どうしてこうなった回
うっかり忘れていたが、カモミールが注文したものがあった。それは惚れ薬のチョコレートだ。カギのやつがカモミールに頼んで、購入してもらったのだ。しかし、まったくそれを使わず、存在すら忘れいてたのだ。それが今、明るみに出たのである。
カギはうっかり忘れていた惚れ薬チョコレートを、普通のチョコと勘違いした。完全に忘れ去っていたのである。そこでカギは忘れ去ったチョコレートを見て、クラスに配ろうと考えたのだ。そして、とりあえずそれを持って教室へ行き、さらにうっかりその存在自体を忘れたのだ。どうしようもないバカだった。
それを拾ったのが、木乃香だったのである。小さな袋に詰まったチョコレートで、誰かのものだと思った木乃香は、とりあえず持ち主を探したのだ。しかし、持ち主は見つからず、しかたなく持って帰ることにしたのだ。だが今日は、学校が終わった後覇王に会う約束をしていたである。あろうことか、そのチョコを持ったまま、覇王に会いに行ってしまったのだ。
…… …… ……
定番の噴水公園。待ち合わせならここだと、覇王たちの間では暗黙のルールとなっていた。そこへ一人の少年が立っていた。あの覇王である。今日は木乃香との約束のために、ここで待ち合わせをしているのだ。覇王は京都で活躍した弟子の木乃香を、労ってやろうと考えたのだ。まったく素直でないやつである。そこに到着したのが木乃香だった。二人とも学校帰りで会う約束だったので、お互い制服のままであった。
「やあ、木乃香。久しぶりだね」
「ししょー、久しぶりやなー。元気やった?」
「まあまあかな。さて、京都で頑張った弟子のために、今日は買い物に付き合うとしよう」
京都の修学旅行以来、あまり会っていなかった二人。木乃香は嬉しそうに久々に会った覇王へと挨拶していた。覇王も嬉しそうな木乃香を見て、少し笑顔を見せていた。
「えへへ、ししょーとデートや! やけどデートならもっとおしゃれせへんとあかんわ」
「女子はそんなもんなのか。まあ今度の休日にでも、また会えばいいじゃないか」
木乃香は女性として、デートなら制服ではなくおしゃれしたかったのだ。だが覇王は男子で、そういうものを特に気にしない性格だった。男子でもおしゃれする人はするだろう。三郎あたりなら、きっとそうしたはずだ。しかし覇王はどうでもよかったのだ。
「それがええかー。そんでもって、ししょーにデートを誘われてもーた」
「別にそんな気ではないんだけどねえ」
そして覇王の休日に会おうと言われ、覇王からデートのお誘いだと木乃香は考え喜んだ。だがそれを言った覇王は特にそういう意味ではないと思っているようだ。しかし普通に考えればデートの誘いになるだろう。と、まあそこでとりあえず、適当に街で買い物でもしようと、覇王は考えたのだ。
「ま、とりあえず行こうか。ここにいつまで居てもしょうがないしね」
「そやなー、じゃあ行こっか」
覇王と木乃香は歩き出し、少し遅めの買い物へと出かけた。買い物と言っても、ショッピングではなく夕食などの素材を買うためのものである。そういうショッピングは、今覇王に誘われたので、今度の休日にでもと木乃香は考えた。そこで、木乃香は覇王と手をつないだのだ。覇王は特に気にせずそれを受け入れたようである。
「ししょーの手はあったかいんやなー」
「おや、どうしたんだい? なんか微妙に変じゃないか?」
「ううん、そんなことあらへんよー?」
だが、その木乃香の行動を覇王は少しおかしいと感じた。というのも、弟子と言えど木乃香と手をつなぐことなど普段からないのだ。しかし当の本人である木乃香は、変だと言われても特におかしいと感じてはいないようだ。それを聞いた覇王はまあ、問題ないだろうと考えた。そしてそのまま夕方の街を、ゆっくり二人で歩いていた。
「ししょー、京都ではありがとうー。とても助こーたよ」
「いまさらだね。別に助けた訳じゃないけど」
「でも、ウチが助こーたのは間違いないんやよ」
「ふうん、まあ、そう言うなら、どういたしましてと言っておこうか」
木乃香は純粋に覇王にお礼を述べていた。あの京都にて、大鬼神リョウメンスクナを倒してくれたからだ。そして木乃香の計画の穴を埋めるため、リョウメンスクナを持霊にしたからである。さらに自分の計画を聞いて、喜んで賛成してくれた覇王に、木乃香はとても感謝していたのだ。しかし覇王は別に助けた訳ではなく、半分は自分のためにやったことだと考えていた。
「何かししょーを見てると、ぽーっとするんや、確かにししょーの言うとおり、変かもしれへん……」
「おやおや、それは確かに変だね」
木乃香は何か変な気分のようで、覇王を見るだけで顔をうっすらと赤くしていた。そこに覇王は気がついたようで、確かにおかしいと思っていた。さらに木乃香は覇王に寄り添いたいと思い、覇王にそれを求めてみた。
「ししょー、くっついてええ?」
「突然どうしたんだい? まあ、僕なら全然かまわないけど」
「わーい、ししょーやさしー!」
木乃香は自分が少し変だと感じながらも、覇王の許しを得て覇王のすぐ横へピタリとくっついた。それを許可した覇王も今日の木乃香はやはり変だと考えたが、ほっとけば大丈夫だろうと考えた。その木乃香は覇王の側にぴったりひっつき、少し顔を赤く染めながらニコニコと笑っていた。そして、その状態のまま、ゆっくり覇王と木乃香は歩いていた。
「今日の木乃香は甘えん坊だね。何か変なものでも食ったのかい?」
「別に変なものなんて食べてへんよー。このチョコを一つまみしたぐらいやえ?」
変なものを食べたかと覇王に聞かれた木乃香は、バッグに入っていた袋入りのチョコレートを取り出し、これを食べたと覇王に言った。その袋入りのチョコレートを見た瞬間に、覇王はそれが変なものだと思った。そして、覇王はそれが原因だと悟り、だから何か変だったのかと思い少しあきれていた。
「はぁー……。ねえ木乃香、そういうものを変なものと言うんじゃないか?」
「そうなんかなー? でもししょー、今日は優しいんやね」
「まあね、まあ京都で修行の成果を見せた弟子に、たまに優しくするぐらいはしないと」
「えへへ、ししょーに褒められたー」
その変なものと変な木乃香のことはとりあえず置いておくとした覇王。また木乃香は今日の覇王が優しいと感じていたようだ。実際、普段は結構厳しい覇王は、こういう風に木乃香が接しても、基本的にスルーしてしまうのだ。そんな覇王だが、実は京都での木乃香の活躍を心から喜んでいた。よく成長したと感服していたのだ。だからこそ覇王から、ツンな言い方だが褒められて、木乃香は喜んだのである。普段からさほど褒めることの無い覇王が、普通に褒められることがとても嬉しいのだ。
「ししょー、ずっとウチを守ってくれるん?」
「ずっとは守ってやらないよ。一人前のシャーマンなら、自分で自分を守れるはずだ」
「そっかー、そうやろなー……」
ふと木乃香は覇王にずっと守ってほしいと思った。しかし覇王は一人前のシャーマンならば、一人で戦えるはずなので、それはしないと言ったのだ。その言葉に、なぜかとても悲しい気持ちになった木乃香であった。それを察した覇王は、まあしょうがないやつだと思い、一応守ることを言ってやった。
「なんでそこまで落ち込むんだい? まあ、一人前になるまでは守ってやるよ」
「ホンマに? ホンマに?」
「やれやれ、嘘はいわないさ」
守ることは守る。だが一人前になるまでと言う条件を覇王は木乃香に言い渡した。しかし、その条件でさえも木乃香には嬉しかった。覇王が自分を守ってくれることを約束してくれたからだ。
「嬉しーわー、ししょー大好き!」
「うーん、やっぱ変だ。まったく、変なもんなんか食うのが悪いんだ」
しかしこの木乃香、とても変であった。突然木乃香が覇王に告白するなど、普通に考えてたらまず無いだろう。それを聞いた覇王はどうしたものかなーと考えた。まあ、時間がたてば戻るだろうと、やはり楽観的に考えていたのである。そんな感じでとりあえず、店で今晩の夕食の材料を買い、帰ることにしたのだ。
「こんなもんだろう。状助に頼まれたものも全部買ったしね」
「ウチも大体揃ったえ、アスナは何が食べたいかなー」
「そうか、そっちは木乃香が料理してるのか」
「んー、日替わりなんよ。明日はアスナが料理当番なんやえ」
「へえ、こっちは料理が状助、僕は洗濯と決まってるからねえ」
木乃香はアスナと同じ部屋である。料理は日替わり制であり、一日ずつ交代するようだった。覇王は状助の特典上、料理は全て状助に任せており、
「ししょー、今日はありがとうなー。付き合ってもろーて」
「何を言ってるんだ?この程度、かまいはしないさ」
「ほんま、今日のししょーは優しいわー、別人みたいや」
「木乃香が普段僕をどんな感じで見てるか、少しわかったよ」
覇王は木乃香の今の発言で、厳しい鬼師匠と思われていると悟った。まあはっきり言えば間違えではない。シャーマンとして伸ばすなら、ある程度厳しくなければならなかったからだ。しかし、その厳しさも木乃香はとても感謝していたようだ。
「んー、シャーマンにしてもろーたこと、感謝しとるんよ。ししょーのおかげで、つよーなれたし、持霊の友達もできたんやから!」
「そう自慢の弟子に言ってもらえると嬉しいかな」
「ウチはししょーの自慢やったんかー、ウチもそう言われると嬉しーわー」
覇王に自慢の弟子と呼ばれて満天の笑みで喜ぶ木乃香。本当にその言葉が嬉しかったようで、飛び跳ねて嬉しがっていた。また、この覇王が全てを注いだ弟子こそが木乃香なのだから、当然覇王にとっては自慢の弟子なのである。
「そりゃ自慢だよ。なんたって、弟子を取るなんてはじめてだしね」
「そっかー、ウチはししょーのはじめての弟子やったんやなー」
覇王は1000年前、弟子は取らなかった。自分の子へは技術を伝えても、弟子と言う訳ではなかったのだ。500年前は、弟子を取る余裕も無く、ひたすら戦いに明け暮れていた。だから、木乃香は覇王にとっての、はじめての弟子でもあった。その弟子が、ここまで優秀に育っていることに、覇王は喜びを感じるのは当然であった。
「そうさ、木乃香が僕のはじめての弟子だよ。シャーマンとしてもね」
「ししょーのはじめてかー。えへへ~」
「うーん、やはり変だなあ、今日の木乃香は」
やはり今日の木乃香は変だ。覇王はそう考えて、さっきのチョコレートが原因だと推測していた。だが覇王は変になった理由がわかっても、流石にどういう風に変になっているかはわからないのである。そしてそれを食べた木乃香も、その効果をまるで気にすることなく覇王に接しているのだ。
「ししょー、これからもずーっと、よろしゅー頼むわー」
「ずっとは無理さ、一人前になるまでだね」
その言葉を聞いた木乃香は覇王に抱きついた。そして覇王を顔をしたから覗き込むように、少し不機嫌そうな顔で眺めていた。その木乃香の表情を見ながら、一体覇王はどうなっているのかと考えていた。
「うー、ししょーのいけずー!」
「どうしてそうなるのかなあ……」
あのチョコレートのせいなのか、普段よりも押せ押せの木乃香に覇王は困った。別に抱きつかれたりするぐらい、覇王は気にしない。だが、こういう態度に、微妙に困っていたのである。そんな覇王に抱きついたまま桃のように顔を赤くして、今度は嬉しそうにする木乃香が居た。
「ししょー、大好きやえー!」
「ふーむ、それはどういう意味でかな?」
その木乃香の告白を聞いて覇王はどういう意味で好きと言っているか、聞いてみることにした。師としてか、友人としてか、それともなのかを、知りたいと思ったのだ。また、その答え次第では、さっきのチョコレートがどのようなものか、わかるかもしれないと覇王は考えたのだ。
「んー、ししょーは一人の男の人として、好きなんや」
「へえー、そうなんだ……本当か?」
その質問に木乃香は男性として覇王が好きだと言った。そこで今の言葉を聞いて、さらっと流しかけた覇王だった。だが一瞬ハッっとして聞きなおしたのである。
「ホンマや、ホンマにそうなんや! はお!!」
「あちゃー、どういうものを食ったか、わかったよ」
覇王が聞きなおしても答えは同じだった。木乃香は堂々と、覇王が男として好きだと言っていた。覇王は木乃香のその態度に、どんな効果のものを食べたかがようやくわかったようだ。きっと惚れ薬だ。それも長時間持たない効果のものだとわかったのだ。
そう、さっき木乃香が食べたチョコレートは、カギがうっかり忘れた惚れ薬チョコレートだったのである。そして、この惚れ薬チョコレートは30分しか効き目が無いのである。
その答えを覇王は得て納得しているところに、顔を赤くして覇王に抱きつきながら、その覇王の顔を眺めている木乃香が居た。
「はお、ありがとう」
「困ったねえ……おう?」
そして木乃香は覇王に礼を言うと、覇王の頬にキスをした。その行動に覇王は流石に驚いた。いやはやここまでするとは思ってなかったのだ。顔を真っ赤にしながら抱きつくのをやめて、もじもじしながらその覇王の様子を見る木乃香に、覇王も一瞬ドキりとした。この覇王に、一瞬だけでも平常心を失わせる木乃香は、やはりすごい少女なのだろう。
「はお、さっきのこと、嘘やないよ」
「ふうむ、木乃香はその食った惚れ薬のチョコで、変になってるんだよ。もうすぐ戻るんじゃないかな?」
覇王はこの症状は薬のせいだと木乃香に言った。そして、もうその惚れ薬の効果も長くは無いとも言ったのである。これは悪い夢だから、あまり下手なことをしないで、おとなしくしたほうがいいかもよ、と覇王は思ったのだ。だが、その言葉を聞いた木乃香の答えは、覇王の予想外なものであった。
「そうやったのかもしれへんけど、今は違うんよ」
「……何!?」
このチョコレートの効果は30分である。しかし、実際にはすでに30分立っていたようだ。つまり、今の木乃香の行動は惚れ薬によるものではなく、木乃香自身が望んだ行動であった。その言葉に覇王はまたしても驚いた。うそだろ承太郎と言うポルナレフ状態だった。そう言って強気で責める木乃香だが、はやり頬を紅色に染めていた。そしてまさか、木乃香がここまで押しの強い少女だとは、覇王も思っていなかったのだ。
「はお、返事はすぐじゃなくてもええんよ。はおはきっと、ウチを弟子としか見てないの、わかっとるんや……」
「こ、木乃香、君は……」
今の告白の答えをある程度察していた木乃香は、少し寂しそうな表情で覇王を見つめていた。その木乃香の寂しそうな表情に、覇王は言葉が続かなかったようだ。
「でも、諦めへんよ。はおが振り向いてくれるよう、ウチはガンバル!」
「……やれやれ」
しかし、どうしようかと考えている覇王を見ていた木乃香は、覇王に振り向いてもらうと強い気持ちをこめて宣言したのだ。その言葉に覇王は少しだけ吹っ切れたようで、肩をすくめてため息をついていた。そして木乃香は今の言葉に恥ずかしそうにしながらも、とても強気の表情で笑っていた。そんな木乃香に、覇王はその告白の答えを言ったのである。
「木乃香、君は僕の弟子だ。今はそれ以外ないよ」
「うん、わかっとる、わかっとんよ……」
この時点で覇王は、木乃香をとても優秀な弟子で友人としか思っていない。それは紛れも無い真実だ。だから、自分を惹かせるにはどうすればよいか、覇王は木乃香へ高らかに発言した。
「……そうだな、この覇王を惹きつたくば、シャーマンとして強くなって見せよ。そして、この僕と並ぶほどのシャーマンとなれ」
「……はお?」
「僕はシャーマンキングとなる。この世界のどこかにある、
「それがはおの夢……」
覇王の夢、野望、それは星の王となることだ。このネギまの世界のどこかにある
「……わかったえ、はお。ウチはもっともーっとつよーなる! はおにふさわしい、最高のシャーマンになって見せるえ!」
「フフ、その意気だよ。やはり僕の自慢の弟子、そして自慢の友人だ」
木乃香は覇王の今の答えを真っ向から受け止めた。とても強い意志で絶対に強くなると言ったのだ。覇王はその木乃香の言葉に嬉しさを感じ、笑いが口から漏れていた。そして木乃香は必ず覇王に好きになってもらうと覇王に向かって断言したのだ。
「今は弟子で友人かもしれへんけど、きっとはおに、ウチを自慢の恋人やって言わせるんや!」
「ハハハハ、面白い、やってみるといい。この覇王を得たいのなら、強くなっておくれ、木乃香」
「うん! つよーなる!」
それを聞いた覇王は、ならばやってみろと挑発的な言葉を木乃香へと述べていた。だがこの覇王、今の木乃香の言葉に少しだけ嬉しく思っていた。なぜならここまで慕われたことは、覇王もなかったのである。1000年前覇王は結婚したが、ここまで愛されたことがなかったのだ。そして木乃香は本気であった。だからシャーマンとして強くなり、覇王の恋人になることを誓ったのである。
「楽しみにしているよ。木乃香が強くなり、僕に並ぶシャーマンになることをね」
「絶対なってみせる! だから、そうなったら……」
「フフフ、わかっているよ。まあ、今度は休日にでも会おう」
「うん! はおー、今からもうししょーとは呼ばへん! はおって呼ばせてもらうえー!」
「そうか、ではそうするがいい。じゃあな」
木乃香は覇王に恋をした。いや、もっと前からしていたかもしれない。だが、この惚れ薬チョコレートにより、木乃香はそれに気がついたのだろう。別れの言葉を言った覇王は、そのまま立ち去った。
…… …… ……
寮へと帰ってきた覇王は、帰ってきたとたん頭を抱えて悩んでいた。あかんぞこれ、どうしてこうなったんだろうか。そう悩んでいた。状助が居なくて助かった、居たらきっと馬鹿にされていただろう、そんな醜態を覇王はさらしていたのだ。
「弟が家から消え、僕がもしも、本当にもしもだが木乃香と結ばれたら、誰が家を継ぐというのか……。どうしたらいい……」
覇王はシャーマンキングになるという壮大な夢と、赤蔵の次期頭首としての現実的な未来を考えていた。だからこそ、もしも、もしものことだが木乃香と結ばれれば関西呪術協会の長として、婿養子とならなければならないだろうと考えたのだ。さすれば、今赤蔵家から消えた弟、陽を次期頭首にしなければならなくなるのである。そこに頭を悩ませる、なんとも現実主義な覇王であった。いや、悩むところ違うだろ……。
……ちなみに木乃香は、アスナとさよに覇王へ告白したことをしゃべっていた。アスナは驚いたが、まあそうだろうと思っていたらしい。さよも驚いていたが、そうだったんだ、程度で済ませていた。その味気ない態度に、もっと言うことがあるやろー!と叫ぶ木乃香が居たのであった。
何でこうなったのか作者自身も困惑していた