アニライブ!   作:名前はまだ無い♪

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今回はあの人が出て来ます!

そして遅々と本編が進行してる中、中々オリジナル要素が入れられない…

ま、それは置いといて←おい

今回もどうぞ!


今ダイエット中なの知ってますよね?by海未

若葉が帰宅すると母・裕美香が店番をしていた。試作品であろう団子を食べながら。

 

「ただいま。つか母さんも良く食うね」

「だってお父さんの作る和菓子美味しいんだもん」

「せめて客に見えない所で食べようよ・・・」

「それじゃあ若葉が店番よろしくね」

 

それだけ言うと裕美香は団子の乗った皿を手に奥に引っ込む。

 

「俺が着替えるまで待ってくれてもいいんじゃね?」

 

などと1人カウンターで愚痴ってると店の戸が開く音がする。若葉は営業スマイルを浮かべ

 

「いらっしゃいませー。って海未か」

「私じゃ何か不都合でも?それより若葉は店番ですか?」

「まぁね。良く言えば家の手伝いかな?」

 

店に入って来たのは若葉よりも先に帰ったであろう海未だった。彼女は部活帰りなのか背中に矢筒を背負っている。

 

「穂乃果なら多分部屋に居るよ」

「そうですか。ありがとうございます」

「どういたしまして。それより何か持って行く?」

 

と若葉はショーウィンドウの中を手で指すが

 

「今ダイエット中なの知ってますよね?」

 

と断られる。海未が上に行くと同時にまた店の戸が開く。

 

「いらっしゃ…夏希かよ」

「よっ!」

 

扉を開けたのは夏希だった。

 

「今日集まろうって話をしてたから来ちゃったぜ」

「俺聞いてないんだけど?」

「だって決めたのお前がいなかった時だからな」

 

何言ってんだこいつ。といった顔をしている夏希に若葉が一言言おうとした時、3度店の戸が開く。

 

「いらっしゃいませー」

「よっ、元気にやってるか?」

 

入って来たのは前の学校のクラスメイトであり、中学からの親友田中翔平だ。

 

「どちら様ですかー?」

「おいおいおいおい、中学からの親友である俺を忘れたとは言わせ」

「忘れた」

「台詞の途中で言うなよ!てか、え?ホントに忘れたの!?」

「んな訳ないでしょ。そっち離れてからまだ1週間も経ってないし。つかなんか鬱陶しくなってね?」

 

若葉が久しぶりに会った翔平に思わず本音を漏らすと、翔平はその場で膝を着く。

 

「で、どうしたの?」

「おいおい、俺がここに来るのに理由は1つ」

 

ビシッと若葉を指さす。若葉は自分の体を抱いて

 

「お前まさか・・・そっちの道に走ったの?」

「違ぇよ!なんでそっちにいくんだよ!そうじゃなくて」

「はいよ。いつものヤツでしょ」

 

と翔平を弄りながらも翔平がいつも買っている商品を包む。

 

「ほい、丁度ね」

 

若葉が翔平から代金丁度の金額をもらうと、店の中に笑い声が響く。

 

「夏希?」

「んーっと若葉の知り合い?」

 

翔平がカウンター内の夏希を見てから若葉に耳打ちすると

 

「あー。あいつは音ノ木坂の試験生で佐渡夏希。おーい夏希ー紹介すっからこっち来てー」

 

若葉に呼ばれ、カウンターから出てくる。若葉は椅子を3つ用意し、自分がその内の1つに座り、2人にも座るように仕草する。

 

「では改めて。こいつは田中翔平。音ノ木坂に来る前のクラスメイトにて親友」

 

若葉の紹介に合わせて頭を下げる翔平。

 

「で、こっちは音ノ木坂に通ってから知り合った佐渡夏希」

 

夏希も頭を下げる。これで若葉からの紹介は終わりである。

 

「よろしくお願いします。夏希……さん?」

「ハハハなんで敬語なんだよ。学年が一緒なんだからフランクにタメ口で良いよ」

「いや、良くは無いだろ。初対面の人相手にタメ口とか無いだろ!?」

 

夏希のあまりのフランクさに若葉がツッコミを入れる。それから少しの間3人で話が盛り上がる。

そして翔平が帰って数分後

 

「お兄ちゃん、お兄ちゃん!ちょっと来てぇ!」

 

2人で椅子に座って休んでいると階段の上から穂乃果に呼ばれた。レジを裕美香と代わり、夏希と共に2階に上がる。

 

「穂乃果、入るぞ?」

 

「う〜ん、いいよ〜」

 

穂乃果の部屋の前に行き、戸をノックする。穂乃果から入室の許可を得て戸を開けると、何故か穂乃果が床に俯せで転がっていた。机の傍にはことりと海未がパソコンを前に座っていた。

 

「……え〜と、何してんの?」

「ちょっとね……ねぇお兄ちゃんと佐渡君って腕立て出来る?」

 

穂乃果の突然の問いに2人は顔を見合わせる。

 

「いや、まぁ俺は出来るけど」

「俺も出来るよ?けどなんで?」

「ちょっとやってみてよ」

 

と穂乃果に勧められてその場で腕立て伏せをやる事になった。

 

「1、2、3、4」

 

「5、6、7、8」

 

取り敢えずといった感じで2人は10回程やって腕立てを止める。

 

「やっぱり男の子だね」

 

ことりの台詞に揃って首を傾げると

 

「じゃあ笑いながら出来る?」

「笑いながら?」

「そう笑いながら!」

 

2人はまた顔を見合わせ笑顔を浮かべながら腕立てをする。その光景は面白いものである。

 

「やはり体力作りが必要なんですよ」

「あースクールアイドルの話ね」

「朝練でもするの?」

「うっ、お兄ちゃんまで海未ちゃんと同じ事言う」

「お兄ちゃんまでって?」

 

若葉と夏希が穂乃果に訳を聞くと、A-RISEみたいに歌って踊るには体力が必要なので朝練をしようってことらしい。

 

「この辺だと神田神社がいいんじゃないか?」

 

夏希が提案し、その場で可決される。練習メニューはその場で若葉と夏希、海未が考えて翌朝から練習開始と決めた。時間は6時30分、集合場所は神社の境内とした。

 

「じゃあまた明日ー」

「それではまた明日」

 

一先ず決めることだけを決め、その日は解散となった。

皆が帰ってから若葉は気になった事を穂乃果に聞く。

 

「そう言えば歌詞を海未に決めた理由ってやっぱり?」

「うん!中学の頃のね」

「やっぱりか…」

 

若葉は心の中で合掌した。




えー懐かしの、と言っても2話ぶりですが、翔平が出てきました!

少し、いやかなり若葉のキャラがぶれていると思いますが、まぁそこはホラ…ね?察してくださるとありがたい限りです。

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