出て来た」

 

真姫の台詞とともに洋服店から2人が出て来る。若葉達は尾行を再開させようとするも

 

「お兄ちゃ〜ん、お腹すいた〜」

 

穂乃果の一言で近場のファミレスに行く事になった。

 

「これで愛生人達を追えなくなったな」

 

夏希がどこかつまらなさそうに言う。

 

「元々俺と穂乃果は買い物の予定だったんだけどね」

 

若葉が苦笑いで返す。しかしそれでも納得のいかない顔をする夏希。

 

「あの。大変申し訳ないんですけど」

 

とファミレスの店員が話しかけてくる。

 

「どうしたんですか?」

「店内が大変混み合っていまして、相席をお願いしてもよろしいでしょうか?」

 

若葉達が座っているのは6人掛けのテーブルだった。今穂乃果と真姫はドリンクバーを取りに行っていていないが、席は2人分空いている。

 

「因みに何名ですか?」

「2名様です」

 

店員の言葉に若葉は夏希を見る。夏希が何も言わずに頷いたのを見ると

 

「ええ、いいですよ」

 

と相席を了承した。

 

「ありがとうございます!」

 

店員はそう言って入口の方へと歩いて行く。

 

「ただいま〜。今の店員さんだよね?なにかあったの?」

 

丁度店員とすれ違う形で穂乃果と真姫が帰って来た。若葉は2人に事の顛末を話した。

 

「相席かぁ〜どんな人が来るんだろうね!」

「私は静かに出来れば誰でも良いです」

 

と2者2答を返す。とそのタイミングで店員がやって来る。その後ろにはこれから相席をするであろう男女2人組がいる。

 

「すいません。イキナリ相席なんて…」

 

男性の方が申し訳なさそうに謝る。

 

「いえいえ困った時はお互い様ですから」

 

と若葉も笑顔で答える。

 

「ほら凛ちゃんも」

「いきなりすいま……にゃん?」

 

凛と呼ばれた女性も謝るが、途中で言葉を止める。

 

「凛?……にゃん?……」

 

夏希の不思議そうな声に6人がお互いの顔を認識する。

 

「え!凛ちゃんに愛生人君!?」

「穂乃果先輩に若葉先輩!」

「それに夏希先輩に真姫ちゃん!?」

 

穂乃果と愛生人、凛が声をあげる。他の3人も信じられないといった顔をする。

 

「「2人(4人)ともどうしてここに?」」

 

真姫と凛の声が重なる。取り敢えず、と若葉が2人に座るよう手振りする。

 

「え、と俺たちは丁度出くわして、一緒にご飯を食べてただけなんだけど…そっちは?」

 

若葉が代表で愛生人達に答える。

 

「僕達は先週の約束の買い物を…」

「それにしてもμ'sのメンバーがこんなに集まるなんて、まるで奇跡だにゃー」

 

両手を上げて喜ぶ凛に若葉達4人は少し引き攣ったような笑顔を返す。タイミング良く頼んでいた品が来たのでお互いにそれ以上は詮索しなかった

 

それからは雑談しつつ昼を過ごす。食事の最中穂乃果が危うく尾行している事を言いかけるも、若葉によってなんとか誤魔化せたり、夏希が凛と愛生人についてからかったりと色々と楽しい食事となった。

 

「それじゃあそろそろ行こうか」

 

注文した品を食べ終え、ドリンクバーで一息吐いてから店を出る。そして愛生人と凛と別れる。

 

「この後どうする?」

「う~んこのまま追うってのもあるけど…」

 

夏希は若葉に聞く。若葉は追うかどうか迷っていると

 

「あの、私買い物に来たんですけど…」

 

真姫が自身の目的を言う。

 

「そう言えば穂乃果達も…」

「そうだったね」

 

真姫の一言で穂乃果と若葉も目的を思い出す。

 

「それじゃあ解散だな」

「そうね」

「それじゃあまた学校で」

「じゃーねー!」

 

その後それぞれがそれぞれの用事を済ませて帰宅した。

 

 

 

 




今回はルビ振りに挑戦してみました〜。これからもちょくちょくやるかもしれません。

にしても真姫ちゃんの髪の色が合ってるか分からない!

それでは感想、誤字脱字、アドバイスお待ちしております!

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