穢れた聖杯《改訂版》   作:後藤陸将

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この話も改訂前とさほど変化はありません。


始動

 召喚の成功を見届けて円蔵山を後にした雁夜達は、東の空が白んできたころには冬木港の外れにいた。

「……ふぅん。ここが貴方が選んだ拠点というわけ。随分と辛気臭いわね」

 ゴルゴが拠点として選んだのは未遠川の河口にある工場跡だ。かつては海外から輸入していた木材を加工していた工場らしいが、数年前に加工工場は倒産し、現在は建物だけが残っている状態である。

 因みに、召喚で体力を使い果たした雁夜は二人の傍を離れ、工場の隅の寝袋の中で熟睡していた。未熟な雁夜にはサーヴァントの召喚のような大儀式は相当に堪えた様子である。

「キャスター」

「何かしら?」

 ゴルゴはキャスターに声をかけると、懐から周辺の地図を取り出して目の前にあった大きな台に広げる。キャスターもゴルゴの目的を察し、魔術で小さな灯を灯して台の上の地図を照らした。これは聖杯戦争の舞台となる冬木市の地図だ。所々に赤のマーカーで線が引かれていたり、丸をつけられている。

「……これがこの冬木一帯の地図だ。そして、赤のラインはこの地の霊脈を示している。丸で示しているのは霊地だ」

「私を召喚したのがこの円蔵山ね。……この山の中腹にある柳洞寺ってところがここ一帯で一番格が高い霊地でしょ?しかもここの結界は自然霊以外を排除しようとするから、この場所に攻め込むには一箇所しかない門を通るしかないわ。こんなに篭城に適した場所なのに、どうしてここに陣地を造らないのかしら?」

 キャスターは訝しげにゴルゴに尋ねる。最弱のクラスである魔術師(キャスター)のサーヴァントが上手く立ち回るためには、魔術師(キャスター)が十二分に実力を発揮できる工房を造ることは必須だ。それなのにその工房の立地に最も適した場所を選ばないというのは彼女にとっては解せない話であった。

「……魔術師(キャスター)のサーヴァントが構築する要塞は現代の魔術師のそれと比べ物にならないほど堅固だということは承知している。だが、どんな要塞だろうと構造上の死角は絶対存在する」

 

 

 普段のゴルゴであれば、たとえ協力者だからといって自身が依頼実行のために立案した計画を人に説明することは無い。ゴルゴから最も『信頼』されていると言われている銃器職人(ガンスミス)であるデイブ・マッカートニーですら、彼の描く依頼の実行計画の全貌を教えてはもらえないのだ。彼もただゴルゴから『注文(リクエスト)』を聞かされ、それを実行するだけなのである。

 だが、今回ゴルゴは自身の描いている計画の概要を協力者に明かすことを決断した。これは今回の協力者が『金』や『物』など、彼が用意できる報酬に価値を見出さない英霊だからである。

 そう、聖杯戦争に呼ばれるサーヴァントに対する報酬は、聖杯に他ならないのだ。ただ、その聖杯は戦争に勝ちあがらなければ用意できない代物であるため、もしも報酬と引き換えにサーヴァントに協力を要請する場合、ゴルゴはサーヴァントに聖杯の空手形を報酬として提示することになる。

 ただ、そんな空手形を信じてサーヴァントがマスターの命令を疑わずに従うかどうかは分からない。また、空手形を提示し『信義』を前提に協力者を得る行為はゴルゴのプロとしての流儀にも反するものであった。

 また、依頼の達成に不可欠な協力者がいる場合、どんな手段を使ってでもその人物の協力を取り付けることがゴルゴの方針だ。

 以前にも娘が殺害された父親が『娘を殺した犯人が分かるまで仕事は引き受けられない』という理由で彼に協力することを拒んだことがあるが、その時ゴルゴは犯人をあぶりだすために役者を雇い、犯人の前で三文芝居をさせてまで犯人から自白を引き出した。

 そしてゴルゴは今回の協力者――人ならざる身であるサーヴァントに対して、基本的に開示できる情報はできるだけ開示するスタンスを取るつもりだった。

 流石にゴルゴであっても、現代兵器では全く歯が立たないサーヴァントを相手にすることは不可能であるし、サーヴァントの中にはこちらからの狙撃を察知できる直感スキルを持つ者や、銃弾が発射されてから反応して銃弾を弾き落とせるほどの武芸者もいるため、サーヴァントを無視してマスターを狙うことも難しい。

 これらのことを考慮したゴルゴは、敵マスターを護るサーヴァントへの対抗策としてはこちらもサーヴァントを召喚するしかないという結論を出した。ただ、召喚できるサーヴァントは様々な制約により限定される以上、ゴルゴ自身をサポートするタイプのサーヴァントを召喚することが最善の策だった。

 セイバーやランサーのような戦闘要員としてではなく、自身をサポートするための要員としてサーヴァントを招くとなると、サーヴァントへの情報の開示によって信頼関係を構築し、協力を自発的にさせることが必要不可欠だとゴルゴは判断した。

 依頼を確実に遂行するためにはできる限りの手をつくす――それが彼の誇る任務達成率99.8%の秘訣なのである。

 

 

「この冬木の地にある霊地は全て調べつくされている。柳洞寺の特性についてはこの戦争に参加する全てのマスターに知られていても不思議ではない。それに、どの陣営も……特に始まりの御三家はここに魔術師(キャスター)のサーヴァントが陣取ったときの厄介さは織り込み済みのはずだ。当然、何らかの対策を用意しているだろうな。戦争前から監視されていても不思議ではない」

「こちらが柳洞寺を拠点にしようとしているとばれた場合、こちらの工房が完成する前に敵が先手を打ってくるってこともありうるわね。確かに」

「柳洞寺にあらかじめトラップなどを仕掛けられている可能性もある。敵の罠が潜んでいるかもしれない場所に本拠地を置く程、俺は愚かでも酔狂でもない……」

「……お言葉ですが、Mr.東郷。貴方は私が現代魔術師の仕掛けた罠に気づかないとでも?」

 これまで冷淡だったメディアの口調が少し険しくなる。彼女には魔術の技量については現代で並ぶものがいないという自負がある。そんな彼女が現代の魔術師の罠に嵌るなどという心配をされ、自身の技量を侮られたように感じたのも無理はないだろう。

「先ほどの発言に捕捉をしよう……俺は魔術的な力量ではお前になんら心配を抱いてはいない。だが、罠とは魔術的なものとは限らない。マスコミを使うことでこちらの身動きを封じたり、迫撃砲やロケットランチャーによる攻撃、境内に地雷埋設など手段は多数考えられる」

 メディアは召喚時から眉ひとつ動かさずに英霊である自分に接しているゴルゴを少しびびらせてやろうかと考え、先ほどからかなり強い圧力を発しながらゴルゴに接していた。だが、ゴルゴは彼女の圧力など全く感じていないのだろうか、その表情には全く変化が見られない。

「それは流石にないと思いますわ。工房を物理的に破壊するなんて真似を魔術師がするとは考えにくいのですが」

 ゴルゴは疑問符を浮かべる彼女の前に鞄から取り出した書類を差し出した。キャスターは疑わしげな表情を浮かべながら書類を手にとったが、読み進める内にその顔から疑わしげな表情が消えていった。

「標的の乗り合わせた飛行機ごと爆殺、標的の周囲に毒ガスを散布して毒殺、人質を取って標的を誘き寄せて銃殺……凄いわね、最近の魔術師って。念のために聞いておくけど、まさか貴方はこのエミヤキリツグって男と同類なの?」

「……俺はそれが依頼人からの条件ならば、ただ実行するだけだ」

 ゴルゴはキャスターの問いかけに対して淡々と答えた。

 

 

 彼をよく知らない人々は、大抵彼が血も涙もない戦闘マシーンだというイメージを持っている。だが、それは事実と異なる。

 ゴルゴとかつて5度関わり、一度は彼の出生の秘密に迫ったジャーナリスト、マンディ・ワシントン曰く、ゴルゴ13には『修羅場に身を置いたONの瞬間には一切の感情を捨て去る反面、OFFの時にはあらゆる生命の去就に関わらないというルールが無意識裡にある』という。

 任務に関係ない命を何の意味もなく殺すなどということは彼はしないのだ。その自身のルールに従い、妊婦の殺害を依頼された場合は標的が出産するまで殺害を猶予することで胎児を巻き込まないようにするなどの配慮もする。また、任務等で無関係の人を巻き込んだ場合はその弁済を遺族や本人にすることもある。

 だが、同時に彼は依頼というだけで多数の人間を残虐に躊躇なく殺すこともできる。以前鉄道で首都に向かう2000人の反乱軍を葬るように依頼されたゴルゴは、線路のポイントを切り替え列車ごと湖に沈めることで2000人の反乱軍を一瞬で葬ったこともある。

 だが、一方の衛宮切嗣は依頼の条件などでその手口を決めているわけではない。彼の場合、格上の魔術師を葬る際に手段を選ぶことができるほどの圧倒的な技量など有していなかった。そのため、自身の力量を補うためにいかなる手段をも厭わなくなったのである。確実に標的を葬ることで生じる犠牲は、標的を生かし続けることで生じる犠牲よりも少ないという理由だけで衛宮切嗣は何の罪もない人々を――自分の愛する妻子さえも躊躇なく葬ることができる男だ。

 本心では生命は尊いものであると自覚しており、流血というものを忌み嫌いながら、それ以外の手段を知らぬがゆえに外道に縋る。それが衛宮切嗣という男であった。

 対して、ゴルゴは依頼人から出された条件等の縛りがあるために常識では不可能な任務であっても確実に遂行する。そのためにはトレーニングも怠らないし、不可能を可能にする策を練ることにも余念がない。一人では不可能な任務でも、各分野のスペシャリストから協力を得ることで確実に成功させる。

 足りないものを他で補うという点や、命に対する価値観を考えると、皮肉なことに魔術師の端くれである衛宮切嗣よりも非魔術師であるゴルゴ13の方がよっぽど魔術師らしいとも言えるかもしれない。

 

 

「……まぁ、別に貴方が外道であろうがなかろうがどうでもいいわ、私の目的が果たせるのならばね。それで、ここに拠点を置いてどうするつもりなの?ここは工房にするのには向いていないわよ?」

 キャスターはひとまず、ゴルゴが外道であるか否かよりも彼が立案した作戦を検証することを優先した。彼女は裏切りの魔女であり、外道だとか卑怯だとかという価値観には騎士や英雄ほどに頓着するタイプではなかった。

「この拠点は、傍らに川が流れている。……この流水を一時的に魔力のラインにすることは可能か?」

「造作もないことよ。でも、そんなことして……なるほどね」

 どうやらキャスターはゴルゴのしようとしていることを感づいたらしく薄く笑みを浮かべる。

「この川を使って魔力を補給しようっていうわけね。川を使ったラインであれば現代の魔術師もあの外道も破壊は不可能だけど、川を通じて運ぶ魔力はどこから運んでくるの?川の支流や本流の傍からも魔力の徴収はできるけど、微々たるもののはずよ?」

 ゴルゴはその質問も織り込み済みだったのだろう。更に、もう一枚地図を取り出してキャスターの前に広げる。

「これはこの町の水道の配管図だ……赤のラインが上水道、青のラインが下水道。そして黄色のラインが豪雨時に使用される地下放水路で、丸をつけてあるところは地下貯水槽だ」

「なるほど……柳桐寺以外の重要な霊地の地下にこれらの配管は通っている。この地の霊地の地下の何れかを基点に魔力を徴収するしかけをつくって、徴収した魔力を下水道で未遠川に運び、未遠川のほとりであるこの場所で回収するってことね」

「基点はこの冬木市民会館だ。この施設の地下には市の災害時の緊急物資を保管する倉庫がある。そこは普段は人が立ち入らない……」

 ゴルゴが下水道を魔力補給路として選んだ理由は二点ある。一つには、既に繋がっている道を利用することによる魔力補給路製作の簡略化がある。道……特に水路というものは物を移動させるという概念を持っているため、簡単な改造で魔力の通り道とすることが可能なのだ。

 マスターの力量が三流以下である彼らにとって、魔力を外部から補給することはかかせないことであった。そもそもキャスターというクラスは低燃費ではあるが、潤沢な魔力供給がなければ戦力にならないという事情もある。

 そしてもう一つは魔力補給路破壊の防止である。水道が魔力の補給路となっていることを見破るのも現代の魔術師にとっては技術的にも発想的にも至難の業であるし、仮にそれを見破ったとしても水道の破壊によりキャスターの弱体化を狙うのは困難である。

 現代の魔術師の魔術ではキャスターの作成した魔力供給路を断絶できない以上、彼らはサーヴァントの能力で物理的に魔力供給路を破壊する以外の方法がないが、下水道を破壊するとなれば市民生活への影響も多大なものとなるために神秘の秘匿の原則にも抵触しかねないために破壊は難しい。

 また、地下に網の目のように張り巡らされている水道を使えば、仮に魔力供給路のどこかが断絶したとしても迂回路を用意することは容易いことである。

 

 

「まずは魔力供給路の確保だ。……2日以内に終わらせろ。供給路を確保した後は工房の建設に着手してもらう……」

「舐めないでくれる?私なら魔力供給路は一日あれば設置できるわ。まぁ、その代わり貴方の依頼主様には相当無理して魔力を供給してもらうことになるけど。でも、貴方の基本戦略は篭城なのかしら?これほどの策を立案しておきながらも意外と堅実なのね?」

 キャスターが挑発的な言葉をぶつけるが、ゴルゴは全く気にする様子を見せない。

「俺は拠点に篭り続けるつもりは毛頭ない……拠点はあくまでも罠として使う。この場所は当面本拠地として使う予定だが、侵入したサーヴァントを討ち取れようが討ち取れまいが、一度居場所が割れた時点でここは放棄する」

「……貴方は私のつくった要塞が信じられないのかしら?」

 ゴルゴの言葉は彼女にとって自身の能力を当てにしていないという意味に他ならない。キャスターは内心の不機嫌さを隠しながらゴルゴにその言葉の真意を問う。

「根拠地にトラップをしかけて敵の消耗を誘う。あくまで、根拠地は敵を誘い込み仕留めるための罠だ。消耗した敵マスターは俺が始末しよう……その場合、お前には敵サーヴァントの足止めをしてもらう。できるな?」

 キャスターはゴルゴの物言いに少々ムッとしたのか、挑発的な口調で言った。

「足止めぐらいならできるわ。いくら最弱のサーヴァントだからといって、甘く見ないでほしいわね。でも、魔術師でもない貴方がどうやって敵マスターをしとめるっていうのかしら?貴方の方こそ、敵マスターの始末なんて可能なの?」

 キャスターの挑発的な発言にも気にした様子を見せず、ゴルゴは自身の胸元から一発の銃弾を取り出した。既に先端はつぶれており、線状痕も残されているところを見ると、これは一度使用された銃弾のようだ。ゴルゴはそれを机に広げられた地図の上に置いた。

 銃器の詳しいことはキャスターは知らないが、その魔術師としての経験からこの銃弾がただの弾丸ではないと察したのだろう。キャスターは地図の上に置かれた弾丸を手に取り、フードの下で目を細めた。

「……これは魔術師殺しが仕事に使用していた弾丸――30-06スプリングフィールド弾だ。あの男の標的の検死報告書を見たところ、標的の殺害に使用されたこの弾丸にはなんらかの魔術的な効果が付与されていたことは明らかだった。……魔術師殺しの標的の体内から摘出したこれは既に魔術的な効果を失っているが、お前ならこれを再生することも可能なはずだ」

「魔術師殺しに特化した魔術師が用いる手段を持って敵マスターを葬るつもりなのね……この国の諺でいうところの、蛇の道は蛇ってやつかしら?面白いじゃない。切断と結合――なるほどね、この弾丸は確かに魔術師殺しだわ。でも、私でもこれを再生することが手一杯よ。一から造ることは無理ね」

 

 

 

 当初の計画では、ゴルゴはメディアではなく、ダイダロスをサーヴァントとして召喚するつもりだった。元々雁夜の実力や他の御三家の事情があったために魔術師(キャスター)以外のクラスのサーヴァントを召喚するつもりはなかったが、ゴルゴは幾多の魔術師(キャスター)候補の英霊の中でも道具作成や陣地作成に秀でた英霊をサーヴァントとして欲していたのである。

 魔力をこの土地から搾取できるほどの腕前と、神殿造りに長けた能力を発揮できる陣地作成スキルを持つサーヴァントであれば雁夜のような貧弱なマスターでも十二分にその実力を発揮できるし、道具作成のスキルを持つサーヴァントであればゴルゴが使用できる対魔術師又は対サーヴァント礼装を用意することが可能だ。

 まともな実力で他の陣営と張り合う気がないゴルゴがこのようなスキルを持つサーヴァントを求めたのは当然のことだった。

 そしてその点、ダイダロスであれば陣地作成や道具作成の逸話には事欠かない。彼のミノタウロスを幽閉した自力脱出が不可能な迷宮(ラビリュントス)は彼の作品であるし、斧や錘、水準器に神像などはギリシャ神話においては彼の発明ともされている。

 人格的に問題があったことを伝えるエピソードの類もなかったため、ゴルゴは彼の召喚を狙って聖遺物を探し回った。だが、準備期間が一年しかなかったこともあり、ダイダロスの縁の品を用意することはできなかった。

 そこでゴルゴはあらかじめ予備候補として集めていた道具作成、陣地作成に秀でた英霊の触媒の中からコルキスの王女メディア縁の品を触媒に選んだ。彼女が裏切りなどの逸話に事欠かないのも事実だが、それはアフロディーテの息子あるエロスの矢で胸を射抜かれていたために生じた狂気とも呼べる愛の暴走の産物であり、彼女自身の我欲からの裏切りではない。

 勿論、だからと言って彼女が必ず裏切らない保障はない。だが、少なくとも彼女がその二つ名である『裏切りの魔女』の名の通り隙あらば裏切りを狙う女性ではないことは確かだ。それに、裏切りというのは忠誠心に篤い騎士のようなサーヴァントを除き、どのサーヴァントにもついてまわるものであるとゴルゴは判断していた。

 それに、古代アッシリアの女帝、セミラミスのような破滅や絶望を嗜好とするようなサーヴァントならば裏切りは必然で、おそらく殆どのマスターには扱いきれないだろうが、メディアはその類ではない。彼女が裏切るとすれば、そこには明白で確実な理由があるに違いない。

 これらの理由からゴルゴはメディアを召喚したが、決して後悔はしていなかった。彼女は用心深く、自身も信頼を得られているとは考え難い。しかし、任務達成に際して問題になるような齟齬や性格の不一致などは今のところ生じていないし、それを生じさせるつもりは毛頭なかった。

 それに、もしも性格の不一致が生じたとしても依頼の達成には問題はない。彼の中には、既に彼女が裏切った場合を想定した計画も練りあがっているのだから。




戦略が若干変化した以外は特に変更点はありません。

次回はついに前作では影も形もなかったあの人たちが登場する予定です!!お楽しみに!!

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