何とかして、
とらハ2のゆうひとかちかぼーとか出してみたいなあ(遠い目)
「・・・。」
妹が言った言葉を私は信じられなかった。
いや、予感はあった。
だが、私の知らないところに「なのは」が行ってしまうような感覚を感じた・・・。
話は私が呆然としている内にほとんどの話は纏まってしまった・・・。
――――――――――――
「・・・なのは、私はまだ納得していませんよ。」
「つばきちゃん・・・。」
「つばき!」
兄さんが私を咎めるように言葉を発するが、お父さんは手でそれを制する。
「なのは、私と道場に来てもらえますか?」
「・・・わかったよ。」
――――――――――――
道場には私となのはのみで移動した。
おそらくお父さんが誰も行くなと目で語ったのだろう。
道場につくまで2人とも無言だった
「・・・。」
「・・・。」
「・・・なのは、私にも理由を告げれないというのなら、せめて、その事に対するあなたの覚悟を私に見せてください。」
そう言って私は木刀をなのはに手渡す。
なのはは手渡されると一呼吸おくように目を閉じた。
そして再び目が開かれた時、私が今まで私が見たこと無い表情をした。
私は双子の姉というなのはに一番近いと思っていた位置にいたゆえに妹の事を一番わかっているつもりでした。
私はだからこそ、そんな表情を出来るようになったとは、と姉ではなくまるで親のような感想を抱きました。
「・・・かかってきなさい!
なのは!」
「行くよ!つばきちゃん!!」
道場にはシュ、シュ、シュと木刀が空を切る音が聞こえる。
もちろんなのはの持つ木刀が空を切る音だ。
それは当然の結果ともいえる。
御神の剣術どころか通常の剣道すら習ったことすらないなのはの振る木刀は私にとってはただの棒切れにすぎない。
未熟者の身とはいえそんなものに当たるほど私は甘くはない。
私は隙を見てなのはの持つ木刀を弾く。
「っつ!」
木刀を弾かれ、痛みをこらえた阿吽がなのはの口から漏れる。
そんななのはに私は畳み掛けるように言葉を投げる。
「あなたの覚悟はこの程度ですか!?」
「まだだよ!!」
なのはが痛みが残るだろう手で木刀を握り、私に対して戦意はまだあると目で語る。
一方的な仕合が再開されると言うのになのはの目は
不屈の心とでも言うべきものが宿っていたように見えた。
「はあ、はあ、はあ・・・。」
これで何度目だろう、
何度と木刀を弾かれようと、
何度と胴をいれようと、
なのはは私に立ち向かってきた。
ああ、そうか私は嫉妬していたのかもしれない、なのはをそこまで動かす、何か、もしくは誰かが羨ましかったのかもしれない。
私の大切な妹の「なのは」。
今までは隣にいて共に成長していった、大事な妹。
告白してしまえば、御神の剣を習おうと思った理由の1つは大切な「家族」を守る力が欲しかったからだ。
幼い頃にさみしい思いをさせまいと私はなのはといつも一緒にいた。
私はそうしなければ、なのはの心にはよくないものが残るとなぜか直感的に感じ取っていた。
それはなのはの心は守ろうとした行為だった。
でも心だけを守ろうと、
もし物理的な害意がなのはに迫った時、なのはや私は無力だとも考えた。
だからこそ御神の剣を習おうとした。
御神の剣士は大切な者を守るために剣を振るう。
だが今、私はナニヲシテイル?
これは私のワガママだ・・・。
「っ!?」
私の気がそれたその一瞬の隙をなのはは見逃さなかった。
なのはの木刀は私の首のところに突きと思わしき格好で寸止めされた。
「はあ、はあ、はあ、
これでようやく私の1勝だね、
つばきちゃん・・・。
もう何回ぐらい勝てば良いのかな?」
「・・・その1勝で充分ですよ、なのは。」
「えっ・・・?」
「私の敗けです。完敗ですよ。」
私は理解した。
なのははもう守られだけの存在ではない。
誰かの心を守ろうと、戦いに挑もうとしているのだろう。
御神の剣を納めなくとも、
なのはも御神の剣士と比べても、見劣りなどしない心の持ち主に成長していたのだ。
それに気がつかないとは、
「私はまだまだ未熟者どころか御神流の事を理解していなかったようですね・・・。」
「何々?どういう事???」
「いえ、これは独り言です、忘れてください。」
次の日、なのはは不屈の心ととも戦いへと赴く。
その姿を私は笑顔で見送った。
シュテル「日常とはなんだったのか?」
作者「高町家の日常だったらこんなものだよ(震え声)」
シュテル「反省してないようですね?」
作者「反省はしてる、だが後悔はしてないw」
シュテル「ルシフェリオンブレイカー!」