艦これ道中記   作:鴉砲丸

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仕事やらなんやらで放置してたら一年近い月日が……

まぁこの小説を読むなんて奇特な人間いないだろうなぁ


第二話「提督業は忙しい」

俺が提督になって早一カ月が経過した

 

最初のうちは慣れないこともあって書類の不備や任務の受注ミスなどが多かったが、今は集中してしっかりやればミス無しでやれていけてる

 

ミスする度に秘書艦の叢雲にお説教を受けたのはいい思い出だ

 

出撃任務の方も順調で、今は沖ノ島海域を攻略中だ

 

艦これで有名な初心者の最初の壁、2ー4だ

 

海域の海流が複雑な上に敵のエリート級やフラッグシップ級の多数出現で大破艦が続出し、最終的には羅針盤が逸れるという結果になり未だ海域BOSSまで辿り着けていない

 

やはり練度上昇が急務と感じて今は演習を中心にしたレベリングを実施している

 

ちなみにウチで一番練度が高いのは秘書艦の叢雲だった

 

理由はここに配属された時から秘書艦をやってて一番出撃回数が多いから……というのは本人談

 

俺は誰よりも訓練を続けてるからじゃないかと思ってるがまぁそれは言わないでおこう

 

「何を考えてるかは知らないけど手が止まってるわよ。その書類の処理が終わったら次は今日やる任務を選定して各艦隊に振り分けてちょうだい。あぁ、あと工廠の方から新装備の目録がきてるから目を通して誰に装備させるか決めておきなさい。それと午後に大本営に定期報告の通信するから報告書を纏めて私のデスクに置いといて」

 

……うん、なんとなくわかったと思うけど

 

提督ってすっごい忙しい

 

ゲームみたいに適当に指示出して任務受注してはい行ってこいじゃないんだよね……

 

そうだな、軽くどんなことをやるかある一日を参考に見てもらおうか

 

 

 

 

 

0500 起床 最初は叩き起こされたけど今は一人でなんとか起きてる

 

0530 仕事開始 この時間は食堂が開いてないため開くまで仕事

 

0700 朝食 食事は当番制で今日は鳳翔と二航戦の二人だった 美味しかったのでおかわりしたらめっちゃ喜んでた

 

0730 仕事再開 気力が充実しているいまの内に書類から片し始める

 

0900 艦隊編成 今日レベリングする艦娘を選んで出撃させる 曙に「気安くするなクソ提督!!」と言われた 見送った後執務室で凹む 叢雲がボソッと「一度締めるか……」なんて言ってたけど聞こえなかったことにする

 

1200 昼食 と言ってもだいたい昼はおにぎりかサンドイッチで執務室で仕事しながら食べる 書類多すぎぃぃ!

 

1300 艦隊帰投 この時間になると各艦隊が出撃や遠征から帰ってくるので報告書を読まなければならない

 

1500 小休止 あら方片付いたので休憩 叢雲が入れてくれたお茶をのみながら一息つく この時叢雲は何故か膝の上に座り頭を撫でろと要求する

 

1600 駆逐艦娘強襲 任務を終えた艦娘は基本自由にしているせいか時々駆逐艦娘が執務室に遊びにくる 叢雲が注意するが御構い無しに俺に飛びついてくる 叢雲の顔が直視できない

 

1830 夜戦指示 太陽が完全に沈む前に夜戦するかどうか指示をだす 今回は夜戦せずに帰投を命じる 出撃しているとある軽巡がやかましいがスルー

 

2000 夕食 今日のメニューはビーフシチューだった サラダも美味しくいただいた 隣のテーブルの戦艦や空母の前にある皿の山は気にしない

 

2100 最終確認 書類の不備等が無いか確認 駆逐艦娘の報告書に誤字発見 再提出っと

 

2330 仕事終了 これで一日に仕事が終了 書類の山が無いのはいいことだうん

 

0000 就寝 明日に備えて寝る すぅ……

 

 

 

 

 

細かい差異はあれどだいたいこんな流れで仕事をしている

 

ちなみに今は休憩中だ、いつの間にか休憩時間だったんだ

 

今も叢雲を膝に乗せて頭を撫でている

 

それにしても……

 

「休憩中の叢雲ってかわいいなぁ」

 

「へ?」

 

叢雲が顔を真っ赤にしながらこっちに振り返る

 

「あああああんた今わ、私をかわいいって」

 

ん?

 

………………え!?まさか口に出てたのさっきの!?うわっ恥ず!!

 

おおお落ち着け、まずは深呼吸して冷静に対処を……

 

「きゅ、急に恥ずかしいこと言うんじゃないわよ!この……馬鹿!!」

 

ドゴォ!

 

膝から降りた叢雲が俺を蹴り飛ばす

 

あ、意識が……

 

 

 

 

 

side 叢雲

 

やり過ぎたかしら?

 

で、でも急にあんなこと言うあいつが悪いのよ!!

 

まったくもう……

 

少し悩んでから私は気絶したあいつの近くに行き、頭を上げて私の膝の上に乗せる

 

「……ホント、馬鹿なんだから」




叢雲は嫁艦

あんな、かわいい子を彼女にしたいです

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