実は前々から足の裏に血管腫瘍があるのですが、最近それが痛み出して。治療方針を決めるために三日ほど入院することになったんですよ。その結果によっては入院する日数はさらに増えますが。
さて、今回はバカとテストの召喚獣で短編を一つ作ってみました。コンセプトはこういう転生者もいるんじゃないかってことで。
それでは暇つぶしにでもどうぞ。
「バカとテストと召還獣」というライトノベルを皆様はご存知だろうか?
内容的には科学と偶然とオカルトによって開発された「試験召喚システム」を試験的に採用し、学力低下が嘆かれる昨今に新風を巻き起こしたとある学校「文月学園」。振り分け試験の成績で厳しくクラス分けされるこの学園で、自信満々にテストの結果を受け取った主人公・吉井明久を待っていたのは、最低クラスであるFクラスの、学び舎とは思えないほどの最低な教室だった。
そんな中で始まったHRの最中教室に現れたのは、学年トップクラスの学力を誇る才女であるはずの姫路瑞希。彼女はもともと体が弱いため、振り分け試験中に体調不良で途中退席し、無得点扱いでFクラスに振り分けられてしまったのだ。
密かに瑞希に憧れる明久は、クラス代表である悪友・坂本雄二を焚きつけて、彼女をこの最低設備から救うために「試験召喚戦争」を勃発させる(WIKI参照)というもので、その過激なまでのコメディ描写と読み応えのあるストーリーにより、ドタバタ学園ラブコメディというジャンルにおいて、その物語が完結した今でもかなりの人気を博している。
――――これは、そんなバカとテストの召還獣の世界に転生した転生者たちの、ちょっと歪な物語。
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どうも、俺の名前は
この学校では成績順にクラスがAからFに別れる。つまり俺は一番下のクラスに在籍しているのだが、一応いっておくが俺は別にこれといって成績が悪いわけではない。つるんでいる連中の殆どがこのFクラスに在籍しており、そのつきあいでわざとテストをさぼってFクラスにいったんだ。
むしろ俺は自分でいうのもなんだが、成績自体はかなりいい。Aクラスに入ってもおかしくないほどだ。
まあ、そんなわけで成績について以外は、どこにでもいるようなごく普通の男子高校生である俺ではあるけれども、実は人と違うところが、決して普通とはいえないところが二つ存在する。
一つ目は俺に”前世の記憶”があること。つまり俺は所謂「転生者」という存在だったりするのだ。
まあいいたいことはわかる。でもこれは本当のことで、けっして邪鬼眼さんとかゆんゆんさんとか厨二病さんとかそういうのじゃないから。眼帯片目につけたり指抜きグローブつけて悦に浸ってる人達とは違うから。だからその片手に持っている携帯はしまえ、いいな?………うん、それでは話を続けさせてもらおう。
前世での俺の名前は
しかし、そんな俺にも一人だけ親友と呼べる存在がいた。それが
英明は俺のような根暗オタクとは違い、眉目秀麗文武両道。さらには性格も明るく親しみやすい、まさに完璧超人といった感じの人間で、俺とはまさに真逆といってもいい人種なのだが、なぜか不思議と馬が合い俺はいつも彼と一緒にいた。
英明のおかげで社交性のない俺も、彼のおかげで数は少ないとはいえ数名の友人もでき、女っ気はないものの楽しい学園生活を送っていた。
そんなある日のことだった。
――――俺が同級生の女の子にナイフで滅多刺しにされてしまったのは。
『あんたさえいなければ、英明君は私のものだったのに!!』
その女生徒は英明の元彼女であり、俺とも面識はあったのだが、彼女はどうやら俺のようなオタク気質で根暗な人間に嫌悪感をもよおす人間のようで、あからさまに俺に対して悪意を持って接してきて、露骨な陰口や嫌がらせなんかも行ってきた。
しかしそれを知った英明が彼女に対して激昂。英明は泣いて嫌がる彼女と無理やり別れ、しかしそれだけでは収まらず、個人で築いた人脈を使い彼女の悪い噂を流させ学校に彼女の居場所を失くし、彼女を学校にいさせられなくしたのだ。
俺は英明の行動をやりすぎだと感じながらも、しかしこれで平穏な日々を送れると思い、彼の行動を黙認した。
だからその罰なのだろう、ある日校門で待ちかまえていた彼女に殺されてしまったのだから。
だからこそ死にたくないと思いながらもこれも仕方ないのかなと考えながらも、俺はそのまま意識を失った。
そして出会ったのだ。――――神様と呼ばれる存在に。
辺り一面真っ白な空間で出会った無駄に威厳のある爺様がいう話には、なんでも本当ならば同級生の女の子は転校先で運命の男性に出会い、英明のことを忘れて幸せに過ごすはずだったのだが、神様のミスでその運命が崩れ、あの女の子が運命の男性と出会うことはなく、そしてその結果英明のことを忘れることができずに彼と別れる原因となった俺を殺すまでに追い詰められてしまったのだとか。
だからこそそのお詫びとして、神様は俺にある提案をしてきた。
そのお詫びとは「好きな二次元作品に酷似した世界に転生させる」というもの。なんでも俺がオタクという人種ということを事前と知っており、これが一番喜んでくれると考えて神様は俺にこの提案をしてきたのだとか。
そして神様の考え通りに生粋のオタクである俺は、そんな彼の提案に食いつき、とあるライトノベルへの転生を希望した。その世界こそが俺が生前ハマっていたライトノベル、バカとテストと召喚獣の世界だったのである。
英明のおかげで少ないながらも友達はいたが、しかしそれでもやはり大勢の仲間たちとわいわい騒いだり恋愛したりということに対して憧れがないわけではなく、理不尽なまでのコメディ描写などもあるが、バカとテストと召喚獣はそんな俺にとってまさに行ってみたい世界№1だったのだ。
ということで、俺は特典として「学習速度上昇」「不自然にならない程度の容姿の上昇」「不自然にならない程度の運動能力上昇」の三つを神様から貰い、こうしてバカとテストの召喚獣の世界に転生したというわけだ。
ちなみになんでこれらの特典を貰ったのかというと、転生したからには今度こそ夢のリア充生活を送ろうと、神様が他に何かあれば無理がない範囲でくれるっていうので、俺はこれらの特典を貰ったのだ。前世でコミュ障気味だった大きな理由は、勉強もできず運動もできないためにバカにされ続けたから自信がなくなってしまったからだ。
だからこそ俺はこれらの特典を有効活用し、努力を重ねて自分に自信をつけようと思ったのだ。
そして俺はその後特典の力を重ねて努力を重ね、原作の舞台である文月学園に入学した私は、目論見どおりに明久たち原作メンバーたちと交友関係を築き、常識知らずの彼らの行動にいろいろ苦労させられながらも、騒がしくそれでいて楽しい学園生活を現在も送っているというわけだ。
さて、それで次は俺の普通ではない二つめの点なのだが、それは俺に恋人がいるということだ。
………ま、待ってくれ。別に恋人自慢とかではないのだ。い、いや確かに自慢したい気持ちはあるが(のろけ)、俺がいいたいのはその恋人に理由がある。
そう、実は俺の恋人は普通の男性たちの恋人たちとは少し変わったことがある。
一つ目はその口調。まるでどこかの漫画に出てくるようなわざとらしい「~じゃ」とかいう爺言葉だったりする。だがこれはいい。その可愛らしい見た目とのギャップがまた萌える(のろけ2)。
二つ目はその演技力。特に声真似などプロも超えているのではないかと思えるほどそっくりで、それには真似した人物をよく知る人物たちも思わず間違えてしまうほど。……でも俺だけはなぜかわかったりするんだけどね(のろry)。
三つめ双子であること。恋人には見た目がそっくりで姉がおり、その姉は普通にFクラス相当の成績である恋人とは違い成績優秀なAクラスに所属しているのだ。……まあ、姉はきつい性格だから俺の目から見たら恋人の方がよほど可愛いのだが(のry)
まあここまでいえばバカとテストと召喚獣のファンなら俺の恋人が誰かわかると思う。
そう、俺の恋人はバカテス原作キャラの中で、本来
そのことから一部ではこの作品のメインヒロインである
その名は
「―――ん?どうしたのじゃ聡?」
「あ、なんでもないよ
そう、俺の恋人とは現在一緒にショッピングモールでデート中である
そう、実は俺の変わっていることの二つ目というのは、実は俺の恋人
――――『男』だったりするのである。
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彼と出会ったのはちょうど俺が明久たちと知り合う前、文月学園の入学試験が終わった帰り道でのこと。不良に絡まれている彼を助けたのがきっかけだった。
実は彼はその男性らしからぬ美少女のような容姿のために、度々このように男にナンパされることがあり、大体は自身が男だ教えれば相手も気まずげな顔をして去っていくのだが、中には男だと信じずしつこく絡んでくる輩がいるらしく、俺が彼と出会ったときに彼に絡んでいたのもこの手合いだった。
前世の俺ならばこのような場面を見たら、目を背けながらそっと逃げ出すのだが、リア充目指して勉強だけではなく近所の空手道場に通って体を鍛えたりしていたので喧嘩にも自信があったので正義感に身を任せてその男たちを追い払ったのだが、まさかこんなところで原作キャラの一人に会うこととなるとは思わなかったから酷く驚いたのを覚えている。
まあそんなことがきっかけで原作キャラの中で俺は秀吉と一番早く知り合い、その後馬が合ったために原作メンバーの中で彼と一番仲がよくなり長い時間活動を共にしていった。
皆の都合が合わないときでも二人で買い物にいったり食事にいったり映画を見に行ったり、秀吉が俺の部屋に遊びに来たときのこともあったけ。
そしてある日秀吉に呼び出され告白された俺はそれを受け入れ、そして秀吉と付き合うこととなったわけだ。
一応いっておくが俺は「ホモ」ではないし、ぶっちゃけ前世で一番好きなキャラは彼であり、うん、まあ正直いうと
「(まあそれにこの世界は前世の世界と違って同性愛には寛容なようだしね。姫路と島田なんか満面の笑顔で応援してくれるといってくれたし。……まああの二人からすれば明久を誑かしかねない相手が減ったこともあり嬉しいのだろうが)」
ちなみに明久たちを初めとしたFFF団の面々には襲い掛かってこられたりもしたが、皆返り討ちにしてやった。ピストルカラテ四段の俺に隙はなかった(大嘘)。
まあそんなわけで俺は学園の皆からの快い(笑)応援も受け、こうして秀吉とはれて公認の中になったというわけだ。
初めは本当に男の彼と恋仲になってもいいものかと考えもしたりもしたのだが、俺に必死で尽くしてくれようとする健気な姿や一途に慕ってくれて二人っきりになったりすると可愛らしく甘えてくるその姿に、もういつの間にか俺の迷いや葛藤は晴れ、心に誓う。
これからたとえどんな試練があろうとも、どんな罵倒を受けようとも、この愛らしい恋人を守り抜き、共に幸せに生きていこうと。
「それじゃあ、行こうか秀吉。せっかくの休みなんだ、楽しもうぜ」
「そうじゃの、楽しむとするか」
そして、俺は最愛の恋人とのデートを楽しむのだった。
――――だが、この時の俺は気づかなかった。
秀吉が俺に見えないように歪んだ笑みを浮かべながら放ったその言葉に。
「(もう、絶対逃がさない。今度こそ
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この小説の主人公であり転生者。前世の名前は
前世の彼はクラスに一人はいるようなコミュ障気味な根暗オタク。しかし、彼とは正反対ともいっていい人間である親友の
しかし、かつて自分に嫌がらせをし、それを知られた英明の手により社会的に致命的な傷を負わされた英明の元恋人に殺されるが、実はそれは神様のミスというやつで、所謂テンプレ的な経緯を経て、「学習速度上昇」「不自然にならない程度の容姿の上昇」「不自然にならない程度の運動能力上昇」という三つの特典を貰い、自身が憧れていた「バカとテストの召喚獣」に転生、憧れのリア充(笑)生活を送るために努力を重ねた。(正し当の本人は「リア充」の定義をあまりよくわかっておらず、なんとなくニュアンスでいっている)そして文月学園に入学してからは、目論見通りに原作メンバーの仲間になることができ、割と大変な目に巻き込まれたりもしているが、前世より楽しい学園生活を送っている。
前世では運動も勉強も上手くいかずバカにされてしまったことがきっかけで挫折。それがコミュ障となった原因だったりもするのだが、転生してからは特典の力もあるが努力を重ねた結果、前世では考えられないほどのスペックを持つようになってため、自身に溢れるようになった。
成績もAクラスのトップとも張り合えるほどまで上がっているが、明久たち原作グループと学園生活を送った方が楽しそうだとわざとFクラスに所属している。
Fクラスの問題児グループの一人として知られているが、ある程度常識人であり、また本当にまずいと思った時には明久たちを止めたりしているので、教員たちからはそれなりの信頼がある。
顔よし、成績よし、運動能力よし、そしてまあ性格も愉快犯的なものがあるがいいほうなのでそれなりにモテていたが、秀吉と付き合っていることがわかってからは、彼にアタックしようとする女生徒は格段に減り、逆に彼らを見守ろうという発酵系淑女が大幅に多くなった。
秀吉と付き合ったのは秀吉に告白されたのがきっかけだが、実は前世で彼がバカテスキャラの中で一番好きだったキャラが秀吉で、また
実は秀吉と付き合うこととなった後も彼を慕う者はいたのだが、とある理由でいつの間にかいなくなったのだが、その理由は木下秀吉の説明にて。
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この小説のヒロイン。……だが男だ(笑)。
原作キャラの一人であるのだが、実は転生者で前世の名前は主人公の親友である豊臣英明。
前世の彼は完璧超人に見えるが、実は幼いころは引っ込み思案で幼稚園の頃はそのせいで苛められていたのだが、その頃はまだコミュ障じゃなかった前世の主人公に助けられたために主人公に惚れたガチホモ。(いや、主人公限定なんでガチホモじゃないかもしれないが)
高校の頃に再び再開し、以前とは変わり果てた主人公を見てもその思いは消えず、むしろなぜか母性愛のようなものを刺激されてその思いを強くした。
しかし同性愛というのは世間では受けいられづらいということも理解もしているため、主人公に思いを告げる勇気が持てず、親友ポジションを維持していたが、以前主人公に嫌がらせをしていたために自分の持てる能力全てを使って転校にまで追い込んだ元恋人が主人公を殺してしまったために、せめて思いを告げておけばよかったと後悔。その後主人公を殺した元恋人を殺した後に自身も主人公を追って自殺する。
その後、それを見ていた主人公を転生させた神様がそんな彼のことを気の毒に思い、彼の想い人である主人公が転生したバカテスの世界に、「演技力上昇」「原作キャラに転生する権利」「不自然にならない程度の恋愛運の上昇」の三つの特典をもらって、バカテスの原作キャラの一人である木下秀吉として転生する。
木下秀吉に転生したのは、前世で彼が好んで読んでいたバカテスで彼が一番好きなキャラだと知っていたために今度こそ彼と恋人となるために彼の好みであろうキャラである秀吉に転生。彼と再び再会してからは特典で貰った演技力を使って原作の秀吉どおりの行動を送りながらも、自分が覚えてる限り主人公の琴線に触れるであろうアプローチを続け、そしてめでたく主人公の恋人となることができた。
転生してからの主人公はかなりモテていたが、彼と恋人同志になってからはその殆どがその動向を見守る発酵系女子へと変化したが、しかしそれでも諦めきれない女生徒もおり、そんな女生徒達から密かに嫌がらせを受けていたがそれを返り討ち。主人公を諦めるように彼女たちの心を折った。(最も前世の反省も踏まえてあまり追い詰め過ぎないようにしたが)ちなみにこのことは主人公は知らないが原作メンバーは知っているために、秀吉がこの行動を起こしてからはFFF団からの嫌がらせもなくなった。知らないことって幸せだね☆
転生しても主人公を追って来たということもあり、それなりにヤンデレ気質。主人公が女性と話すぐらいはいいが、その女性が主人公に好意を見せようとすれば……(黒笑)
え?なんで転生して顔が変わったはずの主人公のことがわかったって。それは愛ゆえにだよ(適当)
……まあというわけで秀吉ヒロイン物。しかし秀吉が実は転生者でした(笑)という作品でした。
バカテスの二次創作には秀吉をヒロインとするものがあるものが多々あると思うんですが、実際秀吉と付き合うのは修羅の道だと思うんですよね。特に高校生の内にとか。
そして、最近とあるヤンデレものの作品を見て、もしそのヤンデレが好きな人が好きな小説の作品に転生したと知ったらこういう行動をとるんじゃないかと思い書かせていただきました。
かなり適当に書いたのでクオリティの低さについては目を瞑ってください。お願いします(土下座)