異世界より”超高校級”が参戦するようですよ!   作:ヤッサイモッサイ

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はいこんにちは。今回は息抜き(四巻を読む)がてら最近感想に要望として書かれた番外編に挑もうとまた異世界から箱庭に新しい人物を落としたものを書いてる途中にですね、ちょっとワンパターンかなと思って書いたものです。
執筆時間は僅か10分!反響があればもう一話くらい書いてこの番外完結させましょうかね?特になければ書き途中の元々書こうとしてた番外を仕上げて投稿し用途思います。本編は書くの難しいよほんと......ラノベを読む時間も気力もない!


番外 新しい力?

清々しい朝、普段は喧騒耐えぬ我らがノーネーム居住区もこの頃ばかりはまだ穏やかな時間が過ぎており

 

「おい、出てこい日向ァ!」

 

窓から外を覗いてみれば朝日に輝く四季折々の景色が広がり、心に染み渡る様なのどかさを演出している

 

「そうよ、いい加減に観念なさい!!」

 

それはもちろん日向こと俺も例外ではなく、気分のままに部屋から外を覗いては心のゆとりを再確認して

 

「……出てこないと、酷いかも」

 

 

──────いられたら良かったのになぁ……。

時は朝と昼のちょうど境、ノーネームはいつもと変わらず今日も騒がしい。しかしその中心がまたいつもの三人か……と言われれば今日に限っては首を振ろう。今日の中心は言うなれば街全体でありそして俺である。自分の迂闊さが恨めしくて仕方が無いがそんな物は全て終わってから存分に恨んでいればいいのだ。今はそんなことよりも事態の収束を図りたい。

そんなわけでまずは今日の始まりまで遡るとしよう

 

 

 

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

 

 

 

事の始まりはそれこそ冒頭の俺の理想のように清々しく、喧騒とは程遠い穏やかかつ和やかな朝の陽気に包まれながら目覚めたことだった

ただの目覚めだったのならばそれで良かった。むしろもう普段以上の喧騒に包まれていても構わなかったし屋敷が吹き飛びそうな嵐の中だろうがそちらの方がよかったと断言できる。

 

俺がそうまでいう理由というのが例の如く輝いていた俺のギフトカードにあった。大きな出来事もつい最近片付いて比較的平和(比較的な理由は主に身内)な今輝く理由もないはずだが、と寝ぼけ眼なままで持ち上げて覗いてみたところ仲間たちのギフトに混じって何やら見覚えの無い文字列が末端に書き加えられている

 

「超高校級の……相談窓口?」

 

思わず口に出しながら読んでしまったがそれによって半分活動していなかった脳が一気に動き出し、不覚ながらそれこそ子供のように舞い上がってしまった……それがいけなかった。

少し考えれば何かおかしいということがわかったものを俺とくれば長年憧れていた〝超高校級〟という肩書きに惑わされてまともな思考力を失っていたのだ。それはもう門外漢だとあれほど言っていた白夜叉のところに朝から駆け込んでこれがどう言ったものなのか聞いてこようなどと考えてしまうほどに……結局誰に告げるでもなく最低限の準備をしたらそのまま街の方へと駆け出して俺はいきなり今の事件の一端を垣間見る事になった。

それは白夜叉の支店に向かう途中にあるカフェのテラスで起こった。いや正式にはそこで働く猫の獣人の娘によって起こされた。

何やら急ぐ俺を気にした少女は知らぬ長々ではない俺を呼び止め何事かと問いただしてきた。その時まだ舞い上がっていた俺は遂に自分が望んでいた物が発現したのだとポロポロと零してしまった。それに対して大層な反応を見せてくれた彼女はお祝いをしたいが今は仕事中で何かできそうもないと言って代わりにパンツを渡してきた。

──────あぁ、そうパンツだ。言いたいこともわかる。だがしかしこれは嘘でも妄想でも公明の罠でも都条例の釣り餌でもなんでもない。事実少女はそれがなんでもないことのようにその場で下着を脱ぎさり俺の手を取ってその上に落とした上でおめでとうと言ってのけた。俺はありがとうと返し丁寧に畳んでそっとポケットにしまい─────いや、これも仕方がなかったんだ。この時の俺は何度もいうが正気ではなかったし何せ嘗て15回も繰り返した光景なのだ。慣れとは怖い物だというのはノーネームに馴染んでしまった今度々思うことだが今回ばかりはもはや怖いを通り超えて腕を切り落とそうかと思ったぐらいだ。

とはいえ今の俺の心境などその時の俺は知らない、いい笑顔で立ち去った俺はそのまま白夜叉の店へと向かった。

身体能力の高い俺が自重しながらとはいえ急げば大した時間もかからない。結局落ち着く間もなく店にまでついてしまった俺はノーネームにやたらと辛く当たる店員さんの事を忘れ店へと入ってしまった。

 

 

 

 

……あぁ、お気づきの方もいるかもしれないからもう事実だけをサッとのべるとパンツが増えた。別にポケットを叩いたわけではない。店員さんが渡してきたのだ。怒りながら、自然な動作で、追い出す仕草をしながら、丁寧に!しかしそれでも俺の狂気は収まるところを知らずまた無意識のうちに受け取って納めながら奥の白夜叉の私室へと向かって進んでいった、この時点で俺はもう何かの影に消されても仕方ないかもしれない。しかし何度もいうが今の俺がどう思おうが当時の俺には関係のないことなのだ。

怖いものなど何もないと言わんばかりに突き進んだ俺は白夜叉の私室の扉を派手に開け放ち──────やはりパンツを貰った。

貰いながらギフトのことを聞き前回と同じく門外漢だという返しを受け、それに少し落ち着きを取り戻して無礼を詫びてから店を出たところでようやくおかしなことに気がついた。

まず一つは右手に握ったパンツのこと……白夜叉のものだ。

次にポケット越しに感じる温もり……店員さんとウェイトレスの物だ。

 

もはやなんで超高校級の才能がギフトとして出たのかなんてどうでも良かった、と言うよりは真っ先に出たパンツの存在感が強すぎて彼方へと飛んだ。ここに来てやっと危機感を抱いた俺は全力の限りで街を疾駆しノーネーム居住区へと帰還した。静かすぎること以外はいつもと変わらない、その様相に少し安心しながら俺は起きたことを黒ウサギに相談するために屋敷を走り回り十六夜にエンカウントした

俺が焦りながら黒ウサギの場所を聞くと訝しみながら先ほど子供達の館へと向かったということを教えてくれた。俺はもう対面なんてこだわっている余裕もなく早口にお礼を言いながら子供の館へと向かった。

そして果たして黒ウサギはそこにいた。子供達が洗濯物を運ぶのを手伝っているようだ。

俺は黒ウサギを呼び止めて事情を説明した。

黒ウサギは俺の言葉にいささか大げさに反応し、ウサ耳を揺らしながらパンツを脱いで俺の手のひらに乗せた。

 

 

子供達からのものがさらにその上に積み重ねられた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あぁ、俺はこの時点でようやく察する事ができたよ。

皆がおかしいのではなく俺がおかしくしているのだと

 

 

 

 

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

 

 

結局その後まだまだいる子供の波から逃げるように本館へと戻った俺はそこでペストに出くわし、不自然にしゃがみ始めたその姿を見て見届ける前に逃げ出した。

当たり前だ、既に俺には手に余る(二重の意味で)と言うのにこれ以上どうしようというのか?しかし相手は腐っても元魔王、子供たちのようにすぐ巻くこともできず屋敷中を逃げ回ることになりその間に次々と俺はエンカウントを重ねて……

 

「日向さん?出てきてくださーい!」

「何処にいるんだ創?主殿ー?」

 

……言うまでもなくもれなくジンを含めた子供たちと問題児三人、加えてメイド二人に追いかけられるハメになっているのだった……パンツを握って。

 

 

 

 

To be continue?

→Yes

No

 




数百文字程度かなと思ったらそれでも2800文字......感覚がバグってますね完璧に

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