俺は今、紡の家におじゃましている。この家では、どうやらおじいさんと紡の二人暮らしで、漁をやっているそうだ。まあ、それは昨日見たから知ってるんだけど、マナカも釣り上げられちゃったし・・・・・・。
「じいちゃん、客を連れてきた」
紡がそう言うと、ビールケースのようなものに腰を下ろして、網を手入れしているおじいさんが振り返り、少し興味深そうにこっちを見た。
「ほう・・・・・・海村の子か・・・・・・」
「初めまして、俺は長瀬 誠と言います。紡とはクラスメートで、友達です」
俺はマナカを抱えたまま、少し頭を下げて、お辞儀をする。それを見たおじいさんも、頭を下げて挨拶してくれた。
「まあ、話は後にして、その子を風呂に入れてあげなさい。塩を少し入れれば、直にエナも元に戻るだろう」
「ありがとうございます。それと、電話を貸していただけませんか?」
「ああ、親御さんに連絡するといい」
俺は礼を言ってから、電話を貸してもらえるように頼むと、快くいいと言ってくれた。俺はマナカを抱えて、紡と一緒に家の奥に進むと、目の前には風呂場。紡は水を浴槽に溜め始めて、どこかに行ってしまった。
そして、数分後に袋を持って、俺の後ろから現れた。静かすぎて、近づいてくることすらわからなかった。
「誠、早くそいつを風呂に入れたらどうだ?」
「ああ、そうだったな。じゃあ、俺は電話してくるから、マナカをよろしく頼む」
俺はそう言って、マナカを浴槽の中にゆっくりと下ろして、その場から離れて電話のある位置に行こうとして、風呂場を一回でるが、俺は踏みとどまって、紡の方を見た。
「なあ・・・電話って何処だ?」
「電話なら、さっきの通ってきた部屋にある」
「わかった。ありがとう」
俺は礼を言って、今度こそ電話を探しに行く。俺はさっき通った廊下を歩いて、大きな部屋にでる。そこからは、紡のおじいさんが網を手入れしているところが見える。
俺はキョロキョロと周りを見渡して、一つの黒電話を見つけ出し、近寄った。そして、俺は受話器を取って、ダイヤルを回し始める。黒電話はガラガラと音を立てながら、回って、
一つの連絡先に繋がった。
プルルル───ガチャッ!!
『もしもし、どなたですか?』
電話の相手はチサキ・・・・・・。チサキは少し焦っており、息遣いも荒い。今まで、マナカを探し回っていたようだ。と言うことは、光もそうだろう。
「ああ、チサキか? 俺だよ、誠。マナカは俺が見つけたから、他の奴らにも言っといてくれ。勿論、マナカの親にも話してるんだったら、親が優先だぞ?」
『誠!? マナカは無事なの!?』
「ああ、今はエナを保つために風呂に突っ込んだところだ。じゃあ、人の家で長電話も悪いから、お前がちゃんと伝えとけよ? マナカは俺が責任もって、届けてやる」
『うん、わかった。誠なら大丈夫だよね』
チサキはそう言うと、電話を切った。俺は『ツーツー』という音を少し聞いた後、受話器を元の位置に戻す。俺はため息をついて、後ろを見ると、おじいさんが立っていた。
「あっ、電話ありがとうございました。えっと、おじいさんでいいですか?」
「ああ、紡の友達の誠と言ったかな? 何故、地上の人間と仲良くしようと思ったんだ?」
紡のおじいさんが、質問をしてくる。その時、紡のおじいさんの腕から、何か光るものが見えた。
「・・・・・・もしかして、海村出身ですか?」
「・・・・・・ああ、そうだ。で、質問の答えは?」
俺は、一呼吸してから紡のおじいさんの目をまっすぐと見た。おじいさんは怒っているわけでもなく、澄んだ目をしている。
「それは、俺が地上が好きだからです。地上も海も、海の人間も陸の人間も、何も変わらない。同じ人間です。俺にとっては、海村の掟の方が不思議ですけどね。地上の人間と結ばれた海の人間は、海村から追放される。俺の母さんは、事故で死にました。そして、父さんは陸の人間とくっついた。それでも俺は、父さんについて行かず、海に残りました。人間はみんな、自由なんです。エナがあるかどうかなんて、関係ありません」
「・・・・・・そうか、お前は大変な人生を送ってきたようだな。まあ、これからも紡と仲良くしてくれ」
紡のおじいさんはそう言うと、網のところに戻っていった。俺はおじいさんがビールケースに座るのをみると、風呂場に向かって歩き出す。
それから、風呂場に向かって歩いていたのだが、面白い声が聞こえてきた。
『綺麗だと思ってさ』
『ええっ!?』
『この魚・・・・・・それに、お前も・・・・・・』
俺は風呂場を覗くと、魚に餌をやっている紡が見えた。マナカは顔を真っ赤にして、狼狽えているのだが、今はっきりした。紡は静かに見えるけど、意外と天然だ・・・・・・。
「やあ、お二人さん。仲良くなったようで、何よりだよ」
「ええっ!? まーくん!? なんで此処に!?」
驚くマナカだが、紡は俺のことを一言も話していなかったようだ。俺はため息をついて、ことの顛末を話し始める。
「それはな、俺がここまで運んだからだよ。チサキも要も光も、心配してたぞ? まあ、ここの電話を使って連絡しといたから、遅くなっても大丈夫だろ」
「うぅ・・・・・・やっぱり、まーくんはみんなのストッパーだよ」
「ストッパー?」
マナカがお礼の代わりに、俺に愚痴をこぼした。それが紡の興味を引いて、問いかけてくる。それに答えたのはマナカで、俺ではない。
「まーくんはね、みんなのまとめ役なの。昔から、みんなの面倒はまーくんが見てたんだよ? 同い年なのに、喧嘩やテストでも勝てないんだ」
「なるほど、お前は苦労してるんだな」
「ハハハ・・・・・・一番厄介なのは、光だからな。他の奴らは、あまり迷惑じゃないんだけど、光だけは別格なんだよ・・・・・・」
「まあ、いきなり啖呵きったからな」
なんか紡とマナカに同情され、俺は苦笑い。それから夜になり、俺とマナカは家に帰るために、紡の家を出た。そこで、紡も送っていくことになり、一緒にいた紡を見て、光が怒りかけたのだった。
それから翌日、俺は紡と机を挟んで、談笑していた。海村のことをもっと聞きたいというので、俺も陸のいいところを聞いている。まあ、いろいろと1人で回ったんだけど、それだけじゃ、いろんな所を見落としてたりするからな。
「あ、あの! まーくんと紡君!」
「おお、マナカ。どうした?」
談笑している紡と俺のところに話しかけてきたのは、マナカだった。少しオドオドしながらも、成長したなと思いながら、俺は次の言葉を待った。
「えっと、昨日はありがとう。私、まーくんと紡君のおかげで助かったよ」
「・・・・・・どういたしまして、運んだのは誠だ」
「何言ってんだ? 家を貸してくれたのは、お前だろ? 風呂がなきゃ、今頃干からびてたぞ?」
俺と紡の言い合いに、マナカは笑い出す。それを遠くから見ていた光は面白くなかったのか、近づいてきて、いきなり机を叩いた。
「おい、テメエ。マナカに・・・・・・海村にこれ以上関わるな」
「「・・・・・・」」
俺と紡は沈黙し、光は用が済んだのか去っていった。それにマナカはついていき、俺と紡は硬直から解けた。
「まあ、あいつは素直じゃないだけというか、嫉妬してるだけだから、気にするな」
「・・・・・・? 嫉妬? どういうことだ?」
「あっ、俺は光みてくる。なんか、廊下でうるさいし、注意してくる」
俺は口が滑りかけたので、廊下から聞こえるマナカと光の怒鳴り声を理由に、俺は椅子から立ち上がり、廊下にでた。だが、少し遅かったようで、もう光は去っていくところだった。
俺はマナカに近づき、背中を軽く叩いた。そうすると、涙目のマナカがこっちに振り向き、こっちに飛びついてくる。
「うわぁぁーーん! 間違えたよう」
「え? いや、マナカが悪い訳じゃないだろ」
俺が泣くマナカをなだめていると、そこにチサキがやってくる。
「あれ? もしかして、誠がマナカを泣かせたの?」
「ちょっと待て、泣かせたのは光だ」
それから、マナカが俺とチサキに説明する。それを聞いていた俺は、光はやっぱり、マナカのことが好きなんだな~、とか思ってしまった。
「まあ、悪いのは光だ。俺は光でも探しに行くから、マナカはチサキに頼んだぞ」
「うん、行ってらっしゃい。やるとしても、軽い説教だよね?」
「ああ、心配すんな。別に、殴るとかじゃないから」
俺はマナカをチサキの胸に預け、俺はマナカとチサキから離れて、廊下を1人で歩いていく。俺は光の嫉妬ぶりにあきれながらも、探し始めるのだった。
それから、廊下を歩き続けて数分後、俺は暗い廊下に1人で居た。周りには、人の影すらない。そんな中、何処からか聞いたことのある声がする。俺は声のする方に近づき、開いている窓の外に身を乗り出して見てみると、そこには光とこの前の二人組・・・・・・美海とその友達? がいた。
二人は、赤いランドセルを背負っているというか、今は学校の筈だよな?
「お前、あの女の知り合い?」
「あの女? あの女って、アカリのことか?」
3人は俺に気づかないで、会話を続けている。俺は光の見える位置にいるのに、俺のことは全く見えていないようだ。
「やっぱ、あの女の仲間だ! この──」
美海の横にいた女の子が、光を殴ろうとグルグル手を回しながら近づくが、片手で防がれてしまった。光は楽そうだ。そこに、何処からか要が現れる。
「光、女の子をいじめちゃいけないよ?」
「いじめてねえよ。ただ、なんであんな事をしたのか聞いてただけだ」
「まあ、光が悪いことしたら、誠が黙ってないもんね。特に、いじめとかは・・・・・・ね」
要は俺を何だと思っているんだろうか? 確かに、昔から光達のストッパーだが、そんな怖いことはしない。
「誠? 誠って・・・・・・」
「はいはい、そこまでだよ要に光。久しぶりだね、美海。元気だった?」
俺は窓から飛び出して、外にでる。その瞬間、4人がビックリしていたが、俺は気にせずに美海の前まで歩いていった。そして、美海に足を蹴られ、腹に頭突きされ、抱きつかれた。俺は痛みに耐えながらも、美海の頭を優しく撫でる。
「なんで・・・なんでどっか行っちゃったの!」
「ああ、ごめん。でも、美海もこんなとこで学校さぼってると、至さんが心配するよ?」
「だって、あの女が・・・」
「ああ、そうだ。美海の言っているあの女ってのは、あそこにいる光の姉だよ」
俺がそう言うと、美海は俺から離れて、光のところに歩いていく。そして、一緒にいた女の子と同時に足を蹴った。それに光は悶絶して、足を抱える。その間に、美海と一緒にいる女の子は離れて、
校舎の角まで走り、立ち止まった。
「誠、また会いに来てもいい?」
「ああ、学校さぼるなよ?」
俺がそう言うと、美海は走っていった。
それから放課後、俺はホームルームの時間、外を見ていた。あの後、美海がなんで知り合いなのか聞かれたが、人には秘密がつきものだと言って、説き伏せた。
「え~では~おじょしさまを作る勇士をつのりたいと思います。今年のお船引きは中止になったんだけどね。僕は、学校でやりたいと思っているんだよ」
「え~、中止なら中止でいいじゃんか」
「そうよ~」
「やる意味ねえだろ」
前の方からブーイングが飛び交うが、その中で勇士が1人。それは、俺の前の席にいる紡だった。
俺はそれを見て、同じように手を挙げる。
「おお~、勇士が二人も! 他にはいないかな~、おや、マナカちゃんも参加ですね。おや、それに光君も、おお! 海っこは全員かい?」
周りを見渡すと、光もマナカも要もチサキも手を挙げていた。紡が挙げた理由はだいたいわかる。
それに、光もマナカにつられたんだろう。
そうして、ホームルームも終わり、俺たちは外でおじょしさまのための木を切っている。紡が枝を切り落として、俺が束ねる。
「そう言えば、紡君はどうして参加したの?」
「向井戸か? 俺、漁師やってるから、そのお礼みたいなものだ。船の上からたまに海の村を見るんだけど、たまに光の屈折で白い屋根が見えてさ、綺麗なんだ。あと、ぬくみ雪とか見てみたいし、他にも知りたいことはある。でも、実物は見たことないんだよな」
それから紡が海への憧れとかを話し始めて、5時の放送がなる。
「う~ん、海村の子はそろそろ帰らないとね。続きは明日だよ」
「もう、5時か・・・・・・じゃあ、帰らせてもらうか」
俺は工具とかを纏めて、先生に渡す。そして、光達と一緒に鞄を持って、降りていく。
それから俺たちは工具や木を紡と先生に任せて、道路を歩いていた。普通に歩いていたのだが、そこで要が何かを見つけた。
「あれ? あれってアカリさんじゃない?」
「え? 誰の車だ?」
要が指さした先には、車に乗ったアカリさん。俺は心の中で、アカリさんに謝った。別に俺が悪い訳じゃないが、知っているので、何とも言えない。
「なっ!?」
「わぁ・・・・・・」
「キスした」
「キス・・・・・・したね」
「・・・・・・」
アカリさんが車から降りて、至さんにキスをした。それを不意打ちでされた至さんは赤面し、車を海に落としそうになりながらも、走り去っていった。それを見たアカリさんは、顔を赤くしながら、
見送る。そして、それを見ている光達も赤面。
ああ、もうこれで言い逃れできない。でも、俺は絶対に話してない。
そして、アカリさんは見送ってから海に飛び込んだ。
「アカリさんの彼氏かな?」
「何だよあの男? 俺は聞いた覚えねえぞ!」
「何って、アカリさんも好きな人が出来てたんだね」
「しかも、地上の男だぁ~? 今まで、そんなそぶり見せたことねえぞ!!」
光は少し怒っているように見える。マナカは能天気に顔を赤くしながら、喜んでいる。だが、チサキと要は違った。多分、村の掟を知っている。
「そういえば、アカリさん、そろそろだもんね。多分、村から出て行くつもり何じゃないのかな?」
「はぁ~!? そんなの絶対無理だ。地上の男となんて、絶対うまく行かないに決まってる! それに、うまく行かなくて絶対に戻ってくるだろ!!」
光は最近、むしゃくしゃし過ぎだと思う。要の発言に、異常に反応した。それを聞いた要とチサキは否定しだした。
「それは無理なんじゃないかな」
「そうだよひーくん! アカリさんはいい奥さんになるし、絶対にフられたりなんかしないよ!」
「いや、そうじゃなくて、地上の人と結ばれた海の人は、追放されちゃうんだ」
要が言い切り、それを聞いた光とマナカが聞き返してきた。
「追放って?」
「はあ? なんだよその物騒ワード!」
「光、それは言葉通りの意味だ」
俺はその問いに、簡単に答える。それを補助するように、チサキと要が付け足す。
「えっと、例えば、駄菓子屋のお兄さんとか、果物屋さんの高原さんちのお姉さん。あの人達は地上にでたまま帰ってないでしょ?」
「多分、それは追放されたからだと思うよ?」
俺はその言葉に続けるように、親の事を話した。
「いや、確実に追放されてるよ」
「はあ? なんでお前がそんなことわかるんだよ? だいたい誠は物知りだよな。いつも、俺らの知らないことばかりを知ってて、ズルいだろ」
「だって、俺の父さん・・・・・・ずっと前から、地上で暮らしてるよ」
「どういうこと? 誠のお父さん、今まで見てないけど、どうしたの?」
チサキに聞かれて、俺は一枚の紙・・・・・・いや、手紙を取り出した。それは、2年前に父さんから届いた手紙で、今の父さんの家族写真が入っている。今でも父さんは俺のことを気にかけてるが、俺は返事を一度も出していない。
「俺の父さん・・・・・・数年前から、地上の人とくっついてるんだ。それで、俺は一人暮らし。勿論、これは今まで、大人達には気付かれてないよ。俺も、父さんについてこないかと聞かれたんだけど、断った」
「「「「・・・・・・え?」」」」
チサキ、要、マナカはフリーズして、さっきまで怒っているようだった光まで口を閉じた。バレそうになったことはあったけど、うろこ様に協力してもらった。
「ほら、これでわかったでしょ? 掟は本当にある。実際に俺の父さんも、一度も帰ってこれないんだ。俺は掟について、うろこ様から直接聞いた」
「・・・・・・なんで、なんで黙ってたの? 今まで、誠は独りで耐えてきたの? 私達の面倒を見ながら平気な顔をして、ずっと・・・・・・ずっと・・・・・・」
チサキは涙を流して、俺に問い詰めてきた。俺はアカリさんの事を忘れさせるために手紙を出したのに、エラいことになったな。それに、今まで隠し通してきたけど、そろそろ需要がヤバかった。今まで隠し通せたのも、奇跡と言っていいほどだ。
「まあ、そろそろ隠し通すのも無理だからな。本当は、掟については俺が話しちゃいけない。でも、うろこ様に特別に許してもらったんだ」
「そうじゃないよ、誠。誠ならわかるでしょ? チサキの言ってることが」
要が俺に説教をして、問いただそうとする。正直、わかっている。俺が隠してた理由は、本当にしょうもない事だからな。
「ん~、わかってるけど。お前ら呆れるぞ? 俺はただ、あの家に居たかっただけだ。母さんとの思いでもあるし、捨てられなかった。それに、バレたら養子とか、村で会議とかされるのも面倒だ。でも、今は中学生。ある程度の自立は村の大人達も認めてくれるだろ? それに、平気だったのは理由がある。まあ、それは言えないけど・・・・・・」
「それでも、村の人達は意地悪だよ! 好きな人とくっつきたいからって、村から追い出したり。それにまーくんのお父さんだって、今だに手紙を送ってくるってことは、会いたいに決まってるよ!」
マナカが何時になく、自分の意見をはっきりと言った。それをどう受け取ったのか、光がマナカと喧嘩しだした。
「なあ、それってお前も地上の男とくっつきたいって思ってるのか?」
「な、ななな何言ってるの!? エッチなことを言うひーくんは嫌いだよ!」
「俺だって、エッチなことをいうマナカは嫌いだ!」
「言ってないもん!」
「だいたい、最近お前と誠はおかしいんだよ! 地上の奴なんかとつるんで、気持ち悪いんだよ!」
それを聞いたマナカは、目に涙を溜めて、海の中に消えていった。そして、追いかけようとするチサキが口を開く。
「光、ちょっと言い過ぎだよ。光の気持ちもわかるけど、キツすぎるよ。少しは誠を見習ったらどうなの? 誠は、今まで耐えてきたのに、あんまりだよ・・・・・・」
「なんだよ、お前は毎回、誠の真似ばかりしやがって! お前も、大人ぶってるんじゃねえよ! だいたいお前なんかに俺の何がわかるんだよ!!」
光がそういい返すと、チサキは泣きながら、海に消えていった。
「光、俺の事はどうでもいい。でも、あとでチサキに謝っとけよ? 人間はみんな、自分のことが一番わからないんだ。俺だって、そうだったよ」
俺はそう言って、チサキを追いかけるために海に飛び込んだ。
もう、マジで訳が分からん。
このアニメ、時間の変動が激しすぎるよ・・・・・・。
いろいろとネタを突っ込んでると、頭が混乱してくる。