えんとつそうじのネタ帳   作:えんとつそうじ

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どうも、にわか仮面ライダーファンのえんとつそうじです。映画で見た仮面ライダー3号のデザインが洗練されていてかっこよすぎてテンション上がりすぎたので、クリアファイルを買っただけではその衝動が収まりきれず、短編で少し書いてみました。

ぶっちゃけ仮面ライダーの知識はにわかで、見始めたのは前作のガイムからなので、知識が不足しているのでそれほど中身がある内容ではありませんが、それでもよけらば暇つぶしにでもお読みいただければ幸いです。


※この小説には映画「スーパーヒーロー大戦GP 仮面ライダー3号 」のネタばれが含まれております。なので登校日は私の家から一番近い映画館で放映が終わる予定である4月11日となっていますが、もし映画の放映日が伸びてしまった場合のために備えて、ここで注意させていただきます。


仮面ライダードライブ~黒井響一郎にはなぜ前世の記憶が存在するのか?~

 黒井響一郎というF1レーサーを御存じだろうか?

 

 50歳近い年齢でありながら、20代半ばほどの若々しい容姿の持ち主である彼は、日本では最高年齢の現役レーサーでありながら、その巧みなテクニックと勝負どころを逃さない勇敢さで数々なレースを制し、日本史上最も偉大なレーサーとして現在もその活躍を続けている。だが、そんな彼にはある秘密が存在した。

 

 それはとある記憶が存在するもの。所謂「前世の記憶」というやつなのだが、それがまた奇妙な記憶だった。

 

【仮面ライダー】

 

 かつて「ショッカー」という世界征服を企む悪の組織が登場し、世界を恐怖と混乱に陥れた時現れた二人の正義の味方。それが仮面ライダー「1号」「2号」。

 

 彼らはその強さと正義の心をもって、多くの仲間たちの力を借りてとうとうショッカーを打倒したことにより、仮面ライダーという名前はその当時の人々にとってまさに正義の象徴となった。

 

 当時まだ高校生だった黒井ももちろん彼らのことは知っていたのだが、それを知っていたからこそ、かれは自分が持っていた前世の記憶を奇妙に思う。

 

 なぜならその記憶とは――――自分が三人目の仮面ライダー(・・・)となって1号、2号を殺すというものだったのだから。

 

 

 

 

 

 

 ――――これは別世界で最強最速のショッカーライダー「仮面ライダー3号」として活動していた記憶を持つ、一人のレーサーの物語。

 

 

 

 

 

 

 私の名前は黒井響一朗。今年45歳とそろそろ引退を考えなければいけない年齢ではあるが、未だレーサーとして現役で活動させてもらっている。

 

 自分で言うのもなんだが、私はレーサーとしては優秀で、自慢になってしまうがそれなりに多くの賞も受賞しているのだが、実はそんな私には誰にもいったことのないある秘密があったりする。……まあ、秘密と呼べるほどのものではないが。

 

 その秘密とは所謂”前世の記憶”。つまり自分生まれる前の記憶が存在するというもの。

 

 だが、それ自体は別にいい。どこかで聞いた話だが、「前世療法」という前世の記憶に関係する治療法も存在するらしいし、前世の記憶を持つ、少なくとも前世の記憶を持っているという「妄想癖」を持っているものがいないというわけがないということだろうし。

 

 なら何が問題なのかといわれると、その前世の記憶の「中身」が問題なのだ。

 

 その中身とは、私がショッカーという世界征服を企む組織に、所謂「仮面ライダー」という存在に改造され、1号2号を初めとした正義のために戦う仮面ライダーたちをその手で倒し続けてきたが、最後にはある仮面ライダーとのレース勝負の果てに、正義の心に目覚めた私は他のライダーたちと共にショッカ―を打倒し、そして消えていったというもの。

 

 まるでできの悪い特撮映画のような内容だと思われるかもしれないが、仕方ない。子供のころから私にこの記憶があったのは本当のことだったのだから。

 

 それに私が仮面ライダーになるというのはともかく、「ショッカ―」という組織と「仮面ライダー」という存在については、実際に実在してはいた。

 

 それは私がまだ学生時代の頃。突如世界征服を企む悪の組織ショッカーが現れ、怪人たちを率いて世界を恐怖と混乱に陥れた。そんなショッカーに対抗するように彗星の如く現れたのが、後に正義の味方の代名詞となる存在「仮面ライダー」だったのだ。

 

 だからこそ彼らの存在を知ってからは私は不思議に思った。なぜ私が仮面ライダーになっているのか、なぜ正義の味方であるはずの仮面ライダーとなって悪の組織であるショッカーの手先となっていたのか。

 

 私がこの記憶に気づいたのは前述したように幼少期の頃から、そうショッカーと仮面ライダーの存在が世間に知られる前なのだ。なのになぜそのような記憶が私にあるのか。

 

 一応医者にかかったりもしてみたが、彼らにも詳しい原因はわからないようで、欝からならなる妄想の一種などともいわれたのだが、それだと子供の頃からその記憶がある理由がないので、結局理由はわからずじまい。

 

 まあ、子供の頃ならともかく私生活には特に影響があるわけではないので、日々にちょっとした違和感を感じながらレーサーとして活動していたのだが、そんなある日。私はニュースである存在のことを知り、自身のその記憶がただの妄想ではなかったことを知ることになる。

 

 それは最近ネットで日本各地に現れていると噂になっている怪物。その怪物を倒すために現れた一人のヒーローの姿が激写されたというのだ。

 

『こ、これはッ!?この姿は!!』

 

 そのヒーローの姿を見て、私は信じられない思いで思わず驚愕する。なぜならそのヒーローこそが、私が前世の記憶で正義の心に目覚めた仮面ライダーの姿、そのものだったからだ。

 

 私はその後、警察の道に進んだ友人の一人に、現在警察のとある部署にいるはず(・・・)の男が、ちゃんと歴史どおりにその部署にいるかどうかの確認を頼み、そして予想通りその男がその部署にちゃんと所属していることを知ると、私はそのことをさらに確信する。

 

 私がその所属を確認した男の名は”泊進ノ介(とまり・しんのすけ)”。

 そう、彼こそがかつて歴史が改変された(・・・)世界で最速最強のショッカーライダー「仮面ライダー3号」として君臨していた私をそのドライビングテクニックで破り、正義の心に目覚めさせてくれた仮面ライダー。「仮面ライダードライブ」の正体。

 

「(もしや、あれは私の妄想でも前世の記憶などでもなく、本当にあった出来事だったのか?)」

 

 いろいろ考えた結果、このままじっとしていても事態は進展しないだろうという結論に至り、私は事の真偽を確かめるために直接この男に会いに行くことを決めた。長年悩んできたこの記憶に決着をつけるために。

 

 

 

 

 

 

 だが、この時の私は知らなかった。

 

 

 

『――――俺の名は「仮面ライダー4号」』

 

 

 

 

 ――――まさかあのような事件に巻き込まれてしまうことになるとは………。

 

 

 

 

 

■黒井響一朗

 

この小説の主人公。

 

映画「スーパーヒーロー対戦GP 仮面ライダー3号」で仮面ライダー3号として登場した黒井響一郎の、ショッカーにより歴史が改変されていなかった場合の姿。

 

齢45歳とそれなりに年はとっているが見た目はいまだ20代半ばと若々しく、現役のレーサーとして活躍を続けており、レーサー界では日本で最も偉大なF1レーサーの一人として称えられている。

 

ショッカーに歴史が改変されていない世界の話であるため、本来ならば仮面ライダーの力どころかその記憶もないはずなのだが、この黒井はかつて仮面ライダー3号として活動していた頃の記憶がある。しかし不思議とは思っていたものの、仮面ライダーという存在を正史でショッカーを倒したという1号2号のことは知ってはいたが、仮面ライダー3号の存在など聞いたことも見たこともなかった。

 

なので今まで不思議には思っていたが、日常生活でこれといった影響があるわけではないので、日々に違和感を感じながらも放っておいたのだが、しかしある日ニュースで前世の記憶で自分を正義の心に目覚めさせてくれた仮面ライダードライブ。そして警察の友人からその正体である泊進ノ介が警察に前世の記憶どおりに所属していることを知り、今まで自分を悩ませていた記憶に決着をつけるために彼に会いに行くのだが、その途中ショッカーの仮面ライダー4号を使った新たな作戦に巻き込まれ、やつらのなんの罪もない人々を平気で傷つけるその姿勢に怒りを覚えて、改造されてはいないが、再び仮面ライダー3号に覚醒する!!・・・・・・っていうのをやりたかったんですが、時間もなく、仮面ライダーの知識もにわかですのでこういう形で終わらせていただきます。もうしわけありません。




どうでしたでしょうか。ぶっちゃけ深夜テンションに任せて書き上げたのでかなり適当なことになってしまいましたが、少しでも暇つぶしにでもなっていただければ幸いです。

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