異世界より”超高校級”が参戦するようですよ! 作:ヤッサイモッサイ
次にこの作品をここまで続けることになるとは思ってなかったというのが大きいです。だから深く考えることなくここまでやってきました。
今回これを話した理由はまぁ二巻の終盤あたりから投稿する度にお気に入りが減ったり評価下がったりまぁいろいろ寂しくなってるからなんですが......まぁそういう訳で最近「なんかこれじゃない」感を受けられた方には大変申し訳ないと思います。でもこれは意図的に作者がそういう風に書いてるのでは無くそうなっちゃうものでして、今後どうできるかは未だにわからないのでどうぞ最後までお付き合いくださればと思っています。
さて長々とどうでもいいコトで前書き長くしてしまってすいません、本編です
「よいぞー!よいぞー!そのちょうしぞー!」
なぜこんなことになっているのか?
振り返ってみても未だに原因がわからない。
「ねぇじゃんぴー、あなたのご主人様はどんな人なの?」
「じゃんぴーではない!じゃんぴーだ!」
……違いがわからない。黒ウサギでさえそういったのだから違いなどないはずだけど……
「そしてなんどもいわせるでない!わがあるじはさいこうにいけてるまさにおんりーわんなおかただ」
「最高にオンリーワン……」
何やら聞いてると悲しくなる。それは一つ間違えなくてもロンリーワンなのではないだろうか?
何度聞いてもまともな答えが帰ってこないことに嘆息する。言葉が通じるのに会話が通じない事は初めての経験だ。怒りに震える群狼とて会話はしてくれた
「む?おるとろすのことか!?むかしあるじさまとともにあったぞ!いやはややつはなかなかすさまじかった」
オルトロスって何なんだろう……十六夜か黒ウサギがいたら教えてくれたのだろうか?
結局迷子のこの子の飼い主を探すこと早三十分、いくら走り回ろうと手分けをしようとヒントすら掴めない。匂いを辿ろうとしてもあちこちから匂う花や香の香りが邪魔をするうえそもそも何故か匂いの断片すら負えないのだ
先程までの通りいくら聞いても会話は成り立たないし一体どうすればいいのか……宿舎に戻ってジャックや創の手を借りようかとあまりの八方塞がり具合に足を止める
直後そんな春日部の耳を涼やかな音が打った
「へ?」
リィーン、と辺りに響くような鈴の音。しかし春日部の耳を持ってしてもその音源が掴めない。
それどころかこんなにも綺麗に響く音なのに周りの人は意識すら傾けない……聞こえていないのか?対して肩に乗って未だやかましくいかにご主人が素晴らしいかを足らない語彙を振り絞って伝えてきていたじゃんぴーの声は聞こえなくなった。目をやればこの音に反応してあちこちへと意識を向けているようだ
「どうしたの?」
「ごしゅじんだ。むかえにきてくれた!」
─────この珍騒動もこれでようやく終わりらしい。
「……よかった」
本当に良かった。ノーネームで濃い性格にはだいぶ耐性がついている春日部ではあったが元からして対人経験の少ない彼女にとってやたら人間味溢れる彼の饒舌っぷりには疲れきってしまった
「あ、ごしゅじん!」
そう言って肩を飛びだしたじゃんぴーが飛び込んだのは何やら違和感のある服装の少年だ。
そう、どこか違和感があるのだ。普通であるのにそれがおかしい……そんな違和感。
「探したぞジャンP、勝手に離れるな」
先ほどの鈴の音同様耳に心地よい声を響かせる少年が完全にこちらへと向き直る
腕に雑に巻かれた包帯、首元に長く両端を余らせるように巻かれたストール、左右で色の違う瞳に片眼についたイナズマ型の一本傷、黒い毛に交じる数房の白髪は染められているのだろうか?全体的にワックスで上方向に昇る形で固められたそれと刈り上げられた側面のおかげで露出している耳にはまたもやアンシンメトリーに片耳にだけピアスがつけられていた
そんな少年がじっとこちらを見ている。じゃんぴーと一緒に探していたことに気がついたのだろうか?それとも勘違いされている?私が攫ったと勘違いしているとしたら─────!?
「─────ち、違くて!」
「感謝するぞ小娘よ、我が友が暗闇にさらわれた時は流石に焦った。普段はこんな不覚は取らんのだがな……俺様もこの空気に当てられたか。俗世に染まったものだな、前世では世界すら手中に収めたものを……」
……うん?
うん勘違いはされてないみたい。それだけはわかった。というかそれしかわからなかった
「なにか困ったことがあれば俺の名を呼べ、一つだけ願いを叶えてやる。なにせ俺はいずれ世界を統べる男……田中眼蛇夢だからだ!」
「よ!せかいいちぃー!」
……ひとりひとりでもきっと対処に負えない存在が二人いた場合はどうすればいいのか。人付き合いを避けてきた今までの自分が憎くて仕方が無い
「と、とりあえず良かったねじゃんぴー。それじゃあ私はこれで──────」
「待て!」
「ヒャァ!?」
精神衛生上のためにも一刻も早く立ち去ろうと踵を返したところですごい速度で音すら出さず歩み寄ってきた田中に肩を掴まれる。ビックリしすぎて思わず情けない声が出た
「貴様、まさか“蜃気楼の金鷹”ジャンPの言葉がわかるのか!?」
「蜃気楼の金鷹?え、うんわかるけど」
ついでに言えばさっきから時たま動くストールの中で繰り広げられてる会話も聞こえている
「何と言うことだ、まさか貴様も邪神に選ばれしものなのか……いや、判断を下すのはまだ早いか」
「判断を下すまでもなく違うと思う」
何やら今度はとてつもない勘違いを生んだ気がする
「フン、隠す必要は無い……というよりはやめた方がいいというべきか?我が邪眼は真実を見抜く。その様な薄っぺらい戯言で隠し通せると思ったら大間違いだ!」
わぁ、凄い見抜かれたー……早く黒ウサギ達来ないかな?
「ごしゅじん!いそがないとわれらもじかんが!」
「ム、そうか。ではまた会おうぞ小娘よ。その時を迎えた暁には同じ宿命を背負いし者同士、存分に語り合おうではないか!」
「小娘じゃなくて春日部耀って名前が……聞いてないね」
無駄に迫力のあるセリフを残して再びどこかへと消えていく。返答を聞かずに行ったので多分名前は聞いてもらえてないだろうな
「……なんだったんだろう」
直後黒ウサギたちがやってきた時にはまともな説明もできず、ただ痛みを訴える頭を押さえながら静かに宿舎へと戻るのみだった
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
既に日は沈み、空の彼方に辛うじて黒に交じる赤が視認できるような、そんな微妙な時間帯。本来ならば夕飯時な訳だが今日に限ってはそうはならない。なにせ祭り、古今東西祭りが嫌いな人間はそういないだろう、故に俺はなかなか帰ってこないほかのノーネームの面々に痺れを切らして再び祭りの中へと降りてきていた。
宿舎では一応ご飯も出て来るがどうせならばこの祭りの雰囲気に浸りたい。七海でも居ればきっとあっちこっちに興味を示し、アレは何!?これはこれは!?とでもはしゃぎそうな所だ。
まぁ残念ながら今は一人のため何やら変な種を加熱して膨張した綿状の中身を砂糖で揉んで木の棒に巻き付けた謎のお菓子やデカイ球根のようなものの茎をストローの様にすすってそのまま飲むジュース、食べる気は起きないが一つ目で虫の足のようなものが装着された断末魔を上げ続けるお好み焼き等を売る屋台を覗いて食べたり冷やかしたりしながら回っていく。
そうしていよいよ本格的に夜へ突入という時にふと祭りの最中としてはありえない光景が目に留まる……人の流れがないのだ。というよりはまるでそこを人が避けるかのように、ポツンと円形に取り残された空間がある。混み合っているのにみんながみんなわざとそこを避けている。
ほんのちょっとした興味からそこを覗けば何やらそこには赤髪長髪の少女がノートのようなものを持って立っていた。顔はこの祭りで売っていたのだろうか?白熊の仮面で隠され伺うことは出来ないが何にせよした周囲の人間がわざわざ避けていくような理由があるとは思えない。
とはいえいい加減黒ウサギ達も帰ってくる頃であろうし明らかに濃そう風貌である。何がと言われれば性格がだ。そういった人間と関わることが良くある俺が言うのだから間違いない。あれは一見普通そうに見えてとんでもない個性の持ち主だ。その上来ているものが何処のものかは分からないが学生服である。そんなものこの世界にはない、俺と十六夜以外が着ているのを見たこともないのだからまず間違いないはずだ。
何がいいたいのかと言われれば一言関わるべきじゃないというだけなのだが……如何せん悪目立ちしている彼女は何と言うか……非常に男好きのする様な肉体をしているというか……
何やらポケーっと突っ立っている所も考えるといろいろ危ないかもしれない。
……そしてそういう人間を放っておくのは……ノーネーム的にはあまり宜しくないだろう
「よう、どうかしたのか?」
だから俺は声をかけてしまっていた。早く帰ろうとすら思っていたのに、考え過ぎであることは分かっているのに無理やり理由を作ってここに残ることを選んだ。
別に顔を隠しているコイツに惚れただとかそう言う事ではなく……俺の中の何かがここで絡まないという選択肢を消していた
ポケーっとしていたのは事実だったのか暫し遅れてようやく少女はあわあわと俺へと向き直る
「わ、私……のこと?どこかで会いましたっけ?」
「いや、多分会ったことは無いしあっても仮面を付けてたらわかんないだろ」
「へ、仮面?」
……本当に大丈夫なのだろうか?
「ほら、今付けてるじゃないか。白熊の仮面」
「わわっ!ホントだナニコレ!」
「うん、大丈夫か本当に!?」
そんな存在感のあるものをつけてて忘れるって……
「……あれ?あなた誰です?」
「……OK、これは俺の度量が試されてるんだな」
「あ、ちょっと待ってくださいノート見ますから──────やっぱりあなた誰です?」
……なんなんだコイツは?
直後思わず湧いた感情を嫌悪する。何自然とそう思ってしまっているのか……この程度の煽りならば慣れっこだろう……いや、慣れているのか?
というか本当に煽っているのか?俺は煽られているからこんなにイラついているのか?
「……なぁ、その仮面どうしたんだ?」
「へ、仮面?……わわっ!ホントだナニコレ!」
……記憶障害?いやいや何がきっかけで?
「まぁいいや、私には関係なーい!」
「……ここで何してたんだ?立ち往生してたってことならわかる範囲で案内するぞ?」
「んー?んーっとね」
今度は別のノートをリュックから取り出すとすごい勢いで捲り出す。どこかのページでピタッと止めると今度は穴が空くんじゃないかという真剣さでノートを睨み出した
「……わかんない!」
「おい!!」
……言動が本当に記憶障害であることを伺わせるがノートを常備する必要があるって重度のアルツハイマーよりも下手したらひどいぞ
「うっしし!でもなんか今は気分がいいからいいや、あなた名前はなんていうの?」
欠片も良くないことをあっさりと切り捨てて少女は俺に問いかける
「……日向創。二回も三回も自己紹介はしたくないから早いところメモってくれ」
「うん、もうした!」
……早いな。
「んじゃ私の番だね。私は─────誰だっけ?」
……俺に聞くなよ。どれだけ重度なんだ?
視線を少し落としてノートの表紙をそのまま口に出す
「音無涼子……それにはそう書いてあるぞ」
「音無涼子……それが私の名前か!」
「……それいつもそうなのか?」
「記憶のことならそうみたい!昔お前の頭は底無しのコップみたいだって言われたよ」
「そのことは忘れてないんだな……」
呆れた俺の声に自信満々にノートに書いてあったと彼女は誇った顔でそう言った。いやもちろん顔なんて仮面で見えないが
「さてさて、私が何をしたらいいのか……肝心な事は書いてないけどまぁそれならそれでいいかな!」
「いや良くないだろ、どうする気なんだよ。祭り中とはいえもっと更けてきたら流石に人気は消えるぞ。流石にそんな時までぼーっとしてるのはまずいんじゃないのか?」
そういう俺の言葉に
「でも覚えてないんだから仕方ないじゃない」
なんて呑気に当たり前のことを答えてくれる。そりゃそうだけども自分の事だろうに
「まぁ他の人の事なんて私には関係ない。だから大丈夫」
「その他ってのは他の人が何をしてこようがって事か?もうちょっと考えたらどうなんだ?ほかのノートは?」
……といくら声をかけてものらりくらり……言っても無駄のようだ
「さてさてえーっと……そうだ日向くん。君にはこの美少女をエスコートする権利を上げよう」
「いらん、返上する」
「そんなことノートには書かれてませーん」
……一瞬で名前を忘れたな。こうして会話してるあいだに俺が数えられる範囲で早三回か?記憶がここまで連続して飛ぶのなら本来ノートでどうこうできるもんじゃない。先天性の物なら言葉すら覚えきる前に頭から消し飛ぶ。
でもこうして会話ができ、ノートに文字を書き、ノートを読み、それらが自分にとって必要なことだということは理解できている。
ならばこれはある意味ひどく限定的かつ後天的な障害に違いない
例えば考えられるのことを上げれば知識としてはあるがそれを自分の物だと結び付けられない。単純な物なら常識は残るが経験が吹き飛ぶ……いわゆる所のエピソード記憶のみが欠如するという障害。考えれば考えるだけ可能性は出てくるが脳なんて分野流石に今の俺では手に負えないというのも事実。でもじゃあなんで俺はこんなにもこの少女を放って置けないのか?
「……まぁ祭りを一緒に見て回るくらいはいいけど……仮面のせいで美少女かどうかはわからないだろ」
「へ、仮面?わわっ!」
……もう無理やり剥ぎ取ってやろうか
「ほら行くぞ、流石に見覚えがあるとか無いとかぐらいはわかるだろ?」
「覚えてないよそんなの!」
「……迷子センターにでも連れてけばいいか」
「最低最悪の絶望的エスコートだね!?……あれなんか息苦しい」
仮面のことだけ忘れるペースが異常じゃないかというツッコミをなんとか飲み込んで予想以上に強い我を持つ少女に手を差し出す
「ほら、いくぞ音無」
「音無?誰それすごく可愛い顔してそうな名前だね、私には関係ないけど」
「もうわざとだろ、ついでに最後のそれもわざとだろ」
ネタに使ってくれるな、対処に困る
終始絡みにくい彼女だが差し出された手をノートとは別の手で掴んだ今は何故かご機嫌だ
「随分機嫌がいいんだな」
「そうだね、なんでかは覚えてないけど確かにスーパーハッピーな気分だよ」
「すごい頭がスカスカな感じがするからその表現はやめとけ」
さっきまでできていた謎のエアポケットを抜けて人混みの中にまずから突っ込んで行く。
正直俺は食べたい物を大まかに食べてしまったしやりたいものと言ってもあたりのものすべてが物珍しく、何をすればいいかもわからない。女子が何をすれば喜ぶのかも良く分からない。
だからただただ連れ回した。数歩歩く度にノートを見直して確かめるように名前を連呼してくる音無にその都度返事をしながら露店を見てパフォーマンスを見て少しだけ公開されている展示を見て景色を見て……見知らぬ少女が相手だというのに気がつけば俺はどこか彼女と気心が知れた親友とでも接するかのようにそこに居た。
だが何故なのだろうか、彼女と過ごすのは楽しいのに……ずっと俺の中で主張が続く。構えと言われたから構ったのにそうじゃない!と何かが荒々しく叫んでいる。カムクラだろうか?それとも他の仲間なのだろうか?あるいは今の俺が無意識に発動している誰かの才能なのかも知れない。だが眼前の彼女を相手にどうしてもその気持ちをだす気になれない。
「凄いね、多分こんな経験初めてだよ……ひょっとしたら私にはそういうことを表現する才能がなかっただけかもしれないけど」
「才能なんていらないさ、なんなら忘れないうちに書いといたらどうだ?」
「そうだね、書いておくよ。仮面のことも日向クンのこともここの事も」
……満足してくれただろうか?当初の目的とは違い本格的にただの遊びになってしまったがそれでもこの記憶を失ってしまう少女に、その一時を楽しんでもらえたのなら価値がある……そんな気がして俺は仄かに抱いた満足感を胸に癖のように空を見上げた───────見上げてしまった
「なんだあれ?」
祭りの賑わいもあってか夜空に輝く星の殆どは姿を隠して目に映らない、尋常じゃない俺の視力はそれでもその変わらぬ夜空を写すが今日ばかりは……少し違う。
夜空に浮かぶいくつかの黒点、形は人形……スカイダイビングかなにかならば遠近法に従って米粒以下の大きさになるはずのそれはこの距離でもその米粒の十何倍モノ大きさを持っている。物によっては何十倍だ。
そんな物が空に自然浮遊しているのか?そんなわけはない、現にその影は徐々にその輪郭を広げて迫ってきているようにも見える
「───────悪い、ちょっと手荒くなるぞ!」
「え?いや日向クン?」
何やら一心にノートに向かっていた彼女を担いで足に力を溜める。目指す先は大樹。あそこの付近ならば根っこなどに支えられてあんな巨体の着地でも崩れる事はない筈だ。
「─────衝撃に備えろ!!!」
こんな祭りの最中にどれだけの効果があるのかはわからないがそれでもとっさにでも反応してくれればとこの場にいるその全てにそう声を掛けて力を開放する
バツンッ!と黒ウサギとの追いかけっこ以来の超速度の中でようやく祭りの光に照らされる距離まで降りてきた巨躯の正体を悟る……あれはジャイアント、巨人と呼ばれる存在だろう。俺が知る巨人といえばそれはゲームの物がほとんどだが唯一神話で知っているモノがある……北欧神話、オーディンやトールといった有名どころの敵となる地の底に住まう人外……
中でもこの神話の巨人は神と渡り合う程の化け物……実際は巨人といえど原典が拡散する故あれが北欧のそれとは限らないがそうでなくともそうことが穏便に終わらないことは確かだろう。
比較的高めの人気の無い広場へと着地すると同時に連続して地震かと勘違いしてしまいそうな震動が連続して起こる。
人気が少ないのは単に展示スペースや露店の並ぶ通りから離れたところということだろう、巨人の目的が何であれここに来ることはないはずだ。作品も人も重要施設もないここを襲撃する理由はない。最も彼らがただのお客であるのならば杞憂で済むのだが……あんなど派手な登場をしてくれるお客様など正直願い下げだ
「ここで待ってろよ?これは絶対忘れるな、書いとけ」
「え、なにこれなんか凄いことになってるね」
「……聞けよ」
言葉とは裏腹にちゃんと手を動かしてくれてるのできっと彼女は大丈夫だろう。
俺確かな安心感と共に続々と増えていく巨人の影へと疾駆した。
背後の少女が書く文章が伝えた言葉の割に長い事も、仮面の下で本人の言葉の通り端正な顔とその表情を歪に歪めていたことも、ぼそりと呟かれた言葉にも気がつかず。
案の定崩された平和に心を痛めてただ立ち塞がる巨体へと向かって全力で駆けてしまった
「でも大丈夫、私には関係ない」
※ヒロインではありません
はい、どうも今回は見覚えのないキャラが出てきましたね。ゲーム勢には誰だお前となっていることでしょう。えぇ、私もなってます。なにせゼロ読んでませんから。口調あってますか?性格あってますか?記憶喪失の表現正しいですか?ガンダム!やったガンダム!!となっていた方......肩を落としていませんか?僕は落としてます。
さて一応知らない方のために言っておきます。今回出てきた音無涼子ちゃん(めっちゃ体がエロい)はダンガンロンパゼロという小説の主人公、語り部です。無印のその更に前を描いた作品ですが正直内容は例に漏れずだいぶえぐいです。我らが主人公苗木君(この作品では空気)も出てきます(しかし空気)。設定は記憶喪失で休学中の生徒であり、しかもその記憶喪失が常に常識とかの一部の記憶を除いたほぼすべてを失い続けるというもの。調子によってそのペースや規模が左右されたりもしますがまぁ大体歩いたらすぐ忘れるので日常的にノートを携帯してそれを記憶替わりにしています。なお記憶を失っても幼馴染みに対する恋心は忘れない模様。顔も声も忘れてるくせにね!なおポジティブシンキングの持ち主であり口癖は「私には関係ない」。ちなみに前編後編で構成されてますが今現在公式に前編だけ随時アップされているのでそれを見るのも良いでしょう。面白ければぜひ後編も買ってみてください。なお作者は前偏すら見てないというアレです、ゴミです。書くんだったら読めやと自分でも思いましたが割と時間がなかったんや......以上ステマでした
なんか今日はテンション変なんです。すいませんね