えんとつそうじのネタ帳   作:えんとつそうじ

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どうも、えんとつそうじです。今回は以前ドライブの短編を書いたときにちょろっといったネタを短編で書いてみました。

Wとのクロス物ですが、正直肝心のWを最初のころしかみたことがなく(おい)見る時間もないので連載をあきらめた作品です。暇つぶしにでもお読みください。


仮面ライダードライブ~特状課の支援者の1人は先輩ライダー!?~:仮面ライダードライブ

 【風都】

 

 2009年。街の至るところに様々な形状の風車が回る、通称「エコの街」。多くの住民に愛されているこの街であるが、かつては裏でこの街きっての富豪である園咲家が密かに設立した秘密結社「ミュージアム」による実験都市としての暗黒的な側面も持っており、組織やその方針に対して敵対の意を見せる者が抹殺されることも多く、ガイアメモリによる犯罪も増加傾向にあった。

 

 しかしある時二人の仮面ライダーが現れ、このミュージアムを倒したことにより風都は平和を取り戻した。

 

 これはその仮面ライダーの1人として活躍した、1人の男の新たな戦いの物語。

 

 

 

 2014年。世間ではある存在(・・・)について、多くの人々の話題に上がっていた。

 

 そのある存在の名は”仮面ライダードライブ”。突如現れたロイミュードという機械生命体から人々を密かに護ってきたその存在が、その正体ごと世間に暴露されてしまったのだ。

 

 ドライブの正体は泊進ノ助。そして正体を暴露したのが特殊状況下事件捜査課、通称『特状課』の課長であり進ノ助の上司である本願寺純。

 

 実はドライブの変身者である進ノ助には知らされていなかったが、実は彼はドライブの変身システムを作ったクリム・スタインベルト、通称”ベルトさん”の支援者であり、特状課も表向きは人事上の島流しにあった人間が行き着く先として知られているのだが、本当はドライブが警察内部で活動しやすいように、彼がとある人物(・・・)と共に協力して彼が設立したのだ。

 

 進ノ助はそのことを知らず、そしてドライブの正体をなぜか本願寺にマスコミにリークされてしまったので(一応ロイミュードの目を警察に惹きつけるためだったり、進ノ助が人前で変身してしまったからこの際という理由もあるが)かなり困惑していたが、しかしこれで大切な仲間たちである特状課の皆に隠し事をしなくていいと彼はとても喜んだ。しかし、彼は本願寺たちの説明を聞いて、一つひっかかるものを感じていた。

 

「(結局ベルトさんたちがいっていた『もう1人の支援者』って誰のことなんだ?)」

 

 そう、実はベルトさんと本願寺課長がいうには、ベルトさんの支援者として協力してくれたのは本願寺課長だけではなくもう1人いるらしく、特状課の設立にも深く関わっているらしい。

 

 彼らがいうには、警察でもかなりの地位にいる人物で、ロイミュードたちのような怪異事件の類に対してのプロフェッショナルでもあるのだとか。

 

 かつて巨大な秘密結社を潰した実績もあることから一匹狼気質でありながら、警察内でも一目置かれているのだとか。

 

 そんな凄い人物ならば、自分たちをもっと手伝ってもらいたいと進ノ助は思ったが、しかしその優秀さゆえに彼はなかなか自分の仕事から離れることはできず、またいくら一匹狼気質といってもその地位の高さゆえによほどのことがなければ直接表に出てくることはないということだ。

 

 それを聞いた進ノ助は、いったいどんな人物なのだと疑問に思ったが、しかしベルトさんも本願寺課長もなかなかそのもう1人の支援者のことを教えてくれないために、進ノ助は最近は暇になったらそのことを考えていた。

 

 彼らがいうには、その支援者が表に出てこないことに越したことはないからだということだが、

 

「(……まあ、ベルトさんの秘密主義は今に始まったことじゃないし、別にいいか。もし必要になればいってくれるだろうし)」

 

 まあ、最終的に進ノ助はベルトさんの秘密主義に慣れてしまったのにそんな結論に達し、それ以上は気にしないことにしたのだが。

 

 そんなある日のことだった。仮面ライダードライブの存在が世間に公表され、ロイミュード事件が世間一般に知られることとなったために実現した特状課と捜査一課の合同会議。捜査一課の課長である仁良光秀がその会議でアドバイザーとして招いたある人物の登場により、多くのロイミュードたちとこれまで戦ってきた進ノ助とその相棒である詩島霧子は驚きの声を上げる。

 特殊化学分野研究所所属の「能見」として仁良に招かれて会議室に入ってきたのが、ロイミュードの幹部として自分たちと戦ってきた1人、ブレンだったのだから。

 

 アドバイザーとして対ロイミュードの会議に潜り込んだブレン。そんな彼の姿になにを企んでいるのかと進ノ助は詰め寄って問いただすが、もちろんブレンが馬鹿正直に答えるわけがない。

 

 捜査一課の課長である仁良から度々嫌味や嫌がらせを受け、そしてロイミュードのボスであるハートから自身の父・英介の死にはなんらかの秘密があることを匂わされ、それがわからず最近イラついていた進ノ助は、その過程で英介の死には未だ姿を見せない№001が関わっているという挑発を受け激昂。ドライブに変身し、ブレンに力尽くで真相を聞きだそうとした。

 

 しかし実はこれはブレンの罠で、アドバイザーではあるが一般人として他の人間に認識されている自分に暴行を振るう姿を他の人間に見せ、警察組織として進ノ助に上からなんらかの処分を下させようとしたのだ。

 

 目論見が上手くいこうとしていることを理解したブレンは、進ノ助にばれないように歪んだ笑みをその口元に浮かべる。

 

 だが、ブレンの目論見はおもわぬ形で崩れ去ることとなる。

 

 

 

 ――――『ある男』の登場によって。

 

「――――そこまでにしておけ」

「「ッ!?」」

 

 突如聞こえてきた声に進ノ助とブレンは驚愕し咄嗟にそちらを向くと、そこにはいつの間にかブレンの行く先を遮るように1人の男が立っていた。

 

 年齢は進ノ助より5、6歳ほど上だろうか?服装は赤いジーンズに、白いシャツの上にさらに赤いジャケットを羽織るという若々しい服装をしており、またその容姿も進ノ助より歳が上だとわかるがその服装に相応しかったが、そんなことより2人が驚愕したのはいつの間にこの男がそこにいたのか、2人がまったく察知できなかったからだ。

 

 進ノ助はかつては特殊班のエリート、そして今では仮面ライダードライブとして数多くの修羅場を経験しており、またブレンも一般人のふりをして捜査会議に潜り込んで入るが、超常の怪物であるロイミュードのしかも幹部。これほど近くにいて彼らが気づかないわけがない。

 

 驚きの視線を向ける2人。しかし、そんな2人に構わず赤いジャケットのその男はブレンの方へと視線を向ける。

 

「あなたが、特殊化学分野研究所の能見さんでよろしいですか?」

「え、ええそうですけど。あなたは……?」

 

 自分の表向きの身分を知っている様子のその男の言葉に、ブレンは警戒しながらも、少しでもその男の情報を得ようとそう尋ねると、その男は「そうですか、それはちょうどよかった」と、懐から進ノ助にとって慣れ親しんだある物を取り出した。警察手帳だ。

 

 その男はそのまま警察手帳を開くとその中身をブレンへと向ける。

 

「申し送れました。私この度対ロイミュード捜査の責任者になることとなった”照井竜”。階級は『警視長』。突然ですが、あなたには「戸籍偽造」の疑いがかかっています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 ――――ご同行いただけますね?」

 

 ――――そしてその男、照井は不敵に微笑んだ。

 

 

 

 

 

 

照井竜(てるいりゅう)

 

この小説の主人公。

 

かつて家族を皆殺しにしたWのメモリを持つ男を追って風都警察署にやってきた刑事。 風都の探偵である左翔太郎、フィリップの2人と共に、仮面ライダーアクセルとして当時風都の裏を支配していた秘密結社「ミュージアム」を倒して風都に平和を取り戻した立役者の1人でもある。

 

仮面ライダーWの物語が終わってからは、鳴海探偵事務所の亜樹子と結婚してからも、刑事として風都を護ってきたのだが、ある時既にベルトさんの支援者だった本願寺がベルトさんと共に接触してきて、仮面ライダーとしてミュージアムを倒した体験を駆られ、特状課の設立、そして対ロイミュード戦に対しての協力を求められる。

 

当時既に警視長の階級に昇進していた照井は、特状課の設立は了承したがその高い地位のため、そして風都にも度々ロイミュードが現れるために、昔のようにすぐに動ける状態ではなくなってしまったために、すぐに進ノ助たちに協力はできなかったが、しかしそれも超常犯罪捜査課の課長。つまり自分の後進を決め、密かに翔太郎に依頼して彼を中心とした対ロイミュード迎撃用の捜査網を完成させると、いろいろ対策して対ロイミュード捜査の責任者として表舞台に再び姿を現すことに。

 

ちなみに最後戸籍偽造でブレンに対して逮捕状を出したのは、本願寺からの情報で執拗に特状課を妨害する仁良を不振に重い、彼をマークしていたら彼に能見として接触するブレン(その男の特徴もクリムから情報を得た本願寺から聞いていた)の姿を見て、核心は持てなかったがいろいろ調べていた結果、戸籍が偽造されている跡が発見され、その罪でしょっ引こうと考えた……という設定です。

 

 ただ正直確かロイミュードって人間体にはモデルがいて、そのモデルとなった人間は処分している様子だったので(たとえば究ちゃんに化けようとしたロイミュードが最初は究ちゃんを殺そうとしていたし。まああのロイミュードは結局究ちゃんと仲良くなっていたが)ブレンの場合も能見という人物が元々存在していて彼に成り代わって生活しているのかなと思い戸籍偽造の罪でとうのは無理かなーと思い、そもそも正直仮面ライダーWって途中で見るのやめてしまって照井さんのキャラもよく思い出せず、この短編での照井の会話もなんとなくでやっているので連載はしません(断言)

 

 




はい、というわけで照井さんが対ロイミュード戦の責任者としてやってくるという話でした。ちなみに照井さんが役職に就くとしたら刑事部長なんていいかなと思っていたりします。まあ連載しないから別にいいんですけど。

昨日のドライブを今日パソコンで見て、ここで照井さん登場できるなと思い一気に書き上げました。

最初はネタばれになるから一週間ほど後に投稿しようと思ったのですが、既に一日たっているし別にいいですよね?

それでは感想や誤字脱字の報告、アドバイスなどがありましたらぜひよろしくお願いします。

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