アニライブ!   作:名前はまだ無い♪

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いやー遂にラブライブ!のゲームが発売されましたね〜。え?自分ですか?勿論買いましたよ昨日の夜に遅くまでやってるゲームショップで。お陰で少し寝不足です。

今回は少し長くしてみました。ではどうぞ!


パート分け?by穂乃果

『〜♪……』

 

ラジカセからの音楽が止み、少しの沈黙の後海未が口を開く。

 

「素敵な曲でしたね」

「うん」

 

海未の感想に頷くことり。他の3人も同じ様に頷く。

 

「それじゃあ今日の放課後から歌と振り付けの練習をしてかないとね」

「本番まであと3週間しかないしな」

 

若葉と夏希は2人でこの後の練習メニューの話しをしていると

 

「そろそろ学校に向かわないと、遅刻しちゃわない?」

 

ことりの一言で4人は慌てて支度を終わらせる。ことりは既に終わらせている様だ。

 

☆☆☆

 

そして昼休み。5人は屋上でお昼を食べていた。

 

「今日は穂乃果もお弁当なんですね」

 

海未は穂乃果が弁当を持って来ているのが珍しかったらしく、驚いた顔で言った。

 

「うん。なんでもお兄ちゃんが『1人分より2人分の方が楽』って」

「つーか若葉は本当に料理出来たんだな」

「出来るって前に言ったよね?」

「若葉君の料理って美味しいんだよね〜。あ、穂乃果ちゃん、私のミートボールと卵焼き交換しよー」

「いいよー」

「あ!ズルイですことり!穂乃果、私とも交換しましょう!」

 

ほのぼのとした空間が屋上に広がる。

 

「そうそう歌についてなんだけどさ」

 

そんな中、若葉が唐突に言った。

 

「歌について?」

「曲は問題無いって話さなかったっけ?」

 

若葉はことりと夏希の言葉に頷きながら答える。

 

「曲は問題無いけど、パート分けしないの?」

「パート分け?」

 

若葉の言葉に穂乃果が聞き返す。

 

「成る程。確かに最初から最後まで3人一緒に歌う必要は無いですもんね」

「じゃあ今決めるか」

 

海未は納得した顔で頷き、夏希はポケットから歌詞のコピーを取り出した。歌詞のコピーは、休日に若葉がパソコンで打ち込んで印刷したもので、朝練習の時に配ったのだ。紙の1番上には曲名である『START:DASH!!』と書かれていた。

 

「それでパート分けに関して海未から何かあるかな?」

 

若葉は作詞をした海未に意見を求める。

 

「そうですね…この『産毛の小鳥たちも〜翼で飛ぶ』はことりに歌って欲しいですね」

「分かった♪」

「じゃあ穂乃果は『感じて〜鼓動』までを歌うから間の『諦めちゃ〜絶対来る』を海未ちゃんが歌って?」

「分かりました」

 

と5人で昼休みをまるまる使いパート分けをする。

その日の放課後から屋上で3人の歌と振り付けの練習が本格的に始まった。

 

☆☆☆

 

そして3週間後……

 

「とうとう本番だね」

「うん。今日まで一生懸命やってきたからね、絶対成功させるよ!」

 

今高坂兄妹がいるのは自宅のリビング。いつもなら朝練をしている時間帯である。

 

「ん〜いつもなら階段を走ってるから何かウズウズするぅー!」

「穂乃果、机の下で足をバタつかせないで」

 

う〜、と唸りながら足をバタつかせる。若葉はそんな穂乃果を微笑みながら朝食の準備をする。

 

「ちゃんと朝食食べてエネルギー付けなきゃね」

「いっただきまーす!」

「ハイ、いただきます」

 

2人で一緒に朝食を摂り、制服に着替え学校に向かう。

 

「フ〜ン♪フフ〜ン♪」

 

歩きながら穂乃果が曲を口ずさむ。曲らもちろん『START:DASH‼︎』である。

 

「ライブたくさん来てくれるといいね!」

「昨日一昨日ってビラ配ってたんだから来るって」

 

若葉の言う通り、ここ2.3日は海未の恥ずかしがり屋をどうにかする為に校門付近でライブについてのビラ配りをしていた。おかげで海未の恥ずかしがり屋はどうにかなったのだ。

 

「おっはよー!」

「おはよー」

 

挨拶をしながら自分の席に着く。暫くしてから夏希や海未、ことりが教室に来てHRまで雑談をする。

 

「で、ビラ配りは昼休みもやるのか?」

「いえ、新入生歓迎会は5.6時間目を使って行いますので、部活説明会が終わってからでいいでしょう」

「あ、俺と夏希は6時間目の時間使ってフミコ達と音響とかのセッティングがあるから途中で抜けるね」

「うん、分かった」

「ハーイHR始めるよ〜」

 

と放課後についての打ち合わせをしてると姫が入って来た。若葉達は打ち合わせを終わらせて席に着く。

 

「最後に、今日の5時間目と6時間目は新入生歓迎会で潰れるよ〜。やったね皆!でも体育館で部活説明会があるから遅れない様に、それと寝ない様に!」

 

姫からの注意でHRが終わり皆は1時間目の準備を始める。

 

☆☆☆

 

授業が終わり昼休み。穂乃果、海未、ことりは屋上でお昼を広げていた。

 

「このあとかー緊張してきたね」

「うん。でもあれだけ練習したんだから大丈夫だよ」

「では昼食のあとにもう一度合わせてみましょう」

 

と少しでも時間があればステップの確認などを行っていた。

一方若葉達はというと

 

「なぁ若葉ぁ」

「なに?夏希」

「俺達、なんでこんな事してんの…かな!」

「なんでって少しでも男手が必要だって言われたからじゃない…の!」

「そうですよ、夏希先輩。人は人同士での助け合いが大切なんです…よ!」

 

現在若葉、夏希、愛生人の試験生3人は体育館で新入生歓迎会の準備を手伝っていた。なんでも人手が足りないとか…

不平不満を言いつつ3人は5.6個のパイプ椅子を持ち上げる。そして等間隔で並べている教師の所へ運ぶ。

 

「俺は肉体労働派じゃないのに…」

「サポート班の俺らが何を言うか」

「今日ライブですよね?観に行きますよ」

「お、観客1人ゲット」

「花陽ちゃんと凛ちゃんも誘ってみてね」

「分かりました」

 

それから少しして3人は解放された。愛生人はそのまま教室に戻り、夏希と若葉は自分達の教室に戻らずに体育館を出て少しした所で話していた。戻らない理由は単純で、どうせまた来るならここで待っていよう、といった感じである。

話しているとぞろぞろと生徒達が集まり始めた。

 

「穂乃果達は今頃仕上げしてるのかな?」

「じゃね?微かに音聞こえるし」

「え、ホント?」

 

夏希の言葉に耳を澄ませるが生徒達の声や足音以外特に何も聞こえなかった。

 

「何も聞こえないけど…?」

「昔から耳は良くてね」

「ふ〜ん」

 

ひとつ欠伸をし、辺りを見回す。遠くの方に絵里と希が見えた。絵里も若葉に気付き目が合い、少し見つめ合った後に若葉が頭を下げわ挨拶をする。若葉が顔を上げると絵里は少し微笑み、希は手を振っていた。

 

「若葉の知り合い?」

「ここの生徒会長の絢瀬先輩だよ」

「生徒会長かぁ〜」

 

夏希はなんとも言えない表情で絵里と希の方を見る。

 

「お兄ちゃ〜ん」

「2人とも探したよ〜」

「若葉と夏希はここにいたんですね」

 

そこに穂乃果達が来て5人は後ろの席に座る。

 

「ただ今から新入生歓迎会を始めます」

 

絵里が壇上に立ちマイクを使って新入生歓迎会の開始を宣言する。

 

「始まったね」

「うん」

「ええ」

「そうだね」

「だな」

 

穂乃果の言葉に4人がそれぞれ答える。

そして壇上から絵里が居なくなり最初の部活紹介が始まった。

それから様々な部活の紹介が行われること暫く、紹介が終わりに近付いて来た。

 

「にしても音ノ木坂って色んな部活があるんだね、夏希。……夏希?」

 

若葉は隣に座っている夏希に話しかけるが、返事がないので不思議に思い覗き込むと

 

「zzzzzzz………」

 

見事に寝ていた。しかも静かに動くことなく。つまり機から見ても寝てる様には見えないので先生からの注意もされない。

 

「これで新入生歓迎会を終わりにします。各部活とも体験入部を行っているので、興味があったらどんどん覗いて見て下さい」

 

夏希に感心しながらも呆れていると最後の部活紹介が終わり、絵里が閉めの言葉を言っていた。

 

「よし、じゃあビラ配りでもしますか」

 

若葉の隣ではつい先程まで寝ていたはずの夏希が立ち上がり、皆に合わせて外に出た。

 

「お兄ちゃん。私達も行こ」

「あ、あぁ。うん」

 

若葉も穂乃果に連れられて外にビラを配りに行く。

体育館の外に出ると各部活とも新入生獲得の為頑張って勧誘していた。

 

「μ's、この後講堂でライブをやりまーす!よろしくお願いしまーす!」

「お願いしまーす!」

 

体育館の外では穂乃果、ことり、若葉が入り口付近では海未と夏希がビラを配っている。

 

「それじゃあ穂乃果、ことり、海未。俺と夏希はセッティングに行くけど3人とも遅れない様にね」

「じゃ、また後で」

 

そして少ししてから夏希と若葉はフミコ達と合流し、ライト等のセッティングを始めた。

 

「音、聞こえるー?」

「大丈夫だよー!」

 

最後にマイクのテストをして若葉と夏希は控え室に向かう。フミコ達にはビラ配りを頼んである。

 

「穂乃果ー入るぞー?」

「ち、ちょっと待」

「いいよ〜」

 

着替えている途中の事を考え、ノックしてから部屋に入る。途中海未の言葉が穂乃果によって遮られたが2人には聞こえなかった様だ。

部屋に入ると着替えは既に済んでおり、最後に合わせをしたのか少し息が乱れている。

 

「3人とも似合ってるな」

「だね。ことりにデザイン考えてもらって正解だったよ」

「うぅ……変じゃないですか?」

 

海未がスカートの裾を抑えながら2人に聞くも、特におかしい所は無いため頷く。

 

「大丈夫だって!ほらこうして3人で並んでいれば平気でしょ?」

 

穂乃果はことりと海未と一緒に鏡の前に立ちながら海未に言う。

 

「確かにこうしていれば…」

「後は時間が来るのを待つだけだね!」

「うん!」

 

穂乃果とことりの元気な声に海未も笑顔になっていく。

 

「よし、掛け声でもするか」

「アイドルって掛け声どんなのだっけ?」

 

夏希と若葉の唐突な提案に不思議に思う3人。

 

「いや、さっきね?フミコ達に言われたんだけど」

「緊張してる時には掛け声が1番なんだってさ」

「掛け声かぁ…」

「μ's、ファイッオー!」

「それでは運動部ですよ」

「思い出した!番号を言うんだ」

 

若葉の言葉に4人は顔を見合わせ頷く。

 

「1!」

 

穂乃果がピースをしながら手を前に出す。

 

「2!」

 

ことりが穂乃果の手の横に来る様に同じ形をして出す。

 

「3!」

 

海未も2人に習い同じ様にする。

 

「ほらお兄ちゃんと夏希君も!」

 

穂乃果に言われ顔を見合わせる2人。そして笑いながら

 

「4!」

 

若葉が海未の横に手を置く。

 

「5!」

 

夏希が若葉と穂乃果の間に手を置く。これで5人の中心には5つの手で出来た星が出来上がる。

 

「μ's最初のライブ。最高のライブにしよう!」

「うん!」

「勿論です!」

「ああ!」

「だね!」

 

そしてライブ開始を告げる放送が鳴り穂乃果と海未、ことりはステージへ、若葉と夏希は客席の方へ向かった。

 

そしてμ'sのファーストライブの幕が上がった。




若「と、言う訳で本編はガッツリライブ前な訳だけど始めますよ。今回はこの人です」
こ「南ことりでーす♪」
若「や、こんにちはことり」
こ「こんにちは」
若「さて、早速だけど何かあるかな?」
こ「え?んーとね…」
若「んーと?」
こ「特に無いかな」
若「そうなんだ。でもそれだとこのコーナー終わっちゃうんだよね」
こ「μ'sよろしくね〜」
若「ことりは相変わらず自由だね!」
こ「でもここを長くしても本編が短いとつまらないと思わない?」
若「さ、さ〜て!次回予告しよっか!」
こ「次回『あれ?西木野さん?』次回も」
若こ「「μ's、ミュージック……スタート!」」

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