そこは何もない、ただの道路。
夕焼けに染まる海、紅葉の……それよりも鮮やかな茜に着飾る山、それが見える道路にポツンと一人立っている。
どれも綺麗だ。
この光景を母さんは好きだった。
俺も、海から見える太陽と同じくらい、いやそれよりもこの光景を魅入り好きになっていた。
だんだんと暗くなっていく。陽は落ちて海の向こうに消え去ろうと、そこで目を閉じた。
そして、目を開くと……
「ぁ…ぁ……ぅぁ」
好きだった光景は真っ赤に塗り潰されていた。
転がる綺麗な四肢を持った何か。衣装は赤く赤く真っ赤に染まり果て、素の色などわからない。首は曲がり、手首は人間ではありえない角度に曲がっている。どこも同じように変形している。四肢は真っ赤に染まった何かから覗く、ただ一つの美しさを保っていた。
――見てはいけない
そんなのわかっている。
でも、俺はもう一度顔を見たいと思った。
――後悔する
そうだろう。
それでも、もう一度だけ……
これが誰だか知っている。知っている上での確認だ。だけど欲には抗えない。
歩み寄り、その死体の横に跪く。
血の池に膝が濡れてドロリとした感触が伝うが、それも愛であると受け止めた。何よりもその感覚さえ愛おしく懐かしいと思えた。
まだ原型を綺麗に保った顔を覗き込む。
「……ごめん、母さん」
懺悔しようがもう遅い。自分が見ている死体は二度と動くことはない。
事故とはいえ殺した相手も、憎めない。
寧ろ、哀しみは――己の無力さに向けられている。
目を瞑り、黙祷を捧げる。
そこでガシッと左手を何かが掴んだ。
「なんで……恨まないの?」
冷たく硬い皮膚の感触。伸びた手は母さんの右手。
ギョロリと目はこちらを見上げている。
冷たい声に惑わされる。これは怒った時の母さんの声だ。
もう、昔の温かさも柔らかさも感じられない。
「ねぇ、お母さんを殺したんだよ? 痛かったよ。苦しかったよ。それなのに、敵を打ってくれないの……?」
続けて誘うように声をかけられる。
「私、もっと生きたかったよ。誠の親でありたかったよ。それなのに……誠は私じゃなくて横の女を選ぶの?」
「横の……?」
隣に視線を向けると俺の服の袖をぎゅっと握っている美和さんがいた。
俺の腕を取り、嬉しそうにしている。
「酷いよ。お母さんのことを誠まで忘れて、私の夫を奪った女と一緒に住むなんて。あんなに……忘れないって、約束してくれたのに!!」
「忘れないよ。俺は母さんのことを……でも、俺は美和さんを傷つけたんだ。願いの一つくらい叶えても……」
「嘘つき!!」
死体が動く。硬く凍りついた肉体とは思えないほどに、俺に肉薄すると首に手を絡ませた。力を込めて締めあげる。息ができなくて苦しい。
避けることも容易かった。が、俺は避けれなかった。
「夫は私を忘れようとその女を抱いた!! 誠だって何時か忘れちゃう!! そんな汚い、穢らわしい女に……誠まで盗られたら私は、私の人生は――ッ!?」
ギリギリと首を締め付けられる。頭に血が上り、息も既に続かない。苦しい、けれど母さんはこれ以上の苦しみを味わい死んでいった。
今も、母さんは苦しんでいる。その苦しみは痛いほどわかる。いま、俺が美海に対しても抱いている感情のように。
好きなのに何もできなくて、遠くから見ているだけで、客観的にもなれずにただ見守る。本当は隣にいたいと願っても自分にはそんなことはできない。現実は過酷で非情で残酷だった。
俺よりも長い間ずっと母さんは耐えていた。
……どんな気分だろうか?
夫を盗られ、息子を盗られ、何もなくなり忘れられるのは死ぬより辛いのか。
俺にはわからない。
絶対に、忘れることはない。
ただ一つ言えることは、大切な人を盗られるのは何よりも辛い……それだけだ。
好きな人と愛し合えない人生に何の価値がある?
目的もない人生に何の価値がある?
ただ生きるだけに、何の価値がある?
その日をその場凌ぎに生きて、喜びも幸せもない人生など生まれてこなければ、そう思ったのは何時だろうか?
「美和さんは……いい人だよ」
「でも、今度は誠を誑かそうとしている!!」
「……違う。美和さんの気持ちは本物だ」
親としてではない。ただ一人の女性として、俺を好いているのは……美和さんが言ったことだが、それでも信じられた。歳の差とか色々を考えればありえないと思う。それでもあの人は真剣だった。
冗談を言うような性格だろうが、優しいことに変わりはなく、正直なところも信頼している。
それにあそこまでされて何を疑えばいいのだ。
「ふーん、誠君は忘れちゃうんだ」
「あ……」
後ろから女性の声がした。これまた懐かしく忘れようもない大切な人の声。
美海と同じ綺麗な髪に美海とは違った瞳、海の色の瞳はこちらを冷たい目で見つめている。
「ミヲリさん……」
「酷いよね。私はあれだけ親切にしてあげたのに、私に返されたのは何だと思う?」
それ以上は聞きたくない。
今にもここから逃げ出したい。
ミヲリさん、に見えるものは容赦なく口を開く。
「死――だよ」
そうだ。俺のせいだ。
「誠君に関わったから死んじゃった」
関わらなければ……
「神様も酷い仕打ちをするよね」
美海は母親を失わずに済んだのかもしれない。
ミヲリさんが死なずに済んだのかもしれない。
――君の所為だよ、誠君
ミヲリさんは冷めた表情でそう言った。
――だから……
美和さんのところに歩み寄り、死人のような顔でミヲリさんは俺を睨みつけ、何時の間にか母さんとミヲリさんの位置は入れ替わっていた。
俺の首は既に解放されて、ミヲリさんはトンと俺の胸を叩いて寄りかかった。
「逃げちゃダメだよ?」
上目遣いで死人の冷たい笑みを浮かべると、
その姿はブレて――
美海の姿と重なった。
「……っ」
母さんは美和さんを睨みつけて、手を伸ばす。
心臓に向けて手はナイフのように突き刺さり、血が傷口からトクトクと流れ出た。
あーあ、死んじゃうよ? 母さんはそう言うと美和さんの身体から手を抜き取り、真っ赤に染めた手を眺める。その後ろから黒い何か――男性達のようなものが現れ、痛みに呻く美和さんを取り囲む。黒い何かは美和さんの着ている服に手を掛けると、ビリビリと容易く引き裂いた。
恐怖を顔に浮かべる美和さん。もがいて脱出しようとするも男達に腕を掴まれる。次に二人の男によって、バタバタと暴れて抵抗を続けていた2本の脚も捕まった。完全に1人一つの脚を腕で固定しているために逃げるどころか、抵抗は最小限に抑えられる。
「やめろ! 母さん!」
「ダメだよ。この女だけ幸せになるなんて――許さない」
俺はミヲリさんの拘束を解こうと手を振り払う――が、死人故か力は彼女の方が上だった。腕はギリギリと締めつけられ、捻ることすらできない。
美和さんはその間にも男達に身体を触れられていた。ベタベタと胸を触られ、揉まれ、苦痛に顔を歪めて泣いている。泣き叫ぶ声は一人に口を手で塞がれて漏れることはなかった。
何故、俺は何もできない?
また、見捨てるのか?
無力だと、諦めて――
「ほら、大切な人が“また傷つけられるよ”?
非情になるんじゃ、なかったの?」
どちらの声だったかわからない。
でも、はっきりとわかった。
――今度こそ、守る
いや、守れと言い聞かせる。
そこで、意識はプツンと切れた。
◇◆◇◆◇◆
目を覚ますと目の前には低い天井が見える。起き上がろうとしたが、身体は動かない、代わりに首だけを回して周りを確認した。
どうやら美和さんの部屋のようだ。インテリアは数少なく簡素にいるものだけ置かれている。
「……さむ」
気づけば汗びっしょりで裸だ。そう言えばと、あのまま寝てしまったんだと思い出す。
部屋の中には女性の寝息だけが聞こえていた。幸せそうに眠る美和さんは裸の俺に抱き着き、あどけない顔でスヤスヤと寝ている。
取り敢えず安心した――あの夢が現実では無かった事に、美和さんが傷ついていなかったことに。もしあんなことが現実で起これば、間違いなく……壊れていただろう。
顔の汗を拭おうと腕を動かし、拭う。
「……あっ」
手の甲には汗ではない、雫がついた。
涙――それが出るくらい、悲しかったのか、それとも何か俺はとんでもないことをしたのか。夢を見ながら涙を流すなんて、よくもまぁ美和さんが起きなかったものである。
少なくとも、一度は叫んだはずだ。例え夢の中でも人間は叫び、それが現実でも眠っている身体が実行することがある。所謂、寝言と言うやつだ。何を叫んだのか覚えてはいないが、あれの後の記憶も無い。
眠っている美和さんが起きないように、するりと腕の間をすり抜ける。何かつっかえたが気にしない。この状況を見られればとんでもない誤解を招かれるのだ。
服は洗濯したと言っていたから、今頃は干してあるのだろうが一夜にして乾くはずもない。仕方なく、家の中にあったダンボールを手に玄関へ向かう。
まだ明け始める前の空、夏にしては涼しげな気候、冷たい風が肌を刺す。俺は素っ裸のままダンボールを被り、歩を進めていった。
目的は野営したテント。そこにはバッグが置いてあり中には着替えが数着入っている。いっそのことこの時間に誰もいないことに賭けて全裸で疾走してもいいのだが、やはり羞恥心くらいはある。
コソコソと這い進むこと十分。山の上は遠くこのままでは朝のジョギングする人達が起き出す。しかし、あと数十メートルで目的地点だ。
めげずに這いずり、林の中についた。目的のテントは既に目の前で周りからは見えない、故にダンボールを被る必要はない。ダンボールを取り捨てるとすぐにテントに駆け込んだ。
「……えっ??」
「やっぱり、兄さんはここに来まし…………!?」
――テント内に誰かがいるという可能性も考えずに
誰も自分のテントに先客がいるなど、考えもしないだろう。寧ろ、いたら可笑しいぐらいなのだが、その人物はパジャマ姿でこちらを見上げている。それも今まで使っていた俺の寝袋に入って……
先客は俺の姿を見ると固まった。言い終わらないうちにだんだんと顔を朱に染め、紅に染め、頬どころか顔全体が真っ赤に染められた。林檎よりも赤い、例えるとデスソースあたりか。
よく考えてみよう。この状況を。先客である彼女がどうしてここにいるのか、は置いといて今の彼女の状況ではなくテント内の状況を。この際、勝手に寝袋を使われていたことは気にせずとも、それよりも重大な事があった。
俺は全裸だ!! 自慢ではないが、変態とみなされるであろうとは思っていた!!
その俺を見る少女はおそらく健全(寝ている男にキスしたのはともかくとして。性欲求は健全であるが)
そういう俺も羞恥心はある。が、ここで変態とみなされるのはどちらか、法的にも裁判をすれば負ける自信はある。
「――い、嫌あぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」
「――ぐふッ!!」
強烈な張り手が顔面を強打する。美空から放たれた一撃はあまりにも速く見えなかった。
――パンッ!!
響く音は気持ちいいくらいに耳に届く。音の発生源が自分の頬なのだから当然だが、耳はキーンと痛くなる。
普段ならここで倒れなかっただろう。だが、血の量は例によって少ないために脳がグラグラと揺れ、力なく俺はテント内に倒れこむ。
「ひゃぁっ、兄さん!? ――そ、そんないきなり襲われても心の準備が……期待してなかったわけじゃありませんが」
それも今し方くらった平手打ちの美空に。倒れ込んだ先は運が良かったのか悪かったのか美空の胸に成る二つの魅惑の果実。柔らかくふにょんと擬音がしそうなそれに顔から倒れ込む。
実際、美和さんと比べても遜色はない。何と比べてるんだと思ったが、どうでもよかった。痛みの所為で感覚と神経が麻痺しているようだが。
でも、さっきの発言はどうかと思う……悪い男に騙されないことを願おう。
ここで意識は途切れた。
「ぅ…ん……」
暗闇に染まる視界。頭の裏は妙に柔らかく、今まで使ったことのない枕の感触がした。
家にひとつ欲しいな、そう思いながら目を開ける。
変わらないテントの布地。しかし、それより先に目に入ったのは大きな果実だ。自己主張するそれはこの年頃の男性には毒。次に美空の顔。
「あ、兄さん……」
申し訳なさそうに美空が声を上げる。俺の顔を見ると若干逸らした。張り手したことが後ろめたいのだろう。
膝枕をする美空は戸惑い気味に手を握り締めたり、開いたりと繰り返し、上げたと思えば下げると繰り返した。
取り敢えず、視界にいれないようにタオルがかけられていた。服は着ていない。
テント内は明かりをつけなくても、日差しが布越しに照らし出している。
「気絶して何分たった?」
「……10分です」
完全に落ち込んだように顔を下げる美空。答えると泣きそうな顔で、見るからに落ち込んだ。
「気にするな美空、俺が悪かった」
俺が悪いのだろうか?
釈然としないが、そう言っておく。
いや、確認しなかった俺が悪いのだが。
「で、でも……」
「確認しなかった俺が悪かった」
美空も釈放としないような顔で小首をかしげる。
こてん、と可愛らしい仕草をするのは母親譲りか。
「いいえ、悪いのは私です。兄さんは一方的な被害者です」
「違うな。美空は露出変態野郎に裸見せられて、通報せず喜ぶ変態だったのか?」
「ち、違います!」
卑怯な言い方だろう。美空は顔を赤くして反論する。瞳は自然とこちらを向くが、すぐにまた逸らす。
たまにこんな変出者が出る。コートを着た中身全裸のオッサンが女子高生、などの女性を対象に裸を見せて喜ぶ快楽主義の変態行為を行う輩が。
もちろん、あったことはない。でも、今の俺は悲しくもそれに似た状態だった。
美空は赤い顔を頬が朱に染められる程度に戻し、俺の左腕を取った。悲しそうに見つめる。その視線は真っ直ぐに包帯の巻かれた傷へと向けられている。
「兄さん、この傷は“あの人達”にやられたんですか……?」
あの人達――とは、赤城さんたちのことだろう。
「違う。自分で刺した」
「だったら、なんで刺したんですか?」
答えられない。この問に答えはない。この身体が勝手に行動し、相手の土俵に乗った上での駆け引きだったから。
ああ、答えはそれでいいか……
そう答えると美空の悲しみの色は一層に濃くなる。それがわかっているから、別の答えを用意していた。
「自分を保つ為だよ」
リストカット、怪我、そんな言い訳は考えた。だがこの人達には通用しない。したところで見破られるのが末だ。
それにこの答えもあながち間違いではない。
決意が鈍らないように、己を戒めるための傷でもあるのだから。
小さな雨が降ってくる。テント内に雨漏りとは運がない。
その雫はポタポタと俺の頬に降りかかった。
泣きそうな――いや、泣いている。美空はその頬を涙で濡らして俺を見下ろしていた。美空から流れる雫は一筋の小さな川となり、ポタポタと幾つもの水溜りを作る。
「……なんで、自分を傷つけるんですか」
「なんでって……」
どうやら間違えたらしい。選択肢は幾つもあった。それなのに、美空を泣かせてしまった。
そして美空は泣きながら、どこからかナイフを取り出した。赤く血塗られた、バタフライナイフ。それにはベッタリと俺の血が塗られている。
「嫌です。兄さんの傷つくところは見たくありません。そんなに傷つけたいなら、いっそのこと私に刺してください!
自分を保てないなら、兄さんの好きなように私を使ってください。なんでもしますから、どうか……もう無茶なことはやめてください」
「美空……」
自分の首にナイフを突き立てる美空、その覚悟は……本物であると同時に悲しいものだった。守りたい存在、ただそれを護ろうとしているだけなのに、どうして止められなければいけないのだ。
腕の傷は相手に威嚇する意味を持たせ、同時に大切な人達を護るという決意の表明でもある。
美空の気持ちは嬉しい。どこか忘れた感情が呼び起こされた。欲しい物はそれだった。しかし、俺の中には怒りが美空に向けられている、いや……自分自身にも。
美空が構えるナイフはピタリと首に当てられている。傷つけるのは本意ではない。美空を押し倒すと同時に、ナイフの刃を握った。
「離せ美空」
「兄さんこそ離してください」
俺は睨み、美空は見つめ懇願するように凶器の取り合いが繰り広げられる。のしかかるような格好の俺は美空に身を捻られ、体勢を崩して横に転がり、ナイフだけは離さなかった。美空も同様。
「俺は美空のために――」
「嫌です! 兄さんが約束してくれるまで絶対に離しません!! そうしないと、そうしないと……兄さんはどうしても無茶しちゃうじゃないですか……!」
悲痛な声で泣き叫ぶ声は、まだ届かない。
決めたのだ、必ず美空を幸せにしてやると。
美和さんも、チサキにも苦しんだ分できる限りのことはする。それには、仕方ないと。
無茶? そんなものは承知の上だ。無茶しなければ、己の身に余る以上のことをしなければ、勝てない世界なのだから当然だ。
護るのに犠牲など、付き物だ。
自分の人生なんてどうでもいい。何を捨てても構わない、その代わりに大切な人達だけは護ろうとして、何が――
「……ふざけるな。どうしてそんなことを言うんだ。美空は幸せにならないと…それなのに、男に向かって軽々しく『すきにしろ』なんて――」
血がまた抜け落ちていく。ナイフを握った手からは赤く小さな滝が流れ、柄を持つ美空の手に滴っていた。
今度は力づくで美空に跨り、完全にナイフを両手で持たれないように引き離したはずだった。手は拘束して体も拘束され、抵抗などはできないはずだった。
新たにつけられた手の平の傷からの流血の所為で、頭に血は回らずまともな思考――自分の思考を抑えることはできない。欲望は俺にだってある。
しかし、そんな考えさえも――突然、頭が真っ白になり吹き飛んだ。
美空の顔が目の前にある。顔は絹のように、健康的な白さを持ち合わせている。口は美空からの熱烈なキスが連発され、息すらできない。舌まで入ってくる始末だ。
「んむぅ……ぷはっ!」
「…………」
銀の糸が架け橋を作る。それを引かせながら美空は小指で顎についたのを巻き取ると、口の中に入れた。
扇情的で、妖艶な笑みと魅力を纏わせた美空がこちらに向かって切なげに微笑んでくる。
「……兄さん、私は軽々しく言ったつもりはありません。私は兄さんが男の人として好きだから、です…」
それに――
頬を赤くして、続ける。
「私達が幸せを手に入れたとして、兄さんは誰に幸せにしてもらうんですか?」
誠に逃げ道なし。
乙女は恋に貪欲です。
……何故、前半エグくなった。
トラウマものですね。
誠は流血沙汰が多いようです。